参考資料1812 | シフル・ド・ノストラダムス

シフル・ド・ノストラダムス

ノストラダムスの暗号解読

ヨハネの黙示録 その38
「御使(みつかい)はまた、水晶のように輝いているいのちの水の川をわたしに見せてくれた。この川は、神と小羊との御座(みざ)から出て、
都の大通りの中央を流れている。川の両側にはいのちの木があって、十二種の実を結び、その実は毎月みのり、その木の葉は諸国民をいやす。
のろわるべきものは、もはや何ひとつない。神と小羊との御座は都の中にあり、その僕(しもべ)たちは彼を礼拝し、
御顔(みかお)を仰ぎ見るのである。彼らの額には、御名(みな)がしるされている。
夜は、もはやない。あかりも太陽の光も、いらない。主なる神が彼らを照し、そして、彼らは世々限りなく支配する。
彼はまた、わたしに言った、「これらの言葉は信ずべきであり、まことである。預言者たちのたましいの神なる主は、すぐにも起るべきことをその僕たちに示そうとして、御使をつかわされたのである。
見よ、わたしは、すぐに来る。この書の預言の言葉を守る者は、さいわいである」。
これらのことを見聞きした者は、このヨハネである。わたしが見聞きした時、それらのことを示してくれた御使(みつかい)の足もとにひれ伏して拝そうとすると、
彼は言った、「そのようなことをしてはいけない。わたしは、あなたや、あなたの兄弟である預言者たちや、この書の言葉を守る者たちと、同じ僕仲間(しもべなかま)である。ただ神だけを拝しなさい」。
またわたしに言った、「この書の預言の言葉を封じてはならない。時が近づいているからである。
不義な者はさらに不義を行い、汚れた者はさらに汚れたことを行い、義なる者はさらに義を行い、聖なる者はさらに聖なることを行うままにさせよ」。
「見よ、わたしはすぐに来る。報いを携えてきて、それぞれのしわざに応じて報いよう。
わたしはアルパであり、オメガである。最初の者であり、最後の者である。初めであり、終りである。
いのちの木にあずかる特権を与えられ、また門をとおって都にはいるために、自分の着物を洗う者たちは、さいわいである。
犬ども、まじないをする者、姦淫(かんいん)を行う者、人殺し、偶像を拝む者、また、偽りを好みかつこれを行う者はみな、外に出されている。
わたしイエスは、使をつかわして、諸教会のために、これらのことをあなたがたにあかしした。わたしは、ダビデの若枝また子孫であり、輝く明けの明星である」。
御霊(みたま)も花嫁も共に言った、「きたりませ」。また、聞く者も「きたりませ」と言いなさい。かわいている者はここに来るがよい。いのちの水がほしい者は、価なしにこれを受けるがよい。
この書の預言の言葉を聞くすべての人々に対して、わたしは警告する。もしこれに書き加える者があれば、神はその人に、この書に書かれている災害を加えられる。
また、もしこの預言の書の言葉をとり除く者があれば、神はその人の受くべき分を、この書に書かれているいのちの木と聖なる都から、とり除かれる。
これらのことをあかしするかたが仰せになる、「しかり、わたしはすぐに来る」。アァメン、主イエスよ、きたりませ。
主イエスの恵みが、一同の者と共にあるように。」
「ヨハネの黙示録」第22章全体

感想
>わたしはアルパであり、オメガである。最初の者であり、最後の者である。初めであり、終りである。

私は「ヨハネの黙示録」は創作だと思っているので、これも旧約聖書に原型があるだろうと思って調べてみた。

「6 主、イスラエルの王、イスラエルをあがなう者、万軍の主はこう言われる、「わたしは初めであり、わたしは終りである。わたしのほかに神はない。」
「イザヤ書」第44章6節

「12 ヤコブよ、わたしの召したイスラエルよ、わたしに聞け。わたしはそれだ、わたしは初めであり、わたしはまた終りである。」
「イザヤ書」第48章12節

また、大淫婦バビロンは次のような所から発想したのではないだろうか。

「1 処女なるバビロンの娘よ、下って、ちりの中にすわれ。カルデヤびとの娘よ、王座のない地にすわれ。あなたはもはや、やさしく、たおやかな女と/となえられることはない。
2 石うすをとって粉をひけ、顔おおいを取り去り、うちぎを脱ぎ、すねをあらわして川を渡れ。
3 あなたの裸はあらわれ、あなたの恥は見られる。わたしはあだを報いて、何人をも助けない。
4 われわれをあがなう者は/その名を万軍の主といい、イスラエルの聖者である。
5 カルデヤびとの娘よ、黙してすわれ、また暗い所にはいれ。あなたはもはや、もろもろの国の女王と/となえられることはない。
6 わたしはわが民を憤り、わが嗣業を汚して、これをあなたの手に渡した。あなたはこれに、あわれみを施さず、年老いた者の上に、はなはだ重いくびきを負わせた。
7 あなたは言った、「わたしは、とこしえに女王となる」と。そして、あなたはこれらの事を心にとめず、またその終りを思わなかった。
8 楽しみにふけり、安らかにおり、心のうちに「ただわたしだけで、わたしのほかにだれもなく、わたしは寡婦となることはない、また子を失うことはない」と言う者よ、今この事を聞け。
9 これらの二つの事は一日のうちに、またたくまにあなたに臨む。すなわち子を失い、寡婦となる事は/たといあなたが多くの魔術を行い、魔法の大いなる力をもってしても/ことごとくあなたに臨む。
10 あなたは自分の悪に寄り頼んで言う、「わたしを見る者はない」と。あなたの知恵と、あなたの知識とは/あなたを惑わした。あなたは心のうちに言った、「ただわたしだけで、わたしのほかにだれもない」と。
11 しかし、わざわいが、あなたに臨む、あなたは、それをあがなうことができない。なやみが、あなたを襲う、あなたは、それをつぐなうことができない。滅びが、にわかにあなたに臨む、あなたは、それについて何も知らない。
12 あなたが若い時から勤め行ったあなたの魔法と、多くの魔術とをもって立ちむかってみよ、あるいは成功するかもしれない、あるいは敵を恐れさせるかもしれない。
13 あなたは多くの計りごとによってうみ疲れた。かの天を分かつ者、星を見る者、新月によって、あなたに臨む事を告げる者を/立ちあがらせて、あなたを救わせてみよ。
14 見よ、彼らはわらのようになって、火に焼き滅ぼされ、自分の身を炎の勢いから、救い出すことができない。その火は身を暖める炭火ではない、またその前にすわるべき火でもない。
15 あなたが勤めて行ったものと、あなたの若い時からあなたと売り買いした者とは、ついにこのようになる。彼らはめいめい自分の方向にさすらいゆき、ひとりもあなたを救う者はない。」
「イザヤ書」第47章全体

もちろん、ここだけではなく他の箇所からも引用していると思うが。一応、「ヨハネの黙示録」第18章のURLを貼っておこう。http://web1.kcn.jp/tombo/v2/REVELATION18.html

>わたしイエスは、使をつかわして、諸教会のために、これらのことをあなたがたにあかしした。わたしは、ダビデの若枝また子孫であり、輝く明けの明星である」。

因みに、第1章1節に、「イエス・キリストの黙示。この黙示は、神が、すぐにも起るべきことをその僕たちに示すためキリストに与え、そしてキリストが、御使をつかわして、僕ヨハネに伝えられたものである」とあるので、イエスが語る事はありえない。もっとも、これは麻原彰晃も指摘している事で、麻原彰晃はここから以後が創作と考えているようである。https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-11795812704.html

また、第5章の「泣くな。見よ、ユダ族のしし、ダビデの若枝であるかたが、勝利を得たので、その巻物を開き七つの封印を解くことができる」もイエスの事だと分かったね。つまり、ほふられた小羊がイエスという事。しかし、これは以前にも述べたように矛盾が生じる。やはり、「ヨハネの黙示録」は全体が創作だろう。

ただし、シンクロニシティーが起こる可能性はあると考えている。

ノストラダムスの2巻46番の詩。
Apres grand troche humain,plus grand s'appreste.
Le grand moteur les siecles renouvelle,
Pluye,sang,laict,famine,feu,& pest;
Au ciel veu,courant longue estincelle. (ロバーツ本の原文)

偉大な人類の若枝の後に、もっと偉大なものが準備する
偉大な主導者が何世紀も変革する
雨、流血、乳母、飢餓、火、そして疫病(有害な人)
空で長い火花が流れているのが見られる    

訳の解説(の一部)
「appreste」は「apprester」の活用形で、「apprester」は1606年の辞書にも載っている。「troche」は、最近入手した古語辞典には載っているので、ノストラダムスの時代にもあったようだ。その意味は、「Sarment」とあるので「〔ブドウの〕若枝」。
 3行目の「laict」という単語。20年位前に訳した時は、辞書にないので、仕方なく「laïc(laïque)」(俗人)としたが、古い辞書の横断検索では「laict」でヒットし、古語辞典の「lait」の項に「laict」の文字がうかがえるので、古語の「lait」で考えると「nourrice」(乳母)。よって、俗人を乳母に訂正。(他の例は、「nuit,nuict」「point,poinct」など古語の法則らしい。)

念のため、偉大な主導者がイエス・キリストで、若枝は「ほふられた小羊」(契約の使者)。また、以前に2種類の巻物があると解釈したが、1つは「ヨハネの黙示録」でもう1つは「ノストラダムスの予言詩」か。https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12366728737.html

おまけ