鈴木宗男(新党大地)とホモセクシュアル  | 人差し指のブログ

人差し指のブログ

パソコンが苦手な年金生活者です
本を読んで面白かったところを紹介します

「 日本に外交はなかった 外交から見た日本の混迷 」

宮崎正弘 (みやざき まさひろ) / 高山正之 (たかやま まさゆき)

株式会社自由社 平成28年9月発行・より

 

 

 

 

宮崎 平成14年、2002年、佐藤優氏は国策捜査で外務省で邪魔になっ

    たから追い出したわけでしょう。

 

 

    佐藤氏はときどき変なことも言うけれども、彼のロシアに在任してい

    たころの情報収集と分析はすごかった。

 

 

    その彼が不透明な金の使い方をしたなどとして逮捕された。

 

 

    彼がノンキャリアでなければ こんなことにはならなかった。

 

 

宮崎 あの時、僕が知っているのは、我が産経の斎藤勉が彼と親しくて

    ね。

    あのロシア共産党の消滅をスクープした。

 

 

    それができたのは佐藤優のおかげだった。

 

 

    それだけ夢を持ち、懸命に情報を集めていた。

    大した人材だった。

 

 

                                        

 

 

「 日本人の矜持 九人との対話 」

藤原正彦(ふじわら まさひこ 1943~)

株式会社新潮社 2007年7月発行・より

 

 

アンテナが壊れシグナルが読み取れない日本・佐藤優(元外務事務次官)

 

 

 

 

 

佐藤 盗聴も日常茶飯事でしたよ。

 

 

    私はモスクワ最高級のナショナルホテルというところで、明らかな

    盗聴にあったことがあるんです。

 

 

藤原 すぐに気づいたんですか。

 

 

佐藤 あれは誰でも気づくでしょうね。

 

 

    私がテーブルにつくと、前に置かれた透明なガラスの灰皿が金属の

    灰皿に代えられるんです。

 

 

    で、吸わないから下げてくれと言うと、代わりに燭台(しょくだい)を持っ

    てくる。

 

 

    これもいらないと言うと今度は花瓶を持ってくる (笑)。

 

 

    あんまりおかしいので、その花瓶をスプーンで叩いたら、その時

    同席していたロシア国会院(下院)対外諜報委員会に所属する国会

    議員から、「やめなさい。録音ならいいが、リアルタイムで聞いてい

    る奴がいたらその音で耳が潰れそうになる。つまらない恨みを買う

    よ」 と言われてやめました。

 

 

    あのホテルはハニートラップのメッカでもあって、日本の外務省の

    連中も結構やられてます。

 

 

藤原 美女を送り込んで関係を結ばせ、後から脅すやり方ですね。

 

 

    私も簡単にひっかかりそうだけれど (笑)、

    佐藤さんは大丈夫でしたか。

 

 

佐藤 それは大丈夫だったんですが、私の場合、東京地検特捜部の取り

    調べで女性関係のスキャンダルがあまり出てこないんで、鈴木宗男

    さんと肉体関係があるんじゃないかと疑われまして (爆笑)。

 

 

藤原 すごい想像力ですね!

 

 

佐藤 1993年12月に、鈴木さんがロシア選挙監視団の自民党代表とし

    てモスクワに行った時、私が鈴木さんと同じホテルの部屋に泊まっ

    たことが、 「特殊な関係」 の証拠だと言うんです。

 

 

    実はその日、テレビが24時間体制で開票作業を流していたので、

    同時通訳を頼まれてそこにいたんです。

 

 

    私はソファに寝るつもりだったんですが、鈴木さんは気を遣って

    エキストラベッドを入れてくれたんですね。

 

 

    そこで 「あの部屋にはダブルベッドがあったのに、なぜそういう関

    係の私がエキストラベッドに寝る必要があったのか」 と反論したら、

    検事はすぐに納得してくれました (笑)。

 

 

    冗談抜きで、ホモセクシュアルの問題はインテリジェンスの世界では

    すごく重要なんです。

 

 

    いまだにホモセクシュアルだと分かれば現場から外されますから。

 

 

藤原 今でもそうですか。

 

 

佐藤  インテリジェンスの連中は、特別な情報を共有するような共同体が

    できることを非常に嫌がるんです。

 

 

    だから、第一に警戒されるのがユダヤ人。

    イスラエルとの二重忠誠を疑われるんです。

 

 

    第二にカトリック教徒。これも最終的にバチカンと国家と どちらに

        忠誠を誓うか疑われる。

 

 

    そして第三がホモセクシュアルなんですね。

 

 

藤原 たしかに彼ら独特のネットワークや信頼関係は、国家との信頼関係

    を上回る危険性があります。

 

 

    イギリス、アメリカは ことのほか神経質ですね。

 

 

    マッカーシズムの嵐が吹き荒れた時も、公職から追放されたのは

    まず共産主義者、その次にホモセクシュアル。

 

 

                                       

 

 

2017年10月27日に 「竹村健一の番組とソ連のスパイ」 と題して竹村健一と佐藤優の対談を紹介しました。コチラです。 ↓

https://ameblo.jp/hitosasiyubidesu/entry-12320896752.html

 

 

 

 

                      10月17日 奈良公園にて撮影