「ダイエーの社長」と「中国の警察」 | 人差し指のブログ

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パソコンが苦手な年金生活者です
本を読んで面白かったところを紹介します

 

 

 

~ 某国の国境付近で麻薬の密輸が盛んなので, 

「それじゃあ軍隊を増やせばいいじゃないか」 と言ったら 

「その軍隊が密輸をやっているんだ」 という記事を読んだことがあります。

 

また別の話。 某国の日系企業の倉庫から物が盗まれるので 

「それじゃあ警備員を増やせばいいじゃないか」 と言ったら 

「その警備員があぶないんだ・・・・・・」 ~

 

 

 

「敵は中国なり」

深田祐介・金美麗

株式会社光文社 2000年11月発行・より

 

 

 

<深田>    こんな実話もあります。スーパーのダイエーが天津に進出した時の話ですが、中内功さん以下幹部が天津空港に着いたら、警察官がわーっとやってきて、前後を護衛し、それでホテルまで連れていってくれた。

 

これにはえらく天津市は歓迎してくれるのだと中内さんと幹部一同感激したが、そのあとで、 「警備料」 という形で莫大な請求が警察からダイエーに来ました。

 

 

これはなんだと事情を調べると、少し小遣いを稼ごうや、ということで、リーダー格の警察署長が非番の警察官を集めて、空港からパフォーマンスをやって、それで請求をして金を取るという呆れた警察の組織がらみの商売だった。

 

 

 またある警備保障会社が中国東北部へ進出した時のことです。

 

それが現地の東北部の警察と組むことになった。

 

 

それで、日本人の家やなにかの警護サービスをやるというのですが、

それを聞いた日本人社会は、「それじゃ泥棒が来たところへ、もう一人、泥棒を呼ぶようなものだ・・・・冗談じゃないよ」 と真面目に怒ったそうです。

 

 

今は水不足のため、全部廃止になりましたがこのあいだまで大連あたりのサウナ風呂を経営しているのは全部、警察関係者といわれていました。

 

 

 

日本の警察官の堕落ぶりがさかんに日本マスコミを賑わしていますが、中共に較べれば格段にモラルは高い。

 

 

 

中共のケースは堕落というよりは、徹底した腐敗というよりほかありません。

警察官が手段を問わないで金儲けに狂奔しているのですから、犯罪者も大手を振って闊歩できるわけです。

 

 

そもそも彼らは犯罪というものに対しての罪悪感を持ち合わせていない

 

少し古いデータですが93年度の政府発表では、殺人事件だけでも年間二万件以上発生しています。

 

 

あの犯罪王国といわれるアメリカは一万件です。

 

 

日本が年間一千件ほどですから、人口比でみても日本の二倍です。

強盗事件となると、日本の六十倍の発生件数です。

 

 

評論家の黄文雄氏も書いていましたが殉職する警察官、公安職員が毎年二千人以上(産経新聞2000年7月3日朝刊)というのですからたまらない。

 

 

これはもう個人の資質とか国民性の問題というより、共産主義社会という社会全体の政治風土に市場経済という金儲けこそが善であるという逆の価値観をもちこんだがゆえの問題だと思います。

 

 

 

 

5月7日 光が丘 四季の香ローズガーデン(東京・練馬)にて撮影