朝ドラ『虎に翼』からフェミニズムについて考える | ダブルケア・介護と子育てにがんばるあなたが気楽になれる場所

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15年の介護と子育てのダブルケアを経験した介護コンサルタント野嶋成美がダブルケアを楽にするヒント、孤独になりがちな毎日から解放されるヒントを、肩の力が抜ける遊び心を交え提案します。

 

こんにちは。

北海道札幌市の介護と子育ての同時進行・ダブルケア支援研究者の野嶋成美です。

 

 

 


「感情は言語化されないと経験にならない」

これは上野千鶴子先生の言葉です。

『上野先生、フェミニズムについてゼロから教えてください』に書かれていた言葉です。

*フェミニズムとはフェミニズムとは女性の権利獲得からはじまり、現在は男女問わずすべての人が性差別的な搾取や抑圧を受けずに済む社会の実現を目的とする運動です。

 

 

 
 

 

 

ずいぶん前に読んだので細かいことは忘れてしまっています。

でも読み終わってすぐに、フェミニズムについて私はずいぶんと誤解していたことに気が付きました。

そしてこれまでの女性の歴史を知らなければいけないとも思いました。

 

 

思っただけで何もしなかったのですが。

現在放映されている朝ドラ『虎に翼』は女性の歴史を知るのにぴったり。

モタモタ何もしていなかった私にとって渡りに船とばかりに久しぶりに朝ドラを見るようになりました。

 

 

 

 

ドラマの中の言葉はちょいちょい心に引っかかってきます。

例えば女性たちが「スンッ」とするという表現がありました。

ドラマでは静かにすましている様子を表す言葉です。

女性がやりたいことも、言いたいことも言えず、男性の後ろで耐えたり、諦めているときの表情で使われていました。

 

 

なかなか的を得た表現です。

私の経験では親戚の集まりや職場の飲み会などは「スンッ」としている女性がほとんどでした。

話をするというよりは、お酌したり、料理を取り分けたり。

それが女子力高いとほめられたり。

(私はしなかったので気が利かないと言われることが多かったです)

 

 

そんな様子を主人公の寅子は変だと思うんです。

周りはそれが当たり前と捉えていることに、違和感を感じてしまう。

ここで思い出したのが「感情は言語化されないと経験にならない」(本の内容と違うかもしれませんが)

このなんとも言えない感情を「スンッ」と名付けて経験にするということなのかな?と思ったんです。

 

 

なるほどな~。

世の中を生きやすくするには、この違和感をほっとかないことが大事なのだと私は思いました。

小さな違和感も「はて?」と感じていく。

言語化して経験にしていく。



そして「それ、ホント?」と自分に問うていく。

ここが私にとって大事なことだとドラマを通して思いました。

 

 

 

 

朝ドラ『虎に翼』を見て「この方たちが戦ってきたからこそ、今の私たち(女性)の権利がある」とつくづく思っています。

女性の権利を声高に叫ぶのはちょっと、と思っていた私はなんて無知だったのでしょう。



これを機にもう少し歴史を振り返ってみます。

そして違和感を感じたら、無視せずに言語化して「それホント?」と問いかけて、フェミニズムへの私の小さな1歩にしようと思っています。

 

 

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