いっぺん死んで還ってきました | いつもの中に幸せを見つける高知のビッグマザー

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生まれ育った高知の海や空が好き。
なんでも笑いに変えていくことは特技。
仕事は介護保険外で痒いところに手が届く「フリーランスヘルパー」

昨日はずっと楽しみにしていた

   いっぺん死んでみる
~今を生きるためのWS~




行きの車の中で
ふと思い出したのは
35年前に見送った母のこと

「具合が悪そうだから帰ってきて」
と、連絡を受け

当時いた大阪から高知に帰ってきて
母の付き添いをし
たわいもない話をして過ごした

なんだ
けっこう元気そうじゃない?

そう安心して
1週間で大阪に帰った

そしてその一月後
連絡をもらって病院に行った時には
もうすでに会話をすることも出来なくなり
その日の夕方
母は旅立ってしまった

その時のことを思い出して
泣きながら高知市内に向かった

死→母

私の中で
切り離せないキーワード




自分がこの世から去る時
どんな思いに至るのか

私にとって
一番大切にしたいものは
一体何なのか?

そもそも死ぬって
どんなかんじなのか?

全てが体験できました




しあわせな日常から
突然奈落の底に落とされたような哀しみ

少しづつ病に蝕まれていく体
募る不安
死への恐怖
小さな希望からの絶望

細やかな描写で
死に至る過程を
体感するかのように暢子先生に誘われ

ついに最期の時を迎える





これが今生最期の呼吸です






お線香の香り
チーンという鐘の音
嗅覚と聴覚を通じて





私、死んだ





そう思った




安らかだった

怖くなかった

そしてずっと一生懸命に生きてきた自分自身を
心の底から


ほんと、よく頑張ったね
偉かったね
すごかった
あんた最高や!



そう褒めることができた



その思いと共に


母もきっと安らかだったんだ
安心して逝ったんだ



そう思えた




死んでみたあとは
なんだか清々しい気持ち


これからを
新たな気持ちで生きていく


そう思った