ひーちん@介護士と申します
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認知症ケア・介護施設エピソード
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生死の境い目での出来事
私が40代の頃
土建屋のおっちゃんとの
出会いがありました
9才年上の彼は
全国の橋のある現場を
渡り歩く岡山県出身の
現場監督さん
その当時
和歌山県の本州最南端にある町
串本町で作業中の事でした
重機に乗り
山の斜面での作業中
重機ごと転落してしまったのです
病院に搬送され
3日間昏睡状態が続き
生死の境をさまよっていた時
夢に亡くなったお父さんが
出てきたそうです
🫧🫧🫧
夢の中で
彼が大きな川を渡っている時
向こう岸で
お父さんが叫びました
こっちに来るな
お前はまだ来るな
彼が岸に近づくと
長い長い棒でつつかれ
こっちに来るな
お前は返れ
何度も何度も
岸に上がろうとするのですが
出来なかったそうです
彼はそこで目が覚めました
事故から3日目の朝でした
彼:
親父が俺を
助けてくれたんだ
俺にはまだ
この世で生きる意味が
あるのかもしれない
そう思ったそうです
事故当初は
身体は全く動きません
目が覚め
彼が一番最初に
したかったことは
タバコを吸う事🚬
昭和の頑固おやじそのものです
タバコを吸いたいがために
這ってでも
喫煙所に行っていました🚬
(当時は病院にも
喫煙所がありました
今のご時世では
考えられないのですが・・・)
彼:
親父とタバコに
俺は助けられたんだ
これが彼の口ぐせでした
長期的なリハビリにも耐え
残った体の中での
動く筋肉や感覚を使って
生活できるようになり
職業復帰を果たしました
職業復帰したとは言え
様々な障害が残りました
脊髄損傷のため
尿意や便意を感じにくく
手足のしびれ・脱力感
首や背中の痛みもありました
それでも彼は
いつも明るく大らかで
仕事に一生懸命な人でした
彼:
俺は全国をまわっているからな
各県に彼女がいるんだよ
お前は「静岡の女」だね
こんな冗談でいつも
笑わせてくれました
彼のお墓は
岡山県備前市にあり
なかなかいく事ができません
私の部屋には彼の分身がいます
これは傷ついた
備前焼の獅子の置物
指が欠けてしまっています
彼はこの獅子をくれた時
いいか!
もし何かお金に困ったら
この獅子を売りなさい
真剣な顔で
こんな事も話していました
寂しくなったら
コレを俺だと思ってくれよ
と私の頭をポンポン🫧🫧🫧
自分があまり長生きできない事を
分かっているようでした
今日はお盆で
父のお墓参りに行ってきました
父をはじめ
私とご縁で結ばれた方々・・・
年々お参りする人数が増え
月日の流れを感じるお盆です🎐
初めての口腔洗浄機に大満足!
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