参考資料3080 | シフル・ド・ノストラダムス

シフル・ド・ノストラダムス

ノストラダムスの暗号解読

《シチリアから逃げよ、逃げよ》
「さて、「逃げよ、逃げよ」というと次の詩が思い出される。

パルテノがシチリアの叫び声を聞くだろう
トリエステ湾では準備万端ととのう
それはシチリアまで聞こえるだろう
海を埋める帆 逃げろ さあ 逃げろ 恐るべき疫病の襲来だ
(第八章の八四 山根和郎氏訳)


 この詩は上巻の1章で取り上げた。シチリアはイタリアと中近東の対比からエジプトをさし、トリエステはベニス近くの町だからこれらの象意により、一九九九年のスペース・コロニーの陰謀の参加者達が宇宙へ逃げていくことをあらわした詩だと解説した。
 確かに元史的に解釈するとそうなる。それはそれでよいのだが、原文を調べると、この詩は「ジュネーブから逃げろ」の詩と同様に携挙による地球脱出を述べている詩であるとも解釈できるのだ。
 二行めのトリエステはベニスの東、スロベニア(旧ユーゴスラビア)との国境に接したイタリアの港町である。これは、ベニスと同じ象意だと思われるが、なぜ、ベニスではなくトリエステをもってきたのだろうか。それは、トリエステはベニスよりも東にあるから、東→未来、という象意より、一九九九年よりも未来において、つまり、二十一世紀以後に、という意味を含ませたかったのだろう。
 それに、トリエステ、Triesteという綴りは、tri(選別する、良いものを残して悪いものを選り除く)と、est(株式において、estampille―――スタンプ済み、証印済み、の略)の合成語であるとも考えられる。
 つまり、トリエステとは、「二十一世紀以後には、役に立つ人間だけを選別して残しておいて、それらに刻印を押してある」という意味が込められている。
 それをしたのは誰か。トリエステの前に、Goulphreという語がある。これは、goulu(大食の、むさぼるような)と、gouffre(底なしの淵)との合成語だろう。つまり、かつて底なしの淵に落とされて、そこからはい上がって来たサタン、飢えた狼である反キリストである。反キリストが不要な人間を処分し、奴隷として役に立つ人間だけを残して、奴隷に666の獣の刻印(バーコード)を押して地球人を支配している、というのである。
 そして、一行めだが、パテルノ、Paterneとは、父親のように優しい、温情あふれる慈父のような、という意味である。慈父とは、神、天使ではないか。一行めは「栄光の慈父がシチリアの叫びを聞く」、あるいは「栄光の慈父がシチリアに警告する」と訳せる。
 そして、三行めのentendraには悟りのよい人、分かる人、理解し合える人、しめし合わす、聞こえる、などの意味がある。
 これらを総合すると、結局、この詩は、「二十一世紀以後において、すべての地球人は悪魔によって選別され、刻印され、支配されてしまっていた。その奴隷にされた地球人の叫びが慈父のような温情あふれる天使のもとに届いた。天使は地球人に対して警告し、天使の予言を理解できる人だけに聞こえるようなテレパシーを発し救い出す。多くの船を用意したから恐ろしい疫病、災いから逃げろ、逃げろ」というような意味が込められているのである。―――天使は地球人に対して警告し、(悪魔軍団の地球侵入の前に)天使の予言を理解できる―――
 元史までしかわからない場合は元史的解釈しかできない。しかし、前史、今史、来史までわかるようになり、さらに、携挙まで理解できるようになると、詩に隠されているより深い意味まで引き出せるようになるのである。」
「セザール・ノストラダムスの超時空最終預言(下)」浅利幸彦著より

感想
>それに、トリエステ、Triesteという綴りは、tri(選別する、良いものを残して悪いものを選り除く)と、est(株式において、estampille―――スタンプ済み、証印済み、の略)の合成語であるとも考えられる。

因みに、「est」には「東」という意味もある。「est」(「名詞」1 東,東方,東側,東部,2「 l'Est」として、フランス東部,東欧諸国,「形容詞」東の,東からの)
また、「tri」(1 区分,選別,2 [情報]ソーティング
「estampille」(1 検印,証印,花押,焼き印,スタンプ,2 [話]しるし,烙印)

よって、「東からの選別」と解釈される。念のため、詩とは関係なくシンクロニシティーの話である。

「1 この後、わたしは四人の御使が地の四すみに立っているのを見た。彼らは地の四方の風をひき止めて、地にも海にもすべての木にも、吹きつけないようにしていた。
2 また、もうひとりの御使が、生ける神の印を持って、日の出る方から上って来るのを見た。彼は地と海とをそこなう権威を授かっている四人の御使にむかって、大声で叫んで言った、
3 「わたしたちの神の僕らの額に、わたしたちが印をおしてしまうまでは、地と海と木とをそこなってはならない」。
4 わたしは印をおされた者の数を聞いたが、イスラエルの子らのすべての部族のうち、印をおされた者は十四万四千人であった。」
「ヨハネの黙示録」第7章1節~4節(口語訳)

「07:01この後、わたしは大地の四隅に四人の天使が立っているのを見た。彼らは、大地の四隅から吹く風をしっかり押さえて、大地にも海にも、どんな木にも吹きつけないようにしていた。 07:02わたしはまた、もう一人の天使が生ける神の刻印を持って、太陽の出る方角から上って来るのを見た。この天使は、大地と海とを損なうことを許されている四人の天使に、大声で呼びかけて、 07:03こう言った。「我々が、神の僕たちの額に刻印を押してしまうまでは、大地も海も木も損なってはならない。」 07:04わたしは、刻印を押された人々の数を聞いた。それは十四万四千人で、イスラエルの子らの全部族の中から、刻印を押されていた。」
「ヨハネの黙示録」第7章1節~4節(新共同訳)

ここで、2巻43番の詩を挙げてみよう。

百詩篇第2巻43番
Durant l'estoyle cheuelue apparente,
Les trois grands princes seront faits ennemis,
Frappes du ciel, paix terre tremulente.
Po, Tymbre vndants, serpent sus le bort mis.
髪のある星が現れている間、
三人の偉大な君主たちは敵同士になるだろう。
平和は天から打たれ、大地は震える。
ポーとテヴェレは氾濫し、蛇は岸辺に置かれる。
引用元:https://w.atwiki.jp/nostradamus/pages/644.html

1,2行目は問題ない。3行目だが、異文に、「(4) Frappes 1555 1840 : Frappés 1557U 1557B 1568 1590Ro, Frapez 1716, Frappez T.A.Eds., Frappé conj.(PB)」とあり、「Frappé」(過去分詞)で訳されているようだが、「Frappés」だとすると「paix」(平和)が単数形(天から打たれる平和)なのでおかしい。そこで、「Frappez」を採用すると、「天から平和を打ちなさい、震える大地」となる。
また、4行目の「vndants」(ノストラダムスは「u」と「v」を入れ換えたりするので「undants」)だが、「undants はラテン語の undans からの借用で、「溢れ出る」の意味」は私にとっては無理がある校訂である。そこで、「un」+「dants」と分けて、「dant」とは「dantesque」(1 ダンテの,2 ダンテの神曲を思わせるような,恐ろしい,ものすごい)という言葉もあるように「ダンテの神曲の世界」を信じるような人々という意味ではないだろうか。念のため、ダンテはノストラダムスの200年ぐらい前の人物である。また、「un」は「一人」で「dans」には「の中の」という意味もある。また、「Tymbre」は「Timbre」の事(ノストラダムスサロンの原文ではこうなっている)で、「Timbre」とすると「証印,しるし,スタンプ,など」となる。因みに、「timbré」(少し頭がおかしい人)という意味もある。
因みに、異文に「Tybre 1611B 1660 1672」とあり、これで「テヴェレ川」と訳していると思うが、イタリア語では「Tevere」である。ただし、英語では「Tiber」だが。その後、何とかフランス語で「Tibre」だという事が分かった。ただし、(手元の辞書にも)古語辞典にも載っていないし、古い辞書の横断検索でもヒットしないので、ノストラダムスの時代にこの語が存在したかどうかの保証はない。
そして、「Po」だが、「ポー(名前)」で良いだろう。まとめると、
「天国や地獄を信じるような人々の中の一人で証印を押されたポー」
因みに、「timbré」とすると「証印を押された」となる。また、「Po」の異文の「Pau」を採用して暗号として「l」を付けると「Paul」(パウロ[使徒])となるが、こじつけが酷いだろう。
果たして、「天から平和を打ちなさい、震える大地」と「天国や地獄を信じるような人々の中の一人で証印を押されたポー」は「ヨハネの黙示録」第7章1節~4節と関係あるのだろうか。
最後に、8巻84番の詩の4行目の「疫病」つながりで、2巻53番の詩を挙げておこう。

百詩篇第2巻53番
海辺の都市の大規模な悪疫は、
代償として罪なくして咎められた公正な血(を持つ者)の死が
復讐されることでしか止まらないだろう、
偽りによって辱められる偉大な婦人によって。
引用元:https://w.atwiki.jp/nostradamus/pages/1771.html

2行目は、イエスの磔刑の事だろう。
また、4行目の原文は、「De la grand dame par feincte n'outraigée.」で、「outraigée」は現代語の「outrager」(ひどく侮辱する,凌辱する,[法や良識に]反する,背く)の過去分詞,「n’」は「ne」(「ない」、つまり否定)の短縮形。「feincte」は古語辞典に「Fiction」とあるので「空想,想像[の産物],虚構,作り事,協定,申合せ」、または「feinte」の古語と見ると(これはノストラダムスの大事典の訳からも確実)、「[相手を惑わす]見せかけの動作,牽制(示威)運動,フェイント,策略,ぺてん,見せかけ,偽り」,「dame」は「既婚女性,奥さん,婦人,女性,貴婦人,身分の高い女性,奥方,女領主,姫,修道女,[トランプ,チェスの]クイーン,女王」,「grand」(偉大な)

4行目は「虚構に凌辱されない偉大な身分の高い女性によって」といった所である。

「佳子さま」を連想したのは私だけではないだろう。(真子さんや小室さんのネット上での侮辱みたいなものは酷かったからね。)
 因みに、一行目は新型コロナという事である。ただし、4行目は「真理の御霊」(契約の使者)とのダブルミーニングだろう。つまり、コロナは普通では治まらず、人類の回心(二極分化)が必要だと言う解釈である。
引用元:https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12727867856.html

最近、コロナがまた復活して来たね。

おまけ