【南海トラフ地震「高確度の予測は困難」】

NHK
5月28日 19時13分

南海トラフで想定される巨大地震の被害想定などを検討してきた政府の検討会がまとめた最終報告に、「南海トラフで起きる地震を高い確度で予測することは一般的に困難である」という専門家の検討結果が盛り込まれました。

国は南海トラフで起きる地震のうち、「東海地震」は予知できる可能性があるとしてきましたが、今後、研究や観測態勢の在り方が議論されることになる見込みです。

地震学者の間では、巨大地震が発生する前に地盤がずれ動く前兆現象が起きることがあると考えられています。

国は、南海トラフで起きる地震のうち「東海地震」は前兆現象を捉えて唯一予知できる可能性があるとしていて、気象庁が地盤の変化を捉える観測機器で監視を続けています。

これについて政府の検討会は、南海トラフで起きる巨大地震で直前に地盤の変化が起きるという考え方で規模や発生時期を予測できるのか検討しました。

その結果、▽地盤の変化を捉えられないまま地震が発生することや、▽変化を捉えられたとしても地震が発生しないことがありうるとして、「現在の科学的知見から南海トラフで起きる地震の規模や発生時期を高い確度で予測することは一般的に困難である」という見解をまとめました。

そのうえで地震の予測は人命を救ううえで重要な技術であり、今後とも研究を進める必要があるとしています。

報告書では、「東海地震」については具体的に触れていませんが、今後、南海トラフの地震の研究や観測態勢の在り方が議論されるなかで「東海地震」についても検討されることになる見込みです。

気象庁はデータ監視続ける

政府の検討会が地震の予測が難しいという見解をまとめたことについて、気象庁は、東海地震の前兆となる地盤の変化を捉えるという取り組みを否定されたわけではないとして、データの監視を続けています。

東海地震は、駿河湾周辺で陸側のプレートとその下に沈み込んでいる海側のプレートがずれ動いて起きると想定されているマグニチュード8クラスの地震です。

プレートがずれ始める際には地震でずれ動く前に「前兆滑り」と呼ばれる僅かな動きがあると考えられていて、それを捉えるために気象庁は地盤の変化や地震を捉える観測機器で30年余り前から24時間態勢で監視をしています。

地震の予測が一般的に難しいという政府の検討会の見解について、気象庁地震予知情報課の土井恵治課長は「東海地震の前兆となる地盤の変化を捉えることができないと否定されたわけではないので、東海地震の監視の仕組みをすぐに変える必要はないと思っている。東海地震の震源域周辺で地盤変動など異常が観測された場合は、地震が起きる危険性がふだんより高まっている状態と考えられ、変化を見逃すことなく監視して必要な情報を出していきたい」と話しています。

東海地震の判定会の会長で、東京大学の阿部勝征名誉教授は「予測が難しいという見解に反論はないが、地震の直前に起きると考えられている『前兆の滑り』と呼ばれる現象は予知できる可能性がある。可能性があるかぎりは放棄せずに全力を尽くすことが国民に対する義務だと考えている」と述べました。

そのうえで、「地震予知の内容が昔考えられていたほど確実性はなく、地震が起きるか起きないかという不確実な内容を含むなかで防災対策をどうとるかは、判定会ではなく今後国が検討を進めるべきだ」と話しています。


【「東海」予知にも否定的 南海トラフ地震最終報告】

日本経済新聞
2013/5/28 21:10


 内閣府の調査部会(座長・山岡耕春名古屋大教授)は28日、南海トラフを震源域とする巨大地震の発生について「確度の高い予測は難しい」とする報告書を公表した。

震源域の一部がゆっくり動き始める前兆すべりを事前にとらえ、地震の時期や規模、地域を確度高く特定するのは困難と指摘。

国内で唯一予知できるとしてきた東海地震を中心に進める防災対策が抜本的な見直しを迫られそうだ。

 山岡座長は南海トラフ沿いの地震について「今まで東海、東南海、南海の3つの領域に分けてきたが、(地震のパターンは)多様性がある。

東海を特別扱いするのはもはや科学的に十分な根拠がない」と語った。

古屋圭司防災相は「南海トラフ全域を対象に議論していく必要がある」と述べ、政府内に議論の場を設ける考えを示した。

 報告書は、プレート(岩板)境界で普段と違う変化が観測されたときには「地震が発生する危険性が普段より高まっているとみなせる」との立場を示した。

ただ、南海トラフのどこで、どの程度の規模で起きるかなどの予測は難しいと結論づけた。

 1978年に制定された大規模地震対策特別措置法では、東海地震に限って気象庁が2~3日から2~3時間前までに前兆すべりを観測し、首相が警戒宣言を出すことを想定している。

 報告書は、予知の前提となる前兆すべりについても「十分な観測網がある地域は限られ、(過去に)確実な観測事例はない」とした。

1944年の東南海地震の直前に前兆的な地殻変動があったとの考え方に対しても、データ不足から疑問を呈した。


【南海トラフ巨大地震】

中央防災会議 対策の最終報告 要旨 自宅被害を選別、軽微なら待機も

2013.5.29 11:55

 【はじめに】

 超広域で強い揺れと巨大な津波が起こる。東日本大震災を超える甚大な人的・物的被害が発生し、国難ともいえる巨大災害になる。

経験したことのない災害になることを踏まえ、最悪の被害を念頭に対策を考える。

迅速で主体的な避難行動が取れるよう自助、共助の取り組みを強化、支援する必要がある。

被災地域以外からの支援が限定的にならざるを得ない。

復興が長期化すれば国としての存立に関わる。

 【対策の基本的方向】

 1、対応の考え方

 (1)津波からの人命の確保 目標は「命を守る」。
住民一人一人が主体的に迅速に避難することが最も重要。
即座に安全な場所に避難できるよう地域ごとにあらゆる手段を講じる。
津波による被災は、地形や津波の威力の影響で地域ごとに実情が大きく異なるため、重要施設の立地の見直しや土地利用の変更など、長い時間をかけても地域の最良の方策を検討する。

 (2)甚大な被害への対応 被害を減らすため、建物の耐震化や揺れに伴う火災への事前防災が極めて重要。
ライフラインやインフラの早期復旧がすべての応急対策の前提。
救命活動や避難者への対応を誤れば社会の破綻を招きかねない。
一人一人の居住スペースの「揺れへの強靱(きょうじん)さ」という観点での対策も重要。

 (3)超広域にわたる被害への対応 従来の応急対策や支援システムが機能しない。
日本全体として連携の枠組みが必要。
避難所不足が想定され、家を失うなど弱い立場の被災者受け入れを優先、住宅被害が軽微な被災者は自宅にとどまるよう誘導する「トリアージ」(選別)を検討する。
水や食料など1週間分以上を家庭で備蓄、地域で自活する備えが重要。
交通が復旧すれば被災地外への疎開を行うことも検討する。

 (4)国内外の経済に及ぼす影響 企業は災害時の事業継続計画をつくり、流通拠点の複数化や重要データの分散管理など対策を取ることが重要。
企業間や業種を超えた連携も検討。
復旧が遅れた場合は生産能力の海外流出など国際競争力が低下する恐れもある。

 (5)揺れの強さに応じた対策 千年に1度またはそれ以下の頻度で起きる巨大地震・津波をすべての対策の前提とするのは現実的ではない。
津波対策はマグニチュード(M)8級を対象として防波堤などを整備するが、それを超す場合に備えた構造強化も重要。
住民避難を軸に情報伝達、避難施設、避難路などハード、ソフト対策を総動員する。

2、対策を進める枠組み

 (1)体系作り 対策推進のための法的枠組みを確立。
予防から応急、復旧・復興までの対策のマスタープラン策定とともに、事前防災戦略として目標や達成時期を示したプログラムを明示。
東日本大震災の教訓も踏まえ、応急対策の具体的な活動計画を策定。避難施設や避難路を整備するため、必要な財政上、税制上の措置を検討する。

 (2)対策を進める組織整備 国や自治体、民間が広域連携する南海トラフ巨大地震対策協議会を活用し、防災計画の策定や訓練など横断的な課題を検討。
法制化も検討する必要がある。

 (3)戦略的な取り組み 府省を超えた産学官民の連携が必要。
災害に関する情報を理解し判断できる能力を養う防災学習や、国や自治体の防災担当職員の人材育成。
国はガイドラインを整備する必要がある。

 (4)科学的知見の蓄積と活用 地震津波の分野だけでなく、まちづくりや過去の地震被害の伝承などさまざまな学問分野と連携。
緊急地震速報は迅速性と精度の向上を図る。
津波到達時間や津波の高さの予測精度を上げる検討も進める。

 【実施すべき主な対策】

 ▽高台移転

 避難が困難な地域では住民に合意がある場合、高台などへの集団移転も有効。
住民に危険が生じる恐れがある地域は、住民が選択し、一定の建築制限を適用することが必要な場合も考えられる。

 ▽津波避難

 市町村は地域防災計画や都府県の津波浸水想定を踏まえハザードマップの作成、見直し、周知を進める。
公共用地や国有財産も有効利用し避難場所や施設を整備。
津波避難ビルを増やすため建ぺい率緩和や民間活力導入に取り組む。

 ▽災害時要援護者

 自力で避難が困難な高齢者や障害者の名簿を作成、地域で支援を行う。
日本語が理解できない外国人に配慮し、多様な言語で分かりやすく情報提供する。

 ▽医療

 被災地の医療機能を確保するため、移動式救護施設を用いた野外病院開設を検討。
災害拠点病院を中心とした医療機関は浸水対策、非常用発電施設の上層階移設と燃料の確保、衛星電話、飲料水・食料・医薬品の備蓄、ヘリポートの充実を図る。

 ▽ボランティア

 地域のボランティア活動が住民や医療機関と日常的につながりを持つことが重要。
国や自治体は、国民的な運動となるよう支援する。
災害時のボランティア活動には危険が伴うため、必要な知識を得るための研修を開く支援を行う。

 ▽帰宅困難者

 駅や路上に膨大な人々が滞留する事態は危険。
「むやみに帰宅しない」原則を周知する。
家族との安否確認手段の優先順位を決めておく。
企業は水、トイレ、休憩場所を提供する支援体制の整備に努め、自治体はトイレや避難所の衛生環境を保つ対策を進める。

 ▽情報伝達

 津波警報や避難の呼び掛けなど生命に関わる情報を確実に伝えるため、防災行政無線、ラジオ、携帯電話、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などの利用の多重化、多様化を進める。

 ▽避難所の運営

 自治体職員が主体的に関わることは困難。避難所の管理者や自主防災組織が避難所を運営する体制を整える必要がある。

 ▽住宅の耐震化

 国や自治体は、住宅に住みながら耐震改修できる手法の開発を支援。
特に建て替え需要が発生しにくい高齢者の住宅は、生活時間が長い部屋だけを部分的に耐震改修する取り組みを充実させる必要がある。

 ▽権限の明確化

 東日本大震災で庁舎や首長、職員が被災し、行政機能が著しく低下した事例があったことを踏まえ、代替拠点の確保、重要情報のバックアップを図る。
首長や幹部職員が不在の場合の代理の権限を明確化する。

 【今後検討すべき課題】

 南海トラフ巨大地震の発生確率を推計するための調査・研究を早急に実施する。
地震予測は人命を救う上で重要な技術であり、今後とも研究を進める必要がある。
今後の調査・研究、観測のあり方について検討を進め、中長期的な対応を含めた新たな防災体制のあり方を議論すべきである。

 >【おわりに】

 関係機関は速やかに計画の策定、見直しを行い、具体的な対策を進める。
状況に応じ、10年程度をめどに対策の見直しを行う。





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【M3超地震3倍 震災後の首都圏、頻度高止まり】

SankeiBiz
2013.6.3 10:48

 東京都や神奈川県など首都圏を震源とする「首都直下地震」が起きると想定される地域で、マグニチュード(M)3以上の地震の発生頻度は東日本大震災後2年近くたった昨年末でも大震災前より高い状態であることが、遠田晋次・東北大教授らの分析で分かった。

 大震災を受けて頻度は上がり、その後下がっていくと予想されたが、元に戻るペースが遅く、将来の巨大地震発生の確率も押し上げているという。

今後数年間は高止まりが続くことも考えられ、遠田教授は「普通の地震では考えられないような現象が起きている可能性もある」と話している。

 地震の数は、大震災前は1週間に1回程度(1日当たり0・15回)だったが、平成24年12月の段階でも2~3日に1回程度(同0・43回)と約3倍起きている。

過去のデータなどを基にした余震の減り具合を計算する式に基づくと、より速いペースで減り、2~4年程度で大震災前の状態に戻ると予想されていた。

M3以上が頻繁に起きると、M7級発生の確率も上がる。

遠田教授によると、関東地方の直下は複数のプレート(岩板)が重なり合う複雑な構造のため、大震災の影響を受けやすくなっている可能性があるという。

 将来の地震の発生確率を出すのに、直近の一定期間内に発生した地震の数を基にする計算方法では、M3以上が頻繁に起きると将来M7級が発生する確率も上がると考えられる。

計算では、東京や千葉を中心とした地域で今後5年間にM7級地震が起きる確率は約17%で大震災前の約2・5倍。



【首都直下の前兆か 地震頻度高止まり 台湾、フィリピンで不気味な活動】

ZAKZAK
2013.06.03


 日本と同じ環太平洋地震帯では2日、台湾の中部で起きた強い地震により、2人が死亡、1人が土砂崩れに巻き込まれて行方不明になった。

フィリピンでも1日から2日にかけてM5級の地震が相次ぎ、30人以上が負傷した。

 一連の活動について、武蔵野学院大の島村英紀特任教授(地震学)は、「台湾もフィリピンも日本と同じく、フィリピン海プレートに影響される場所にある。(首都圏の頻度高止まりとの)関連性は不明だが、同プレートの動きが活発化している可能性は高い」とみている。

 首都圏はフィリピン海プレートを含め計4つのプレートがぶつかり合う地域で、過去に多くの大地震が起きてきた。

フィリピン海プレートの活動から目が離せない。


【巨大地震の前触れか 台湾M6・3 関東大震災の3年前、元禄関東地震の前にも…


ZAKZAK
2013.06.04


 これは巨大地震の前触れか。

2日にマグニチュード(M)6・3の強い揺れに見舞われた台湾だが、過去には日本の首都・東京との不気味なつながりがあった。

関東大震災の約3年前に台湾でM8級が発生していたほか、18世紀初頭の元禄関東地震の前にも大きな動きがあったのだ。

南海トラフ巨大地震との関連性も疑われるという。

東京から2000キロ離れた場所の活発な動きが、日本の中核を襲う大震災の引き金になってしまうのか。

 台湾中部で2日に起きた強い地震では、落石などで4人が死亡、19人が負傷した。

被害の出た南投県では3月27日にも最大震度6の地震(M6・1)があり、1人が死亡。いずれも、2415人の死者が出た1999年の「921大地震」(M7・6)の震源に近い場所で起きている。

地元では大災害の記憶がよみがえり、おびえる住民が多いという。

 台湾本島はフィリピン海プレートとユーラシアプレートがぶつかり合う場所にある。

「プレートの押し合いで隆起した土地は3000メートル級の山脈となり、最高峰の玉山(ぎょくざん、旧称・新高山=にいたかやま)は標高3952メートルで富士山(3776メートル)より高い。せめぎ合う力の大きさを物語っている」(地質学者)といい、日本と同じく地震被害の多い土地でもある。

 南投県は東京から2000キロ以上も離れた場所にある。

日本には何の影響もないと思いたいところだが、実は不気味な過去があった。

 東京を恐怖に陥れた最大の災害は、1923年の「大正関東地震」(M7・9)による関東大震災だろう。

東京や横浜で火災の被害が大きく、死者・行方不明者はあわせて10万5000人、21万棟超が全焼したといわれる。

その約3年前の1920年6月5日、台湾で規模の大きな「花蓮地震」(M8・0)が起きていた。

 それだけではない。

関東大震災と同タイプで、相模トラフを震源とする地震は200年周期で発生するとされる。

1703年には「前回の関東大震災」ともいわれる「元禄関東地震」(M7・9-8・2)が起きた。

その9年前、台湾では「康煕大地震」(M7・0程度)があったとの記録が残っている。

 元禄関東地震の後、1707年には南海トラフ巨大地震で過去最大といわれる「宝永地震」(M8・4-8・7)が起きた。

台湾での動きは相模トラフだけでなく、南海トラフとの関連も懸念される。

 遠く離れた日本と台湾を結びつけるものはあるのか。

武蔵野学院大の島村英紀特任教授(地震学)は、「ともにフィリピン海プレートの影響を受ける場所にある。南海トラフは同プレートがユーラシアプレートに沈み込む場所、相模トラフはフィリピン海プレート北東端のあたりを指す。プレートは大きな固い岩で、どこかでストレスが発散されれば別の部分にひずみが生じ、ストレスが蓄積される。フィリピン海プレートはプレートのなかではさほど大きくない部類で、ある部分での動きが別の場所に伝わりやすい構造ともいえる」と解説した。

 大正と元禄の関東地震、そして南海トラフを震源とする宝永地震。

一連の地震は、台湾などでの活動で生じたひずみの解消という形で起きた可能性がある。

現在、活発化している台湾周辺の動きが、すでに相模トラフや南海トラフにひずみを生んでいる危険もある。

 残念ながら現状では地震発生のタイミングを予知する方法はない。

が、一連の“予兆”を分析する限り、危機は迫っているといえそうだ。


【四川地震が証明“首都直下”が危ない! 関東大震災の状況と酷似】

ZAKZAK
2013.04.23


日本でも首都直下型地震の恐怖が迫りつつある(ロイター)

 中国四川省雅安市蘆山県で20日に発生したマグニチュード(M)7・0の地震の震源は、5年前の「四川大地震」の震源地から85キロしか離れていなかった。

巨大地震が、わずか5年で繰り返されたことに衝撃を受けた日本人は多いはずだ。

実際、日本列島の地下は過去に何度も大地震の連鎖を引き起こしている。

特に警戒すべきは、「4年以内に50%以下の確率で発生する」とされる首都直下地震。

「関東大震災が起きた時の状況と似通ってきている」(専門家)というから不気味だ。

 四川省・蘆山県の大地震。

5年前の2008年5月には、今回の地震の震源地と近い場所で、M7・9の大地震が発生。

6万9000人以上の犠牲者を出した。

 気象庁によれば、2つの地震はいずれも四川盆地の西側に全長約500キロに走る巨大な活断層「竜門山断層帯」で起きたもので、「メカニズムも同じ逆断層型。(2つの地震は)一連の活動と考えられる」という。

 地震学では「M8級の巨大地震の後にはM6級以上の大地震が頻発する」のが定説となっているが、四川省を襲った悲劇は改めてこの理論を証明した格好だ。

 同時にこの地震は、日本列島がはらむリスクを改めて浮き彫りにした。

 武蔵野学院大の島村英紀特任教授(地震学)は、「11年3月の東日本大震災でM9・0の大きなエネルギーが放出され、日本列島の地下はリセットされた。各所に生まれたひずみが地震リスクを高めている。M6級の地震はいつどこで起きてもおかしくなく、M7以上の大地震も起きやすい状況になっている」と語る。

 現実に、日本全国では最近、連日のようにM6級の地震が頻発している。

兵庫県・淡路島でM6・3、三宅島近海でM6・2、宮城県沖でM5・8の揺れが襲った。

 そんななか注目されるのが、東京都などが想定している4つの「首都直下地震」への影響だ。

 首都直下地震は、東京湾北部地震(M7・3)と多摩直下地震(同)、海溝型ながらも首都圏に壊滅的な被害を与えるとされる元禄型関東地震(M8・2)、活断層で起きる立川断層帯地震(M7・4)。

その中で最も被害が大きいのは東京湾北部地震で、最悪の予測では約9700人の死者を出すとされる。

 東洋大の渡辺満久教授(変動地形学)は、10万5000人以上の犠牲者を出した「関東大震災」(1923年)の再来を警告する。

「日本は1995年の阪神大震災の発生をきっかけに、地震の活動期に入ったとみている。阪神が起きるまでの流れが、関東大震災が発生した前後の状況と非常に似通っているのが気になる」

 渡辺氏によると、首都圏をM7級の揺れが襲ったのは、関東大震災以前では、1855年の安政江戸地震が最後だ。

 この間、68年。

関東大震災から阪神大震災までのブランクも約70年で、奇妙に符号する。

 「安政から関東までの約70年と同様に、阪神までの約70年間も、静穏期で大きな地震はなかった。しかし、95年からのおよそ20年間は、各地で大小の地震が頻発し、ついに11年3月に東日本大震災が起きた。周期的にみると、M7級の首都直下型地震が起きるリスクはいつになく高まっている」(渡辺氏)

 首都直下地震をめぐっては、東大地震研究所がその発生確率を「4年以内に50%以下」として、大きな関心を集めた。

四川省で大地震が連鎖したことで、改めてこの発生確率が注目されそうだ。

しかも、首都圏の地下が不気味なのは、その全容がほとんどわかっていないことだ。

 前出の島村氏は「首都圏の下に広がる関東平野は、緩い関東ローム層が幾重にも重なっている。その下に岩盤があるが、厚い堆積物のせいで万全な調査ができない。ただ、関東では過去にも直下型地震が数多く発生している。間違いなく地下深くの岩盤にいくつもの断層があるはずだが、その数や規模ははっき
りしない。正確な動きを予測するのは不可能だ」と危ぶんでいる。








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安倍ノミクスで海外への原発輸出に意欲満々の自民党・安倍政権。

海外では、原発事故が起こった場合、原発を建設した企業にも賠償責任を負わせる事が多い。

しかし、安倍政権は、海外でも原発事故は起こらないと海外版原発安全神話を信じてやまない。


【日仏首脳、原子力の包括協力で合意
安保協力へ閣僚級会合】

日本経済新聞
2013/6/7 12:41

 安倍晋三首相は7日、首相官邸でフランスのオランド大統領と会談し、包括的な原子力協力で合意した。

新興国での受注を目指している日仏企業の原子力発電所の輸出を支援し、核燃料サイクルや高速増殖炉(高速炉)の研究開発、廃炉や除染で連携を深める。

安全保障に関する外務・防衛担当閣僚級協議(2プラス2)開催でも一致。共同声明を発表した。


日仏が包括的な原子力協力で合意した。

安倍首相「世界最高のパートナーだ」(7日)

 首相は冒頭「日仏の特別なパートナーシップを強化したい」と呼びかけ、大統領は「関係を新たな局面に高めたい」と応じた。

会談後の共同記者会見で、首相は「世界的な安全水準を高める観点から、日本の原子力技術への期待に応えていく」と述べた。

 原発輸出では、ヨルダンなど第三国で受注を目指す三菱重工業・仏アレバ連合を、両国が官民を挙げて後押しする。

5月にトルコでの受注が事実上決まった同連合の加圧水型軽水炉「アトメア1」への支援をはじめ、第三国での協力推進を共同声明に盛り込んだ。

 原子力の安全強化に向けて原子力規制当局同士の協力拡大も決めた。

日仏が連携を強める核燃料サイクルは、原発から出る使用済み核燃料から、まだ使えるプルトニウムやウランを取り出して加工、原発の燃料に再利用するもの。

民主党政権は抜本的な見直しを検討したが、安倍首相は「継続して進めていく」との立場を示してきた。

 共同声明では特に青森県六ケ所村の再処理工場に触れ「安全かつ安定的な操業の開始」を明記した。

当初1997年完成予定だった日本原燃の再処理工場は技術的な問題で操業が遅れている。

日本原燃とアレバは核燃料サイクルの早期安全運転のため覚書を交わした。

 米国、オーストラリア、ロシアに続き4カ国目となる2プラス2の早期開催に向けた調整も急ぐ。

武器に転用可能な民生品の輸出管理、防衛装備品の共同開発などを巡って政府間対話が進む見通しだ。

仏企業がヘリコプターの着艦装置に使える部品を中国に売却していたことから、中国の軍備増強を防ぐ狙いがある。

 共同声明は「新たな大国の台頭で生じる新たな課題に対応する」として「自由、民主主義、人権や法の支配の尊重」を打ち出した。

海洋進出を強める中国を念頭に「航行の自由の維持」などの表現も盛り込んだ。

大統領は共同記者会見で「国際法を大事にしなければならない」と強調した。

 両首脳は日本と欧州連合(EU)で交渉中の経済連携協定(EPA)の早期締結を目指す方針を確認。

北朝鮮に核、ミサイル計画の放棄に向けて具体的な行動をとるよう求めていくことで足並みをそろえた。

大統領は国連安全保障理事会改革の一環として日本の常任理事国入りを支持した。

 共同声明を実現するための今後5年間の行動計画や、文化に関する共同声明も発表した。

オランド大統領は対日重視を鮮明にしており、今回の来日にあたり日本は対仏関係を強化するため仏大統領を国賓として17年ぶりに招いた。

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原発推進のフランスとは、固く手を結び、脱原発推進ドイツの再生可能エネルギー構築での協力に対し無視か!!

「もんじゅ」も「六ヶ所村」もまともに稼働出来ず使用済み核燃料の問題も解決していない日本が海外に原発を売りまくろうとしている。

輸出先の使用済み核燃料はどうするつもりだ!?

自民党お得意の「厄介な事は先送り」は、日本で通用しても海外では通用しない。


海外の輸出先も、いずれ使用済み核燃料問題で苦労する事は目に見えている。

使用済み核燃料問題を解決してから原発を輸出するならまだしも、輸出する側で大問題になっているにも関わらず平気で原発を輸出するなど悪徳商法そのものだ!!


【アッキー、仰天の反原発講演! 「私は家庭内野党」夫婦のねじれ激白】

ZAKZAK
2013.06.07


昭恵さんはざっくばらんに語った=6日午後、参院議員会館


 安倍晋三首相(58)の昭恵夫人(50)が6日、国会内で1時間にわたって講演した。

多忙を極める安倍首相との家庭生活を「私は家庭内野党。イヤなことも言う」と明かし、首相が進めている原発のトップセールスについては「私は原発反対です」と発言するなど、アッキー節を全開させた。

 講演は、農村部の活性化を目指すNPO法人「ふるさとテレビ」が主催したもので、約250人が集まった。

 昭恵さんはまず、第1次政権で安倍首相が退陣した際のことを、「辞めた後、周りの人たちが私たちを責めているように見えて、外に出られなかった」と振り返った。

 その後、活動を再開した安倍首相については「いつも『自分だったらどうしよう』と考え、いろんな人に会い、走ったり、瞑想(めいそう)したりしていた」と説明。

昨年の総裁選前、安倍首相が「天が安倍晋三を必要とするなら、誰も当選すると思っていなくても、おれは当選する」と強く覚悟を決めていた様子も明かした。

 現在の家庭生活については「前回の政権までは『あなたは最高でカッコいい』と言っていたが、権力を持つとそんな人(=おだてる人)は周りにいっぱいいる。だから、いまは『私は家庭内野党です』と言っている。あまりイヤなことを言うとかわいそうなので、オブラートに包んでいる」とおどけた。

 東京・内神田で料理店「UZU~うず~」を経営していることがメディアで取り沙汰されたが、「無料で宣伝してもらっていると感謝している」と会場を笑わせた。

そのうえで、「TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)に反対するわけじゃないけど、安心・安全な食材を提供することが大事。断固として店は続けていく」と話した。

 原発をめぐる夫婦の“ねじれ”についても、自ら切り出した。

 安倍首相は、中東などへの原発輸出に道筋をつけつつあるが、昭恵さんは「私は原発反対なので心が痛む」といい、「大事な技術だと思うが、使っているお金の一部を新しいエネルギーに使って、日本発のクリーンエネルギーを売ってほしい」と持論を展開。

そのうえで「主人は現実を語り、私は子供の目線で理想を語っていきたい」と語った。


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奥さん、旦那の暴走を止めてくれ!!

このままでは、海外からも日本は非難される。
既に日本からの原発輸入に反対している人達も沢山いる。

あれだけの重大原発事故を起こしながら、僅か2年で原発を輸出するなど、海外から見れば「なんていい加減な国なんだ!!」と思われるだろう。

しかし、原発輸出を国内の原発再稼働の足掛かりにしたい自民党は、意気揚々だ。


【再稼働推進議連が会合=自民】

時事通信
[6/6 19:47]


原発再稼働推進派でつくる自民党の「電力安定供給推進議員連盟」(会長・細田博之幹事長代行)が6日、党本部で会合を開き、細田氏は「(原子力規制委員会が)早く安全確認をして(原発を)稼働すべきだ」と強調した。


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『電力業界癒着議員連盟』


この電力業界と利権絡みの族議員達が再び原発事故を引き起こす!!


福島第一原発事故が無かったかの様に進む原発輸出と再稼働の準備。

まだ、福島第一原発事故の原因も解明されず、メルトスルーした核燃料が何処にあるかも分からない。

いまだに避難生活を余儀なくされている人達。

そして、放射能被爆した動物達…


今、安倍ノミクスで自民党・安倍政権がが行っている事は、全て忘れさられたかの様に見える。


【生き抜け 希望の牧場 浪江の被ばく牛 原発事故の証し】

東京新聞
2013年6月7日 朝刊



350頭余りの牛が放牧されている「希望の牧場・ふくしま」=福島県浪江町で


 東京電力福島第一原発二十キロ圏で、被ばくした牛の世話を続けてきた福島県浪江町の「希望の牧場・ふくしま」が、今後どうしていけばいいのかを思いあぐねている。

被ばくした牛に、家畜としての価値はない。

牛を世話する人間も被ばくする。

そこに意味はあるのか。

悩みながらも、牛をどう生かすかの模索が続く。 (片山夏子)

 福島第一まで十四キロ。

希望の牧場からは、原発の排気筒や作業中のクレーンが見える。

事故発生当時、ここにいた吉沢正巳代表(59)は、3号機の水素爆発のごう音を聞いた。

自衛隊ヘリによる海水投下も目撃した。

 いまだ牧場の放射線量は毎時三マイクロシーベルト前後ある。

仮に二十四時間ずっと外にいれば、一年間で一般の人が許される被ばく線量のおよそ二十六年分を浴びる計算になる。

 現在、牧場の牛は三百五十頭余り。

もともといた三百三十頭に加え、交通事故に遭った牛を保護したり、高齢の畜産農家が世話できなくなった牧場の牛を引き受けてきた。

三十二ヘクタールあるが、牧場としては過密状態。

放牧のため、弱い牛は厳しい冬を越せない。

 原発事故で放射性物質に汚染された牛は、売り物にはならない。

牧場に収入はなく、県内外の畜産農家が提供してくれる汚染された干し草や、野菜くずを餌に使い、しのいできた。

全国から寄せられる寄付は、エサの配送料にあてている。

 原発二十キロ圏が立ち入り禁止になり、世話をされなくなった数多くの牛が餓死した。

政府は農家の同意を得た上で、牛は殺処分する方針を打ち出した。

 そんな中で、吉沢さんは「人が被ばくしながら牛を生かす意味はないかもしれない。でも、牛は見捨てられない」と決意。

立ち入り制限をする国や警察とぶつかったり、牛を生かす意味や、どう生かすかを仲間と議論しながら、世話を続けてきた。

 原発事故から二年。事故が風化しつつあるのを感じる。

これからも寄付が続くかも不安になる。

牛を被ばく調査や研究に役立てる道も探ったが、思うようにいかない。

 少し、光も見えてきた。

福島の被ばくした牛や牧場の現状を訴え続けてきたことで、一般の人のほか、除染や動植物の調査研究をしたいと大学関係者らが訪れるようになった。

吉沢さんは語る。

 「牛は、原発事故の生きた証し。生かし続け、原発の問題を語り継ぎたい。牧場や町の現状を伝え、原発事故が起きるとどうなるかを訴えていきたい。生き続けてきた牛が、いつか町の再生の希望となってくれれば」

<20キロ圏内の牛>
 政府は2011年5月、原発から20キロ圏内の家畜を所有者の同意を得て、殺処分するよう福島県に指示した。

農林水産省によると、事故前に20キロ圏内には約3500頭がいた。

生き残ったうち、先月初めまでに1570頭が処分された。

現在、800頭余りが飼育され、100頭ほどが野生化。

処分された牛で、血液から肉の放射性物質の濃度を推測する研究が進むほか、生きた牛の被ばく研究を始める動きも出ている。


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2011年12月、警戒区域公益ペット保護で希望の牧場近くで犬を保護してた時に吉沢さんと会った。
気さくで感じの良い人だった。

そこが警戒区域である事を忘れるくらい牛達は、のびのびと放牧されていた。

しかし、実際に牛達は、内部被爆していた。

人間が造り出した原発により何も知らない牛達は被爆し殺処分される。

牛舎には、繋がれたまま餓死した骨と皮だけの牛の死骸が沢山会ったた。

人間は避難出来たが動物達は、取り残された。

牛だけでは無い。


沢山の豚や鶏、犬猫達もお腹を空かせ、空腹に苦しみながら息絶えた。


その苦しみは安倍政権には届かない。


届いたとしても耳を塞ぎ新たな原発政策を邁進する。







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