アメリカとローマ帝国の「略奪で建国」 | 人差し指のブログ

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こんなにすごい 日本人のちから    だから、日本の未来は明るい!」

日下公人(くさか きみんど 1930~)

ワック株式会社 2007年3月発行・より

 

 

 

ここで 「パックス・ロマーナ」 の成り立ちを振り返ると、ローマも最初は略奪によって出発した。

 

 

ローマはテヴェレ川の河口に住み着いた三千人のラテン人の若い男達が、サビーニ族の娘達を略奪して生まれた国である。

 

 

しかしながらローマの最初の指導者ロムルスには寛容な精神があって、後にはサビーニ族にローマ市民権を与えて対等合併し、ローマの共和制が始まった。

 

 

この精神はその後も継続され、略奪の後には寛容な精神による同化政策がつづいた。

 

 

その結果拡大された大ローマが、総力を挙げて戦ったので強敵カルタゴにも勝つことができた。

 

(略)

 

アメリカも建国は略奪による。

 

 

インディアンの土地を奪い、生命も奪った。

アフリカから黒人を連れてきて奴隷にした。

 

 

しかし、第二次大戦後の 「パックス・アメリカーナ」 には明るい思い出がある。

 

 

当時のアメリカは世界のGNPの半分を抑えて満腹状態であったし、冷戦時代にはソ連に対抗するものはすべて仲間だという共同体精神があったために、アメリカはその富を配った。

 

 

しかし、冷戦終了とともにアメリカは再び略奪主義に戻り始めた。

 

 

このままアメリカが軍事力だけを使って世界制覇をすれば、それは 「パックス・ロマーナ」 とは別のものになると思われる。

 

 

ローマがその後共和制と寛容の精神を失って皇帝独裁になったように、である。

 

 

 

                                                                                                                  

 

 

 

2016年3月7日に「侵略国家アメリカ」と題して鈴木孝夫の文章を紹介しましたコチラです↓

https://ameblo.jp/hitosasiyubidesu/entry-12135529269.html

 

 

 

2017年10月4日に「ハワイを奪ったアメリカ」と題して紹介しましたコチラです↓

https://ameblo.jp/hitosasiyubidesu/entry-12255941755.html

 

 

2017年4月18日に「アメリカの入植とインディアン」と題して渡部昇一の文章を紹介しましたコチラです↓

https://ameblo.jp/hitosasiyubidesu/entry-12232356132.html

 

 

 

 

 

 

昨年11月27日 平林寺(埼玉・新座)にて撮影