ガキの頃に田植えだったのか稲刈りだったの忘れたけど、田圃のあぜ
道で塩おにぎりや自分の家の、餅の残りを乾燥させて、それを食用油
で揚げたお菓子が最高に美味しかった。
僕は小学校の低学年の頃から嫌々手伝いをさせられてたけど１０時の
おやつの時間と、お昼は泥だらけなので田圃で食べるのだけど、その
塩おにぎりと、漬物とお茶だけの昼食が妙に懐かしい。
午後３時のおやつも楽しみだった。
ただ僕も成長するに従い、無理やりやらされていた仕事も重労働にな
り、弟もいるのに弟は関係なく遊びに行けるのに自分だけで、時が経つ
につれて、「社会人になったら家など継がず絶対に農業はやらない」と
心に誓ったものだ。
僕が高校生の頃には稲作も機械化されて昔の様に田圃でご飯を食べ
るなんて無くなっていたけど、僕が東京に出た後、僕にやらせていた
雨の中の重労働で親父は見てるだけの仕事は弟にはさせず結局業者
に頼んでやらせたらしい。
くそ親父と思ったものだけど、僕はもう二度と農業などしない仕事就い
ていたから後を継ぐのは弟だと思っていたのに弟は後を継がなかっ
た。奴が後を継いでいたら今の自分は、東京に居て、あと少しで定年
退官を迎え予定通鎌倉近辺に小さな家を買い左団扇の筈だった。
騙された自分が悪いのだけど何故、もっと深く考えてから結論を出さな
かったのか自分が愚かしく思えてしょうがない。
馬鹿は一生治らないってか！！！！
松山千春 小さな幸せ
