サルヒツの酒飲みライフ♪「日日 山田錦 第二酒造期」(日々醸造・京都) | ひつぞうとおサル妻の山旅日記

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サルヒツの酒飲みライフ♪【第148回】

日日 山田錦 第二酒造期

 

製造年月:2022年12月

生産者:日々醸造㈱

所在地:京都市伏見区

タイプ:生酛造り 清酒

原料米:兵庫県産山田錦100%

使用酵母:非公開

精米歩合:非公開

アルコール:13度

日本酒度:非公開

酸度:非公開

杜氏:松本日出彦氏

販売価格:2,100円(税別)

※特約店販売商品

 

※味覚の表現は飽くまで個人的なものです

 

ひつぞうです。今夜の酒は気鋭の杜氏・松本日出彦さんが贈る伏見の酒《日日》。「にちにち」と読みます。これ、精米歩合非公開なんです。だから等級も記されていない。姿勢があの《村祐》に似ています。先入観抜きで飲んでほしい。そういう意味なんでしょう。以下テイスティングメモです。

 

★ ★ ★

 

まるでワインのような表ラベルに釘付けになった。日日の存在を知ったのは雑誌の紹介記事。杜氏はあの澤屋まつもとを醸す松本酒造の松本日出彦さん。しかし、2020年の大晦日に出奔。業界でちょっとした“事件”になった。しかし、なんでまた飛び出しちゃったんだろう。ま、一介の素人酒飲みの僕が余計な詮索などする必要はない。ただ(くどいと判って繰り返すが)日本の悪政は新規酒造免許を与えない。どうやって松本さんは酒造りできたんだ?

 

「なんかそういう裏事情、気になゆ~」サル

 

おサルは大の野次馬なのである。

 

松本さんと言えば銘酒《守破離》の立役者。だからこそ「この世界に留まれ」と、多くの個性派蔵が手を差し伸べた。冨田(七本槍)、仙禽、白糸(田中六十五)、花の香(産土)、そして新政。いずれも現代SAKE造りの先鋭蔵ばかり。武者修行を重ねて伝説のコラボを成し遂げ、今年2022年1月、伏見の地に日々醸造を立ち上げた。つい一年ほど前の話なんだね。

 

 

今回で醸造第二期。その新酒がこれだ。米は自社田、秋津穂、山田錦、亀の尾の4タイプ。一番ベーシックと云われる山田錦を選んだ(というよりそれしか手に入らんかった)。

 

 

狙うは「低アル」。13%に拘ったそうだ。酒蔵の由来は『日々是好日』。

 

「いい造り手なのは判った!」サルグダグダ云わんと飲ませておくり♪

 

最近一段と口が悪くなってない💦?

 

 

厳封された栓を開けると「ポンッ」としっかりした手応え。瓶口に鼻を寄せて嗅いでみる。次に(使用米にブラインドを掛けて)飲んでみる。香りは穏やか。青臭さのない心地いい苦み。そして、ここからが驚く。後味が上質な白ワインを飲んだ時の、例えばアルザスあたりの白ぶどうの味が余韻として残るんだよ。しない?

 

「するする」サルバランス繊細

 

するよね!なので美山錦か出羽燦々あたりかと思った。見れば山田錦!

 

 

後味は水のように綺麗にキレる。そして軽い。これこそ低アルのポテンシャル。上品で軽くてしみじみ。 

 

 

でもってこのガス感よ。酒器に注いでしばらくすると泡付きがどんどん増すんだよ。

 

「こんなお酒飲んだらほかの飲めない」サル

 

でもだいたい同じようなモダン系を買ってるけどね。

 

「じゃこれからもそうしておくれ」サル

 

小遣いもあげてくれ!

 

(水蛸とかんぱちの造り)

 

今夜もダイエット生活の予定だったけれど、おサルが刺身をどーしても食べたいというので。水蛸は庖丁入れるの大変だね。滑って滑って。少し炙りを入れても良かったんじゃない?

 

「これとベクトルが一緒くたになる」サル

 

(白子の炙り)

 

なるほど。旨く炙ったね!

 

「網で焼くのは難しいにゃ」サル網にくっついちゃうんだよにゃ

 

 

香りも米の甘味、旨味も穏やか。当然アルコールも無駄にからくない。つまり「清酒」のイメージの真逆だったね。こんなにフレッシュだけど、冷やでも燗でも旨いそうだよ。新酒だし、冬場の魚介によく合った。

 

「ダイエット残念だったにゃ」サルま、しゃーないね

 

(おわり)

 

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