★★★★☆ 3.5 (個人的な好みとして)
ファンタジー
ハリーポッターと死の秘宝
今年度の本の売り上げ第1位なのだそうです。
そんなに売れた本なのに、なぜか、
私の周りには読んだ人はほとんどいません。。
映画を観ている人は多いのですが…。

さて、9年かけて読み続けてきた物語が、終幕です。
物語は、力を失った悪の帝王が、再びよみがえり、
その手から世界を守る、運命に選ばれた少年の物語です。
全7巻です。
私の、個人的な感想です。
物語は、よーく練られていて、全編通して、それは見事です。
あちこちに伏線がはってあって、後でそれがわかると感動します。
けれど、物語は、悪の帝王との戦いです。戦争です。
残酷だし、ヘビーな箇所もたくさんあります。
また、国民性でしょうか、
ハリー・ポッターを、選ばれたヒーロー、特別な人だと
受け入れて読まないと、拒否反応を覚える事も…
3巻までは、ただただおもしろいです。
よく出来た話だし、びっくりするような伏線があったりしました。
子供にも勧めたい物語でした。
4巻から、人が死んでいく…
悪との戦いの方向に行くのが見えてくるのです。
そして、ハリーがますます「特別な人」で、
ハリー自身もそう思っているのが少し気になるようになり…
5巻からは、命がけの戦いになっていきます。
5巻も6巻も読み終えて、胸を締め付けられるような気持ちでした。
6巻などは、何日も何日も、心の中に物語が横たわったままでした。
7巻は、すべての謎が解けて、物語が終わります。
ここでも、やっぱり、いままでの話が、伏線として活きてきます。
小さなエピソードに隠れていた意味や、人の行動が納得できたりします。
ネタバレなしでご紹介したいので、詳しく書きませんが、
ある人が、死に際に、誰に会いたかったのか…
この部分は、印象的です。
本当に、読み応えのある物語でした。
わかりやすいし読みやすいし、大人から子供まで楽しめます。