参考資料3131 | シフル・ド・ノストラダムス

シフル・ド・ノストラダムス

ノストラダムスの暗号解読

アポロ13号の失敗は予言されていた!
「わたしがまだノストラダムスという謎の人物の遺した予言詩の解釈をはじめたばかりのころ、いくつかの予言詩が現実になる瞬間を目にしてきた。そのなかでもいちばん強烈な印象として残っているのは、次にあげる『諸世紀』三巻九二番目の四行詩である。

世界は終末に近づいて
サタンはなかなかあともどりをせず
帝国は黒い国民に変わり
ナルボンヌは彼の目をえぐりとるだろう(Ⅲ92)

 一九七〇年、ときはまさに宇宙ブームの花ざかり、アメリカじゅうがアポロ宇宙計画に浮かれていた。そんな四月の一三日の朝だった。ベッドのなかで新聞をひらいたわたしは、第一面の見出しを見て愕然となった。見出しには、

『アポロ13号、月着陸を断念』

と書かれてあった。このアポロ13号は米中部標準時間の一一日一三時一三分、ケネディ宇宙センターの三九番A発射台から打ち上げられて、月へ向かう予定だった。乗員は、船長のジェームズ・A・ラベル海軍大佐と民間人のジョン・L・スワィガード指令船操縦士、フレッド・W・ヘイズ月着陸船操縦士の三人の宇宙飛行士だ。アポロ計画では三度目の有人月面着陸飛行になり、一五日夜に月面に到着、二一日に地球へ帰還することになっていた。
 ところが打ち上げた五五時間五四分後に機械船の酸素タンクが爆発して、月面着陸を断念せざるをえなくなった。これだけでも全世界のアポロ13号に期待を寄せていた人たちをがっかりさせたのだが、問題はそのあとだった。ケネディ宇宙センターは、機械船の事故により地球への帰還がむずかしくなったと発表したのである。
 このショッキングなニュースはたちまちのうちに全世界を暗くした。「生きて帰れる可能性は五〇パーセント」「アポロ13号、操行不能」「回収には最善の努力をする」「宇宙飛行士三名の命を救え」「アメリカの威信にかけても回収すると発表」などなど、世界じゅうの新聞の一面が、アポロ13号が無事に戻れるかどうかの記事でうずまった。
 連日、テレビとラジオは番組を中断して、最新情報を流しつづけた。ケネディ宇宙センターには緊急召集をかけられたスタッフ全員が集まり、総力をあげて回収作業に取り組んでいた。しかし、刻々とコンピューターがハジキ出してくる数字は絶望の度合いを増し、アポロ13号が軌道から少しずつはずれていくことを示しはじめた。全世界が悲痛のどん底にたたき落とされた。アポロ13号は宇宙の塵と消え、三人の宇宙飛行士は永遠にこの地上に足を踏みおろすことはできないのだ。果てのない宇宙空間を彼らの、そして機械船の寿命が尽きるまでさまよいつづけることになる。あるいは軌道修正ができても、地球突入の段階になってコントロールを失った機械船は成層圏突入のさいに摩擦熱によって一瞬のうちに燃えつきてしまう可能性もある。どちらにしろ三人の宇宙飛行士の助かる道は百分の一もない状態だった。
 全世界の人びとは祈った。パリで、ニューヨークで、そしてローマで、たくさんの人が近くの教会に続々とつめかけ、祭壇の前にひざまずいた。そしてその写真が報道されると、人びとの不安はいやがうえにも最高潮に達した。
「どうか無事に帰れますように」
「三人の宇宙飛行士が助かりますように」
 だれもが夢中で神に祈った。科学の威信も国のメンツもかなぐり捨てて、人びとはひたすら神に祈り、神の奇蹟を願った。そこにはもう科学の力を自慢し、科学の力をおごる気持ちもなかった。みんなが後悔していた。科学の力を信じすぎたことを。科学が万能であると思ったことを。そして神の存在をないがしろにしたことを。
 ようやく全世界の祈りが神に通じたのか、発射後一四二時間五四分たって、人びとがかたずをのんで見まもるなかアポロ13号は無事、南太平洋に着水した。ケネディ宇宙センターでは歓声の声があがり、涙を流して抱き合うスタッフの映像がテレビに映しだされた。人びとがほっと胸をなでおろし、大きなため息をついたのもこのときだった。」
「ノストラダムスの遺言書」ダニエル・ルゾー著・流 智明監修より

感想
>世界は終末に近づいて
サタンはなかなかあともどりをせず
帝国は黒い国民に変わり
ナルボンヌは彼の目をえぐりとるだろう(Ⅲ92)

ノストラダムスの大事典からも引用しよう。

百詩篇第3巻92番
世界は最後の時期に近い。
サトゥルヌスが今一度ゆっくりと戻ってくるだろう。
帝国はブロドの国の方に移し変えられ、
目はナルボンヌでオオタカに刳り貫かれる。
引用元:https://w.atwiki.jp/nostradamus/pages/1506.html

また、その前に五島勉氏の訳を紹介しよう。

「世界が終末の時期に近づくとき
サチュルヌはいまだなお後退に遠く
帝国は黒い民族のほうへ傾き
ナルボンの目はえぐりとられてしまうのだ

 難解である。とくに四行目はなんのことかわからない。しかし前記のクラウスやムーアは、中世の文献と取りくんだすえ、「ナルボンの目」はむかし南仏の大学の門にきざまれた言葉で、フランスのボンサンス(良識)を意味すると解釈し、それがえぐりとられるとは、フランスの良識が失われることだと結論した。」
「ノストラダムスの大予言」五島勉著より

「世界の終末の時期」の直前を現在と仮定すると、「サチュルヌ」は「プーチン大統領」,「帝国」は「ロシア」で「黒い民族のほうへ傾く」とは、「ブチャでの虐殺が意味するロシア人の精神の闇」を意味しているのではないだろうか。念のため、シンクロニシティーとしてである。

「神がなければ、すべては許される」
 亀山氏は今回の戦争で大きな衝撃を受けた。その衝撃を一言でいうなら、「ドストエフスキーの小説『カラマーゾフの兄弟』に出てくる『神がなければ、すべては許される』という言葉」だったという。つまりプーチン大統領も、軍隊も、ロシア人も含めたロシア全体が、その言葉を体現した行為だったのではないかということだ。
引用元:https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/69983

比喩で「黒い民族」と解釈したという事。また、4行目の「ナルボンの目(良識)はえぐりとられてしまうのだ」は当然、ロシア人という事である。

サチュルヌ
「リシャール・ルーサやノストラダムスは悪い影響を及ぼす星と理解していた。」
引用元:https://w.atwiki.jp/nostradamus/pages/816.html

また、4行目を自分で訳してみよう。

L'oeil arraché à Narbon par Autour.

「L'oeil」は「Le oeil」の短縮形で「oeil 」は「œil」の古語。
また、「œil」(目,視線)だが、複数形で「yeux」。
「arraché」は「arracher」の過去分詞で、「arracher」(1 引き抜く,抜き取る,根こそぎにする,2 はぎ取る,もぎ取る,破り取る,3 [・・・から]奪い取る,取り上げる,4 [無理やり]引き離す,追い出す,5 [苦労して]手に入れる,得る;[人の言葉・行為などを・・・から]引き出す,6 [話]かきむしる,ひっかく,7 [スポーツ][重量挙げのスナッチで]挙げる,8 [海]力いっぱいこげ,力漕)だが、
熟語で、「arracher les yeux à」(・・・を痛い目にあわせる)というのがある。
「Autour」(大鷹),「par」(~によって)
「Narbon」は「Narbonne」とすると「ナルボンヌ[ラングドック地方 Aude県の都市」だが、2巻59番の詩では明らかに人名として使われている。

Plus Mars Narbon. par iauelotz & dards.
くわえてナルボ・マルティウスは投槍や槍によって。
引用元:https://w.atwiki.jp/nostradamus/pages/2251.html

都市名だという人も多いと思うが、6巻70番の詩では、「Plus oultre」(プルス・ウルトラ)を人名として扱っている。

百詩篇第6巻70番
偉大なシランが世界の首領になるだろう、
プルス・ウルトラが愛され、恐れ慄かれた後に。
彼の名声と称賛は天を越え行くだろう。
そして勝利者という唯一の称号に強く満足する。
引用元:https://w.atwiki.jp/nostradamus/pages/163.html

因みに、私は2行目は「より極端な愛された後畏怖されひどく恐れられる(愛された後彼岸を越えて畏怖されひどく恐れられる)」と訳しているが。https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-11304719405.html

話を元に戻すと、「Plus Mars Narbon.」の「Mars Narbon.」を人名として解釈する。

L'oeil arraché à Narbon par Autour.

大鷹によって痛い目にあわされたナルボン

ただし、「arracher les yeux à」(・・・を痛い目に合わせる)を単数形にしているのは暗号化という事だろう。また、「大鷹」は「イザヤ書」の「猛禽」と解釈している。

「10 わたしは終りの事を初めから告げ、まだなされない事を昔から告げて言う、『わたしの計りごとは必ず成り、わが目的をことごとくなし遂げる』と。
11 わたしは東から猛禽を招き、遠い国からわが計りごとを行う人を招く。わたしはこの事を語ったゆえ、必ずこさせる。わたしはこの事をはかったゆえ、必ず行う。」
「イザヤ書」第46章10節~11節(口語訳)

「46:10わたしは初めから既に、先のことを告げ
まだ成らないことを、既に昔から約束しておいた。わたしの計画は必ず成り
わたしは望むことをすべて実行する。
46:11東から猛禽を呼び出し
遠い国からわたしの計画に従う者を呼ぶ。わたしは語ったことを必ず実現させ
形づくったことを必ず完成させる。」
「イザヤ書」第46章10節~11節(新共同訳)

そしてこの人物は、10巻72番の4行目の「Mars」の事かもしれない。ただし、ダブルミーニングで「ハルマゲドン」の事を表していると思っているが。

L'an mil neuf cens nonante neuf sept mois,
Du ciel viendra un grand Roy deffrayeur,
Resusciter le grand Roy d'Angolmois,
Avant apres, Mars regner par bon heur.
一九九九年の年、七の月
空から恐怖の大王が降ってくる
アンゴルモアの大王を復活させるために
その前後の期間、マルスは幸福の名のもとに支配に乗りだすだろう
「ノストラダムスの大予言」五島勉著より

念のため、「降ってくる」の原語は英語で言う所の「come」の未来形なので「来るだろう」である。また、「復活させる」の原語は「Resusciter」で「Ressusciter」には「復活させる」の他にも自動詞で「復活する」もある。
つまり、ダブルミーニングで「終わりの時」の「イエスの再臨」と1999年前後に「洗礼者ヨハネ」と同じ役割の者が現れる予言だと解釈している。
また、「支配に乗りだすだろう」とは書かれていない。「幸運によって君臨する」程度である。原文は「Mars regner par bon heur.」 念のため、「幸福」や「幸運」は「bonheur」で「bon heur」は「良い時」(good time)である。ただし、「heur」は女性名詞なので「bonne heur」となるはずである。
結局、「7の月」も「7月」(juillet)や「7番目の月」を使わない所を見ると「年月指定」が目的ではないので、「イエスの再臨」を信じる者と信じない者に二極分化する事が目的なのだろう。

>だれもが夢中で神に祈った。科学の威信も国のメンツもかなぐり捨てて、人びとはひたすら神に祈り、神の奇蹟を願った。そこにはもう科学の力を自慢し、科学の力をおごる気持ちもなかった。みんなが後悔していた。科学の力を信じすぎたことを。科学が万能であると思ったことを。そして神の存在をないがしろにしたことを。

悔い改めよ、天国は近づいた。https://seishonyumon.com/words/2318/

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