◆第95回全国高校野球選手権大会 東東京大会 ▽3回戦 安田学園1―4江戸川(16日・神宮) 都立校が大金星だ。東東京の江戸川が、今春センバツ出場の安田学園を撃破。最速128キロの2年生左腕エース・高橋瑠平投手が1失点完投し、3年連続で4回戦に進出した。

 勝利の瞬間、2年生エースの元に喜びを爆発させたナインが駆け寄り、雄たけびがグラウンドに響き渡る。高橋が9回7安打1失点で完投。都立の進学校・江戸川が、今春のセンバツに出場した安田学園を堂々と打ち破った。

 バックを信じた113球だった。7回までに許したヒットはたった2本。連打で1点を失った8回以外は三塁を踏ませなかった。「コースをしっかり突けたのが大きい」。直球の最速は128キロでも、カーブを織り交ぜて凡打の山を築いた。打っても4回1死満塁から左翼へ先制犠飛。7回の第3打席でも右越え二塁打で好機を作り、ダメ押しホームを踏んだ。

 同学年約80人いる理系の中でトップの成績を収めたという秀才は、2回の2奪三振で「いける気がした」と波に乗った。芝浩晃監督(37)も「ピッチャーらしい風格がある。相手がどこでも、自分の投球をしてくれる」と手放しの称賛だ。

 頼もしいコーチの存在も大きい。2011年11月から、巨人などで投手として活躍した伊達昌司氏(37)が助監督に就任。「ボールの握り方や腕の振り方など、たくさん教わった」と高橋。ストレートの威力はなくても、プロ直伝の投球術があった。

 次戦の相手は、西東京から移った東亜学園。相次ぐ強豪との戦いでも、高橋は「絶対に甲子園に行きたい」と語気を強めた。文武両道の頭脳派左腕は、どこが相手でもひるまない。

 ◆都立の星 国立(西東京)が1980年に都立勢として甲子園初出場。その後、城東(東東京)が99年と01年に、03年には雪谷(東東京)が悲願を達成したが、いずれも初戦で敗退している。

(2013年7月17日06時05分 スポーツ報知)

日本高野連は17日、第95回全国高校野球選手権大会の開会式、閉会式の司会を担当する高校生4人を発表した。 4人は地元兵庫県の高校生。開会式は松井愛さん(小野高3年)と豊田雛子さん(甲南女高2年)、)、閉会式は井上寧々さん(小野高3年)と浜上悠香さん(北須磨高3年)が務める。

(2013年7月17日18時17分 スポーツ報知)

<高校野球北北海道大会:駒大岩見沢12-3深川西>◇28日◇空知地区2回戦◇岩見沢市営

 北北海道の空知地区では来年3月に閉校する駒大岩見沢が8回コールドで深川西に大勝し、代表決定戦に進んだ。

 思わぬ誤算から立ち直った。駒大岩見沢の左腕・松本亮(3年)は1回、味方の失策も絡んで10球で3失点、左翼に回った。2回から再度マウンドに上がると、下半身を使った本来の投球を取り戻し、8回2死まで被安打3とスコアボードに0を並べた。気持ちもフォームも切り替えたエースの奮闘に打線も応え、逆転コールド勝ちを収めた。

 「初回は自分でないような感じ。打たれてミスして真っ白になりました」と松本は反省。佐々木啓司総監督兼部長(57)は「こんな時は間を取るのが大事。頭も冷やせるしね」と話し、2回の攻撃中はブルペンで投げさせた。そんな配慮に「春のいい時のイメージを思い出して投げるようにしました」と立ち直った。

 26日にOBのロッテ古谷がオリックス戦で9回2死までノーヒット投球。「翌日、知りました。すごい先輩です」と刺激を受けた。佐々木総監督は「先輩が遠くから力を送ってくれる」と感謝しながら、ベンチを悩ませるエースに「古谷に来てもらって投げさせたいよ」と苦笑いした。明日30日、代表決定戦で砂川と対戦する。

 [2013年6月29日10時40分 紙面から]

<高校野球南北海道大会:北照10-0倶知安農>◇28日◇小樽地区2回戦◇小樽桜ケ丘

 南北海道・小樽地区で北照が5回コールドで倶知安農を下し、3年ぶりの春夏連続甲子園へ発進した。センバツ後、瞑想(めいそう)を取り入れた左のエース大串和弥(3年)が5回2安打無失点。春にベンチを外れた沢田拓海左翼手(3年)も復帰安打を放つなど、万全の態勢が整った。

 チャンスで打席に入る相手打者の気合を、北照・大串が技で封じた。4回表無死一塁。失策で許した走者を投球前にけん制で刺す。2死からは死球の走者を再びけん制死に。2人の走者を塁に出し、3人で回を終えた。「僕がアウトを取るにはけん制も重要。1年の時から意識して練習してきましたから」。事もなげに言った。

 優勝校の浦和学院(埼玉)に大敗したセンバツ後、エースは瞑想(めいそう)を導入した。朝の散歩後の15分間、野球部寮の自室で座禅を組み、じっと目を閉じる。ライバル駒大苫小牧のブラスバンド応援などを思い浮かべながら、全く別世界のマウンドで淡々と投げる姿をイメージ。「雑誌で方法を読み、分からないところはインターネットなどで調べている」と陸上・為末大氏らの方法を参考に実行してきた。1回の無死一、二塁のピンチも、内野ゴロ2つで無失点。集中力が増した。

 浦和学院戦で失策し、春はベンチを外れた沢田が復帰戦で1打数1安打1打点。4、5月の沖縄遠征中は3年生で1人だけ寮に残り、後輩とトイレやシャワー室を磨きながら夏に備えた。2打席目は死球は受け、笑顔で出塁。「チームのためになれることがうれしい」と笑った。最後の夏に向かう役者はそろった。

 大串、沢田らが入学した2年前の4月、河上敬也監督(54)は「このチームで全国制覇」を思い描いた。「夏と春は全然違います。暑くて、周りも観客が多い中で自分のピッチングをする。そんな自分の世界観を作りながら、勝ち上がっていきたい」。大串は悟り切ったように言った。

 [2013年6月29日10時40分 紙面から]

 この夏、岩手に「じぇじぇじぇ旋風」が巻き起こる! 第95回全国高校野球選手権記念岩手大会(7月10日開幕)の組み合わせ抽選会が28日、盛岡市内で行われた。NHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」で沸く久慈地区の久慈は、例年にない意気込みでノーシードから34年ぶり2度目の甲子園出場を狙う。初戦は久慈東との“久慈対決”に決まった。

 久慈ナインの、驚きの夏が始まる。久慈東との“久慈対決”を制すると、次に当たる可能性が高いのは昨夏準優勝の花巻東。「(強豪の)私立を倒さなければいけないことは覚悟している。なるべく早い段階で当たりたい」と君ケ洞(きみがほら)卓朗監督(33)が話していた通りの組み合わせになった。中野大樹主将(3年)は「強いのは分かっている。そこで勝って勢いづけられれば」。驚きを表す久慈・小袖地区の方言で「あまちゃん」でも多用される「じぇ」。「言わせたいですね」と中野主将はニヤリ。ノーシードから快進撃で頂点を目指す気満々だ。

 “甘ちゃん”を卒業しつつある。新チーム始動の昨秋から、目標は「夏の甲子園1勝」。夏に最高の状態にするため、わざと仕上がりを例年より遅めてきた。春は県大会2回戦で一関学院に5-16で敗退。だが春の段階で「40%」だったチーム力は、夏を前にした今「60~70%まで来た」と中野主将は言う。

 特に打撃力は向上し「1番から9番までつながるようになった」。今月行った盛岡大付との練習試合では1敗1分けも、2戦で7得点を挙げた。冬場にボールを使わずに約1000回、大きく振ることを意識した素振りの練習の効果が、ここにきて出始めている。君ケ洞監督も「イメージしていた通り。打球が速くなってきた」と手応え十分だ。

 地元の久慈は「あまちゃん」効果で、GWの観光客は昨年の2倍に。来月20日から「北限の海女」がシーズンインすることで、さらに盛り上がるとみられる。大向晃喜外野手(3年)の母・広子さんは現役の海女。負けじと久慈ナインも夏の久慈を野球で沸かせるつもりだ。さらに今年は、学校創立70周年の節目の年でもある。中野主将は「久慈の新たな歴史を作りたい」。地域と学校のメモリアルイヤーに、34年ぶりの甲子園出場で花を添える。

 ◆久慈 1943年(昭18)、久慈高等女学校として開校した県立高。48年に現校名に改称。野球部は51年創部。79年の選手権に出場し、1回戦で浜田(島根)に3-12で敗退。生徒数は560人(女子290人)。所在地は岩手県久慈市畑田26の96。

 [2013年6月29日11時6分 紙面から]