嘉山 純米吟醸生 無濾過原酒 (DHC酒造) | ぽんしゅ歴

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日本酒の美味さと多様さにハマった筆者が、自分好みの1本を探す記録です。縁の有る栃木と新潟のお酒を中心に。
1.8Lで3000円程度を軸に、手に取りやすく美味い酒を探していきます。一緒にちょっとした情報も楽しんでください。

 

 

悠天に続き、DHC酒造のお酒。

僕のお気に入り、「嘉山」です。

 

僕の日本酒好きは、この嘉山と村祐がきっかけと言って間違いないでしょう。

 

鮮烈な味わいが従来の日本酒のイメージを一掃し、奥深く楽しいお酒だと気づかせてくれたお酒です。

 

現在、嘉山はこの「嘉山 純米吟醸生 無濾過原酒 」、

 

風味が強く華やかで炭酸も溶け込んだ「嘉山 亀口直採り 純米吟醸無濾過生原酒」、

 

特別設計で軽快かつ瓶火入れで常温保存出来る「嘉山ライト 純米吟醸無濾過」の3種類存在します。

 

純米吟醸生 は通常グレードになります。

なんで無濾過生原酒って表記じゃないんですかね?表記にブレがありますけどw

 

瓶の色や、ラベルの文字がカッコよくって、手に取るだけで少しテンションが上がりますね。たしか、先代の社長が書いた文字だったと思います。憧れますね、こんなパワーのある文字を書けたら楽しいでしょうね。

 

早めに言及しておきますが、嘉山は2日目からが本番だと思います。

また、冷蔵庫から出したら間をおいて、キンキンに冷えた状態より少し温度を上げた方がおいしいです。少しスロースターターなんです。

 

では開栓。爽やかな梨や青りんご系の香りが強めに立ち昇ります。

 

甘みが濃いです。糖度が高いというよりは、濃く太い感じ。

強い甘みの様に思えますが、甘みはアタックのインパクト時に集中して活躍し、いつの間にか旨みとポジションチェンジをしています。甘みのインパクトと同じ幅で旨みが舌に降りてくるので、甘みが分厚く感じられます。

 

開栓直後は酸が弱く、渋みが味を引き締める係を担当。

若干渋さが後を引いてしまう所がありますね。

 

少し温度を上げると、酸が活力を帯びてきて、立体感が出てジューシィ感も出てきます。

 

翌日にもなればまとまりが良くなり、渋みが収縮。

濃い甘旨みはそのままに、酸味が立体感と鋭いキレ味を作り出します。旨みのドライさと、わずかに残る渋さがキレのスピードを加速している様な気がします。

 

ドスンと響く太いインパクトを持ちながら、何もなかったかの様に綺麗に切れ上がっていく。メリハリがあって楽しいです。

甘口ですが、フルーティなお酒とはちょっと違う。

フルーティなお酒が球体をイメージする様な立体感なら、嘉山は円柱。口に入れた瞬間から太い味わいですが、ある所で瞬時に消えてしまう。

 

調子出てきましたね。

このお酒は値段も手ごろだし、レアでもないのでガンガン飲むのに非常にうってつけです。ワイングラスなんて仕舞って、ぐい呑みでグイグイ飲むのがおススメです。

 

もっと沢山の人に飲んでもらいたい。素直にそう思えるお酒です。

 

■金額  ¥2,991/1.8L ¥1,495/720ml(税抜)
■原料米   : 越淡麗
■精米歩合 : 55%
■アルコール分 : 17度
■日本酒度 : -6
■酸度   : 

■試用酵母 : 
■蔵元HP (新潟県)
http://www.bairi.net/


【ルックス / A 】
【香り / B 】
【甘み / B 】
【旨み / A 】
【軽さ / C 】
【キレ / A 】
【変化 / C 】
【総合的な好み度 / A 】
《総合欄は僕の個人的嗜好に合うかをA~Eで評価しています。》