先週書いた「新たな相良村へ」に対する提案にあたり、パワーポイントの資料(PDF版)を再度を読み返してみました。

このプロジェクトの目玉は、9頁に書かれているように、

 

企業や人の交流拠点。

 

なのでしょうが、

 

キャンプ場にやなばなど、直接川辺川を体感し、相良村の魅力を直接味わえる施設も整備し、関係人口増加を目指す。

 

と来ると、いきなりターゲットが揺らいでいるように見えます。

でも関係者の苦労を鑑みて前向きに捉え、

 

相良茶ラボ 拠点施設 お茶の研究所

 

を創設して、

 

お茶に関するさまざまな研究

 

を推進することを中心に据え、その上で、

 

相良茶カフェ等でこの地でしか作れないお茶を現地で提供することや、海外向けお土産としての活用

 

して行くために、週末、夏休み、釣りシーズンなどには、観光客が来てもらえることを前提に、11頁の、

 

キャンプ場や鮎やな場

 

も設けて、

 

日本一の清流「川辺川」が流れる雄大な自然の中にローカルコミュニティ創出する

 

に繋げているのだと理解しました。

ただし、

 

その結果、相良村は住みたい村・観光に行きたい村・これからも住み続けたい村となっていきます。

 

としてしまうのは少し飛びすぎですが、先ずは、整理する為に、お茶の研究施設と観光客向けの施設に分けて話を進めます。



お茶の研究施設

前回の記事で、

 

何らかの独自性がないと着目されない

 

と書いたように、

 

相良茶が目指すポジション

 

を定めた上で、目標とする売上高とその達成期間を明確にする必要があります。

普通に考えて、静岡や鹿児島のような量産品、或いは京都の宇治茶のようなブランド品に正面から対抗するのは得策ではありません。

このあたりは、お茶の研究や販売を専門にしている方を交えて相談することとなるのでしょうが、

 

現実的且つインパクトのある数値


に落とし込むこと前提になります。

そして、その為に、地元の熊本県農業研究センター 茶業研究所だけでなく、静岡、鹿児島、京都の施設

 

 

に学ばせてもらって必要な機能をリストアップします。

ラボ/研究拠点ですから専門技術者を採用することになりますが、その中に、

 

  • 食品系民間企業で新製品開発に携わっていた経験者
  • 食品メーカー等の開拓と交渉を担当する職員


を含てめることとし、食品メーカー等向けに、

 

相良村産品を原材料にした製品化を提案


を推めるために、試作品開発費や販促費を少なくとも5年間の予算を計上して置きます。

 

お茶に関するさまざまな研究を通して、機能性など秘めている力を全世界に発信し、相良茶のブランド向上をおこないます。

 

なのですから、施設を作るだけでなく、その運営迄を見越して計画するのは当然です。



観光客向けの施設

真っ先に考えたいのが、先の研究施設を観光客向けとして活用することです。

全てではありませんが、有名な研究施設が見学ツアーを開催していることがあります。

相良茶の魅力を伝えるには格好の場になりますし、例えば試作品の試食なども喜ばれるでしょう。

更には、既に製品化された分は観光客向けの施設内に売店を作って販売すればよいのです。

また、既に案に挙がっている、

 

キャンプ場や鮎やな場

 

だけでなく、以下の3点を追加して、週末、夏休み、釣りシーズンなどには、観光客が来てもらえるための対策を強化します。

1.食堂付売店

相良村の産品を販売します。お茶は勿論のこと、村内四浦の「親父のガンコとうふ」さんや深水の「球磨酪農農業協同組合」さんにも声を掛けて、出品をしてもらいましょう。

 

製造/販売者が相良村在住でなくても、相良村の産品を使っているのであればOKとし、例えば、以前にも紹介した、繊月酒造さんの川辺も販売します。

最初は販売品目が限られるでしょうが、安易に他の地域の商品に手を出さないことが肝要です。

また、食堂では、

 

相良村づくしのプレートランチを税込み780円で提供

 

します。

観光地によくあるようなボッタくり価格ではなく子供2人連れの家族で約3,000円程度で収め、ランチ内容を季節ごとに変えることでリピート率を高めます。

間違っても、メニューを広げたり、ハンバーグ定食を出すことを考えてはいけません。


2.川プール

先週の記事でも書きましたが、川辺川で泳いだのは、私にとって特別な体験でした。

これを多くの子供や若い人に楽しんでもらうために、川プールも作ります。

大体のイメージは、こんな感じです。

 



この写真は、大分市河原内川河川プールさんから拝借しているですが、自然を生かしながら、家族で楽しめることを目指します。

その為にも、水質検査などもしっかり行って、安全を確保します。

3.ラフティングの発着場

有限会社ランドアースさんが提供しておられる「川辺川ラフティングコース」のゴールポイントにしてもらうことを提案しましょう。

また、運行が可能なら、本施設を起点として、川辺川~球磨川経由で人吉市の発船場迄「ゆっくり小舟の旅」で帰ってもらうようにするのも一案です。

実現の為にクリアすべき事柄が沢山あるのは分かりますが、色んな機能が集積することで、相乗効果が生まれます。