REAL羊介 -4ページ目

REAL羊介

羊介のリアル体験

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いんが・おうほう 【因果応報】


 ◆ 悪行には悪い報いがあること。


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羊介の会社は横浜の南区にある。


自社ビルは6階建てとなっていて、5、6階は賃貸として女性限定で貸している。


4階は食堂と会議室となっていて、事件はここから始まった。




4階の食堂では、おばちゃんが1人いて、色々な雑務を行っている。


ある日、おばちゃんが4階の窓ガラスが大変だと言って事務所に来た。


窓ガラス、といってもハメ殺しのガラスで結構でかい。


社長が先頭に立ち、見に行ってみると、


窓枠とガラスの間のクッションとなるゴム状の部分がぼろぼろになっている。


 


「・・・・・・カラスだな。」


「けしからん。オレの会社になんて事を・・・。」


 

と、社長は思ったことだろう。



それから社長はホームセンターに行ったり、100円ショップに行ったりと、


なにやらいつになく忙しそう。


針金を張ったりして、寄り付かないようにしているみたいだ。


次の日の朝・・・・・・。


おばちゃんがまたやられたと、報告に。


激怒する社長。


いそいそと逃げるように出かける社員。




そんな事を何日か繰り返した模様。


そして、ついに犯人というか犯鳥を捕獲する事に成功したらしい。



社員の関心は捕まえたカラスをどうするのかという事だった。


ねこを見たら石をなげる社長である。


どういった行動に出るか判らない。





社員Aの予想
   ・ 捕まえたカラスは首を絞めて処刑され、燃えるごみとして捨てられる。


社員Bの予想

   ・ 捕まえたカラスは包丁で処刑し、なべにして社員に食わせる。


社員Cの予想

   ・ かごに閉じ込めて餓死させる。




羊介は社員Cであった。


結局、社長のとった行動は誰も予想していなかったものとなった。


ほうきの枝でカラスの頭をめちゃくちゃに殴ったらしい。


カラスはふらふらして、どこかにいってしまった。


ちょっとかわいそうな光景だった、と羊介は後輩のしんちゃんから聞いた。


そして、その後は二度と来なくなったという。

 


社員の間では、 たこ殴りの刑 と呼ばれ語り継がれている。



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やなぎに・かぜ 【柳に風】


 ◆ 相手が強引な態度でも穏やかに上手に受け流すこと。


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ジュディ~THE YELLOW MONKEY ♪




人工的な皮膚・・・・  ジュディと名づけよう


現実の世界じゃオレの望んでる花びらは汚れてる


感情が何回か抜けてしまった


先っちょ噛んでみてよジュディ・・・・


たまらない  たまらない  身体がしびれ


とめどない  とめどない  哀しささそうぜ




アンティークな下着で呼吸はネバネバで


君の森で今オレは服を脱ぎ


死んだようにさまよって・・・・


都会の半分は腐ってしまった


もうちょっと噛んでみてよジュディ


愛ではない  愛ではない  そんなもんは効かねえ


何でもない  何でもない  何でもない  続けて


 

醜いオレの事  やさしく受け入れる


心の中まで入って行けるよ


真っ白に信じてる




迷わない  迷わない  どこでも行けるぜ


かまわない  かまわない  全てを捨てるぜ



I'LL NEVER DIE I NEVER LIE I'M NEVER SLY


JUDIE ・・・・・



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むようの・ちょうぶつ 【無用の長物】


 ◆ あっても何の役にもたたないもののこと。


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神奈川県の藤沢で羊介は、 恐ろしいもの を見た。。。



真夏のある日、藤沢で仕事をしていた羊介と後輩のオー君。


オー君は羊介の後輩で、平井堅と中田英寿を足して2で割ったようなナイスガイです。


昼食をとろうと、食べ物屋をさがしていたところです。


ちょうど踏み切りがしまってしまい、強い日差しにうんざりする2人でした。


ふと、隣に自転車がやってきて止まりました。


2人はその自転車を見て、唖然としました。


その自転車には・・・。


ランプがいたる所に取り付けられ、ハーレーを思わす程の豪華な車体でした。


しかし、この程度のものは羊介もオー君も驚くようなことではありませんでした。


「久しぶりに見たな・・・」 くらいの感じです。


自転車に乗っているのは・・・やはり・・・帽子を被ったおじさんです。


なぜ、この手の事はこういうおじさんなのかな・・・などと思っていると踏み切りが開きました。


羊介とオー君は歩き出しました。


自転車のおじさんも2人を追い抜くように、踏み切りを渡っていきます。


オー君はそこで固まってしまいました。


彼の指差すさきに羊介の見たものは・・・・・・。




「テ・・・テールランプがついてるべ!・・・頭に!」

 

 

 

なんと帽子の後ろにランプが付いていました。




「ひ・・・光ってるべ・・・。」




さすがの2人も初体験です。


 

「い・・・意味ねーべ。」



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ぜんもんのとら・こうもんのおおかみ 【前門の虎、後門の狼】


 ◆ ひとつの災難を逃れてほっとする間もなく、またすぐに他の災難に見舞われること。


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羊介には、小学5年に双子の子供います。


今日は運動会。


デジカメを片手にいそいそと出かけていきます。


1番目のプログラムが5年の100m走でした。


2コーナーから3コーナーでカメラを構え子供の出番を待ちます。


いよいよ出番です。


9レースと10レースに2人が続けて走ります。


8レースに試し撮りを済ませて、よしよしとほくそくむ羊介でした。


9レースは双子の女の子の番です。


スタートしました。


デジカメのシャッターを押す瞬間に緊張する羊介です。


2コーナーにさしかかり羊介に向かって走ってきます。




ここだー!ここしかねーべ!

 

と、心で叫びシャッターを押した瞬間でした。




なぜか目の前に・・・加藤淳が・・・

 

「急にどこから沸いてきたんだ、このばか!!」

 

画像の3分の1に彼の後頭部が。


羊介は巨大はりせんを取り出し、加藤淳の後頭部をバーンと・・・


・・・・・・。




気を取り直して撮影を続けます。


学年全体の踊りになりました。


うちの子はどこだー、と探していると・・・目の前に女の子の方がいるじゃないですか。


ラッキ♪


踊っている子供をベストショットで捉える羊介。


ほくほくです。




と、そこへなぜか・・・坂東英二が・・・





学校で雇われたカメラマンのようです。


「なんでうちの子の前にいるんだー!どけ!どくんだー!」


と羊介は心の中で叫びました。


羊介は全速力で走り、坂東英二の後頭部にドロップキックを・・・


・・・・・・。



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運動会を見るほうも結構疲れます。



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ものがなければ・かげささず 【物がなければ影ささず】


 ◆ 原因がなければ結果もないということ。


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夏のある蒸し暑い夜。


 

羊介は同室のジョージ君と深夜のテレビを見ていました。


その時は、確か「傷だらけの天使」でした。


ショーケンのドラマです。


 

まだその頃はビデオを持っているというだけでめずらしがられた時代です。


今のテレビのように、入力切替など無く、ケーブルをテレビの後ろの方に直接つなぐ方法しかありません。



 

羊介は長野の高校を卒業後、横浜の会社に就職していました。


会社の寮に住み働いていました。


寮といっても2人部屋が2室しかなく、3人が寮生として在籍していました。


羊介と一緒の部屋には、1つ年上のジョージ君。


残りの部屋には、タケちゃんという2つ年上のおじさんぽい人が住んでいました。


二つの部屋は、事務所棟の2階と隣にある別棟の4階という具合に離れていました。


部屋は新しかったが、クーラーも付いていなかったのです。


 


汗ばみながら、深夜のテレビを見る事くらいしかする事がありません。


2時くらいになると、どのチャンネルの番組も終了してしまいました。


チャンネルを回し、見るものないなーと、思ったその時・・・・・・


 

 


ビデオも無いのに・・・

 

アダルト映像が映っているのです!!



 

羊介はジョージ君と手を取り合って喜びました。


男って馬鹿ですね。


しかし、音は出ません。


さらに不思議なことに・・・早送りが始まったのです。


いやらしい部分になると早送りは止まり、また動き出す・・・。


脱ぐと再生、着ると早送り・・・てな感じです。


むぅ。・・・なんだこれ?


とにかく誰かが操作しているのは明らかです。


 


新しいサービスだべか?それとも・・・新手の詐欺?


 


その時、ジョージ君がはじかれたように部屋を飛び出しました。


後を追う羊介。


彼が向かった先は・・・タケちゃんの部屋。


ドアを開けた彼の見たものは・・・?


 


羊介が見る前に開けた扉は閉められました。


ジョージ君の表情を見た羊介は、永遠の謎として墓場まで抱える決意をしたそうです。


見たくないし・・・。



 

タケちゃんはビデオのつなぎ方を間違ってしまったようです。


アンテナの線を先にビデオに接続しないといけなかった所を、テレビに接続してしまったようです。


その為、ビデオの映像が外部に流れてしまったのです。


次の日、どういう訳かジョージ君とタケちゃんがよそよそしくなっていました。


それとは関係ないですが、羊介は思いました。


 


タケちゃん、ポイントちがうべ・・・って。



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いっすんさきは・やみ 【一寸先は闇】


 ◆ これから先、どんな運命が待ち受けているのか、まるで予測がつかないこと。


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長野県の健諏訪湖に面した高等学校。


真冬の冷たい風が湖面をなでている。


この学校は、制服がなく私服で登校することができた。


みんなほとんど私服だが、目立ちたい者は学ランを着てきたり。



学校も終わり、羊介は3人で駅まで帰るところだった。


3人共進路が決まって、消化試合の感覚で学校へ通っている。


歩道には雪が残っていてざくざくと耳にうるさい。


空気も冷たく、羊介は両手をポケットに突っ込んで歩いていた。


 


一人はマー。

 

髪をブリーチし、逆立ててパンク風にしている。


 

もう一人はトシ。

 

ビジュアル系でカールスモーキー石井に似ていると羊介は思っている。


 

そして羊介。

 

リーゼントに革ジャンの矢沢系。


 



羊介は端整な顔立ちで、女子高にファンクラブができる程の人気があった。


だから彼には欺瞞な自信が満ち溢れていた。


3人揃うと、際立って目立った。




しかし、まだこの時、羊介はあんな卑劣な罠が仕掛けられているとは考えてもいなかった。




駅は学校から歩いて20分ほど。


隣の帰宅中の女子高の生徒もちらほらと目についていた。


3人はざくざく音をたて歩いていった。


羊介を中央に3人並んで。


恐ろしい事故が起きたのは、駅の構内に入る直前だった。

 



どんがらがっしゃん!!!




という音がした訳ではないが、そんな感じだった。


羊介は、脇にいた2人の視覚から消えていった・・・。


2人が見てみると、羊介は雪の上に転がっている。


両手をポケットに突っ込んだまま・・・。


足には、直径30cm位の輪になったビニールの荷造りのひもがからまっている。




起き上がりながら・・・羊介は見た。




後ろにいた女子高生の二人組が、腹をかかえて笑っているのを・・・・・・。


トシとマーが、同じように笑い転げているのを・・・・・・。


「やべ~!自殺もんのスタント決めちまったべ・・・」


ちょーだせー。なんてことを考えながら、笑いがこみ上げて来てしかたがなかった。



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羊介は思った。


人生、罠だらけだべ・・・と。