江戸時代の町おこし | 人差し指のブログ

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パソコンが苦手な年金生活者です
本を読んで面白かったところを紹介します

 

 

 

昔も今もやっていることは同じだなと思いますね。

青森にキリストの墓っていうのがあるでしょう?

あれは詐欺師が言い始めたそうです。

 

 

                                                  

 

 

『江戸の智恵 「三方良し」で日本は復活する

養老孟司(ようろう たけし)・徳川恒孝(とくがわ つねなり)

株式会社 PHP研究所 2010年9月発行・より

 

 

<徳川>    もう一つ、江戸時代のエピソードで面白いのは、地場産業の振興です。

 

 

江戸時代には、各地のお大名には幕府に払う税はありません。

 

 

一方、幕府からも地方交付金のような援助は一切ない。

 

 

そうしたなか、各藩が財政を立て直すために、大名や侍から、農家、商人までが一致団結して、名産品を作り上げようと一所懸命になった。

 

 

 

各藩が、なんとかして名産品にブランド力をつけようと苦心しているときに、賢い人が出てきて、たとえば 「いまから一千年ほど前、この地に霊験あらたかな名僧が住んでいたという言い伝えがある」 という智恵を出すようなこともある。

 

 

 

すると、「よし、わかった。まずはここにある名僧が住んでいたという庵を造り、古めかしい仏像でももってきて、霊験を起こせばいい。僧にちなんだ饅頭でも売り出そう」 と藩のトップから末端までが共謀して、そういうことをやる。もちろん、絶対に他藩に秘密は教えません(笑)

 

 

 

細川護煕元首相がが熊本県知事だったときに、「日本一づくり運動」 を推進し、話題になったことがありました。

 

 

東京一極集中に異を唱え、昔の藩政のような強い地方自治の確立を訴えましたが、それはまさに細川藩の智恵でしょう。

 

 

 

 

4月23日 中央公園(埼玉・朝霞)にて撮影