ぐるめ探訪「中華蕎麦 鳴神食堂」群馬ラーメンのDNAを再発見する(群馬・高崎) | ひつぞうとおサル妻の山旅日記

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サルヒツのぐるめ探訪♪【第142回】

中華蕎麦 鳴神食堂

℡)なし

 

カテゴリ:ラーメン

往訪日:2022年3月24日

所在地:群馬県高崎市中泉町142-1

営業時間:11時~15時(月曜定休)

■10席

■アクセス:関越道・前橋ICより10分

■駐車場:8台

■予算:750円

■予約:不可

■支払い:現金のみ

※開店前から整理券配布。9時で11時30分の整理券終了

 

≪杉並の名店のDNAを高崎にみつけた…気がする≫

 

ひつぞうです。三月最後の週末は北関東の某所を目指して旅に出ました。天気のせいです。登山にいけないのは。それでもまあ不満はありません。群馬ラーメンの旨い店を訪ねることができるから。喜多方も佐野も白河も美味い。しかし、それ以上に僕らを魅了するのが“群馬ラーメン”。期待に胸を膨らませて高崎市内に向かいました。

 

★ ★ ★

 

鳴神食堂の開店は11時です。営業はお昼のみ。混雑しそうです。しかし心配無用。開店前に整理券を配ってくれるので、それさえゲットすれば後は時間を気にせずに過ごせます。

 

午前9時。2時間前に無事到着しました。車は一台のみ。整理券を手に入れた男性が風のように去っていきました。おサルに整理券をもらってくるように指示します。なかなか働きの好いサルです。いえ自分の妻のことです。

 

「もう11時の組は配布終了だったにゃ。11時30分も最後の二枚…」サル

 

え!二時間前で!?

 

 

それでもまずは一安心。あとはひたすら二時間半待つだけ。旨い中華蕎麦を頂くのです。これくらいの辛抱は必要でしょう。11時近くになるとあちこちから人の姿が。でも車で到着する客はわずか…。徒歩で外食するのが群馬流なのか??

 

中華蕎麦なので回転は速いです。定刻までまだ20分ありましたが「店内でお待ち頂いて結構ですよ」と言われました。

 

 

メニューは三品。それに限定《芹とフォアグラの和え玉》(400円)。これは絶対外せないみたいです。頼みました。

 

まずは僕の《中華蕎麦》から。

 

 

どうです。素晴らしく美しいですよね。麺が折り目正しく畳まれています。以前頂戴した同じ高崎の《なかじま》に似ています。ただしチャーシューの個性が分かれます。鶏胸肉の鳥ハムと炙り鴨でしょうか。その上に青葱が綺麗にトッピング。崩すのが惜しい。

 

「さっさと食べたら?」サル

 

のびると店主さんに失礼だしね。

 

 

全粒粉の手打ち麺のようですね。断面を見るために敢えて齧ってみました。行儀悪いけれど。

 

一瞬にして小麦粉のいい香りが口いっぱい広がります。スープは関東系でしょうか。牡蠣のだしに節系の和だしをブレンド。香り高いです。ただ少し醤油辛いかなあ。僕には。

 

「高血圧のひとはスープ全部飲んじゃダメだよ」サル

 

悩ましいところですよね。拉麺食べてスープ残すの。

 

おサルの《塩中華蕎麦》も来ましたよ。

 

 

「うまそうら~♪」サル

 

ほんとに綺麗なスープだね。トッピングはほぼ一緒ですが、三つ葉とスダチがついてます。

 

「蜆ダシが美味いにゃー」サル

 

ちょっともらいました。ほんとだ。蜆と真鯛のエッセンスが絶妙です。青森県も蜆ラーメンが名物ですが、まったく風味が異なります。むしろ洋風ヌードル系。スープはあっさり旨味系。これは女性は好きでしょう。

 

「あ、サルの三つ葉がない!」サル

 

ごめん。半分だけ貰おうとしたけど、茎を噛み切れなかった。

 

「偶蹄目かよ!」サル

 

ある意味そうかも。

 

さて。頃の好いところで和え玉を出してもらいます。

 

 

芹とフォアグラのあえ玉(400円)

 

裏漉しされたフォアグラとバターを丁寧に煉り合せてあります。底にたまった醤油とよく混ぜましょう。

 

 

どうです。このねっとり感。麺の茹で加減も絶妙。針金ちょい手前です。ちょっとアルデンテ未満でそこがまた好い!つけ麺と和え玉が少し苦手な僕ですが(芝浜といい)群馬のラーメンを食べて、これも好いなと思うようになりました。

 

ほぼ常連さんなのでしょう。皆入店と退出のタイミングを心得ているようで、静かにやってきて、御馳走様のひと言だけを残して去っていきます。人気店特有のざわざわした大行列がないのも好印象。そして店主さんとスタッフの挨拶がとてもいい。群馬ラーメンはこれで三店舗目ですが、どこでも客あしらいが上手でした。

 

 

満足しました。食事を終えて、この日の宿を目指して再び北上です。

 

「ほんと君はラーメン好きだにゃ」サル

 

(つづく)

 

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