■第88回関東信越国税局管内 種類鑑評会
純米酒の部 主席第1位受賞!
今回のお酒は『かたふね 特別純米生原酒』です。
正確には、特別純米 無濾過生原酒スペックと言えるでしょうか。
(イベント限定酒なので、細かい酒蔵の紹介は次回に)
新潟県が誇るイベント、にいがた酒の陣が3月に行われました。
全部で85のブースが並んだイベントでは、各酒蔵が自慢のお酒を並べて酒好き達の来訪を待ち構えていました。
かなりの酒蔵で「酒の陣限定酒」というものを用意します。
おおよそ、レギュラースペックの生原酒versionを限定として販売しています。新酒のシーズンですし、開催日程が冬季という事もありまして、今だけ搾りたてを無濾過生原酒スペックで!という付加価値のつけ方がなされていました。
竹田酒造店ブースでは、
3日前に絞ったばかりの純米大吟醸生原酒と、
今回の特別純米生原酒を限定スペックとして販売していました。
なんでも特別純米スペックは初めて販売されるもので、今後販売するかも全く分からないという状況のようです。
僕が竹田酒造店ブースを訪れた際、差し出したおちょこに注いでいただいたのがこの特別純米でした。もう既に完璧に出来上がっている為、ふんわりした意識の中で試飲し、同行者と顔を見合わせて美味い美味いと言い合った後、すぐに「1本下さい」と言って買いました。
細かい話も何も聞かずに直感(?)で購入しているので、帰宅後に取り出してみて初めて主席1位受賞云々の事実を知りました。
素面であれば、使用している酒米から始まり、受賞した時のエピソード等について質問攻めにしたのでしょう。しかし、そこは既に完全体の酔っぱらいになっている僕の事ですから、まぁ無理でしたね(笑)
流れで別の銘柄(既に何かわかっていない)を試飲させていただきましたが、印象が強烈だったこちらのスペックを購入したようです。
(実は酒の陣限定では有りますが、1店のみ販売している酒販店さんがあります。 わたご酒店 )
冒頭にも書きましたが、「第88回関東信越国税局管内 酒類鑑評会 純米酒の部 主席第1位受賞」だそうです。
このお酒を出品して、それが受賞したという解釈でよいのでしょうか。
蔵元はその点をしっかりアピールしたブース作りをしているにも関わらず、この酔っぱらいはそんな事何も頭に入っていませんでした。
(純米酒の部は「精米歩合61%以上」という条件がありますが、裏ラベルを見ると60%になっています。同じ作り方をしましたよって事なのかもしれません。いずれ確認してみようと思います。)
■味わい
グラスに注いでいる途中で、濃く豊かなバナナ系の香りが感じられます。派手に拡散するというよりも、落ち着いた立ち振る舞いです。
グラス内には細かな気泡がしっかりと。
開栓当初は、炭酸のピリピリ感が少しビターに感じられます。
冷蔵庫から出したばかりの温度帯では、薄い酸味の層とビターさが目立ちます。甘み等の味の拡がりも有るのですがここではまだ大人しい。
温度が上がってくると、スッキリとした飲み口は変わらないものの、その幅の中でゆったりとした柔らかさが見えてきます。
また、室温に近い温度帯になると、甘みと香味が柔らかく拡がりはじめます。果実的な甘みというよりは、米の甘旨みといった様相。この米の甘旨み的なイメージと、酸味&ビターさがうまく手を取り合うのはもう少し時間が必要かもしれないという印象でした。
ただ、この味わい各要素の分離感が、口内に起こる味の展開に対してダイナミズムを付与している様に思えました。
2日目、ワイングラスをやめてぐい呑みに酒器をチェンジ。
舌先で真剣にテイスティングするよりも、一気にぐいっと舌の根本まで送ってしまう飲み方が非常に合う気がします。
ぐい呑みに変えたとたん、香味が立体的に感じられて印象UP。
塩気の強い肴にもよく合います。食卓に1本ドンと置いておくだけで、安心感をくれるお酒かもしれません。
炭酸が抜けてきた辺りが、個人的な飲み頃でした。
この頃に舌先でじっっくり探ってみると、酸味がジューシィで美味いんです。
温度や酒器、経過時間で様々な顔を見せてくれる楽しいお酒でした。
■金額 なし/1.8L ¥1,800/720ml(税抜)
■原料米 :
■精米歩合 : 60%
■アルコール分 : 17度
■日本酒度 :
■酸度 :
■試用酵母 :
■蔵元HP (新潟県)
http://www.katafune.jp/
限定酒の為、ダイジェスト版になります。
【総合的な好み度 / B 】
〇この記事含めて3つのエントリが酒の陣限定酒になります。
それぞれお酒の印象のみに絞ったダイジェスト版にする予定です。