浅田真央、引退に思う4/M2086-45 | myojiの日記~書くも恥ずかし

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昔ライター、今中古屋のおっさんが自分の好きなことを勝手に書いていくブログです。いい年こいてって思われれば本望です。

ソチ五輪では、もちろん応援はしていたが、金は難しいだろうと思っていた。バンクーバー後は演技に安定感が無くなったように見えたし、各国の若い力もどんどん伸びてきていたからだ。

時差の関係でソチの演技は日本では明け方前の時間帯。さすがに起きているわけにもいかなかったし、早起きするには早すぎる。それでも、いつもより早く起きてテレビをつけたら、もうショートの演技は終わっていた。結果を知ってしばらくは信じることができなかった。出遅れることは十分にあるとは思っていたが、まさかあれほど出遅れるとは.....しばらくは脱力したままだったことを覚えている。

フリーまでの間、自分の心は沈んだままであった。上位の選手がまとめて失格にでもならない限り、どう考えても金はおろかメダルも圏外。見る気も失せつつあったのだが、朝起きてテレビを点けると、あの“奇跡の四分間”が始まっていた。自分は朝っぱらから泣いた。演技か終わった真央を見つめる、何とも言えない佐藤コーチの表情が全てを表していたと思う。あの表情を抜いたカメラマンは本当に素晴らしい仕事をした。

あれから何度も何度もソチのフリーを見ているが、その度にあまりの美しさにうっとりとしてしまう。ジャンプはもちろんだが、ラスト近くのステップの素晴らしさ。あんな超絶難度にして優雅で美しいステップが出来るのは、男女含めても彼女だけだろう。鐘を含めて、タラソワは本当に彼女に無茶をさせる。

続く
敬称略