ドイツの戦争責任と謝罪?   | 人差し指のブログ

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「 中国と韓国は息を吐くように嘘をつく 」

高山正之 (たかやま・まさゆき 1942~)

株式会社 徳間書店 2017年5月発行・より

 

 

 

 

  ドイツ人は先の戦争で我々は優秀なゲルマン民族だと言った。

 

言うのは勝手だ。 支那人だって偉大な漢民族だと言っているくらいだ。

 

 

  ただそれをよその民族に強制するとなるともはや犯罪だ。

 

 

 

ポーランドに侵攻すると「劣等なお前たちに学問は要らない」 と決めた。

 

 

数は500まで数えられればいい。 文字も自分の名を書ければいい。

だから小学校4年で終りにさせた。

 

 

 

  ポーランドは19世紀、ロシアに支配され、同じように、高等学問が禁じられたが、それでもキュリー夫人は高校まで行けた。

 

 

ドイツはロシアより傲慢だった。

 

 

  その傲慢さで 「劣ったユダヤ人は死んだ方がいい」 とあのホロコーストをやった。

 

 

  しかし歴史書を見るとドイツ人は別にそんな理由もなしにユダヤ人を殺してきた。

 

 

13世紀にはザクセンハウゼンにいたユダヤ人を皆殺しにし、14世紀にはフランクフルトなどで何万人も火炙りにした。

 

 

ドイツ人は傲慢なうえに自分がやったことはすぐ忘れる。

実にいい加減だ。

 

 

  先日、統一ドイツ初代大統領のワイツゼッカーが死んだ。

 

 

馬鹿な朝日新聞は彼の 「過去に目を閉ざす者は現在にも盲目となる」 という85年演説を取り上げ、過去を直視しない日本を腐して喜んでいた。

 

 

  しかしワイツゼッカーもいい加減な男だ。

 

 

あたかもドイツ民族が先の戦争で周辺諸国を侵略し、ユダヤ人を最終処理した大罪に向き合って謝罪をしてきたの如く語っている。

 

 

  ところがよく吟味するとドイツ人自身、「ユダヤ人の最終処理」 に賠償はしているものの、その責任はヒトラーとナチにあって、 「我々ドイツ国民が謝罪すべき筋にはない」 と言う。

 

 

  ドイツの過去をみれば、ヒトラーがいなくてもドイツ人はユダヤ人を虐殺してきたくせに。

 

 

  先の侵略戦争も 「それはナチがやったこと」 とドイツ人はいう。

 

 

だから戦争責任はないし、賠償義務もないと開き直り、日本から二度も賠償を取った阿漕(あこぎ)なオランダにすらドイツは1マルクの戦時賠償もしていない。

 

 

  過去に目を閉ざしているのはドイツ国民自身だ。

 

 

  今度、ギリシャがドイツに戦時賠償 22兆円を要求した。

 

ギリシャは実際、無効な債権を買わされたりして それくらいの被害に遭っている。

 

 

侵略者ドイツ人がどう嘘をつくか、これは結構な見ものではないか。

 

(略)

 

  戦後のドイツ人がヒトラー的な意識を改めたとは聞いていない。

 

 

国民総がかりでやったユダヤ人抹殺すらナチがやったことだと言い抜けて恥じない輩だ。

 

 

  ブラントはワルシャワのゲットーで謝罪したが、それは 「ナチがやったユダヤ人迫害」 を詫びたもので、「ドイツ国民もナチの被害者だった」 とかいって、ポーランドへの侵略については謝罪も賠償もしなかった。

 

 

 

 

                    6月8日 奈良・東大寺二月堂にて撮影