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ヒトデ大石のなんとなくレポート置場

2011年8月「ヒトデ大石のどんなブログにしようか検討中。」からタイトル変更。
ライブイベント、舞台観劇のレポートを中心に書いていこうというブログ。
以前はmixiが主戦場だったけど、今はこっちが主戦場(笑)

これから書く内容はあくまで個人の所感であり、個人的な備忘録も兼ねて書き連ねています。
燃えこれ学園について良く知らない、もしくは詳しくない方には良く分からない内容だと思います。
その点を踏まえて、読んでいただけると幸いです。
 

(かなりの長文になりました)
 
2021年7月2日。
 
個人的に燃えこれ学園……いや、蒼音舞を応援し始めて以来、抱き続けた一つの「夢」が実現しました。

 


2021年6月度つうしんぼランキング。
 
蒼音舞は自身2回目の1位を獲得した。
 
彼女自身3年9か月ぶり。
そして自分はファンになって以来、初めての事だった。
 
ずっとこの日を夢見てきた。
そのために先月は特に色んな意味で力を注いできた。
 
ただひたすら嬉しい。
 
でも一晩明けて感情がだいぶ落ち着いてきた。
今一度、立ち止まって、これまでの歩みも振り返ってみたいと思う。
 
 
自分が蒼音舞を知るキッカケは、記憶が確かなら2018年3月の定期公演だった。
 
当時「萌えこれ学園」だった彼女たちの定期公演に初めて足を運んだ。
当時から応援していた出演者がゲストだったのがキッカケだったはず。
 
この時「萌えこれ学園」の知識は微々たるものだった。
熊野はるだけは面識はあったけど、他のメンバーはほぼ顔と名前が一致しなかった。
辛うじて當銘菜々は知っていた程度。
 
当時の萌えこれ学園について右も左も分からない状況だったけど、当時は「Go to 武道館 3rd STAGE追試公演」に向けて大変だった時期と記憶している。
この日、熊野はるにいぢられたので、チケットを買って後日、その追試公演にも脚を運ぶのだけど……。
 
当時から大所帯だった萌えこれ学園。
 
今となっては信じられないけど、誰が誰だか分からなかった。
 
そんな中、何故か一人だけ名前を覚えたメンバーがいる。
 
 
しかしその覚え方は今となっては失礼な話だけど、当時、彼女が「つうしんぼランキング」で最下位だったのがキッカケだった。
 
当時からライブ会場に飾られるメンバーののぼりは、前の月の「つうしんぼランキング」の順位通りに並ぶ。
(そう言えばのぼりがリニューアルしたけど、今のデザインの方がかなりいい)
この時1位だったのは、その後、自主退学したメンバーだった。
 
そののぼりを見て行って、逆に最下位のメンバーはどんな娘か……気になって、手元にあった資料を観た。
 
 
蒼音舞
 
 
この時、初めて彼女の名前を知る。
名前に「蒼」があるのに、なんで担当カラーが「むらさき」なんだろう……という疑問も抱いたような。
 
本当にそれだけだった。
 
でも彼女の名前を覚えたけれど……それで特に何か起こる事はなく、数週間後の「Go to 武道館 3rd STAGE追試公演」の目標達成の瞬間も、当時はどこか他人事のように見つめていたのを覚えている。
 
ただあの紫の娘、頑張っていたなぁ……それくらいにしか思っていなかった。
 
それでも何故か、彼女の名前と顔だけはハッキリと覚えた。
 
 
その後、萌えこれ学園を拝見する機会もめちゃくちゃ多かった訳じゃない。
 
だけどたまにつうしんぼランキングの情報などが入ってくるたび、その情報はチェックしていた。
 
 
これは本当に余談だけど、当時からランキングとかそういうものが自分は好きだった。
それはここ一年は開催されていないけど、自分がランキング形式ライブイベント「AnB ぷれみあむぅ」シリーズを10年以上追いかけている事からもお分かりいただけると思う。
もっともほぼほぼガチンコな「二ヶ月に一度のライブバトル」と、この「つうしんぼランキング」はランキングという以外、似て非なるものだけど。
 
 
話が逸れた。
 
ただそのランキングで注目していたのは、誰が1位とかじゃなかった。
 
蒼音舞、彼女は今月どうなんだろう。
 
それが興味あった。
 
失礼な話だけど……ほぼ毎回、下位だった。
こう言って失礼だけど、メンバーの中でもあまり人気が無いのかな……そう肌で感じていた。
 
実際、当時からの知り合いの広報委員にも、彼女の事を聞いたりもした。
 
こうして本当に徐々に自分の中で、蒼音舞は気になる存在になっていった。
 
 
2018年の秋ごろ、萌えこれ学園の物販で初めて蒼音舞とチェキを撮った。
だけどこの時、初めてで恥ずかしかったので、熊野はると一緒に接客してもらったのを覚えている。
 
その後しばらくは熊野はるとセットで蒼音舞のチェキを撮ったのが、今思うと広報委員になるキッカケだったかも知れない。
 
 
2019年1月「Go to 武道館 FINAL STAGE」を迎えた。
 
当時、ある現場を離れた時期だった。
割と荒んでいた時期だったけど、前述の広報委員からのお誘いで中野サンプラザに足を運んだ。
 
前物販で迷わず、蒼音舞とチェキを撮った。
 
更に別の広報委員のおかげでS席で観覧する事も出来た。
 
武道館を目指すという観点では残念だったけど……この日、彼女たちの華やかなステージが展開される中で、蒼音舞を気づけばずっと目で追っていた自分に気が付いた。
 
 
もし萌えこれ学園で推すなら、きっと彼女だな。
 
 
そう思った。
 
 
その年の4月、萌えこれ学園は現在の「燃えこれ学園」に改名した。
 
話は前後するけど3月まで行われた「選抜総選挙」イベントの結果、この2019年度は特進組-Quintett-と、追進組-Emotion-とグループ内で2組に分けられた。
今、振り返っても、この2組を軸にした活動を展開した一年だったと思っている。
 
蒼音舞はその「選抜総選挙」では6位。
追進組-Emotion-の中では最上位メンバーとして割り振られた。
 
自分も当初はたまに遊びに行くくらいの感覚で、そして蒼音舞を手軽に応援出来ればいいと思っていた。
 
ただ……その気持ちは自分の中で、やがて徐々に本気へと加速していった。
 
追進組-Emotion-は当初、あまりいい状況じゃなかった。
蒼音舞と付添扱いの熊野はるはいるものの、当時まだ入学一年未満の稲森のあ、高未悠加を加えた編成では満足に対応できる楽曲も少なかった。
三浦千鶴は怪我明けで登場出来るステージがかなり限られていた。
 
特進組-Quintett-の完成度と比べると、まだ応援したての自分でも分かるくらい、その実力に雲泥の差はあった。
もちろん人気にも残念ながら差はあった。
 
それでも6月に行われた「蒼音舞生誕祭」で、蒼音舞はこれまで見せた中で最高のステージを見せてくれた。
これが自分にとって初めての「蒼音舞生誕祭」だったけど……この時のステージに感動して、心は決まったと思う。
 
恐らく自分の広報委員としてのスタートをどこかで定めるなら、初めて推しTに袖を通したこの日だったと思う。
 
それから夏から秋にかけて、燃えこれ学園……というよりは追進組-Emotion-と、蒼音舞を応援する日々に入っていったと思う。
 
定期公演もなるべく参加出来るよう仕事のシフトも調整するようになったし、また課外授業(俗にいう対バン)も蒼音舞が参加する時を中心に参加するようになった。
(燃えこれ学園は大人数だから、毎回、全メンバーが課外授業に出演する訳ではないので)
 
 
この頃から以前より「つうしんぼランキング」の結果を気にするようになり始めた。
 
この年度から「つうしんぼランキング」1~5位が「選抜入り」という、今と同じ扱いになっている。
ただこの年度の途中までは、まるで「選抜総選挙」の結果をリフレインするように、ほぼほぼ選抜入りを特進組-Quintett-が占めていた。
稀に熊野はるが一角を崩す程度だったと思う。
「選抜入り」が全員、特進組-Quintett-メンバーだった事も何度もあった。
 
恐らく当時の追進組-Emotion-メンバーはかなり悔しい想いをしていたと思う。
 
当時は通販はあったものの「つうしんぼランキング」の要は、毎月3回の定期公演での投票(一人15ポイントを好きなメンバーに割り振る)や、現地での物販がメインだった。
今以上に現場に足を運ぶ客層の支持を集める事が「つうしんぼランキング」の上位に名を連ねるのに必要だった。
 
蒼音舞も惜しいところまでは何度も行った。
でも数ポイント差で6位で惜しくも選抜入りを逃す事が数回あるなど、結局2019年度は誕生日月の6月以外は選抜入りが叶わなかった。
 
選抜入りするメンバーのステージを定期公演で見つめるたび、どこか羨ましく、そしてそこに蒼音舞がいなかった事が悔しい日々でした。
きっとこの頃から、自分にとって蒼音舞の「つうしんぼランキング」1位を見る事が一つの「夢」になっていました。
 
流れが変わり始めたのは、2020年に入ってから。
 
追進組-Emotion-メンバーの中から稲森のあ、高未悠加が抜け出す形になり、稲森のあは3月に自身初の1位を獲得するに至った。
当時は「推しメン投票」のポイント変動の前だった事もあり、駆け込み需要もあった……とは言え、追進組-Emotion-メンバーも戦えるようになっていった。
 
この頃になると稲森、高未も立派にステージをこなすようになり、三浦も怪我から徐々に復帰し多くの楽曲に登場するようになった。
追進組-Emotion-はこの一年間着実に成長し、最終的には特進組-Quintett-に負けないくらい魅力的な存在になったと感じている。
 
その事は蒼音舞と同じくらい、追進組-Emotion-を応援してきた自分にとっては嬉しい事だった。
だけど一方であと一歩のところで、選抜入りが果たせない、蒼音舞の姿を観るのが若干つらかったのを覚えている。
 
こうして特進組-Quintett-に追いつこうとガムシャラだった追進組-Emotion-と蒼音舞を見届けた、2019年度は終わった。
 
 
そして2020年度に入り、情勢は一転する。
 
これまでライブ会場で直に触れ合う事が常としてきた燃えこれ学園が、配信中心の活動に切り替えざるを得なかった。
 
でも一番変わったのは「つうしんぼランキング」の在り方だと思う。
一番の要だった定期公演での投票が出来なくなり、通販を利用した物販での売上が中心となっていった。
この情勢が長くになるにつれ、通販のラインナップは充実の一途を測り、また配信ライブのチケットでも「つうしんぼポイント」が付与されるようになるなど、現在の「つうしんぼランキング」に近い形が形成されるようになった。
 
個人的な話だけど、自分としては現在の「つうしんぼランキング」の在り方は疑問視している。
確かに以前から物販での売上がポイントに反映されているけれど、現在はそれしか反映されないのはどうにかした方がいいと思っている。
 
しかし今回は「つうしんぼランキング」の批判が中心じゃないので、この件は割愛する。
 
話を戻す。
 
正直、この情勢は蒼音舞にとっては酷だったと思う。
特に「つうしんぼランキング」的には厳しい情勢が続いた。
 
2019年度、選抜入りを逃すものの6位が4回だった彼女の成績は、2020年度……ほとんど9~11位だった。
例外として生誕月の6月、そして延期になった生誕祭が行われた9月だった。
それでも6月は4位と伸びきれず、9月は同じく生誕祭を行った稲森のあに続く2位だった。
 
「つうしんぼランキング」の評価だけが全てじゃない。
 
口ではそのように言いつつも、内心、それは上位にいけないファンの言い訳じゃないか。
そう思うようになった。
 
現にこのような情勢になっても「つうしんぼランキング」で結果を残しているメンバーもいる。
例え思うところもある評価システムだとしても、ここで結果を残せないなら、ここでは生き残れないのではないか……。
 
そんな事を思うようになっていた。
 
 
2021年5月末。
 
翌月に生誕月を控える蒼音舞のツイートを読む。

 

 

更に6月にもこのように訴えた。

 


どちらかと言うと、この手の言葉をハッキリと口にしたり伝えたりするのが苦手な彼女がここまで強く訴えた。
 
やるしかない。
 
そう心に決めた。
 
6月度にあたる6月28日まで、自分の出来る事は全部やるつもりで取り組んだ。
 
ツイートでの宣伝、物販やトークポートなどの購入。
 
悔いが残らないよう。
自分の出来る範囲内の無茶は全てやるくらいの気持ちで……。
 
 
結果を知ったのは、7月3日。
 
7月2日の発表時、出勤中だった自分は外部の情報を全てシャットアウトして帰宅。
 
そしてパソコンの前で一人、結果を見ました。
 
 
声にならない雄たけび。
気が付いていたら天に突き上げていた両腕。
 
 
やっと……彼女を応援すると決めてから抱いていた一つの「夢」が実現しました。
 
ただこの「夢」を実現できたのは、蒼音舞を応援してくれた多くの皆様の力があってこそだと思います。

同じく蒼音舞を応援する同志である「あおねぐみ」の皆はもちろん、今回、彼女を応援してくれた多くの広報委員や、それ以外のファンも大勢いると思います。
何より蒼音舞が自分自身を諦めずに、最後まで声をあげ続けたからこそ実現した「夢」だと思います。
 
この「夢」を実現出来た事を蒼音舞と、6月度彼女を応援してくれた人全てに感謝したいと思います。
ありがとうございました。
 
 
だけど……一通り嬉しさを実感してから、思った事もあります。
 
こうして「夢」は叶ったけど、まだまだ続きはあるという事。
 
それは「夢」の続きでもあるし、まだこれから先も色々続くという事。
 
今は「つうしんぼランキング」1位になったという結果だけが示されている状態です。
でもこの1位を受けて、それに伴い蒼音舞は少なくともこれからの一ヶ月、活躍の場が与えられます。
これまで味わう事の出来なかった、この喜びをこれからの一ヶ月、彼女と共に味わっていければいいと思います。
 
一方で今回1位になったからと言って、変わっていない事もあります。
恐らく来月以降はまた「つうしんぼランキング」で厳しい戦いが続くと思います。
現状の「つうしんぼランキング」ではどうしても、既にいる客層の多さが有利な傾向にあり、ここ一年は下位の常連である彼女には、この情勢が変わらない限り、そこと戦っていく事になっていきます。
こればかりは一朝一夕でどうにかなるものではないし、地道に彼女のファンを増やしていくしかないと思っています。

そのためにこれからも出来る限りの事はしていきたいと思います。
 
 
きっとこれからも長くファンを続けていれば、泣いたりする事も、悔しい想いをする事もいっぱいあると思います。
 
でも今回、蒼音舞の1位を獲る姿を目の当たりにして、これから先、この1位を獲れた事実が何よりの自信に繋がると思っています。
 
この胸に「紫の誇り」を抱いて……蒼音舞をこれからも応援していきたいと思います。
 
 
最後に一言。
 
「あおねちゃん、ありがとう」
 
 
 
【蒼音舞「つうしんぼランキング」全成績】
 
・2015年度(2年目)


※この年の10月度から「つうしんぼランキング」開始
 
・2016年度(3年目)


 
・2017年度(4年目)


※蒼音舞、初の1位獲得(9月度)
 
・2018年度(5年目)


 
・2019年度(6年目)


 
・2020年度(7年目)


 
・2021年度(8年目)


※蒼音舞、3年9か月ぶり、2回目の1位獲得(6月度)

 

【宣伝】「WEST EIGHT PRINCE Ⅱ」第63回(通算・第136回)・2021年6月放送分
 
第63回・2021年6月分放送/60分
(「WEST EIGHT PRINCE」から数えて通算・第136回)
 
パーソナリティー:ばんだなまっしー、ヒトデ大石、Benjamin
http://girlsvocallive.com/west.html
 
↑のURLから番組サイトにいけます。
 
2021年6月分の放送、更新となります。
今月はBenjamin誕生月という事で……「イベント探訪番外編~Benjaminが征く!~」怒涛の三連発となりました!
 
・その1「東京23区ガールズ定期公演 ~待っててくれてありがとう 感謝の復活祭~」
 
BenjaminがSHOWROOM徘徊中にたまたまメンバー・足立ひろこの配信を目に留めたのがキッカケでそのまま気になって東京23区ガールズを気になり始め、実際に足を運んだのが4月24日に行われた同ライブ。
東京23区を中心に活動する彼女たちの魅力を存分に語っています!
 
・その2
(1)「BIRTHDAY-野田ことね生誕祭2021廉価版-」


(2)「BIRTHDAY野田ことね生誕祭2021正規版 -野田ことねピアノコンサート-」


 
この番組ではコンスタントに取り上げる赤と金のセーラーズのメンバー・野田ことねのバースデーライブについて語る。
しかし廉価版と正規版と2回あるのは何故か?その魅力と違いとツッコミどころ(笑)について、Benjaminが中心となって語っていきます!
 
・その3
(1)「mogu☆mogu New Single Release Party Live」


(2)「Live Memory*2021_spring【ichipmemory stay alive!!】」


 
こちらも最近、Benjaminが旧知のメンバーがいた縁もあり応援をし始めたmogu☆mogu、そしてi+chip=memoryのライブについて語っています。
これらのライブはいずれも4月29日・高円寺HIGHにて行われたライブイベント……。
その日一日を高円寺にて過ごしたBenjaminの楽しくも、気合の入った当時の状況を語っていきます!
 
 
以上となっております。
今月も何卒、よろしくお願いいたします。
 
 
 
【6月放送分OP、ED情報】
OPテーマ……「モグモグ♡スイーツ天国!!」(mogu☆mogu)


EDテーマ……「天下一料理選手権~最高のシェフはキミだ~」(mogu☆mogu)


 
今月はOP、EDともにmogu☆moguの楽曲からの選ばせていただきました。
OPの「モグモグ♡スイーツ天国!!」は1stシングル、そして「天下一料理選手権~最高のシェフはキミだ~」は最新曲となっています。
食べ物をコンセプトとした楽曲を歌う彼女たちの魅力を、どうか感じ取っていただけると嬉しいです。
 
楽曲使用許諾をいただきました、関係者の皆様、誠にありがとうございました。

【レポート】鈴音ひとみ生誕ワンマンライブ2021~どっちが好きなの?最推し決定バトル!~@新宿ALTA Key Studio
 
鈴音ひとみ
 
「シンガーソングライターアイドル」を標榜する千葉県出身のソロアイドル。
現在はフリーランスで活動をしているが、その実績は関東圏のソロアイドルでは特筆すべきものがある。
 
ただその実績、活躍の一つ、一つをここであげるとキリが無いので、その点は興味ある方は是非お調べいただきたい。
 
そんな彼女だが多くのアイドル同様、コロナ禍において活動に制約を受けたのは間違いない。
現に昨年2020年は誕生日当日に開催予定だった生誕ワンマンライブは無観客配信の形式に変更となった。
 
これまで毎年のように開催を続けていた彼女にとって、苦渋の選択だったに違いない。
 
しかしそこは転んでもただは起きないのが、彼女らしいところ。
元々動画配信関係での強みを活かした活動を展開し、昨年の難局は乗り越えた。
やがてライブハウスでのイベントが徐々に復活し始めると、それに合わせるように彼女もライブイベントを中心に復帰を開始。
更にアコースティックギターを習い始めたり、また先日はDTM開始のためのクラウドファンディングを成功させるなど、変わらぬ人気ぶりと健在ぶりを見せてくれた。
 
そんな中決まった、今回の生誕ワンマンライブ。
彼女にとって2年ぶりの有観客での生誕ワンマンライブは果たしてどのようなものになったのか。
 
2021年6月6日。
鈴音ひとみの誕生日当日。
 
新宿ALTA Key Studioにて行われた「鈴音ひとみ生誕ワンマンライブ2021~どっちが好きなの?最推し決定バトル!」の様子をお送りします。
 
●開演前(会場の様子など)
 
先日も他のライブレポートで触れた通り、かつて国民的お昼の番組の収録スタジオとしても有名だったスタジオ。
個人的には数日ぶりにやってきました(笑)
 
開場時間になり入場すると、ロビーには三つものスタンドフラワーが待ち構えていた。

この点は流石、鈴音ひとみと言ったところか……。
 
ソロアイドルのファンの規模を考えると三つ立つだけでも快挙と言える。
特に最近は韓国でファンが急増しているとあって、韓国ファンからのスタンドフラワーは特に目を引いた。
 
そんなこんなで会場に入る。
 
会場後方に待機する横断幕を見ると、彼女の生誕ワンマンライブに来たと毎回思う。


また会場にはステージと両サイドをモニター映像を映し出していた。


多くの椅子席と共が並び、開演時間が近づくにつれ、その席も徐々に人で埋まっていく。
 
やがて開演時間となり、会場の正面のスクリーンには映像が映し出された……。
 
 
●本編
 
……明らかに部屋でリラックスしている鈴音ひとみ。
 
どうやら自身のライブがあった後で、エゴサをしている様子。
 
だが彼女はふと疑問に思う……。
 
かわいいひとにゃん。
 
カッコいいひとにゃん。
 
皆、どちらが好きなんだろう?
 
そこで彼女は思いつく。
 
「そうだ!皆で決めてもらおう!」
 
こうして史上初(?)鈴音ひとみによる、鈴音ひとみ対決の幕は上がる……。
 
 
〇CUTEにゃん
 
先攻でステージに立ったのは「CUTEにゃん」こと鈴音ひとみ(笑)
いや厳密には「かわいい」属性の鈴音ひとみという説明が妥当か……。
 
そんな彼女だが冒頭「マイ☆ヒーロー」からスタート。
続いて「Peach」「行くぜっ!!UHHD☆」などポップな楽曲を中心に歌っていく。
 
うむ……確かに「CUTEにゃん」だ。
 
パステルカラーの衣装がとてもかわいらしく、見ている客層なら誰もが、その愛らしさに目を細めてしまうだろう。
 
だがCUTEとは言うが、しっかり歌も聞かせてくるし、振付が激しい楽曲はやはりそれなりに激しい。
一部ロックな要素もあるので、これはCUTEではないような……と思う楽曲もあったにせよ(笑)これはこれで楽しい。
 
個人的にはバラードは特に秀逸。
「いつもの言葉」あたりは本当に毎回、その情景を思い浮かべるだけで目が潤んできそうになる。
 
体感時間としてはあっという間に感じたけど、CUTEにゃんのステージは全8曲で終了。
とてもかわいらしい、CUTEな鈴音ひとみの魅力が詰まっていました。
 
【CUTEにゃんステージ・セットリスト】
 
1.「マイ☆ヒーロー」
2.「Peach」
3.「行くぜっ!!UHHD☆」
4.「世界イチHAPPY BIRTHDAY!!」
5.「光ある場所」
6.「願い星」
7.「いつもの言葉」
8.「Lie or truth〜キミは誰のモノ?〜」
 
 
CUTEにゃんステージを終え「Lie or truth〜キミは誰のモノ?〜」のMVが流れ終えた後、続いて登場したのが……。
 
 
〇ROCKにゃん
 
今度は「カッコいい」属性全開「ROCKにゃん」登場。
この日、初お披露目となる青を基調とした衣装で登場。
 
彼女自身のパーソナルカラーはミントグリーンだが、何気に青をあしらった衣装も多く、非常に似合っている。
 
そんなROCKにゃんが冒頭で歌ったのが「BLUE DRIVE」
衣装に合わせてきたか!?と思った。
 
「CUTEにゃん」とは対照的にここからは文字通り「ロック」な彼女のステージが続く。
セットリストを見ても、その傾向が非常に強い。
 
だがここでもバラード楽曲の秀逸さが目を引く。
「アメ×コイ。」「刹那花」あたりはかなりいい。
歌い手としての彼女の真骨頂が発揮されていた場面だと思う。
 
更にラスト二曲は「絆」そして「Sinfonia」と彼女の代表曲と言っていい二曲が続いた。
この二曲を連続で持ってくる流れは圧巻だった。
 
こうしてROCKにゃんのステージも8曲構成にて終了。
とてもロックで爽快な、鈴音ひとみのステージが目の前に広がっていました。
 
【ROCKにゃんステージ・セットリスト】
 
9.「BLUE DRIVE」
10.「プラスティック#シンドローム」
11.「コイハナビ」
12.「FREESIA」
13.「アメ×コイ。」
14.「刹那花」
15.「絆」
16.「Sinfonia」
 
 
ROCKにゃんステージを終え「Sinfonia」のMVが流れる中、ステージの上では何やら着々と準備が進む……。
一体何が始まるのか……「Sinfonia」のMV明けに出てきた鈴音ひとみの手には……一本のギターが握られていた。
 
 
〇中間ステージ(?)
 
ここでは「CUTEにゃん」でも「ROCKにゃん」でもない、鈴音ひとみが登場(変な言い方・笑)
 
椅子に座り、楽譜を前にして彼女は……弾き語りを始めた。
 
半年ほど前からギターを手にし始めた彼女。
前述したDTMの話にも通じるが、彼女自身、楽曲を作れるようにしたかったのと、また歌以外の表現の幅を広げたい意思の現れだと感じる。
 
そんな彼女がここで新曲を発表。
ギターを片手にメロディを奏でる。
 
過去、アコースティック編成はあった。
だが彼女一人で歌い、楽器を弾く光景は、恐らく我々が目にするのは初めてだっただろう。
 
ギターを始めて半年。
お世辞にも上手いとは言えないけれど、きちんとコード進行に沿って演奏をしていたし、ほぼ滞りなく歌いきったところに、鈴音ひとみのプロとしての矜持を垣間見た。
 
なお新曲のタイトルは「絶対結婚しような」
 
歌詞も良く聞いていると、どうも男性目線の歌詞が印象的だった。
 
この楽曲を終え、椅子、ギターなどを撤収していつも通りのマイク一本のスタイルに戻った鈴音ひとみ。
続いて歌ったのは「夢の続き」
 
実はこの楽曲が作られた際の背景は、決して明るいものではなかった事をMCの中で語っている。
 
鈴音ひとみほどの実績のあるソロアイドルでも、昨年のコロナ禍における(主にマイナス面の)影響は大きかった事を感じる内容だった。
 
だがそのような状況でも楽曲を作るうちに前を向く気持ちが溢れてきた……という趣旨の事を語っていた。
その言葉通り、どこか切ない曲調の中に前向きな気持ちが溢れてくる楽曲だった。
 
 
……こうして(普通の?)鈴音ひとみのステージは終了。
ここで「CUTEにゃん」と「ROCKにゃん」の投票タイムが設けられる!
 
当初はネタだと思っていたが、割と当人的にはガチな投票をしたかった模様(笑)
(自称)ひとちゃん野鳥の会が挙手による集計を終え、気になる結果は……「この後!」と言い、鈴音ひとみはステージを去った。
 
 
【鈴音ひとみ(ノーマル)・セットリスト】
 
17.「絶対結婚しような」
18.「夢の続き」
 
 
「夢の続き」のMV(初披露)が流れて、会場が静けさに包まれた後、再び鈴音ひとみがステージに登場した!
その衣装は……。
 
「ROCKにゃん」の衣装をまとい「ROCKにゃん」の勝利を宣言する、鈴音ひとみ(ことROCKにゃん)
 
こうして勝利の一曲という事で「Sinfonia」を熱唱する……のだが、この「Sinfonia」に違和感……。
 
当日はこの情勢を踏まえ残念ながら、コールは一切禁止されている。
だが「Sinfonia」の前奏の際、聞き覚えのあるコールが流れてきたのだ(笑)
 
しかし会場は誰も声をあげている様子はない……そう!最初から客層のコールが入った音源が流れてきたのだ!(笑)
 
確かに盛り上がる!……けど、不覚にも最初は笑ってしまった(笑)
 
こうして勝利のステージを満喫するROCKにゃん。
大満足の表情を浮かべ「Sinfonia」(コール入り)を見事に歌いきった。
 
そしてライブも終盤。
 
この情勢下で2年ぶりに有観客で生誕祭ライブが開けた事に対する感謝を、客層に向けて語り掛ける。
チケットが開催一週間前には完売して準備に専念出来た事が非常に嬉しそうだった。
また昨今、YouTubeの登録が韓国を中心に伸びている現状と、それに伴い今回YouTubeでの配信も実現出来た事にも感謝を述べていた。
 
その流れで……本来、終盤の楽曲を変えたと語る。
 
歌ったのは「Strawberry Jewel」
前述にあったように韓国でファンの広がりを見せている鈴音ひとみだが、特に同曲が人気が高いとの事。
これは彼女なりの海を越えた異国の地へのファンに対する感謝の現れだった……。
 
そしてラストは「Over the rahnbow」
鈴音ひとみの重要なライブの締めと言えばこの楽曲。
「虹」を表現するため、色とりどりのサイリウムの光が会場を包み込んだ。
 
こうして全ての楽曲を歌い終えた、鈴音ひとみ。
ファン層からのプレゼント贈呈などを経て、2年ぶりの生誕ワンマンライブは無事、その幕を閉じた。
 
 
【終盤セットリスト】
 
19.「Sinfonia」(コール入り)
20.「Strawberry Jewel」
21.「Over the rahnbow」
 
 
●総括
 
まさにタイトル通りの「最推し決定バトル!」
 
まさかの鈴音ひとみ対鈴音ひとみ(笑)
格闘ゲームで良くある同キャラ対決をこのような形で拝見する事になるとは思わなかった(笑)
 
ただ「CUTEにゃん」も「ROCKにゃん」も鈴音ひとみという一人の歌い手の異なる面をそれぞれクローズアップされており、こういうライブの見せ方、楽しませ方もあるのは感心しました。
これに中盤のアコースティックギターなども含めると「一粒で三度美味しい」くらいなそんな感じだったかも知れない。
 
唯一予想していなかったのは、この「CUTEにゃん」と「ROCKにゃん」で実際に勝負をつけた事だろうか。
個人的には「どっちもいいから引き分け」みたいな展開を予想していたが……だから「ROCKにゃん」勝利のコール付き「Sinfonia」の流れは非常に面白かった。
(なお「CUTEにゃん」勝利用の声入り楽曲については、今度復活する定期公演にて披露予定なので、興味ある方は行くといい)
 
でもよく考えたら、この日披露した楽曲……のべ21曲になるが、彼女のオリジナル楽曲の6割、7割くらいではないだろうか。
 
あれも歌ってない!これも歌ってない!
……きっとコアなファン(チームひとにゃん)なら、色んな意見があがってきそう(笑)
 
でもそんな論争もひっくるめての、今回のワンマンライブだったと思う次第。
むしろオリジナル楽曲だけで、20曲を超えるセットリストが組めるのが、これまでの彼女のキャリアの積み重ね、実績を如実に現していると思う次第。
 
今回の生誕ワンマンライブ、内容的にもちょうど良くて非常に充実したいい内容でした。
それでもあれもこれももっと……と思う自分も一方でいる。
 
鈴音ひとみなら、ひとにゃんなら……今日見せてくれたステージ以上のものをこれからも先、ずっと見せてくれるんじゃないか……。
 
生誕ワンマンライブを見るたびに、そのような感情を思い起こさせてくれた事を、この日、2年ぶりに思い出した。
 
現にそのために彼女は今も前を向いて走り続けている。
この苦しい情勢で立ち止ろうと考えた時があったかも知れない。
だけどアコースティックギターを弾き始め、DTMを習い始め、更に進化をしようとしている。
 
鈴音ひとみの可能性はまだまだこれからも広がり続ける。
 
それを感じた、生誕ワンマンライブでした。
 
「千葉が産んだシンガーソングライターアイドル、ここに有り!」
 
鈴音ひとみの進化は止まる事を知らない。


追伸。
なおこの日は撮影許可証が発行された方はライブの様子を写真で映している。
当方は元々許可は得ていないので、彼女のライブ中の写真は無いのだが、興味ある人は「#ひとにゃん0606」のハッシュタグを辿る事をオススメする。