ぐるめ探訪「和っぷる」で大阪の粋が宿るカジュアル割烹を(大阪市・本町) | ひつぞうとおサル妻の山旅日記

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サルヒツのグルメ探訪♪【第191回】

和っぷる(WAPPLE)

℡)090-6068-0026

 

カテゴリ:割烹料理

往訪日:2023年5月12日

所在地:大阪市西区西本町1-2-4(EPビル1F)

営業時間:(土日休業)

(L)11時~14時

(D)17時30分~23時

アクセス:四ツ橋線・本町駅(26番出口)より徒歩約1分

■16席(カウンター8席+半個室テーブル8席)

■予算:(D)2,000円~10,000円(税別)+アルコール

■予約:要

■支払い:現金のみ

■駐車場:なし

 

《夏がそこまで泳いできている》

 

ひつぞうです。先月の中頃、本町界隈にちょっと好い店を見つけたので、おサルを誘って訪ねてみました。以下、往訪記です。

 

★ ★ ★

 

店との出逢いは、仕事に絡んだ、ふとした偶然からだった。本町通りを同僚とともに信濃橋の交差点にむかって歩いていた。ひと筋なかに眼をやれば、門口に小さく札を掲げた料理屋があちこちに並んでいた。食い倒れの街にいることを実感する。ふと、入り口前を綺麗に掃いた、良さそうな店が眼に入った。それが《和っぷる》だった。

 

 

調べてみると、素材と調理にこだわる和食の店だった。更なる偶然で、後日知人にこの店に招待されることになる。これはいい。即座にサルを呼ぼうと決めた。平日のみの営業なのだが、時間を工面して改めて二人分の席を予約した。

 

「行く行く♪」サル

 

 

カジュアルに和食を愉しんで欲しい。それが店主・松田さんの想い。

 

もちろんアラカルトもある。だが、せっかくだ。おまかせの海コースにした。時季さえあえばジビエにもありつけるらしい。

 

縁コース 5,000円(税抜)

海コース 7,000円(税抜)

山コース 10,000円(税抜)

 

谷町四丁目に暖簾を出していたが、コロナ禍の影響をうけたビル側の都合で、昨年2022年11月に移転された。そう松田さんは静かに語った。現在は独りで厨房を切り盛りされている。なので予約の扱いは三組程度。料理の手の込みようを見ればそれも納得。

 

 

酒も揃っている。しかも(カジュアルと謳いつつ)相応の構えなのに、この価格帯は破格。聞けばメニューにない銘柄もあるとのこと。ならば、酔う前に頂戴することに。

 

 

ミーハーすぎるかもしれないが《而今 特別純米 火入れ》を。実は定番とはいえ初の而今。火入れの純米とは思えないフルーティで深い味わい。旨い酒だ。

 

「もう一杯くれ」サル

 

はいはい。好きなだけどうぞ。

 

 

その香りを際立たせてくれるのが、南千住の老舗、松徳硝子うすはりだ。電球の製造技術を酒器に応用。とりわけ冷やして頂戴するアルコールには欠かせない。

 

「口当たりもいいし」サル

 

前菜

 

 

前菜は赤貝と島根の蕗。

 

 

そしてハマグリのだし汁。濃厚な浜のあじわい。

 

「赤貝めっちゃプリプリ!」サル~💕

 

おサルは赤貝が大好物なのだ。

 

お造り

 

 

奥の鉢には沖〆されたカンパチ真鯛ツブ貝が載る。

 

手前の初鰹は藁の煙りで香りづけされている。それを茗荷と芽葱で頂いた。

 

いずれも絶妙な包丁加減。厚すぎず薄すぎず。
 

 

何やら物々しい方形の木箱が差し出された。

 

「開けてみゆだよ」サル

 

 

燻製の煙りとともに現れた小鉢の品々。料理の玉手箱だった。

 

左上の福の文字が入った蓋つき小鉢にはローストビーフ。時計回りに男爵サラダ豚チャーシュー炭炙り燻製鶏ハムと続く。当店の定番。

 

「すいませ~ん。赤ワインくださ~い」サル お肉にあわせる

 

 

ハウスワイン。たしかサンジョベーゼだったような?

 

 

僕は《鍋島 特別本醸造》を。

 

無闇に華やかさが広がらないぶん、繊細な和食には本醸造が合う。

 

焼き物

 

 

若鮎塩焼き 筍炭火焼 竜田揚げ

 

そら豆のソースと一緒に頂いた。粗く濾したそら豆の食感が愉しい。

 

さて。次をどうしようかと考えあぐねていると、「新しく入っている酒がありますよ」と紹介してくれた。

 

 

東洋美人 限定 純米大吟醸 花文字ラベル

 

生産者:澄川酒造場

使用米:西都の雫100%

精米歩合:麹米40% 掛け米50%

アルコール:15度

 

数年前まで使われていた、花鳥で象った《花文字ラベル》の限定復刻版。クリアで果実味豊か。余韻の長さも特徴的。開栓仕立てで香りも最高。酒だけで旨い。

 

強肴

 

 

鯨の刺身 

 

ゴマ油で頂く。既成概念を打ち砕くような柔らかさと癖のなさ。あんまり褒めると捕鯨反対派の方からお咎めを受けそうなのでこれくらいにするが、食感と味は鮪と馬刺しの中間。

 

揚げ物

 

 

国産豚カツレツ

 

甘がらいソースに七味がふられる。肉質は素晴らしくシューシー。ご飯が欲しくなるね。

 

ご飯物

 

当店名物の土鍋鯛ごはん。予約やコース限定メニューになる。お代わり可能。

 

 

いうことありません。もうお腹一杯です。

 

氷菓

 

 

黄粉バニラアイスでしめとなった。

 

やはり、人気店なのも頷ける。ランチもお薦め。勤務地が近いかたは是非とも足を運んでほしい。割烹料理をカジュアルに頂けるはずだ。騒がしい二人にも拘わらず、丁寧な応対、ありがとうございました。

 

「ご馳走様でした!」サル

 

(おわり)

 

ご訪問ありがとうございます。