参考資料499 | シフル・ド・ノストラダムス

シフル・ド・ノストラダムス

ノストラダムスの暗号解読

イスラム教もユダヤ・キリスト教の終末観を受け継いでいる
「終末予言と呼ばれるものがある。
 終末とは、この世の終わりを意味する言葉であるが、一般的にはユダヤ教、キリスト教、そしてイスラム教という、中東起源の三大一神教と強く結びついた概念である。これらの宗教は共通して終末という考え方を受け入れ、終末の訪れとともに様々な天変地異や大戦争が起こるとしている。そうした世界の終わりや、終末に際して生じる様々な出来事の発生時期を予言したものを、終末予言と呼ぶ。
 終末において発生する事件については、『旧約聖書』の「エゼキエル書」や「ダニエル書」などにも記述が見られる。
「エゼキエル書」第38章から39章にかけては、メシェクとトバルの首長ゴグとマゴグが、ペルシャ、エチオピア、プテとともにイスラエルに攻め寄せ、イスラエルの山々に倒れるという記述があるが、これは、終末時に発生する世界最終戦争「ハルマゲドン」を描写したものとされる。同じく『旧約聖書』の「ダニエル書」が予言する10の角を持つ獣の登場もまた、終末に救世主が出現する直前のことと考えられている。
 この10の角を持つ獣は「ヨハネの黙示録」第13章にも登場する。
「ヨハネの黙示録」は、ヨハネを名乗る人物がパトモス島で見た幻を記録したもので、難解なイメージに満ちているが、その内容は終末時に予定されている数々の事件を予言したものという解釈もなされている。
 この「ヨハネの黙示録」では、7人の天使が順にラッパを吹き鳴らすたびに、地上の三分の一が焼け、海の三分の一が血に変わって海の生き物の三分の一が死ぬなど、かなり具体的な描写が続き、特に第8章第10節と11節の「苦ヨモギ」という大きな星が落下して水の三分の一が苦ヨモギのように苦くなるという記述については、1986年にウクライナで発生したチェルノブイリ(ロシア語で「苦ヨモギ」を意味する)原発事故とその放射能被害を予言したものではないかと述べる者もある。
 イスラム教もまた、基本的にこうしたユダヤ・キリスト教の終末観を受け継いでおり、『コーラン』第21章第96節には、終末においてゴグとマゴグが解放されるという記述もある。なお『コーラン』第18章によれば、このゴグとマゴグはズル・カルナインなる人物によって終末の時まで封じ込められているという。
 もちろん、世界の終わりという観念は他の宗教にもあるが、現在に至るまで数多くの予言者たちが行った終末予言のほとんどは、この三大一神教の終末観を土台にしていると言ってよいであろう。
 こうした三大一神教の終末観を総合すると、イスラエルの民が神殿を再建して平和に住んでいるとき、メシェクとトバルの太守であるゴグとマゴグが、ペルシャ、エチオピア、プテとともにイスラエルに攻め寄せ、ハルマゲドンが発生する。ゴグとマゴグの軍勢は、最後にはイスラエルの山々に倒れるが、イエス・キリストの再臨とその支配による千年王国の樹立に先立ち、偽キリストが現れて様々な奇跡を見せるとか、真の信仰者14万4000人が生きたまま天国に召される、あるいは天上に新しいエルサレムが到来するなど、終末時には数多くの奇跡的な出来事が発生すると考えられている。イスラム教においては、イエスの再臨とともに、真の救世主たるマハディが姿を見せるとも信じられている。
 こうした様々な事件がどういう順番で起こるのか、必ずしも時系列的に整理されてはいないが、ハルマゲドンや偽キリストの出現、神の千年王国の樹立といった、終末と密接に関わる事件がいつ起きるかを予測することにより、終末の時を予言しようとする試みが、有史以来幾度となく繰り返されてきた。」
「検証 予言はどこまで当たるのか」ASIOS・菊池聡・山津寿丸著より

感想
>終末予言と呼ばれるものがある。
 終末とは、この世の終わりを意味する言葉であるが、一般的にはユダヤ教、キリスト教、そしてイスラム教という、中東起源の三大一神教と強く結びついた概念である。これらの宗教は共通して終末という考え方を受け入れ、終末の訪れとともに様々な天変地異や大戦争が起こるとしている。そうした世界の終わりや、終末に際して生じる様々な出来事の発生時期を予言したものを、終末予言と呼ぶ。

1999年以前は「ノストラダムスの大予言」が代表みたいなものだったね。自然発生的な人類滅亡原因が色々と推理されていたが、聖書予言を信じると仮定すると、何の意味もない推理だったね。キリスト教的にはキリスト教徒と普通の人を分けて、ハルマゲドンでキリスト教徒以外を全て消してしまおうという「神の計画」だからである。(念のため、あくまでも「仮定」して考察しているだけである。)
http://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-10338777518.html

>特に第8章第10節と11節の「苦ヨモギ」という大きな星が落下して水の三分の一が苦ヨモギのように苦くなるという記述については、1986年にウクライナで発生したチェルノブイリ(ロシア語で「苦ヨモギ」を意味する)原発事故とその放射能被害を予言したものではないかと述べる者もある。

「チェルノブイリはロシア語で「苦ヨモギ」を意味する」というのは厳密には誤り。
http://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-11020426041.html
 
>イスラム教もまた、基本的にこうしたユダヤ・キリスト教の終末観を受け継いでおり、『コーラン』第21章第96節には、終末においてゴグとマゴグが解放されるという記述もある。なお『コーラン』第18章によれば、このゴグとマゴグはズル・カルナインなる人物によって終末の時まで封じ込められているという。

イスラム教はコーラン以外に旧約聖書も使っていると聞いていたので「主」(念のため、イエス・キリストではない)が現れて「終わりの時」が来る事を信じているんだろうなと思っていたが、コーランにも旧約聖書と共通する「ゴグとマゴグ」の記述があったのか。
因みに、一般的にはロシアと言われている。http://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-11587300215.html

>こうした三大一神教の終末観を総合すると、イスラエルの民が神殿を再建して平和に住んでいるとき、メシェクとトバルの太守であるゴグとマゴグが、ペルシャ、エチオピア、プテとともにイスラエルに攻め寄せ、ハルマゲドンが発生する。ゴグとマゴグの軍勢は、最後にはイスラエルの山々に倒れるが、イエス・キリストの再臨とその支配による千年王国の樹立に先立ち、偽キリストが現れて様々な奇跡を見せるとか、真の信仰者14万4000人が生きたまま天国に召される、あるいは天上に新しいエルサレムが到来するなど、終末時には数多くの奇跡的な出来事が発生すると考えられている。イスラム教においては、イエスの再臨とともに、真の救世主たるマハディが姿を見せるとも信じられている。

「総合すると」って滅茶苦茶だね。メシアをイエス・キリストなんてしたらユダヤ教徒もイスラム教徒も黙っちゃいないだろう。また、偽キリストって昔のイエス・キリストのような奇跡を見せるんだろうね。いわゆる超凄い超能力を。因みに、14万4000人は「ヨハネの黙示録」に載っている選民の人数だが比喩だろう。
http://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-11621996303.html
http://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-11632697086.html

おまけ