ゆきあいの空 | 幸せは私の中に そしてあなたの中に。

幸せは私の中に そしてあなたの中に。

克服出来ない病は世の中に沢山ある。自分も数々の克服出来ない心の病と身体の病に罹患している。他人の痛み知る努力をし、思い遣りの心で知り応援したい。努力によって人は誰しも大きな失敗でも取り戻せる。努力によって人は誰しも生きる尊厳を取り戻す事ができる。


四季の変化は日本人の情緒に深く沁み入り、繊細な感性を


育んできました。


「秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかぬる」


この歌は約千百年前の平安前期の歌人・藤原敏行の作で


古今和歌集に収められています。


「秋が来たと目にははっきり見えないけれど、風の音ではっと


気付いた」という意味で、季節の変化を風の音で気付く敏感さに


驚かされます。


「夏と秋とゆきかう空の通ひ路はかたえ涼しき風やふくらむ」


作者の凡河内み恒は同じ平安前期の歌人で、紀貫之と並び


称されました。


「夏と秋とがすれ違う空の道は片方だけ涼しい風が吹いて


いるんだろうなあ」と詠っています。


夏から秋に映移る時入道雲の向こうにうろこ雲やすじ雲が


見える事があります。


季節が行き交うこの空は「ゆうあいの空」という美しい名前で


呼ばれてきました。


日々仕事に追われる忙しい生活を送っていると、季節の変化に


気付かない事もあります。


晴れた日の空を見上げる心の余裕を持ちたいものです。




「職場の教養」より



今の俺には、空を見上げ、太陽や雲を、夜には月や星


木々や花を愛でる心の余裕が出てきました。


今はまだ、半日しか仕事をしていないし、土日は休みだから


かもしれません。


でも風だけで季節の変化を感じ取る感性は無いかもしれません。


空の雲、空の高さとかで季節の変化を感じ取る、


カエルや虫の鳴き声で季節を感じる。


咲いている草花で季節の変化を感じ取る。


四季を感じ取る方法はいくらでもあるけれど、自分の


感性は失いたくないなと思います。


前の職場では、せいぜい桜が咲いた、暑い、雪が降った位


でしたから、俺も少しは日本人として人間らしい生活が出来る様に


なったのかもしれません。




『未来への道程』  Distance to the future.