★★★*☆ (3.5点:個人的な感想)
1987年の綾辻行人氏のデビュー作を、
4年後の文庫化からさらに改訂された。
2007年刊行。
【あらすじ】
孤島を旅行した大学生7人。
そこは、半年前の殺人事件現場でもあった。
「被害者」「犯人」「探偵」と書かれた謎のプレート。
そして、連続殺人事件が始まる。
【感想】
あまりにも有名な作品ですが、
今まで読んでいなかったのか、忘れてしまったのか、
記憶にありません。
ただ、どこかで読んだような物語、と思ったので、
読んだことがあるのかも。
アガサクリスティの『そして誰もいなくなった』に、
とても似ているなぁ、と思いながら読んでいたので、
そんな気がしていたのかもしれませんが。
本格ミステリーと言われていますね。
まさに「推理小説」です。
設定も孤島の連続殺人事件で、
推理しながら読める、とても王道な作品でした。
残念ながら、
犯人らしい人物は、分かってしまうし、
動機も想像がつくのですが、本当にその通りで、
そして連続殺人の動機としてはとても弱くて、
読後、その真相が期待外れ。
ただとても読みやすくて、
うまくミスリードして読ませてくれるので、
ところどころ、「え?」という驚きがありました。
ついつい、ページを遡って読んでしまうことも、
何度かありました。
館の殺人シリーズは何作もあるので、
こんなふうに読みやすい作品なら、
機会があったら読んでたいと思います。