ぐるめ探訪「里葉亭」(焼き鳥/横浜) | ひつぞうとおサル妻の山旅日記

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サルヒツのぐるめ探訪♪【第13回】

里葉亭(りばてい)


カテゴリ:焼き鳥

訪問日:2016年7月1日

所在地:横浜市中区福富町(JR根岸線「関内駅」より徒歩5分)



焼き鳥が死ぬほど好きである。
何はさて置いても焼き鳥である。
「いいお酒があるけど食べたいものある?」とおサルに訊かれれば
答えるのは常に「や・き・と・り!」の四文字。

そんなに好きなヒツゾウだが、生まれ持っての高尿酸体質。
プリン体の塊のような焼き鳥は、滅多に食べることのできない御馳走なんです。

焼き鳥といえば、煙もくもくの店内で、次々に出てくるカリカリ熱熱を食べるイメージ。
ところがそんな「常識」を打ち破る店が横浜にあるという。

早速、予約していってみた。


店の外装は極く普通。
予定より少し早く着いたけれど「もう暫く待ってくださいね」と言われる。
時間きっかり。早めに行っても外で蚊に食われるだけでした。



中に通されました。
最近禁煙になったそうで店内はクリーン。

全てお任せになっていて、ストップをかけるまで延々と出てくる、
健啖家にはなんとも嬉しいシステムです。
ダイエット中の人には鬼門です(笑)。



カウンターだったので店長さんがバシバシ焼く姿をかぶり付きで鑑賞しつつ
食前酒の蜜柑酒をいただきます。
殆どジュースです。

そして、お通し2品。
「エシャロットと浅漬け」に、なんと「牛タンのビーフシチュー」です。
ビストロみたいですね。



早速出てきました。
ハツですね。

これ、半生で肉厚でジューシー!
どれも味は付いているので何もつける必要はありません。

ん~~、こりゃワインですね。



手羽先。
うまいうまい。ビールのアテにうってつけ。


キモ。
これフォアグラですよね…。
ぷりっぷり。内蔵系が駄目なオサルも手をそ~っと出して…。

「ん、んまい!」



アルコールのメニューもありますが、いろいろ取り揃えてあるそうで
「好みを言って頂けたら出しますよ」と言われました。

こんだけコクと肉汁溢れる鶏肉ならば白より赤。
南仏よりもスペインの濃厚で少し甘みのある赤が合いそうです。

アナヨン セレクシオン
(ブドウ品種:テンプラリーニョ1/3、カベルネ1/3、シラー1/3)
D.O.はカリニェナ。 三大名醸地ですね。
チョコ、黒スグリのアロマ。とってもふくよかでリッチなテイストです。

全体を通じて、レアな焼き加減のこのお店の食事によく合います。
(というか、店主さんはお酒もそうとう計算されて入荷していると思います)


ワインを頼むと別メニューのおつまみが出てきます。
卵黄のスモークは殆どチーズです。

全て1品1品が大柄。スペインのタパスみたいですね。
どんどん出てきます。



牛タン
鶏肉だけではなく牛も出てきます。
九州だと豚バラが定番なのですが、関東では「それは焼き鳥じゃない!」と
酷くキワモノ扱いされたものです。

今では全国的に定番になったように思いますけど。



せせり
もう、スゴイでしょ? よだれ出ませんか?
こうしてブログ書いている本人が
既によだれ垂らしているくらいですから…。


頚皮
いわゆるネックというやつですね。肉厚でなかなか嚥下できません(笑)。

福岡市内に「かわや」という名店があって、東京にも出店したので
有名になり過ぎましたけど、ここの皮がカリカリで、20本は平気で食べられるんですね。
それとは真逆のアプローチですけど、これはこれで美味しい。

料理って、方法論は一つではないのですね。


和牛ハラミ
このあたりでワイン空いてしまいました。


次は日本酒です。
これまた、たくさんの銘酒が揃ってます。

澱の残る無添加生酒を注文ました。

長珍(長珍酒造) 愛知県津島市

以前住んでいた場所の近くにこんな酒蔵があったんですね。
微発砲で幾らでも呑める。



箸休めのピーマン。
味付けは塩のみ。


次は
播州一献 (山陽盃酒造) 兵庫県宍栗市

冷でも燗でも旨い酒。
やや辛の、旨みのしっかりしたお酒です。


つくね
このあたりでオサルはギブ。
これ以降、一本しか出てきません。


でも酒は飲むそうです。止めたら?美容のためだよ。

サルライダー「うるさいのう(怒)」

川鶴リザーブ (川鶴酒造) 香川県観音寺市

いわゆる限定販売品です。
平成28年から杜氏制度から社員制度に変わって最初のお酒だそうです。

おサルは限定品に弱いのであった。


鶏かわ。ヒツゾウは鶏かわが一番好きです。
(ちなみに一番プリン体も多い。)
皮もいろいろな部位があって、レアなメニュもあるそうです。



ぼんじり
ザ・通風キラー!


これを最後にします。

日高見(平孝酒造) 宮城県石巻市 

精米歩合50%の夏季限定の夏吟醸酒。
サラサラののど越しでキレもいい。
〆の一杯に相応しいテイスト。


名物の絞めのドライカレー。

遂にここまで辿りついた!
(ほんとはまだ隠れメニューがありそうです)

写真UPしていないのも幾つかあります。
(同じような写真なので飽きてしまった…自分が)

焼き鳥屋さんとしてはちょっとリッチなお値段かもしれません。
ただ、下手なビストロで食事するよりも数段ハイレベルです。
確かに焼き鳥の概念は突きぬけてますね。

一度は訪問したい良店でした。
厨房は4人でまかなっておられましたが、とてもコミュニケーションもよく
お客のあしらいも素晴らしいです。

ありがちな頑固一徹オヤジが仕切るようなお店ではありません。

是非、ご訪問あれ。

(おわり)


長々とお付き合いくださり、ありがとうございました。