さっきからノイズがすごい。砂嵐が、頬にまとわりつく。
目を開けていられるのは分厚いゴーグルのお陰だけれど、鼻の穴から入った砂がそろそろ喉に着いた頃らしく、粘膜が砂にまみれて息苦しい。

風は強く西向きに吹き荒れている。

歩き続けるのには理由があったのだが、今は何も考えられない。


口の中の砂を吐き出したいが、砂を大量に口に入れるリスクを考えるとそうも出来ない。


太陽はいくら歩けども位置を変えず、雲行きの悪い天気のどこかに居て僕の背中を温める。