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ヒトデ大石のなんとなくレポート置場

2011年8月「ヒトデ大石のどんなブログにしようか検討中。」からタイトル変更。
ライブイベント、舞台観劇のレポートを中心に書いていこうというブログ。
以前はmixiが主戦場だったけど、今はこっちが主戦場(笑)

活動11年目を迎える(自称)正統派バラエティアイドルグループ……燃えこれ学園。
 
それなりに都内のライブアイドルの界隈にいれば、名前くらいは聞いた事ある人はそれなりに多いと思っている。
 
自分もこのグループを推し始めて、早いもので6年目となる。
彼女たちの活動の半分は見守っている計算になるけど、応援しててふと不思議に感じる事がある。
 
(しばらく個人的見解と独自解釈も入るので、必ずしもこれから言及する内容は合っているとは限らない上で読んで欲しい)
 
通常、グループアイドルの界隈というのは、グループアイドルとの対バンが多くなり、似たような人数のグループ、または同じようなコンセプトのグループアイドル界隈を中心にファン層の広がりを見せる事が多いと思う。
 
しかし燃えこれ学園に関しては必ずしも、そうとは限らない。
確かに対バンこそグループアイドルとのものが多い傾向にはあるが、現在も正規メンバー9名を抱えるにも関わらず、その半数の3~5名程度のグループとの関係性が強かったりする。
またそれ以上にソロアイドルや二人組のユニットなどにも顔が広く知れ渡っている印象が強く、ソロ、ユニットの出演者が中心の中に、燃えこれ学園が唯一、大人数グループとして出演する事もままある(その場合は先輩's、後輩'sのような分け方をしている場合が多いが、それでも4~5名規模)
 
これはよくよく考えると不思議な事と思いつつも、一方で最大の要因となっているのが、このグループのリーダーの存在に他ならないと思った。
 
彼女の名は熊野はる。
 
燃えこれ学園(結成当初:萌えこれ学園)を結成した張本人であり、生徒会長、新任教師、今年度からは主任教師と肩書は変わりつつも、結成以来、10人前後の大所帯のグループアイドルのリーダーを張っている。
そんなグループアイドルのリーダーである以前はソロシンガーとして活動している経歴の持ち主で、現在もソロシンガーとしてイベントに呼ばれる事もある。
 
グループアイドルにいながら、ソロシンガーとしての一面を持つ女、それが熊野はる。
 
彼女の存在が燃えこれ学園における、少し特殊な認知度の広がりに繋がっているのではないかと……あくまで個人的な見解をしてみる。
 
そんな熊野はるの特殊な立ち位置を象徴するような一日が先日訪れた。
 
……これはグループアイドルのリーダーとして生きつつも、根底にはソロシンガーとしての矜持を持った、一人の歌い手の……39年目の第一歩の記録である。

……今回は2024年10月8日に行われた、燃えこれ学園定期公演「熊野はる生誕祭」についてレポートしたいと思います。
 
●開演前
 
ほぼ定刻通りに開場。
開場と共に多くの客層が入場した。
 
私服前物販になるが、いつもより既に多くの客層が来場していたように感じる。
広報委員と呼ばれる固定ファン層だけでなく、前述のように近しい界隈の客層や、普段ステージの上で共演しているアイドル、歌い手も見かけた。
 
熊野はるが燃えこれ学園の顔として、また時にはソロシンガーとして長い年月をかけて活動してきた成果が、このようなところで形になって現れたと思っている。
 
私服前物販の時間帯にしては多くの方が駆け付け、いつもより心なしか私服前物販の終わりが遅かったように感じる。
 
気が付けば満員になった会場は、徐々に熱を帯びて、熊野はるの生誕祭の開始を待っていた。
 
ほぼ定刻となり、開演前の諸注意のVTRの後、メンバー紹介のVTRが流れる。
 
冒頭に「MOECORE GAKUEN」の文字が浮かび上がり、いつもの登場SEに乗せ、メンバーが次々に紹介されていく……。
そして最後に熊野はるの映像が「熊野はる生誕祭」という文字と共に大きく映し出された。
 
●本編

メンバー紹介VTR明け、冒頭に「procyon」から熊野はる生誕祭はスタートを切った。
ステージの上を9人のメンバーが縦横無尽に入れ替わり、立ち替わり踊り歌う姿は冒頭から圧巻だった。
そして会場は熊野はるの担当カラーである赤を中心に、色とりどりの光に包まれた。
 
「procyon」を歌い終え、既に「ちょっと泣きそうですけど」と熊野が言いながら警報音の中、メンバーが横一列に並ぶ。
センターの熊野が「声出して!」と勢いよく言い、2曲目「BLAVE」を続けて歌い始める。
「procyon」の切々とした曲調とは打って変わって、激しい曲調が会場を包み込む。
 
「BLAVE」を終えると、沈黙の中、静かに鐘の音が響く……。
この音だけで次の楽曲を予想し、喜んでいる客層が早くも微かにざわついている……。
そんな様子を「私語が多い」と熊野がどこか笑いながらつぶやいた直後、イントロの音が鳴り一部客層からは「やったー!」の声が響き渡る!
3曲目「夢幻華」
燃えこれ学園の中でも屈指の人気曲だが、広報委員以上にいつも共演しているアイドルの客層に人気が高い印象がある。
熊野のソロパートでは、いつも以上に大きな「はるにゃん!」コールが会場にこだました。
熊野はる生誕祭は始まったばかりだが、ここで一つ大きな盛り上がりを迎える事となった。
なおこの楽曲後のMCでも触れられたが、新入生候補生・西崎琴音は今回がこの楽曲に初めて参加した事を付け加えておく。
 
序盤3曲を終え、MCに突入。
ここでメンバー一人、一人、自己紹介。
いつものクラス毎のものではなく横一列に並んだメンバーが一人ずつ、上手側の三浦千鶴から順番に自身の担当カラーを言いながら自己紹介をする。
最後に「赤色担当。39歳になりました」と前置きして、熊野はるが自己紹介をすると会場から一際大きな「はるにゃん」コールが巻き起こった。
 
自己紹介とMCを経て、4曲目「ココハピ」からステージは再開。
明るく、朗らかにメンバーたちがステージの上で歌い踊る。
続いて5曲目に「ミラクる☆妄想がーる」
ここでもメンバーたちは楽しく歌っているのだが、楽曲終盤、落ちサビを担当する熊野はるは、頭にアヒルの被り物をして登場(笑)
なおそのアヒルは、白文字で「P」と書かれた青い帽子(?)の上に乗っかっており、昨今、熊野がハマっている、某サンリオキャラクターを彷彿とさせるものだった(笑)
楽曲のラストでは、この生誕祭の裏テーマ(?)ともいうべき「(さんきゅー)さんちゅ♪」とメンバー全員が口を揃えて言って〆る構成となった。
 
MCに入りアヒルを被った熊野が、アヒルを被った経緯や「さんちゅ♪」の意味、そして全国ツアーの宣伝などを展開した。
相変わらずMCをうまく広げる話術は一級品で、熊野はるの人気の一因になっていると感じる。
 
MC明けは先輩's、後輩'sに別れてのステージとなる。
先輩's(熊野、佐々木、成田、蒼音、仲川)の5人が選曲したのは「時の砂」
昨今、歌う機会がかなり少ないが、燃えこれ学園の広報委員の中では人気の高い楽曲であり、リクエストがあるたび毎回あがる……という理由から今回選曲。
先輩'sは歌唱力が高いメンバーが多い事もあり、ここでのステージは歌唱力を中心に圧倒した感がある。
 
先輩'sが歌い終えると、入れ替わる形で後輩's(三浦、稲森、山田、青山)が明るくステージ袖から登場。
歌ったのは後輩's専用曲「Rise」
明るく前向きな曲調と、元気に歌い踊る姿がとてもかわいらしく、そしてさわやかで清々しい気持ちになった。
 
「Rise」のラストで熊野を除いた先輩'sのメンバーも合流しポーズを決めた後は、そのままの流れで「トワイライトキャラメリゼ」となる。
燃えこれ学園全体の楽曲ではあるが、歌唱面では後輩'sメンバーが中心となっており、後輩'sメンバーが全体的に目立つ構成となっている。
「Rise」からのこの2曲の流れは特に後輩'sのかわいらしさが目を引いた。(もちろん先輩'sメンバーもバックで踊ったりして頑張ってるが……)
 
こうして熊野はる抜きの8人で「トワイライトキャラメリゼ」を歌い終えるとMCとなる。
この日の主役が不在という事は……長年、燃えこれ学園の広報委員しているなら想像はつくと思うが、生誕祭ドレスへの着替え、そしてソロコーナーの準備中である。
やがて熊野はるが準備が出来てメンバーたちがステージ袖に掃ける……が、熊野の水の置き場所をステージ袖の熊野から指示された三浦が、右往左往する様子がかわいらしかった事も合わせてお伝えしようと思う(笑)
 
……暗転した会場の中、響くピアノの旋律……。
会場内を薄っすらと照らす赤いライトの中、黒いドレスに身をまとった熊野はるが登場。
そしてそのまま熊野はるソロのバラード曲「Give me a kiss」を歌い始める。
それまで騒がしかった会場が、熊野の歌声に耳を傾け、赤いキンブレ、サイリウムの光だけが揺れる景色が広がっていた……。
 
燃えこれ学園の生誕祭において、ソロコーナーはメンバーが個々にもっているソロ曲を披露する事が恒例となっている。
ほとんどのメンバーは1曲、ないし2曲ソロ曲を所持しており、大体、ソロコーナーは1曲か2曲で終わる事が多い。
だが唯一、熊野はるは燃えこれ学園結成前にソロシンガーとして多くのソロ曲を持っている。
それでも燃えこれ学園の生誕祭でも2曲、多くても3曲程度で終わらせる事が多かった。
 
だがこの日の熊野はるは違った。
「Give me a kiss」の後に一転して、激しく「Ready go!」へと続く。
先程までの静けさから打って変わって、会場は熱気に包み込まれ、一気にボルテージが上がっていくのが分かる。
更に熊野はるソロでは比較的人気が高い「Red Voice」を力強く熱唱する。
時折、燃えこれ学園メンバーもカヴァーする事がある同曲だが、やはり本家本元が歌うとその迫力が違った。
ここまで3曲歌った……が、これで終わりでない事は、恐らく燃えこれ学園の広報委員は察しがついていた。
何故なら、燃えこれ学園結成後に出来た、あのソロ曲をまだ歌っていないからだ……。
 
熊野はるは言う。
「ここ初台DOORSで生誕祭がやるって決まったら、ここ跳べるやん!(中略)皆さん、高く跳べますか!?」……そう前置きして歌い始めたのは「High jump!」
楽曲にある通り、サビの「High jump!」という歌詞の部分で客層は一斉に、まさに文字通り高く飛び跳ねた!
落ちサビの部分では熊野はるの前に専用スペースで生誕祭を見守っていた、多くのアイドル、歌い手もステージ前までやってきて、熊野に声援を送った。
 
4曲……燃えこれ学園の生誕祭では、恐らくこれまでで最長となったであろう、熊野はるのソロコーナーはソロシンガーとしての矜持を見せつける形となった。
 
こうして4曲歌い終えた「楽しかったー!」と叫んだ後、熊野はるはこれも生誕祭では恒例とも言える手紙を読み始めた。
 
前年度の生誕祭から、今春のZeppを迎えた頃の苦しかった心境。
今年の生誕祭を迎えるにあたり、セットリストを提出する際の葛藤。
自身が持つソロシンガーとしての矜持、グループアイドルの一員としての自覚。
 
途中、手紙を持つ手が震えながら、熊野はるは自身の心境を赤裸々に語った。
普段、ステージで見せる堂々とした姿や、特典会などで見せる親しみやすいキャラクターとは違う、彼女自身の言葉を借りるなら「弱い自分」をさらけ出した彼女がそこにはいた。
しかしその手紙を読む熊野はるを、会場にいる誰もが真剣に、そして優しい目で見つめていたのは間違いない……。
 
手紙の最後は今、自分が一番大切にしているグループのメンバーたちと燃えこれ学園の曲を歌うと締めると、ステージの袖からメンバーたちが現れた。
 
熊野曰く「今、燃えこれ学園で最も熱い2曲」と紹介される。
先に「Go on!〜Breaking the Limits〜」を熱唱。
メンバー各々が力強く歌い上げる同曲。
熊野をはじめ、メンバー一人、一人の力強い歌声が会場に響き渡った。
 
続いて「戦々恐々ElDorado」
燃えこれ学園の中でも人気曲に定着しつつあり、序盤で「夢幻華」が好きだった客層が特に推している楽曲の一つでもある。
恐らく生誕祭後半で一番の盛り上がりと熱気を見せた楽曲であり、会場が一つにまとまり、また一段とボルテージが上がっていくのを感じた瞬間でもあった。
 
「最も熱い2曲」を歌い終えて、熊野はるの口から「残り2曲」との声が上がる。
すると稲森が「まだはるさんのお祝い出来てないじゃないですか!」と言い、続けて山田が「39歳のお誕生日、一緒にお祝いしようね~」と満面の笑顔で呼び掛ける。
 
こうして燃えこれ学園のお誕生日お祝いソング「お誕生日おめでとう」となる。
燃えこれ学園メンバー全員が、熊野はるをお祝いする気持ちが前面に出ており、とても幸せな気分になれる同曲。
手紙を読んでいた時の表情とは打って変わって、満面の笑みを浮かべる熊野はるの幸せそうな表情が印象的だった。
 
最後の一曲の前、熊野はるは感謝を述べる。
そしてメンバー、卒業したメンバーやかつて共に活動した仲間たち、裏方のスタッフたち、この場にいるすべての方に感謝を伝える。
最後に歌ったのは……「ずっと」
熊野はる、そして燃えこれ学園のメンバーの感謝の気持ちが歌を通して伝わってきた。
 
……こうして楽曲後、熊野はるの軽妙なトークを交え、熊野はる生誕祭は終わりを迎えようとしていた。
客席も含めた写真撮影、メンバーからのプレゼント(熊野はる特性花束と色紙)、そして「燃えこれ学園 校歌」を歌い終えて、熊野はる生誕祭は無事終了……と思われた。
 
メンバーが先にステージから掃けて、熊野はるも掃けようとしたタイミングで動画が流れ始めた。
それはメンバー一人、一人からのメッセージだった。
「ありがとうの歌」をBGMに、メンバー一人、一人、順番に熊野はるへのメッセージを語っていく。
とても感動的なシーン……なのだが、熊野はるが時折、メンバーのコメントなどツッコミを入れたり、豪快に笑ったりするのでとても楽しいものとなった(笑)
 
こうしてある意味、燃えこれ学園らしいと言えば、燃えこれ学園らしい終わり方で、2024年度の「熊野はる生誕祭」はその幕を閉じた。
 
【熊野はる生誕祭(2024年度) セットリスト】
1.procyon
2.BRAVE
3.夢幻華
4.ココハピ
5.ミラクる☆妄想がーる
6.時の砂(先輩's)
7.Rise(後輩's)
8.トワイライトキャラメリゼ
9.Give me a kiss(熊野はる)
10.Ready go!(熊野はる)
11.Red Voice(熊野はる)
12.High jump!(熊野はる)
13.Go on!〜Breaking the Limits〜
14.戦々恐々ElDorado
15.お誕生日おめでとう
16.ずっと

ED.燃えこれ学園 校歌
 


 

●所感
 
燃えこれ学園らしくもあり、そうでない生誕祭。
そして熊野はるらしくもあり、そうでない生誕祭。
 
終わった後の第一印象である。
 
メンバーごとに個性はありつつも、一定のテンプレートではないけど一種の生誕祭の流れみたいなのは存在する。
燃えこれ学園の生誕祭の特徴でもあり、恐らく長年活動しているアイドルグループであれば、そういうものはあるだろう。
当然、熊野はる生誕祭もその流れに沿うものだった。
 
その中において、今回、熊野はるのソロコーナーはこれまでのそれとは一線を画すものだった。
彼女自身、元からソロシンガーとして活動しており、ソロ曲の多さも手伝い、実現したのが今回のソロコーナーだったと思う。
 
でもこのソロコーナーも熊野はるのソロライブではなく、これが燃えこれ学園の一部なんだと受け容れる事がすんなり出来たのは、彼女の歩んできた過程があるからこそだと思う。
 
彼女を見てて思うのは、ソロシンガーとして始まったキャリアが彼女の根幹を為しているという事。
ソロシンガーとしてスタートを切らなければ、今の彼女を形成する歌唱力やステージでの表現力は磨かれなかったと思う。(トーク力については分からない)
また冒頭でも触れたような人脈の広がり方も、ソロシンガーとしてキャリアをスタートしていなければ、恐らく難しかったと思う。
大人数グループにいながらも、いざとなればソロとしてもステージに立てる、そのキャリアは貴重なものだと思う。
 
しかし一方で「燃えこれ学園が無ければ、今の私はいない」と言い切ったように、燃えこれ学園の存在が今の彼女を支えているのは間違いない。
 
もし彼女が燃えこれ学園を結成せず、ソロシンガーとして歩んでいれば(ネタにはされますが)39歳という年齢になるまで、歌い続ける事が出来ていたか……申し訳ないけど、その保証がどこにもない。
正直、ソロシンガーだと進むも退くも、自分の一存で決められる。
自分の心が折れたらそれっきりにしたって、他の誰も責める事もなければ、慰められたり、労われたりする事も無いだろう。(ついているファンたちは悲しむだろうけど、それはまた別の話)
ある意味で誰よりもワガママに自分のキャリアを進める事も、逆に終わらせる事が出来るのがソロシンガーの特権だと思っている(事務所関係とか、そういう大人の事情は抜きにする)
 
ソロシンガーでキャリアを始めて、グループアイドルを組む気が無かった彼女が、今、その自分が作ったグループに支えられて生きている。
先日、ある対バンでソロ出演した際「燃えこれ学園から単品でやってきた熊野はる」と紹介されて、自らもそのフレーズを言っていたけど、熊野はるにとって燃えこれ学園の存在は切っても切り離せないものになっている。
だけどソロでのステージでは、燃えこれ学園の楽曲も歌いつつも、誰よりもワガママに自分のソロ曲を歌って、ステージをぶち上げる熊野はるという存在がいる。
 
前述した彼女の手紙の内容の一部を「ソロシンガーとしての矜持、グループアイドルの一員としての自覚」と表現したけど、まさにそれが体現されたのが今回の生誕祭のソロコーナーだったと思う。
 
ソロシンガーとしてワガママな熊野はるの一面が強烈に出てきたけど、それを支えたのが燃えこれ学園としての一員としての自覚、そして誇りだった……という、とんでもなくゾクゾクするようなものが今回、拝見出来たと思って感謝しかない。
 
また熊野はるのソロコーナーがあったからこそ、燃えこれ学園全体のステージも強烈なコントラストに彩られていたと思う次第。
熊野はるが作った燃えこれ学園に、様々な過去や立場を乗り越え集まった今のメンバーたちが、熊野はると共に一つのものを作り出すという光景は、今回特に感慨深く見る事が出来たな……と思う。
 
例えるなら……今回は熊野はるの(担当カラーでもある)赤が本当に色濃く出ているステージだった。
だけど他のメンバーが持つそれぞれの色が、赤を際立たせつつもうまく融合して「燃えこれ学園」という色をうまく出したのが、今回の生誕祭だった。
そしてそれは燃えこれ学園の根底に流れる、ある意味「血」にも似たものとして、メンバー全員が共有しているのではないか……と感じた。
 
 
最後は熊野はるに向けて、言葉を贈りたいと思います。
 
「もっとワガママに、もっと自分の色を出していこう。
 それが熊野はるの色にもなるし、燃えこれ学園の色にもなる。
 
 39歳、おめでとう。30代ラスト、楽しんでくだされー!」
 
 
広報委員6回生(あおねぐみ所属) ヒトデ大石(45)

【レポート】鈴音ひとみ生誕ワンマンライブ2024 ~Wish upon a star~@恵比寿CreAto
 
一年に一度の誕生日。
 
それは誰にとっても特別な一日で、この世に生を受けた事を感謝する日……という方が大多数だと思います。
また自身を生んで育ててくれた両親にも感謝を伝える日である……と、思う次第。
 
今回の主役は……恐らくその気持ちを例年以上に強く願ったであろう……「シンガーソングライターアイドル」を自称する(肩書に従うなら)女性アイドルである。
 
主役の名前は……鈴音ひとみ。
 
千葉県出身。現在は都内を中心に多方面に活動するソロアイドル。
彼女のこれまでの活躍、経歴、実績については、過去の当方のブログや検索サイトなどで検索して掘り起こして頂いた方が分かりやすいだろう。
活動歴も長くなりつつあり(私事ですが)6月になると彼女のバースデーライブに足を運ぶことが、毎年の恒例行事と化している。
 
さて……そんな今回の主役、鈴音ひとみのバースデーライブ……例年なら彼女の誕生日6月6日付近に行われる事が多いのだが、今年は6月16日と例年よりやや遅い開催となった。
 
会場は恵比寿CreAto
あまり耳なじみのない会場だが、果たしてどうなったのか……。
 
今回は「鈴音ひとみ生誕ワンマンライブ2024 ~Wish upon a star~」(と、昼主催「ボッチでもお誕生日会がしたいっ!」)の様子をお届けします。
 
●会場について……
 
いつもなら開演前の様子も語るところですが、今回は昼夜ともに開演時間ギリギリに入場した経緯もあり、大雑把に省略しようと思う(笑)
 
一言でいえば「既に入場した際には人でいっぱいだった」と言えば、ほぼほぼ満員だった事が伝わるだろうか(笑)
 
本当にざっと見て……きちんと数えていないけど、昼夜ともに100人は絶対超えていた(爆)
ちなみに夜の方が身動きを取れなかったので、多分、夜のワンマンライブの方が多かった。200人は行ってたかも……。
※あくまで大石の目線であり、実際はどうか分かりません。
 
さてそんな今回の会場となった恵比寿CreAtoですが、初めて聞く会場名……という事もあり、てっきり「初めて行く場所」と思っていました。
 
しかしGoogleマップの位置情報を見るうちに、違和感を感じ始めた。
 
「この辺、行ったことあるよな?」
 
その奇妙な違和感が解消されたのは、ライブ前日のある出演者の投稿からだった。
 
……当日、自信をもって自分は思い出した過去の記憶を頼りに、最寄り駅の恵比寿駅から一歩、また一歩、会場へ向けて歩き出した。
そして……かつて「LIVE GATE TOKYO」と呼ばれた、この日の会場、恵比寿CreAtoにたどり着いた。
 
懐かしい思い出がよみがえった。
 
いわゆるヲタクを始めたばかりの頃……2000年代後半から2010年頃までは事あるごとに通っていた会場だった。
特にヲタク初期に非常にお世話になったTHE KEEPERSの最後を、この会場で見届けたのは忘れられない。
 
……余談であるが「LIVE GATE TOKYO」としては2015年4月で閉店しており、恵比寿CreAtoとして再出発したのは、それより後という事になる。
 
そんな今は名前は失われたライブハウスの思い出と共に、10年以上の月日を経て会場に入った……。
 
面影は残っていた。
入口から「コ」の字まで曲がらないとたどり着けないロビーの廊下とか、その途中にあるトイレとか……。
 
ただそれ以上に真っ白な壁面に驚いた。
「LIVE GATE TOKYO」時代は硬派なライブハウスというか、どこもかしこも黒かった。
それが……真っ白に、しかも壁面にはところどころイラストもあって華やかで……。
一番の驚きはステージの背後に控えたモニターの存在あろう。
あんなもの「LIVE GATE TOKYO」時代には無かった(笑)
しかしこのモニターがこの後、昼主催では大活躍する事になるのだが……。
 
真っ黒で硬派な「LIVE GATE TOKYO」を覚えている身としては、恵比寿CreAtoに生まれ変わった白い壁面はちょっとだけ慣れるのに時間がかかりそうだった。
ほんの少しの寂しさを感じながらも、これから始まるであろう鈴音ひとみのライブを前にして、感情は徐々にプラスの方向に沸き立つのを感じた……。
 
●昼主催「ボッチでもお誕生日会がしたいっ!」

今回のメインは表題通り夜に行われた生誕ワンマンライブなのだが、昼に行われた対バン形式の昼主催ライブも簡単ではあるけど振り返っていきたいと思う。
それにしてもサブタイトル(笑)
 
〇鈴音ひとみ(OPアクト)
OPアクトで冒頭から登場!
いきなり「世界イチHAPPY BIRTHDAY!!」を熱唱し、誰よりも祝ってもらう。
本日の主役の楽しそうな歌声から、長い一日のスタートが始まる。
 
〇くれいじーぼいす
澤崎柚希、星空うたによるユニットで、普段は二人とも所属しているLobeliAというユニットでの活動が主体。
(OPアクト除けば)昼主催のトップバッターという事もあり、二人で大いに場を盛り上げた。
鈴音ひとみとはボイスドラマ「ゲーマーズアイドル!」で縁があり、その中から「PA・PA・PAパーティー!!」「いーじゃん!!」などを熱唱した。(一曲目にカヴァーで「お願いマッスル」は笑った)
 
〇愛野可奈
都内中心に活動中のソロアイドル。かなかなの愛称でもお馴染み。
鈴音ひとみとはソロアイドル同士、共演も多く、実際、このライブの四日後に行われた彼女の主催ライブに鈴音ひとみは出演している。
「ノイジーピンク」をはじめとするオリジナル楽曲中心の構成で大いに場を盛り上げた。
 
〇Will Never Stop
織原レイ、うららかみおりによるユニット。通称・ウィルネバ。
2021年結成だが、二人のデビューライブが(結果的に)鈴音ひとみとのツーマンになって以来の縁。
人気曲「ラブどっきゅん」など含む4曲で盛り上げてくれた。
なお個人的に一番笑ったのは、うららかみおりの私物のタオルが(西武時代の)中島宏之のものだった事(笑)
 
〇キセキレイ
鈴音ひとみとは彼女が都内進出した頃からの「盟友」という間柄。
昨今は作詞家としての活動が中心で、今回も自身半年ぶりのライブ出演との事。
しかし久々にも関わらず多くのファンが駆け付けていたのは印象的。
代表曲「情熱マイターン」「Precious Days」など含む4曲を熱唱し、変わらぬ人気と歌唱力を披露した。
 
〇燃えこれ学園
「正統派バラエティアイドルグループ」として活動中のアイドルグループ。鈴音ひとみとは付き合いも長い。
この日は「先輩's」と呼ばれる(メンバー中、先輩にあたる)5人での出演。
1曲目「お誕生日おめでとう」では、鈴音ひとみ本人召喚してお祝いした。
なお4曲目「Re-START」は鈴音ひとみリクエストという事で熱唱し、会場をいい感じの熱気で温めた。
 
〇松山あおい
「クリエイティブうたのおねえさん」として活動するソロアイドル。
鈴音ひとみとは、数々のイベントで競い合った好敵手でもあり……今や盟友。
(個人的にはこの鈴音ひとみと、松山あおいは南関東を代表する二大ソロアイドルと思っている)
この日の衣装は初めて鈴音ひとみと対バンした際の衣装。
MC長めにとって鈴音ひとみともトークを交わしたが、当日は歌わなかった、松山あおいのある楽曲の振り付けについては爆笑トークを展開した(笑)
なお「勝利の七転び八起き」では、リングフィット(?)を持って運動するパフォーマンスがあるのだが、鈴音ひとみも実践(笑)
終始、楽しいステージだった。
 
〇鈴音ひとみ
この日の主役。
昼主催だから手堅くまとめてくるだろうな……と思っていたら、昼から新曲披露(笑)
2曲目に歌ったのは新曲「シューティングスター」
もちろん初披露。しかもステージ背後のモニターにPVまで公開されている……。
これは予想外だった。でもいいサプライズだった。
昼の締めは「Sinfonia」を披露。対バンでの締めで持ってくることも多く、多くの客層が一つになって大きな盛り上がりとうねりを見せた。
 
こうして昼主催ライブはあっという間に終了。
結論として鈴音ひとみはボッチでも、なんでもありませんでした(笑)
 
 
……駆け抜けるようにして終わった昼主催。
特典会を終え、束の間の休息が訪れる。
 
……数時間後、再び恵比寿の一角に集い始める。
ある者は昼主催から駆けつけ、ある者は夕方から駆けつけ、ある者は他の現場から駆けつけ……。
 
恵比寿CreAtoは、主にミントグリーンを身にまとった者たちで埋まった。
 
……鈴音ひとみを祝う、そして支える。
その一心で。
 
 
……2024年6月16日、17時を少し過ぎた頃。
恵比寿CreAtoのステージの上には、これから演奏を奏でるための4人の男たちが颯爽と登場した。
 
そして……鈴音ひとみのためのワンマンライブの幕は上がった!
 
 
●本編(鈴音ひとみ生誕ワンマンライブ2024 ~Wish upon a star~)

黒いフードに顔を深く隠し、鈴音ひとみはステージの上に立った。
 
昨年のバースデーライブを見た人は一瞬、昨年の光景が蘇っただろう。
1曲目にその昨年のバースデーライブで新曲として披露された「≠Answer」を披露した。
 
なんてにくい演出だろうか。
 
あたかも冒頭は昨年の続きをそのまま見せられているような気分にされた。
しかしそのフードは早い段階で脱ぎ捨てる。
 
バンドの力強い演奏をバックに鈴音ひとみは歌う。
 
「DAY×DAY」、「DREAMMAKER」、「~破壊的理想論~(デストロイヤファンタジー)」、「Sinfonia」……。
 
普段の対バンライブでは音源で聴きなじみのある楽曲たちの数々が、重厚な生音に乗せて紡がれていく。
昼主催でも歌った楽曲ですらも、まるで別の楽曲のように聞こえるから、バンド編成というのは不思議だ。
途中バンドメンバーの紹介を経てからも勢いは止まらない。
 
「風のシンフォニー」、この日二度目の「世界イチHAPPY BIRTH DAY!!」の後に、夏も近いという事で「スキスキ♡SUMMER!!」へと突入していく。
昨年の同曲では大量の風船が天井から降ってくる演出があったのを思い出したが……。
 
なんと楽曲の最中に着信音が……。
鳴りやまない着信音。
溜まらず楽屋に戻り、電話を取りに行く鈴音ひとみ。
 
その場に残されたバンドメンバーたち。
だが誰か歌っておいてと言われても……という事で、何故かコールされる客数名(笑)
(某n〇kkiさんや、某Hなちんや、某〇っくんが被害者・笑)
 
会場の異様な雰囲気の中、ステージの上に戻ってきたのは……
 
すいかにゃん(笑)
 
スイカの衣装を着た鈴音ひとみではない。すいかにゃんだ(笑)
もちろんスイカキャップで有名なヲタ、す〇かさんでも無い(笑)
どうやら富里の方からやってきたという(自称)スイカの妖精らしい。
そんなスイカにゃんは会場の雰囲気を真夏ばりに爆上げして、そのまま富里の方へ帰って行った模様(笑)
 
なお例の着信については、T〇F出場の連絡(?)とささやかれていたものの真相は未だ不明(笑)
その繋がりなのか、次に歌ったのは昨年のT〇F出場決定後に作られたという「OVER&OVER」
笑いの中にも、一つの物語が凝縮されていた。
 
……ここまで高いテンションで盛り上がったバンド編成だが、ここで一旦、バンドメンバーは掃けて、鈴音ひとみ一人でのステージとなる。
気付けば10曲目。ここで歌ったのは「刹那花」
鈴音ひとみ珠玉のバラードの一曲であるが、非常に久々に聴いた気がする。
そしてこの楽曲は別れの季節に咲く桜を想い歌われている……。
 
ここで鈴音ひとみはアコースティックギターを片手に弾き語りを始める。
この時のMCで鈴音ひとみは……今春亡くなった母親との思い出を交えながら語る。
 
アコースティックコーナー、最初に歌ったのは「総武線」
鈴音ひとみ自身が、いつか母親にも大きなステージに立つ自分を見て欲しいと願い歌った一曲。
 
続いては……彼女曰くにはもう今年しか歌えないという新曲。
 
そのタイトルは「4月3日」
 
鈴音ひとみは今年の4月2日、あまりにも突然に母親を亡くした。
その翌日、その時の想いをそのまま歌詞にしたのがこの一曲。
 
この時のMCでは悲しみはいつか忘れてしまう。だけど覚えていないといけないものでもあるという趣旨の言葉を発する。
 
鈴音ひとみにとって、これまでの人生において最も大きな悲しみだった……。
その想いをそのまま歌にする事が歌い手の悲しき性である一方で、他の誰かの心を突き動かすキッカケになるのだから……聞いている身としても複雑な心境である。
ただこの時、会場にいた誰もが彼女の歌声を、そして紡がれる歌詞に耳を傾けていた。
中には彼女同様に母親なり……もしくは大切な人を思っていた人もいるのではないだろうか……。
 
更に続いて歌ったのは「各駅停車」
この曲の「各駅停車」は、千葉から東京へ向かう電車……総武線の事を指す。
同じ千葉出身の者として「総武線」共々、この楽曲に対する思い入れは深い。
元々、この楽曲も前述の「総武線」同様、母親に向けて作れらたとの事だが、鈴音ひとみの一歩ずつ前進しようとする人生観そのものを現した一曲であると思う。
会場はこの時、その総武線をイメージした黄色いサイリウムで包まれた。
大きな悲しみもあったかも知れない。だけどこうして彼女を包み込む優しくて暖かい光がある事もまた確かである。
 
彼女のアコースティックでの弾き語りは終え、次に「大丈夫。」を挟むあたりは、彼女なりのメッセージだろうか。
 
ここでMCが入るのだが、実は終盤に入っている事を告げられる。
あっという間……と思っていたが、時計を見ると1時間20分ほどは経過しており、通常のワンマンライブの構成であれば確かに終盤に差し掛かる頃である。
 
ラストスパート!……という事で、昼にも新曲として披露された「シューティングスター」をここでも披露。
この楽曲を終えると、右の拳を力強く前に突き出し……代表曲「絆」を力強く歌い始める。
そして最後に大きなライブの節目といえば……「OVER THE RAINBOW」
この楽曲を知る古くからのファンは思い思いの色のキンブレ、サイリウムを振り、会場を虹色に彩った。
 
こうしてあっという間。
ほとんど息をつく暇なく、鈴音ひとみの生誕ワンマンライブは終了……するはずなかった(笑)
 
鈴音ひとみが一旦ステージを掃けるとほぼ同時に「アンコール」の大合唱!
とにかくシンプルに「アンコール」という声だけが会場に響き渡る。
 
やがてこの日発売の新作Tシャツに身を包んだ、鈴音ひとみとバンドメンバーたちが再び登場!
 
アンコールの最初に歌ったのは「マイ✩ヒーロー」
ここでの冒頭、アカペラで歌い出す鈴音ひとみ……そして前方にいる客層たち……。
やがてその歌声は会場全体に広がり……この楽曲を知っている客層のほとんどが歌っていたのではないか……。
会場が一つとなった大合唱から、バンドメンバーの奏でる音量が響き渡り「マイ✩ヒーロー」を鈴音ひとみは熱唱する。
 
アンコールでまた気持ちが一つになった会場だったが、この後、更に驚く事になんとこの日3曲目の新曲が発表される!
タイトルは「Brand New DAY」
この楽曲はあるファンの会話がキッカケで出来たとの事。
例えるなら鈴音ひとみが太陽で、それに照らされるファンは月でいられる……というそんな話。
ファンの純粋な想いも真っ直ぐに力に変えられるのが、鈴音ひとみの歌い手としての強さだと思う次第。
 
この日最後の一曲に持ってきたのは「夢の続き」
 
当初は別れを連想して書いた一曲だったが、そうとはならず今もファンと共に「夢の続き」を追いかけるための一曲となっている。
会場がミントグリーンのサイリウムで左右に揺れ、終盤では会場と一体になり大合唱という、圧巻の景色がそこには広がっていた。
 
この後、昼の共演者による花束やケーキ贈呈なり、記念撮影があったんだけど……なんか「夢の続き」で胸いっぱいになっていたから以下省略(笑)
 
……こうして「鈴音ひとみ生誕ワンマンライブ2024 ~Wish upon a star~」は大きな愛情に包まれて、その幕を閉じた……。
 
 
【セットリスト】
1.≠Answer
2.DAY×DAY
3.DREAMMAKER
4.~破壊的理想論~(デストロイヤファンタジー)
5.Sinfonia
6.風のシンフォニー
7.世界イチHAPPY BIRTH DAY!!
8.スキスキ♡SUMMER!!
9.OVER&OVER
10.刹那花
11.総武線
12.4月3日
13.各駅停車
14.大丈夫。
15.シューティングスター
16.絆
17.OVER THE RAINBOW

(アンコール)
18.マイ✩ヒーロー
19.Brand New DAY
20.夢の続き
 
 
●総括
 
毎年、鈴音ひとみのバースデーライブには驚きや感動、そして何よりも充実感が詰まっている。
 
今年はそれに加えて「愛」が加わったかな……そう思う。
 
特に中盤の弾き語りの場面は、亡くなったお母様への「愛」無くしては成り立たなかったと思う。
 
レポート冒頭で誕生日の事を「自身を生んで育ててくれた両親にも感謝を伝える日」と自分は表現したけど、今年の鈴音ひとみは例年以上にそれを歌に、そしてこの構成で現したかったんじゃないかと感じた。
 
お母様に対してもそうだけど、このライブが開催される前、チケットを完売させてお父様も招待しようと考えていたとの投稿も読んでいたし……結局、お父様に対してどうされたのかは、鈴音ひとみ自身言及は無かったけれど、この日のライブの光景を見せる事が出来たなら……と勝手に想像するのはよそう。
 
だけどご両親への感謝無くして、成り立たなかったのが、今年の鈴音ひとみのバースデーライブではないか……と当方は思う次第です。
 
なお今回のライブのサブタイトル「Wish upon a star」……直訳すると「星に願いを」
……ここでいう星は……まぁ解釈は人それぞれって事にしておきますか。
 
先程から鈴音ひとみ視点での、ご両親に対する「愛」を考察しましたが……それと同じくらい、会場にいた誰もが鈴音ひとみを応援しよう、そして支えようと思える内容だったのも間違いなく、UHHDと呼ばれる鈴音ひとみのファンだけでなく、その場にいた客層たちの……会場が一体となった「愛」も感じた内容でした。
 
特に「マイ✩ヒーロー」のアカペラでの大合唱は鳥肌立つのを覚えた。
本当に自然発生的なハプニングであり、多くの人が鈴音ひとみを、そしてこの楽曲を知らないと出来なかった光景。
 
つまりそれだけ長くこの歌を歌い続けた鈴音ひとみと、それを長い間支えたファンがいないと生まれなかった光景……これは鈴音ひとみも、ファンも誇っていい。
 
そんな鈴音ひとみを天国のお母様も、いつか大きなステージを見せたいと思うお父様も誇りに思わない訳がない。
 
こうして感動したところ中心に取り上げているけど、それ以外のところも見せ場たっぷりだった。
すいかにゃんという小ネタを挟むところとか(笑)一日で新曲を3曲も発表して驚かせるところなど、まさにエンターテイナーとしての面目躍如。
感動させる事だけじゃなく、心の底から楽しめる事が出来る構成も非常に素晴らしいものがありました。
 
彼女の事を知り、自分もだいぶ長くなりました。
特に今年はヲタを始めたばかりの頃の会場に名前が変わって10年以上の時を経て訪れたのですから……別の意味で感慨深かった事もあるけど、何事も長くやってみるもんだな……なんて思いました。
 
以前と比べて彼女のライブに現れる機会は減っても、たまに顔出しても受け容れてくれる鈴音ひとみと、UHHDな鈴音ひとみファンの皆様には頭が上がりません。
いつも楽しくて素敵な空間にいさせてくれる事、感謝しかありません。
 
長くなりましたが、最後に一言言わせていただき、このレポートを締めたいと思います。
 
「千葉が誇るシンガーソングライターアイドル・鈴音ひとみのこれからに幸あれ!」



 

……今でも心は千葉にある。

海洋生物より愛を込めて。

【宣伝】「WEST EIGHT PRINCE Ⅱ」第99回(通算・第172回)・2024年6月放送分
 
第99回・2024年6月放送分/60分
(「WEST EIGHT PRINCE」から数えて通算・第172回)
 
パーソナリティー:ばんだなまっしー、ヒトデ大石
http://girlsvocallive.com/west.html
 
↑のURLから番組サイトにいけます。
 
2024年6月分の放送、更新となります。
今回は「まっしーのたま語らい」なんと2本立て!
 
番組前半は「『M-3 2024春』について語る」
半年に一度行われる音楽・メディアミックス同人即売会。
今回もまっしーが自らの脚で回り、注目の歌い手の見つけてきました。
コーナー内で……

 

「サマータイム」(相川なつ)

 

「漆黒のワルツ」(冬月みぃな)

 

「Masquerade」(ミーウェル&Trouveres)

 

……と3曲も紹介してしまう太っ腹ぶりでございます!
 
番組後半は「IZANAGI 3rdワンマンライブ『天照』」について語っています。
IZANAGIのアルバム「KUNIUMI」の売上枚数に応じて特典が変わるという事で、当番組でも話題にしていたワンマンライブ。
1500枚完売の際はなんと1,000円キャッシュバックでしたが、果たして手元に1,000円は戻ってきたのか……!?
当日の様子を克明にレポートしているので必聴です!
 
 
番組のタイムテーブルは↓。

 
以上の内容となっております。
今年度も何卒よろしくお願いいたします!
 
【6月放送分OP、ED情報】
 
OPテーマ……「時の秒針」(愛野可奈)


都内を中心に活動するソロシンガー。
以前も「ノイジーピンク」を採用させていただきましたが、今回で2回目の採用となります。
10月には生誕関係の主催が目白押しという事で注目です。
 
EDテーマ……「儚く揺れるディアブロ」(723シャトンヌ⤴)


現在はサイバーユニット・#SiNRaでの活躍も目覚ましい。
ソロとしては喪服を身にまとう、クラシックシンガーとして活躍。
そんな彼女のソロ曲を今回、EDテーマに採用いたしました。 
 
楽曲使用許諾をいただきました、関係者の皆様、誠にありがとうございました。