【レポート】鈴音ひとみ生誕ワンマンライブ2021~どっちが好きなの?最推し決定バトル! | ヒトデ大石のなんとなくレポート置場

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ライブイベント、舞台観劇のレポートを中心に書いていこうというブログ。
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【レポート】鈴音ひとみ生誕ワンマンライブ2021~どっちが好きなの?最推し決定バトル!~@新宿ALTA Key Studio
 
鈴音ひとみ
 
「シンガーソングライターアイドル」を標榜する千葉県出身のソロアイドル。
現在はフリーランスで活動をしているが、その実績は関東圏のソロアイドルでは特筆すべきものがある。
 
ただその実績、活躍の一つ、一つをここであげるとキリが無いので、その点は興味ある方は是非お調べいただきたい。
 
そんな彼女だが多くのアイドル同様、コロナ禍において活動に制約を受けたのは間違いない。
現に昨年2020年は誕生日当日に開催予定だった生誕ワンマンライブは無観客配信の形式に変更となった。
 
これまで毎年のように開催を続けていた彼女にとって、苦渋の選択だったに違いない。
 
しかしそこは転んでもただは起きないのが、彼女らしいところ。
元々動画配信関係での強みを活かした活動を展開し、昨年の難局は乗り越えた。
やがてライブハウスでのイベントが徐々に復活し始めると、それに合わせるように彼女もライブイベントを中心に復帰を開始。
更にアコースティックギターを習い始めたり、また先日はDTM開始のためのクラウドファンディングを成功させるなど、変わらぬ人気ぶりと健在ぶりを見せてくれた。
 
そんな中決まった、今回の生誕ワンマンライブ。
彼女にとって2年ぶりの有観客での生誕ワンマンライブは果たしてどのようなものになったのか。
 
2021年6月6日。
鈴音ひとみの誕生日当日。
 
新宿ALTA Key Studioにて行われた「鈴音ひとみ生誕ワンマンライブ2021~どっちが好きなの?最推し決定バトル!」の様子をお送りします。
 
●開演前(会場の様子など)
 
先日も他のライブレポートで触れた通り、かつて国民的お昼の番組の収録スタジオとしても有名だったスタジオ。
個人的には数日ぶりにやってきました(笑)
 
開場時間になり入場すると、ロビーには三つものスタンドフラワーが待ち構えていた。

この点は流石、鈴音ひとみと言ったところか……。
 
ソロアイドルのファンの規模を考えると三つ立つだけでも快挙と言える。
特に最近は韓国でファンが急増しているとあって、韓国ファンからのスタンドフラワーは特に目を引いた。
 
そんなこんなで会場に入る。
 
会場後方に待機する横断幕を見ると、彼女の生誕ワンマンライブに来たと毎回思う。


また会場にはステージと両サイドをモニター映像を映し出していた。


多くの椅子席と共が並び、開演時間が近づくにつれ、その席も徐々に人で埋まっていく。
 
やがて開演時間となり、会場の正面のスクリーンには映像が映し出された……。
 
 
●本編
 
……明らかに部屋でリラックスしている鈴音ひとみ。
 
どうやら自身のライブがあった後で、エゴサをしている様子。
 
だが彼女はふと疑問に思う……。
 
かわいいひとにゃん。
 
カッコいいひとにゃん。
 
皆、どちらが好きなんだろう?
 
そこで彼女は思いつく。
 
「そうだ!皆で決めてもらおう!」
 
こうして史上初(?)鈴音ひとみによる、鈴音ひとみ対決の幕は上がる……。
 
 
〇CUTEにゃん
 
先攻でステージに立ったのは「CUTEにゃん」こと鈴音ひとみ(笑)
いや厳密には「かわいい」属性の鈴音ひとみという説明が妥当か……。
 
そんな彼女だが冒頭「マイ☆ヒーロー」からスタート。
続いて「Peach」「行くぜっ!!UHHD☆」などポップな楽曲を中心に歌っていく。
 
うむ……確かに「CUTEにゃん」だ。
 
パステルカラーの衣装がとてもかわいらしく、見ている客層なら誰もが、その愛らしさに目を細めてしまうだろう。
 
だがCUTEとは言うが、しっかり歌も聞かせてくるし、振付が激しい楽曲はやはりそれなりに激しい。
一部ロックな要素もあるので、これはCUTEではないような……と思う楽曲もあったにせよ(笑)これはこれで楽しい。
 
個人的にはバラードは特に秀逸。
「いつもの言葉」あたりは本当に毎回、その情景を思い浮かべるだけで目が潤んできそうになる。
 
体感時間としてはあっという間に感じたけど、CUTEにゃんのステージは全8曲で終了。
とてもかわいらしい、CUTEな鈴音ひとみの魅力が詰まっていました。
 
【CUTEにゃんステージ・セットリスト】
 
1.「マイ☆ヒーロー」
2.「Peach」
3.「行くぜっ!!UHHD☆」
4.「世界イチHAPPY BIRTHDAY!!」
5.「光ある場所」
6.「願い星」
7.「いつもの言葉」
8.「Lie or truth〜キミは誰のモノ?〜」
 
 
CUTEにゃんステージを終え「Lie or truth〜キミは誰のモノ?〜」のMVが流れ終えた後、続いて登場したのが……。
 
 
〇ROCKにゃん
 
今度は「カッコいい」属性全開「ROCKにゃん」登場。
この日、初お披露目となる青を基調とした衣装で登場。
 
彼女自身のパーソナルカラーはミントグリーンだが、何気に青をあしらった衣装も多く、非常に似合っている。
 
そんなROCKにゃんが冒頭で歌ったのが「BLUE DRIVE」
衣装に合わせてきたか!?と思った。
 
「CUTEにゃん」とは対照的にここからは文字通り「ロック」な彼女のステージが続く。
セットリストを見ても、その傾向が非常に強い。
 
だがここでもバラード楽曲の秀逸さが目を引く。
「アメ×コイ。」「刹那花」あたりはかなりいい。
歌い手としての彼女の真骨頂が発揮されていた場面だと思う。
 
更にラスト二曲は「絆」そして「Sinfonia」と彼女の代表曲と言っていい二曲が続いた。
この二曲を連続で持ってくる流れは圧巻だった。
 
こうしてROCKにゃんのステージも8曲構成にて終了。
とてもロックで爽快な、鈴音ひとみのステージが目の前に広がっていました。
 
【ROCKにゃんステージ・セットリスト】
 
9.「BLUE DRIVE」
10.「プラスティック#シンドローム」
11.「コイハナビ」
12.「FREESIA」
13.「アメ×コイ。」
14.「刹那花」
15.「絆」
16.「Sinfonia」
 
 
ROCKにゃんステージを終え「Sinfonia」のMVが流れる中、ステージの上では何やら着々と準備が進む……。
一体何が始まるのか……「Sinfonia」のMV明けに出てきた鈴音ひとみの手には……一本のギターが握られていた。
 
 
〇中間ステージ(?)
 
ここでは「CUTEにゃん」でも「ROCKにゃん」でもない、鈴音ひとみが登場(変な言い方・笑)
 
椅子に座り、楽譜を前にして彼女は……弾き語りを始めた。
 
半年ほど前からギターを手にし始めた彼女。
前述したDTMの話にも通じるが、彼女自身、楽曲を作れるようにしたかったのと、また歌以外の表現の幅を広げたい意思の現れだと感じる。
 
そんな彼女がここで新曲を発表。
ギターを片手にメロディを奏でる。
 
過去、アコースティック編成はあった。
だが彼女一人で歌い、楽器を弾く光景は、恐らく我々が目にするのは初めてだっただろう。
 
ギターを始めて半年。
お世辞にも上手いとは言えないけれど、きちんとコード進行に沿って演奏をしていたし、ほぼ滞りなく歌いきったところに、鈴音ひとみのプロとしての矜持を垣間見た。
 
なお新曲のタイトルは「絶対結婚しような」
 
歌詞も良く聞いていると、どうも男性目線の歌詞が印象的だった。
 
この楽曲を終え、椅子、ギターなどを撤収していつも通りのマイク一本のスタイルに戻った鈴音ひとみ。
続いて歌ったのは「夢の続き」
 
実はこの楽曲が作られた際の背景は、決して明るいものではなかった事をMCの中で語っている。
 
鈴音ひとみほどの実績のあるソロアイドルでも、昨年のコロナ禍における(主にマイナス面の)影響は大きかった事を感じる内容だった。
 
だがそのような状況でも楽曲を作るうちに前を向く気持ちが溢れてきた……という趣旨の事を語っていた。
その言葉通り、どこか切ない曲調の中に前向きな気持ちが溢れてくる楽曲だった。
 
 
……こうして(普通の?)鈴音ひとみのステージは終了。
ここで「CUTEにゃん」と「ROCKにゃん」の投票タイムが設けられる!
 
当初はネタだと思っていたが、割と当人的にはガチな投票をしたかった模様(笑)
(自称)ひとちゃん野鳥の会が挙手による集計を終え、気になる結果は……「この後!」と言い、鈴音ひとみはステージを去った。
 
 
【鈴音ひとみ(ノーマル)・セットリスト】
 
17.「絶対結婚しような」
18.「夢の続き」
 
 
「夢の続き」のMV(初披露)が流れて、会場が静けさに包まれた後、再び鈴音ひとみがステージに登場した!
その衣装は……。
 
「ROCKにゃん」の衣装をまとい「ROCKにゃん」の勝利を宣言する、鈴音ひとみ(ことROCKにゃん)
 
こうして勝利の一曲という事で「Sinfonia」を熱唱する……のだが、この「Sinfonia」に違和感……。
 
当日はこの情勢を踏まえ残念ながら、コールは一切禁止されている。
だが「Sinfonia」の前奏の際、聞き覚えのあるコールが流れてきたのだ(笑)
 
しかし会場は誰も声をあげている様子はない……そう!最初から客層のコールが入った音源が流れてきたのだ!(笑)
 
確かに盛り上がる!……けど、不覚にも最初は笑ってしまった(笑)
 
こうして勝利のステージを満喫するROCKにゃん。
大満足の表情を浮かべ「Sinfonia」(コール入り)を見事に歌いきった。
 
そしてライブも終盤。
 
この情勢下で2年ぶりに有観客で生誕祭ライブが開けた事に対する感謝を、客層に向けて語り掛ける。
チケットが開催一週間前には完売して準備に専念出来た事が非常に嬉しそうだった。
また昨今、YouTubeの登録が韓国を中心に伸びている現状と、それに伴い今回YouTubeでの配信も実現出来た事にも感謝を述べていた。
 
その流れで……本来、終盤の楽曲を変えたと語る。
 
歌ったのは「Strawberry Jewel」
前述にあったように韓国でファンの広がりを見せている鈴音ひとみだが、特に同曲が人気が高いとの事。
これは彼女なりの海を越えた異国の地へのファンに対する感謝の現れだった……。
 
そしてラストは「Over the rahnbow」
鈴音ひとみの重要なライブの締めと言えばこの楽曲。
「虹」を表現するため、色とりどりのサイリウムの光が会場を包み込んだ。
 
こうして全ての楽曲を歌い終えた、鈴音ひとみ。
ファン層からのプレゼント贈呈などを経て、2年ぶりの生誕ワンマンライブは無事、その幕を閉じた。
 
 
【終盤セットリスト】
 
19.「Sinfonia」(コール入り)
20.「Strawberry Jewel」
21.「Over the rahnbow」
 
 
●総括
 
まさにタイトル通りの「最推し決定バトル!」
 
まさかの鈴音ひとみ対鈴音ひとみ(笑)
格闘ゲームで良くある同キャラ対決をこのような形で拝見する事になるとは思わなかった(笑)
 
ただ「CUTEにゃん」も「ROCKにゃん」も鈴音ひとみという一人の歌い手の異なる面をそれぞれクローズアップされており、こういうライブの見せ方、楽しませ方もあるのは感心しました。
これに中盤のアコースティックギターなども含めると「一粒で三度美味しい」くらいなそんな感じだったかも知れない。
 
唯一予想していなかったのは、この「CUTEにゃん」と「ROCKにゃん」で実際に勝負をつけた事だろうか。
個人的には「どっちもいいから引き分け」みたいな展開を予想していたが……だから「ROCKにゃん」勝利のコール付き「Sinfonia」の流れは非常に面白かった。
(なお「CUTEにゃん」勝利用の声入り楽曲については、今度復活する定期公演にて披露予定なので、興味ある方は行くといい)
 
でもよく考えたら、この日披露した楽曲……のべ21曲になるが、彼女のオリジナル楽曲の6割、7割くらいではないだろうか。
 
あれも歌ってない!これも歌ってない!
……きっとコアなファン(チームひとにゃん)なら、色んな意見があがってきそう(笑)
 
でもそんな論争もひっくるめての、今回のワンマンライブだったと思う次第。
むしろオリジナル楽曲だけで、20曲を超えるセットリストが組めるのが、これまでの彼女のキャリアの積み重ね、実績を如実に現していると思う次第。
 
今回の生誕ワンマンライブ、内容的にもちょうど良くて非常に充実したいい内容でした。
それでもあれもこれももっと……と思う自分も一方でいる。
 
鈴音ひとみなら、ひとにゃんなら……今日見せてくれたステージ以上のものをこれからも先、ずっと見せてくれるんじゃないか……。
 
生誕ワンマンライブを見るたびに、そのような感情を思い起こさせてくれた事を、この日、2年ぶりに思い出した。
 
現にそのために彼女は今も前を向いて走り続けている。
この苦しい情勢で立ち止ろうと考えた時があったかも知れない。
だけどアコースティックギターを弾き始め、DTMを習い始め、更に進化をしようとしている。
 
鈴音ひとみの可能性はまだまだこれからも広がり続ける。
 
それを感じた、生誕ワンマンライブでした。
 
「千葉が産んだシンガーソングライターアイドル、ここに有り!」
 
鈴音ひとみの進化は止まる事を知らない。


追伸。
なおこの日は撮影許可証が発行された方はライブの様子を写真で映している。
当方は元々許可は得ていないので、彼女のライブ中の写真は無いのだが、興味ある人は「#ひとにゃん0606」のハッシュタグを辿る事をオススメする。