【大飯原発「活断層ではない」で一致】

NHK
9月2日 18時27分

国内で唯一運転している福井県の大飯原子力発電所の断層を専門家が評価する原子力規制委員会の会議が開かれ、「活断層ではない」という見解で一致しました。

規制委員会が断層の調査をした原発のうち「活断層ではない」という見解で一致したのは、大飯原発が初めてです。

大飯原発では、敷地内を南北に走る「F-6」という断層が活断層かどうかを巡って、原子力規制委員会が専門家4人とともに調査を続けています。

2日、6回目の評価会議が開かれ、関西電力は「F-6断層やほかの断層は古い時代に動いたもので、活断層ではない」と説明しました。

専門家からは「断層がどう続くのかを確認できているのか」といった指摘が出たものの、「断層は最近動いた跡は見つからず、将来も動く可能性のある活断層ではない」という見解で一致しました。

規制委員会の島崎邦彦委員は「一定の方向性が出せたので、次回は報告書の案を議論したい」と述べ、近く報告書をまとめる考えを示しました。

規制委員会は、4か所の原発で断層を調査し、福井県の敦賀原発について2号機の真下を走る断層を活断層だと判断していますが、専門家が「活断層ではない」という見解で一致したのは大飯原発が初めてです。

大飯原発の2基について関西電力は、停止後の運転再開を目指し安全審査の申請をしていて、規制委員会は「活断層ではない」と判断した場合、審査に入ることになります。


大飯原発の断層調査巡る経緯


原子力規制委員会は専門家と共に、去年2度、大飯原発で現地調査を行いましたが、専門家の間で、F-6断層が「活断層」か「地滑り」かで意見が分かれたため、関西電力に3号機近くに新たな溝を掘るよう指示していました。

F-6断層は、真上に原子炉を冷やす海水を取り込む重要な配管があると指摘され、活断層だと判断されると、3号機と4号機は停止を求められる可能性があります。

このため関西電力は、3号機の南側に長さおよそ70メートル深さおよそ40メートルの溝を掘ったうえで調査をし、ことし7月、「活断層ではない」という見解を改めて示していました。

原子力規制委員会は、大飯原発を含む全国6つの原発で、敷地内を走る断層が活断層かどうかを専門家と共に調査することになっていて、これまでに4つで調査を行っています。

このうち福井県にある日本原子力発電の敦賀原発について、規制委員会はことし5月、「2号機の真下を走る断層は活断層だ」という判断をし、2号機は運転できず廃炉になる可能性が出てきました。

これに対し日本原子力発電は「活断層ではない」という追加調査の結果を提出し、規制委員会は現在、対応を検討しています。

また、規制委員会は専門家と共に、青森県にある東通原発についてはことし2月、「敷地内の断層の多くが活断層の可能性が高い」とする報告書の案を示し、3日から2度目の調査に入るほか、福井県にある高速増殖炉「もんじゅ」については、ことし7月に現地調査を行いました。

残る福井県の美浜原発と石川県の志賀原発については、調査の予定は決まっていません。


おおい町長「一歩前進と安堵」


大飯原子力発電所の断層が「活断層ではない」という見解で一致したことついて、地元福井県おおい町の時岡忍町長は「専門家の議論をずっと注視してきたが、『活断層ではない』という見解を聞いて正直に安堵(あんど)している。
運転再開に向けて一歩前進したと受け止めている」と述べました。

時岡町長は、大飯原発3号機が定期検査で停止することについて「福島第一原発の事故のあと全国で初めて運転を再開させ、去年の夏と冬の電力を供給できたことは地元としての責任を果たせたと思う。
規制委員会は安全性を確認できしだい、大飯原発の運転再開を認めてほしい」と述べました。


関西電力「引き続き真摯に」


福井県の大飯原発の断層について、原子力規制委員会の会議で「活断層ではない」という見解で一致したことについて、関西電力は「敷地内の断層が活断層ではないということをこれまで十分に説明してきた。
新しい規制基準に基づく適合性の審査も含め、引き続き真摯(しんし)に対応していきたい」とコメントしています。


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おかしい…



最初の調査で専門家4人中、「地滑り」説を上げたのは1人。
残る2人はグレー。
専門家チームで、以前から活断層を指摘していた渡辺教授は「誰が見ても完全に活断層「」としていた。


それが、今回は全員一致で「活断層ではない」…!?

他の専門家はともかく渡辺教授も「活断層ではない」と判断したとは、到底考えにくいのだが…

つい最近まで大飯原発の活断層判断には時間が掛かると言っていたのが、ここへ来て急に全員一致でとは…


【大飯3号機、定期検査で停止へ=15日に再び「原発ゼロ」】

時事通信
[9/2 17:01]

関西電力大飯原発(福井県おおい町)の3号機(出力118万キロワット)が2日夜、定期検査のため運転を停止し、全国50基の中で稼働中の原発は同4号機(同)だけとなる。

4号機も15日に停止する予定で、約1年2カ月ぶりに稼働原発ゼロの状態が再現する。

関電は主力の原発抜きで電力供給をやりくりする難しい対応を迫られる。

大飯3号機は2012年7月1日、当時の民主党政権の決断で再稼働し、同5月5日から続いた「原発ゼロ」は約2カ月で終わった。

原発は営業運転開始から13カ月以内に定期検査を受けることが規定されており、3号機は2日午後5時前から出力を落とし始め、午後11時ごろ発電を停止する。


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規制委員会の判断を早まらせたのは、原発ゼロの実績を極力抑えたいと言う圧力からでは…!?


もし、そうだとすると、これほど危険な事は無い!!


関電が認めている様に過去には動いたが最近は動いていない断層…

活断層の定義がいまいち分からないが、阪神淡路大震災の時の様に過去には動いた形跡の無い所が突然に活断層として動くケースや地表付近には痕跡がなくても地下深くで動いた断層もある。

過去、一度でも動いた形跡があるのなら、そこはもろくなっていて地殻のストレスの逃げ場となる。

それが何百~何十万年に1度の間隔で繰り返し動くのが断層だ。

大飯原発の「F―6」は、今後も動く可能性はゼロと言う事なのか?

この判断に気を良くした関電は、「F―6」は100%動く事は無いとたかをくくりわ何の対策もこうじないだろう。


原発ゼロへのプロセスを途絶えさす為に判断を急いだ可能性は否定出来ない。


また、原発安全神話が始まっているとしか思えない。


【敦賀活断層で原電と議論=データ整理、結論は出ず―規制委】

時事通信
[8/30 19:05]

日本原子力発電敦賀原発2号機(福井県敦賀市)直下に活断層があると判断した原子力規制委員会の認定に反論する報告書が原電から提出されたことを受け、規制委は30日、論点となるデータ整理を行う会合を開いた。

結論は出ず、引き続き原電からヒアリングを行うことになった。

原電は改めて活断層はないと主張。

規制委からは「肝心な部分の反論がない」などの指摘が出た。

規制委は原電の資料を精査し、専門家による有識者会合を開く必要性があるか判断する。

【敦賀「断層」結論延期 規制委と原電、かみ合わず】

産経新聞
[8/31 07:55]

原子力規制委員会が活断層と評価した日本原子力発電敦賀原発(福井県)の敷地内破砕帯(断層)について、規制委は30日、原電が活断層ではないとして新たに提出した報告書の検討会を開いた。

報告書の内容が「新しい証拠」に該当するかどうか議論したが、両者がかみ合わず、結論は持ち越された。

規制委は5月、敦賀原発2号機直下のD-1破砕帯の延長線上に見つかったK断層が活断層であると評価。

評価書には「新たな知見が得られた場合、見直すこともあり得る」と記載していたため、原電はその後も調査を続け、7月にK断層の上部にある地層の年代を特定した上で、「断層に活動性はない」という報告書をまとめた。

この日の会合は、原電の新報告書が有識者会合の場で議論するに値するものかどうかを見極めるために開かれた。

原電側は、「データを確認するためなのか、報告書の是非を判断するためにあるのか分からない」と反発。

中身の議論に入る前に、検討会の趣旨そのものについて両者がぶつかり合った。


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大飯原発は、自民党・安倍政権の期待通り「活断層ではない」と判断された。


敦賀原発もアベノミクスの基で「活断層ではない」と判断されてしまうのか…!?



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~拡散・転載希望~

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◆浜岡原発再稼働の是非を問う住民投票の実施は、16万5千人の県民の意思を無視し原発推進の党本部方針を優先した静岡県議会最大会派の自民改革会議(37人)などにより否決されてしまいました。

しかし、これで終わらす訳にはいきません。

世界一危険な浜岡原発を廃炉にする為に…

私達の安心・安全な暮らしを維持する為に…

静岡県及び近隣・関東に大量の放射能を撒き散らさない為にも…


「原発県民投票・静岡」では、川勝知事に県知事権限による住民投票条例案を議会へ提出する様に要請しています。



静岡県(川勝)知事あての意見を全国からも募集します。


※浜岡原発に対する意見


浜岡原発の危険性から再稼働は、あり得ない!

浜岡原発全ての原子炉を即時廃炉へ。


川勝平太知事宛てにメッセージを届けましょう。

浜岡原発事故が起これば被害を受けるのは、静岡県だけでは、ありません。

県外からのメッセージもお願いします。


◆川勝平太知事宛てメッセージ◆


送付方法:fax 054-221-2164

TEL 054-221-2202

手紙 〒420-8601

静岡県 葵区 追手町 9番6号

静岡県庁 静岡県知事 川勝平太


知事への意見箱

http://www.pref.shizuoka.jp/governor/mailbox.html


より多くのご協力お願い致します。


[浜岡原発をとめる裁判の会]

http://www.geocities.jp/ear_tn/


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「首都圏反原発連合」

http://coalitionagainstnukes.jp/



≪さよなら原発1000万人アクション≫

オンライン署名

http://sayonara-nukes.org/


みんなで決めよう「原発」国民投票


http://kokumintohyo.com/archives/5904


≪全国脱原発デモ情報拡散≫


http://demojhks.seesaa.net/pages/user/m/index


【緑の党】


http://greens.gr.jp/2013kokkai_info/7740/













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国が規定する一般人が1年間に浴びても大丈夫とされる放射線量は1ミリシーベルト。

それから比べると毎時1800ミリシーベルトとは、いかに高線量かが分かる。

それが原子炉内では無く屋外タンク周辺で検出されている。



【底板接合部から漏えいか=タンク周辺の高線量検出で―福島第1】

時事通信
[9/2 12:29]

東京電力福島第1原発のタンクから高濃度汚染水が漏れた問題で、東電は2日、高線量が確認されたのは、いずれもタンクの底板接合部だったと発表した。

この部分から汚染水が漏れ出している可能性があり、同社が調べている。

高線量を測定したタンク3基の底部は、5枚の鋼板の間にゴム製のパッキンを挟み、ボルトでつなぎ合わせる仕組みになっている。

毎時1800ミリシーベルトなど高い放射線量を測定した3カ所は全て、底板をボルトでつないでいる接合部だった。


【反対側も1700ミリシーベルト=福島第1の高線量タンク―東電】

時事通信
[9/1 21:44]

東京電力福島第1原発の貯蔵タンクで高濃度汚染水が漏れた問題で、東電は1日、8月31日に毎時約1800ミリシーベルトの高線量を測定したタンクの反対側で、同約1700ミリシーベルトを確認したと発表した。

同じ底部の接合部付近で測定した。

東電はこのタンクを含め接合部で高線量が確認された2基の汚染水を、別のタンクに移送する方針。

東電によると、毎時約1700ミリシーベルトの線量が確認されたのはタンクの北側。

31日に同1800ミリシーベルトを確認したタンク南側は、1日は1100ミリシーベルトだった。

計測されたのは主にベータ線で、保管中の汚染水に高濃度で含まれているストロンチウムなどの影響とみられる。


【汚染水90秒に1回滴下=配管内に60リットル―福島第1】

時事通信
[9/1 11:35]

東京電力福島第1原発で放射能汚染水を保管しているタンクから水漏れがあった問題で、東電は1日、タンク間をつなぐ配管から90秒に1回、汚染水が滴下していることを確認したと発表した。

配管内には約60リットルの汚染水がたまっているとみられる。

滴下したのは「H5区画」のタンク2基をつなぐ配管部。

300トンの汚染水漏れが発覚したタンクから南西に約100メートルの場所にある。

8月31日午後5時5分ごろ、タンク周辺をパトロールしていた作業員が、連結する配管の下から毎時約230ミリシーベルトの放射線を測定。

配管を覆う保温材を押したところ、水滴が地面に垂れたという。

同11時10分ごろに保温材を取り外し、配管とタンクの継ぎ目から90秒に1回滴下していることを確認した。

東電は配管下に受け皿を置くなどの対策を講じた。


【福島第1“東電ずさん”管理限界に パトロール記録なし…移設把握せず】

産経新聞
[9/1 07:55]

東京電力福島第1原発の汚染水問題では、東電による管理体制のずさんさも浮き彫りになった。

漏洩があった地上タンクは、漏れた水をせき止めるコンクリートせきの排水弁が常時開放されたままだったほか、タンクに水位計がなく、漏洩前が満水だったかどうかも不明なままだ。

このずさんさが被害の実態把握を難しくしている。

原子力規制委員会の田中俊一委員長は「(東電が推定する)300トンが漏れた証拠はない。

今後、漏水量が変われば(国際的な事象評価尺度でレベル3とした)評価を変えざるを得ない」と、東電の管理体制を痛烈に批判した。

パトロールも約10人で約930基のタンクを管理していたが、記録を残していなかった。

規制委からの指摘を受け、東電は約60人体制に強化し、これまでの1日2回から4回へ増やす。

一方、漏洩があったタンクは当初別の場所にあったものを移設したものだったことが判明したが、東電は移設の経緯を把握していなかった。

移設は、当初の設置場所が地盤沈下したため行われており、規制委からは、タンクを設置したコンクリート盤の強度にも疑問の声が上がっている。

地下汚染水の港湾への流出をめぐっても、東電が7月に流出を認めたのは、問題が指摘され始めてから約1カ月も後になってから。

タンクからの漏洩でも後手の対応が目立ち、汚染水処理の迷走は、東電による汚染水管理が限界に達していることを物語っている。


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次から次と汚染水漏れが発覚。

これで終わりと言うより、これが始まりと言った感じだが…

配管から漏れた汚染水への対策が「下に受け皿」!?

古い家の雨漏り対策か!?

漏れ出て蒸発した高濃度汚染水はどうなるのだろ?

水だけ蒸発して放射性物質だけ沈殿するなら汚染水は蒸発させればある程度、汚染水問題が解決する。


それが出来ないと言う事は、放射性物質も蒸発して大気中に拡散しているのだろう。


蒸発した放射性物質は何処へ…














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【地震が生み出す新たな陸地 房総半島に見る“階段”の背景】

ZAKZAK
2013.08.30


千葉・館山の海岸付近。房総半島はさまざまな大地震の影響を受けてきた

 地震は疫病神のように恐れられている。

しかし、そう言うには気の毒なこともある。

 西日本から羽田空港に着陸する飛行機は、伊豆大島の真上を抜け、房総半島の南部をかすめながら左旋回して東京湾を横切って、空港に南から進入することが多い。

そのときに房総半島の南端部に階段状の地形を見た人も多いだろう。

 階段の幅は数十メートルから数百メートル、段差は10メートル弱のものが4段ほど見えるはずだ。

階段全体としては10階建てのビルほどの高さだ。

海岸段丘という。

 これはちょうど90年前の9月1日、「関東大震災」を起こした大正関東地震(1923年)や、その先代の関東地震が繰り返したことで作った陸地なのである。

地震のたびに、それまでの海底が飛び上がって新しい陸地が増えてきたのであった。

 この階段は房総半島南端の西部にある館山市から、半島の南端をまわって東側の南房総市千倉(ちくら)まで30キロも続いている。

つまり東京ドーム300個分もの広さの土地が、地震で増えたことになる。

 1回の地震で海底が飛び上がって陸地になった高さは、例えば房総半島南端の野島崎で大正関東地震のときに1・8メートル。

その先代の元禄関東地震(1703年)のときにはずっと大きく5メートル。

これは地震が大きかったせいである。

 なお、ここにある野島埼灯台は大正関東地震で下から5分の1ほどのところで折れて倒壊してしまった。

この灯台は東京湾に出入りする船にとって重要な目印なので、洋式灯台としては観音埼灯台(神奈川県横須賀市)に続いて日本で2番目、1870年に点灯したものだ。

設計したのはフランス人技師だった。

 この灯台が立っている野島崎は、元禄関東地震のときにそれまでは沖合の島だったのが、陸地とくっついたものだ。

 元禄関東地震で新しく生まれた土地を村人が平等に分けたという伝承がある。

水田や畑、イワシや網の干場にしたことも記録されている。

 一方、隆起した陸地が増えたために村境争いが起きるなど、いろいろな悲喜劇があった。いま観光客に人気の和田や白浜など南房総市のお花畑は、もと海底、いまは海岸段丘になっている平地に広がっているものだ。

 ところで元禄関東地震よりもっと先代の地震のことは史料には残っていない。

このため正確にはいつ起きた地震か、どんな地震だったのかは分かっていない。

 しかし段丘の地球科学的な調査からは、少なくともあと3回、元禄関東地震並みの大地震があって、同じくらいの大きさの海岸段丘が作られたことが分かっている。

今から約3000年前、約5000年前と約7200年前だ。

そのほかに、大正関東地震のとき並みの小さめの段丘がそれぞれの間にはさまっている。

 この関東地震のメカニズムは海溝型地震だから、日本人が日本に住み着くはるか前から、何千回も繰り返してきている。

私たちは、そのうちで、ごく近年のものだけしか知らないのである。

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これと同じ海岸段丘地形は四国~静岡に掛けても多く点在する。

その一つが浜岡原発がある御前崎だ。


【御前崎周辺の地形と地層が示す隆起現象】

藤原 治(海溝型地震履歴研究チーム)

要 旨

静岡県中部の御前崎周辺の地形と地層の研究から,歴史時代の大地震とは異なるタイプの大きな隆起を伴う地震の存在が浮かび上がってきた。

この隆起イベントは過去7000年間に4~5回発生したと推定される。

大きな隆起をもたらした地震の規模は,現在のデータのみからは分からない。

1.はじめに

 調査地域は静岡県中部の御前崎周辺である。

この地域には4段の海岸段丘が分布することが知られている。

陸側から海側へ順番に高度を下げる4段の階段状の地形が良く分かる。

 これらの段丘は主に地形学的調査によって、過去約7000年間に形成されたと推定されている。

しかし、これらの段丘は強風で運ばれた砂(風成砂)などによって厚く覆われているために、何時海底から陸になった(離水した)か、またどの程度隆起したのかはよく分かっていなかった。

 本研究では、段丘の上からボーリング調査を行い、海で堆積した地層とそれを覆う陸上で堆積した地層の境界を確認することを試みた。

また、この境界の年代を放射性炭素年代測定によって推定した。

2.調査地域の地形とボーリング地点

 測線に沿っては、太平洋岸の新神子周辺では明瞭な4段の海岸段丘が認められる。

内陸側の堀野新田周辺でも標高13~14 m付近に平坦面が認められる。

段丘面に高い方から順に I ~IVの番号を付けた。

 いずれの段丘も海側の縁に砂丘の高まりがある。

砂丘の背後の平坦な地形面の高度で見ると、最も高い段丘面は標高14 mに達する。

(北側)に藪で覆われた急な斜面(砂丘)があり、その上には一段高い新神子 が分布する。

左端にも藪で覆われた直線状の砂丘の高まりが見え、その海側には一段低い新神子面が分布する。

 ボーリング調査は6地点で行った。

そのうち、海の地層と陸の地層の境界が確認されたボーリングコアを地形断面図に投影した。

HB地点では,ボーリングが行われており、海-陸境界の認定にはそのデータも参考にした。

3.調査結果  

 海~陸境界を含む代表的なボーリングコア。

また、海-陸境界の標高と年代データ。

 新神子Ⅰ面では、堆積したと考えられる円礫層と、それを覆う陸で堆積した地層(有機質の砂泥層や砂層からなる)が確認された。

海~陸境界の標高は6.5~6.9 mである。

境界の直上の地層からは3020~2880BCの年代測定値が得られた。

 新神子Ⅱ面では、波打ち際付近で堆積したことを示す化石や堆積構造を持つ砂層と、それを覆う陸で堆積した地層(有機質の砂泥層や砂層)が確認された。

その境界の標高は、3.1~3.2 mである。

海~陸境界の約1.7m上位の地層からは370-~90BCの年代測定値が得られた。

 新神子Ⅲ面では海で堆積したと考えられる円礫層の上部が侵食されており、海~陸界の高さを正確に決められなかった。

この円礫層の上限は標高約4.8 mで、その上に標高7.9 m付近まで水中で堆積したことを示す堆積構造を持つ砂層が重なる。

この砂層が海岸で堆積したのか、それとも河川の影響で堆積したのかは分からない。

標高7.9 m以上は陸で堆積した地層(有機質の砂泥層や砂層)である。

 堀野新田 I 面では、内湾奥の干潟や湿地で堆積したと推定される泥層と、それを覆う陸で堆積した地層(泥炭層や砂層)が確認された。

海~陸境界の標高は2.8 m前後である。

海~陸境界の年代は、複数の年代測定の結果から2000~1800BC頃と推定される。

4.各段丘の離水時期と累積隆起量

 調査地域が大きく隆起して海浜から陸へと変化(離水)した時期が推定できるのは3つの段丘である。

年代が古い順に述べると次のようになる。

新神子 II 面は3000~2800BC頃に離水し、現在までの累積隆起量は6.5~6.9 mと推定される。

堀野新田 I 面は2000~1800BC頃に離水し、累積隆起量は2.8 m前後と推定される。

新神子 III 面は400BC頃に離水し、累積隆起量は3.1~3.2 mと推定される。

 ただし、新神子III面と堀野新田I面の対比には問題がある。

新神子III面の海~陸境界は年代値が得られた層準より低く、その年代は400BCより古い可能性もある。

また、堀野新田I面では内湾泥層の上部に侵食面が認められることから、本来の海~陸境界はより高く、その年代も1800BCより若い可能性がある。

年代値の推定範囲などによっては、新神子III面と堀野新田I面が同時に離水したとする解釈と、別々の時代に離水したとする解釈の両方があり得る。

 新神子 I 面の離水時期は、約7000年前の海面が高かった時期以降で新神子 II 面より前と推定される。

また,新神子IV面の離水時期は、新神子 III 面より後で、1707年宝永地震よりも前と推定される。

宝永地震より前と言えるのは、後述のように宝永地震の痕跡は地形としては知られていないからである。

5.1707年宝永地震,1854年安政東海地震との違い

 御前崎周辺は1707年宝永地震と1854年安政東海地震ではおよそ1 m前後隆起した。

しかし、これらの地震隆起の痕跡は地形としては殆んど残っていない。

御前崎周辺は、フィリピン海プレートの沈み込みに伴って年に数mmから1cm近い速さで沈降しているため、歴史地震による隆起は次の地震までの沈降によって相殺されたと考えられる。

 ところが、上述のように地形や地層の研究からは、数千年間に数m以上の隆起が累積していることが分かる。

地形面や海~陸境界の高さが階段状に分布することから、隆起の累積は間欠的に起こっていると考えられる。

 波浪や海流による侵食を免れて海岸段丘が保存されるには、地震間の沈降量を上回る大きな隆起が必要である。

このことから、歴史記録に残っている地震のくり返しより一桁長い千年オーダーの時間スケールで見ると、御前崎の地形的高まりを作る別の隆起イベントが想定される。

6.段丘の離水は超巨大地震を意味するか?

 御前崎が局地的に大きく隆起したからと言って、それが超巨大な地震を意味するとは限らない。

地震の規模は、断層が動いた範囲の大きさと滑った量に比例する。

地震の規模がどうであったかを推定するには、御前崎で認められる隆起が、どのような範囲に広がっているかを広域に調査する必要がある。

 プレート間地震に伴って半島先端部が大きく隆起する現象は、1703年元禄関東地震や室戸岬の完新世段丘などの例もある。

こうした局地的で大きな隆起は、プレート間地震そのものではなく、プレート間の巨大断層から枝分かれする陸側プレート内の高角逆断層が滑ることで説明する考えもある。

 つまり、海岸の隆起と言う観点からは、海溝周辺で起こる地震には、陸側プレート内の高角逆断層の活動を伴うものと伴わないものの2種類が存在すると考えられる。

これらの逆断層の活動は、プレート間地震の何回かに一度の割合で“付き合って”起こると考えられている。

安政東海地震や宝永地震は高角逆断層の活動を伴わなかったが。

ここで述べた海岸段丘を隆起させた地震は、その活動を伴ったと解釈することも出来る。

本研究は(独)原子力安全基盤機構の委託研究(H18年度原子力安全基盤調査研究(地学データによる南海トラフの地震の多様性解読に関する研究;代表機関北海道大学)の成果の一部である。


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数千年に一度の割合で巨大な隆起を伴う巨大地震が発生して来た事は確かだ。

地面が一気に5~6m跳ね上がったらどうなるか…

過去の巨大隆起を伴う4回の地震時、人間が造った建造物は、縦穴式かわらぶきの住居ぐらいしかなかった。


しかし、今は、浜岡原発と言う厄介な建造物が存在する。


この御前崎の海岸段丘は、浜岡原発手前まで存在し緩やかに傾斜している。

この傾斜は、14mまで発達した隆起地形に引きずられての傾斜か、隆起途中なのか…

もし、隆起途中なら次は、浜岡原発へと巨大隆起が延びる可能性もある。

人間が造り出した建造物が5~6mの隆起に耐え切れるのか子供でも分かるだろう。

分かっていないのは、中部電力だけだ。

中部電力は、南海トラフ巨大地震でも「浜岡原発敷地内は、ゆっくり(1~2m)隆起するので原発には影響が無い」と、言ってるくらいだから5~6mの隆起など考えてもいないだろう。


次の南海トラフ巨大地震が数千年に一度の巨大隆起を伴う可能性は、否定出来ないらしい。


その時、浜岡原発は…














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