Nスペ予告編の感想 | 夢追い人一里のブログ

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カテゴリ(家庭連合 批判・告発)

日頃から関心のあるテーマについての予告動画が放送されていた。本編は本日4日夜に放送らしいが、予告編を見て本編に対する関心が高まったので書いてみた。

Nスペ5min. アタッチメント“生きづらさ”に悩むあなたへ - NHKプラス

4/29(月) 午前6:48-午前6:53

 

これまで聞いてきた表現ではアタッチメントとは「愛着」と訳されていて、愛着の形成などという言い方がなされていた。今回NHKで放送された番組ではアタッチメントは「不安を和らげて安心したいという本能的欲求」という紹介だった。そして番組の中では、「幼少期に周囲の大人にどんな風に不安を和らげてもらったかがその人の人間関係の癖をつくる」とも語られていた。

 

さらに番組ではアタッチメントに関する実験をしていた。

よちよち歩きの幼児に心電計で不安やストレスを計測。父親と一緒の空間で一人遊びを始める。やがて密かに父親は部屋を出て行く。気づいた幼児は部屋の隅から泣きながら父親を追いかけてドアのところによちよちかけていく。心拍数は上がっている。開かないドアの前で激しく泣き始める。するとドアが開き父親が抱きかかえる。すぐ泣き止んだ幼児は下ろされるとまた再び一人遊びを始める。心電図は心拍数の下がったことを記録している。番組は「保護されているという安心感があるとき初めて人は外の世界に出て行ける」と説く、さらに人には「安心の基地」が必要だと結ぶ。

 

思うに幼少期における愛着の形成、これがあって初めて大人になって、よき人間関係が築ける。それがないと心の寂しさからいじめや人との不和という現象が起きる。

 

しかるにUCではこの愛着の形成という考えは全くない。あるのは将来メシアへの絶対的忠誠への訓練として、親のいうことを聞く習慣の形成、これしかUCには子供への教育はない。それは統一原理という教義に基づくものだから、その教義からはみ出した愛着の形成などという発想はでてきようがない。

できあがる価値観はメシアへの絶対的忠誠、人への思いやりは養われない。信者たちは日頃アベルカインの法則で縛られ、大善の前の小善は廃すべきとして教育されてきた。大善とはメシアへの忠誠、小善とは人への思いやり、憐憫の情。

統一原理が目指す世界は上意下達の命令と絶対服従で成り立つ世界、それを理想世界とあえていうのであれば、上に立つ者の理想世界であって下々の人間にとっては屈従と不自由の世界だ。しかし、下々の人間にその不幸な感覚を持たせないために、宗教として理論を位置づけ、これは神の意志であるとして感謝して服従できるように仕向けている。

 

ものごとは目的からその是非を判断すべきと思う。人は人を惹きつけるために耳障りのよい手段を主張する。しかしそれは手段であるから実現されるべき目的ではない。他人には見えない真の目的が達成された時には、その手段は実現されていないか、されていても崩壊する。

たとえば選挙に勝つためだけのスローガン、当選してしまえばそんなの言ったけ、となる。

前任者の汚職を糾弾して当選した首長がやがて汚職にまみれるのもそのたぐい。

人や団体が耳障りのよい素晴らし理想を説いても、その真の目的は何かを知らなければ善し悪しの判断はできない。

 

さて、今日放送の本編は下記の通り

 

NHKスペシャル アタッチメント “生きづらさ”に悩むあなたへ - NHKプラス

5/4(土) 午後10:00-午後10:50