ただいま、と言って家に帰って来る。

お帰り、と言って私は迎える。

少し交わす会話で機嫌の良し悪しを判断したり、1日をどう過ごしたか読み取ったり出来るのは、距離のおかげだと思う。

あるようでない毎日はあなたがそばにいるからですよ!


いつもありがとう、助かって居ます。

またおいしいもの食べに行こう。
さっきから走っても走っても歩いてるんだ
そして何度も同じ所を通っているようだし、風も冷たい。
日差しはないがさほど良い天気でもない。

気分は何故かとても良く、ハイなのだ。
ここ数ヶ月は借金の金利ばかりを追っていて、生きている心地がしなかった。
利を払い続けても一向に借金は減らない。


そこで、隣町に住む名腕の占い師に運勢をみてもらった。結果はやはり借金の相がでているとの事で、そのためには真面目に働く事がいいらしい。

少し話しただけなのに、こんな分かるとはすごい。さすがである。


さっきから景色がマーブルに回転し始めた。音楽も聞こえる。


森の中は毛だらけ
昼下がりのベンチと穴だらけの靴
さっきからノイズがすごい。砂嵐が、頬にまとわりつく。
目を開けていられるのは分厚いゴーグルのお陰だけれど、鼻の穴から入った砂がそろそろ喉に着いた頃らしく、粘膜が砂にまみれて息苦しい。

風は強く西向きに吹き荒れている。

歩き続けるのには理由があったのだが、今は何も考えられない。


口の中の砂を吐き出したいが、砂を大量に口に入れるリスクを考えるとそうも出来ない。


太陽はいくら歩けども位置を変えず、雲行きの悪い天気のどこかに居て僕の背中を温める。