ここだけの話……これまでにないくらい、準備は順調だった。
自分が燃えこれ学園の広報委員として迎える(自分にとって)5回目の蒼音舞生誕祭……。
2020年度から実質幹事を任されて、そのノウハウの蓄積もあって、5月中には早々にほとんどの準備を終えた。
フラワースタンドの手配、サイリウムの準備、生誕口上の作成などなど……。
自分一人ではなく、(蒼音舞ファンの総称である)「あおねぐみ」の皆の助けがあっての事だけど、6月に入ってから、この日の生誕祭に向けた宣伝に専念出来た。
そういう意味では精神的にも余裕があった。
前々日の鈴音ひとみバースデーライブも、前日の漆黒ノ協奏曲~コンチェルト~単独公演も楽しむ余裕があった。
6月6日……「蒼音舞生誕祭」当日。
この日の午前中に食料品の買い出しをして、昼ごはんを作り、そして最後の生誕祭宣伝のツイートをして、自分なりに出来る準備を全て終えた。
この時点でまだ時間はあったので昼寝をしてから、夕方、体力的に万全な状態で会場に向かう予定を立てた。
何もかもが完璧だった。
あとは「蒼音舞生誕祭」を精一杯楽しみ、そして推しメン・蒼音舞を精一杯大きな声でお祝いする。
……それだけのはずだった。
昼寝から目が覚め、スマホの時刻を見る。
予定より少し早い目覚めだが、余裕をもった行動に移ろうとした。
寝ている間に何か情報は更新されていないか……そんな軽い気持ちでツイッターを見た。
そこには當銘菜々、仲川つむぎ、三浦千鶴のコロナ感染、そして「蒼音舞生誕祭」欠席の報があった……。
本日の出演について
— 燃えこれ学園 (@moecoregakuen) June 6, 2023
本日、簡易抗原検査キットの検査にて陽性反応が出てしまった為、當銘、仲川、三浦の3名はリモート出演となりました。
また先日体調不良でお休みした佐々木は体調が回復してきたので参加曲を限定し出演致します。
この変更に伴い
開場18:55開演19:45と変更させて頂きます。 https://t.co/9NlPKCVUBW
衝撃が走り、一瞬、頭が真っ白になった。
「ふざけるな!」
つい口に叫んでいた。
誰のせいでもないし、誰が悪い訳じゃない。
強いてあげれば、コロナウィルスのせいだ。
だけどもしライブやアイドルの神様がいるとするなら、この仕打ちはあまりにも残酷だと思った。
誰にもどこにも向けられない怒りを覚えた自分だったが、しばらくして我に返る。
最悪、中止か延期が考えられた状況でも、燃えこれ学園は「蒼音舞生誕祭」を開催を選んだ。
既にこの時点で、蒼音舞自身がこの日のために準備していたプランは大なり、小なり崩れたはずで、我々に見せたかった100%の物を提示できない事は明白だった。
……それでも彼女たち、燃えこれ学園はこの日のライブに臨む。
今はやり場の無い、怒りに身を任せている場合じゃない。
彼女たちを応援するのは……そして蒼音舞を誰よりも大きな声で祝うのは自分だ!
そう気合を入れ直し顔を洗い、髪をセットして……この日の生誕祭のために背中にサイン(など)が書かれた、紫色の真新しい「推しT」に袖を通した。
……曇天の空の下、降りだした雨の中、自分は初台の地に足を向けた……。
今回は2023年6月6日、初台DOORSにて行われた『燃えこれ学園定期公演「蒼音舞生誕祭」』についてレポートします。
●開演前
当初の予定より開場が遅れた会場前。
既に数名の広報委員が、会場前の入口付近にいた。
その場にいた全員に先程の一報は届いていた。
大変な事になった。
そのような事を自分は言ったと思う。
でもここで悲観しても仕方ないと割り切り、やがて開場時間となり、早々に会場に入る。
地下へ続く階段を下り、ライブが行われるホールに到達。
ホールの一角に自分たちが注文したフラワースタンドが鎮座していた。
思った以上に紫一色だった。
確かに要望にはそのようにお願いしたけど、想像以上に紫で統一されていて、自分としては満足だった。
これにはサンプル画像を前もって見ている、他のあおねぐみも驚いていた。
やがて人が続々と入ってくる。
前もって蒼音舞自身が目標としていた動員数には足りなかったかも知れない。
この日、出演するメンバーが少なくなったからと言って、入場する客の数が減った訳じゃなかった。
中には前々日の鈴音ひとみ現場でお世話になっている方や、「会長」でお馴染みの有名なヲタさんもいた。
その中にこの現場では見慣れない……上下紫のスーツに身を包んだ男がいた。
自分の古くからの友人である、浅間兵吾だ。
春先に会った際、この生誕祭の話をした際、上下紫のスーツを用意して実際に見に行くという話になったのだが……見事に公約を果たしてくれた。
そんな彼の気持ちが嬉しかった。
自分自身、どこか抱えていた不安が払拭された。
やがて会場内は前物販が開始となった。
この前物販の開始も予定よりずれ込んでいるが、更にそこから熊野はる、そしてこの日の主役、蒼音舞の登場はやや遅れた。
このあたりの経緯は熊野はるがこの日の事をツイートで連投しているので確認するといいだろう。
【6/5蒼音舞生誕祭】
— 熊野はる( ・᷄ὢ・᷅ )🐻2024年Zepp公演 (@haruharuharu107) June 7, 2023
改めまして昨日は蒼音舞生誕祭!
本当にありがとうございました!
あまりこういうこと書かないんだけど、昨日は感じることも多くて心の奥の気持ちを伝えたくて、ブログにしようかなとも思ったんだけど、気軽に見やすいツイートにします。
でも改めてブログにもこちら残します。 pic.twitter.com/kcBrDtgPe8
ただこの時思ったのは、このような状況でも笑顔で出迎えてくれた蒼音舞を少しでも安心させたいという、自分なりの気持ちだった。
前物販を終えた後、開演まで細かな準備を経て、いよいよ開演となる。
こうして2023年度の「蒼音舞生誕祭」の幕は上がった。
●本編
※以下、ネタバレになるため、アーカイブ配信を観ていない方はご注意ください。
一曲目にいきなり「お誕生日おめでとう」から始まった。
本来なら10人で立つところ、7人で迎える。
7人でも十分大人数なのだが、10人を見慣れた自分たちからすると、どうしても寂しさはぬぐえない。
それでもバースデーグッズを身に着けた各メンバーの動きや表情を見ているうちに、その気持ちは徐々に和らいでいくのを感じた。
実はこの日、2番のBメロでいつもと違うコールを用意していたのだが、蒼音舞は気づいていただろうか?
後に話を聞く限り気付いていなかったので、これはいずれリベンジ……いややはり恥ずかしいからやめよう(笑)
冒頭でいきなり盛大にお祝いしたところで、メンバーの自己紹介に移る。
時間がある時みたいにクラス毎ではなく、横一列に並び自分の名前を言うスタイルだった。
この演出の場合、セットリスト的に時間が確保できていない事が多い。
当初からこのスタイルを予定していたのか、そうでないのか分からないが、当初の予定より開演が15分ほど押していた事を考えれば、この方法は自然に思えた。
この時、残念ながら当日現地に行けなくなったメンバー……當銘菜々、仲川つむぎ、三浦千鶴とリモートで中継が繋がった。
画面の向こうの彼女たちは非常に元気そうに制服姿で、笑顔で手を振っていた。
内心はどうだったか分からない。だけどこういう時でも笑顔を振りまいてくれる事で、会場にいる誰もがどこか安心感を覚えたに違いない。
冒頭のMCを経て、次に歌うのは蒼音舞歌い出しの「恋時雨」
この楽曲は激しいダンスがあるため、普段なら一部メンバーの出演が制限されている。
実は今回の生誕祭にあたり、フルメンバーでのパフォーマンスを予告しており、この生誕祭におけるセールスポイントの一つだったはずなのだが、図らずも今回、それが叶う事はなかった。
しかし蒼音舞の力強い歌い出しから始まった同曲において、この日出演した全メンバーの全力のパフォーマンスは会場にいる者全てを魅了した。
非常に力強い彼女たちの姿に、会場の熱気が高まっていくのを覚えた。
続いて歌ったのは「夢幻華」
燃えこれ学園でも屈指の人気曲だが、一つ前に歌った「恋時雨」とは密接な関係にあり(時系列的に)後から発表された「恋時雨」は「夢幻華」のアンサーソングという位置づけである。
この二曲が続いた事はある意味で必然だったように思う。
なお本来、この楽曲を歌う佐々木千咲子は先日からの体調不良の影響で、この日出演制限がかけられていたため、この楽曲は欠場。
冒頭で歌い出しを担当したのは……この日の主役・蒼音舞だった。
元々、佐々木不在時の編成では歌い出しを任される事が多かった蒼音舞だったが、その安定感は抜群のものだった。
他にも普段、當銘菜々が担当する2番Bメロを担当するなど、思いがけない形で主役としての面目躍如となった。
この二曲の後、更に続けて「BRAVE」という流れ。
前二曲が和風ロックなら、こちらは王道のロック系と激しい楽曲が続いた。
ここは熊野はる(前曲は不在だった)佐々木千咲子、蒼音舞ら歌唱力に定評があるメンバーを中心に力強くゴリ押しするスタイルが目立った。
そして曲の中盤……気が付けば、蒼音舞の姿はステージの上から無くなっていた……。
……こうして三曲連続を終えて、ステージでは蒼音舞を除く制服姿のメンバーたちが横一列に並ぶ。
会場の壁に映し出されたスクリーンには、この日会場に行けなかったメンバー三人の姿も映し出される。
熊野はるがこの日の経緯を知らない客層に向けて、この日の事情について説明をしつつMCを盛り上げる。
この日の主役、蒼音舞が姿を現さないまま、やや長めになったMC(と直前のメンバーの立ち位置の会議)を経て歌ったのは「ミラクる☆妄想がーる」
前年度までは「そろそろMIX」というネタをぶち込む事で有名な同曲(笑)だったが、今年度は(良くも悪くも)その余裕がなく、通常の虎火発動MIX(「虎虎虎虎……」の連呼から始まるMIX)が入った。(この時、最前列で自分に向けてマイクを向けたのが高未悠加。これも當銘菜々の代理)
2番Bメロで明らかに熊野はるソロパートの立ち位置が不自然だったりしたところで……この日の主役、蒼音舞が真っ白なドレス(に背中に黒いリボン)という装いで登場した。(なおメンバーの後日談を聞く限り、蒼音舞本来の登場のタイミングが違った模様)
この白いドレス姿は事前に6月2日、蒼音舞生誕記念トークポートや、燃えこれ学園公式配信などで目にしていた方も多いだろう。
ただ……過去の彼女の生誕祭や、生誕ドレス姿を拝見した方がある方ならご存知だと思うが、ここ数年の彼女の生誕ドレスは黒、もしくは自身の担当カラーである紫を中心にしたものが非常に多く、この日の彼女を(初めて)拝見した人ほど驚いたのではないかと思う。
自分も事前にこのドレス姿については知っていたものの、やはり白を基調としたドレス姿は想像はしていなかったので、2日の初披露時は驚いた記憶はある。
そんな主役を加えたステージは、熊野はるソロパートで蒼音舞が結婚式を彷彿とさせる腕組をしたり(これは5月公開の短編ドラマ「熊野結婚するってよ」のオマージュも兼ねる。最後は成田麻穂と手をつなぐというオチ付き)、落ちサビのところで蒼音舞の号令で筋トレを始めたりするなど、いつもと一味も二味も違った感じで終了となった。
楽曲後のMCではアクシデントがあった事を示唆したり、蒼音舞のドレス姿を間近で見て客層皆がはしゃいだりした後、生誕祭恒例の主役のソロコーナーとなる。
蒼音舞は現状、ソロ楽曲が一曲なので、通常であれば彼女自身のソロ曲披露となる……のだが、ここで歌ったのは「Red Voice」
この楽曲、元は熊野はるのソロシンガー時代の楽曲であり、2015年に燃えこれ学園(当時:萌えこれ学園)が「カバーオブ熊野はる」として発売。その中の一曲となっている。
当時も蒼音舞は「Red Voice」を担当していたが……それでもこの選曲は意外だった。
なお後で話を総合すると、この楽曲が歌うのが決まったのは当日で、ほぼ事前準備が無い中で蒼音舞は歌った事になる。
それにも関わらず力強く歌いきるあたり、元から歌唱力に定評があるとは言え、彼女の実力の片りんを見せつける形になった。
実は自分が一番(心の)準備が出来ていなかったのは、ここだと思う。
しかしこの楽曲を良く知っている、先輩広報委員の助けもあり滞りなく応援は出来たと思う。
こうして「Red Voice」を歌い終え、蒼音舞のMCになる。
毎年、手紙を用意してそれがネタになる事が多い彼女だが、今年はその手紙もなく切々と語り始める。
……内容については、今の彼女の率直な心境が語られていたと思う。
これまでの事、これからの事、自分がこれからどうありたいか。
話をうまくまとめきれないあたりも含め、蒼音舞らしさが込められていたと思う。
やや長めに自分の想いの丈を語った後、蒼音舞のソロ曲「RealCry」となる。
前述のMCでも語っていたが、この日でちょうど音源発売して6周年となった同曲。
実際に楽曲が出来たのは更に数年前に遡るが、長年この歌を通じて、歌い継がれる想いが溢れていた。
蒼音舞はこの日も歌で、それを力強くそれを体現した。
この日のために、あおねぐみ(蒼音舞ファンの総称)で用意した生誕口上。
「RealCry」が音源として世に出て6年。
彼女に自分たちの想いはきちんと伝わっただろうか。届いただろうか。
前年度との大きな違いは、会場内で声に出して伝える事が出来た事だ。
前年度の蒼音舞生誕祭の時期は、まだ(燃えこれ学園のルールでは)会場内での声出しが禁止されていたので、生誕口上は作っても声にして出す事が出来なかった。
それが出来ただけでも、今年度は大きかった。
こうして激しく熱い歌を歌い終えた後の彼女が歌い出したのは「ありがとうの歌」
これまでの激しさが嘘のように、静かなピアノの旋律から始まる同曲。
冒頭は蒼音舞がソロで歌い上げ、「オルゴール衣装」に着替えたメンバーがステージに登場する。
後輩メンバーにあたる稲森のあ、高未悠加、山田みつきが1番途中から歌に加わり、サビのところで全メンバーの歌唱へと繋がる。
そして間奏を挟んで、1期生メンバーの熊野はる、佐々木千咲子、成田麻穂と共に歌う。
ここは1期生同士……言葉にならない感情がこみ上げてくる様子が分かった。
蒼音舞は重要なパートを一人で歌い上げ、それを周りのメンバーが支える形で一つの歌を紡ぎあげるという……メンバー間の絆が見える素敵な演出で締めてくれた。
蒼音舞が半ベソで「ありがとうございますー」と言い感動……に浸る時間もなく(笑)時間的にだいぶ押していた生誕祭は、ここから急ぎ終盤となる。
ここで歌ったのは「オルゴール」
「オルゴール衣装」に着替えた時点で、この楽曲は十二分に予想されていたが、この楽曲における蒼音舞はソロパートもあるが、どちらかというと主役のポジションではなく、もう一つの武器とも言えるハモリで存在感を存分に発揮する。
燃えこれ学園初見の方は特に分かりにくいかも知れないので、アーカイブ配信が見れる人にはその点を意識して観て欲しいポイントである。
「オルゴール」のきれいな旋律が響いた後、この日ラストで「すき!すき!好き!!」を熱唱!
燃えこれ学園初期からの代表曲。この日は歌わなかったが「Re-START」が出るまでは、燃えこれ学園の代表曲はこちらを指していたと思う。
冒頭の歌い出しを始め、蒼音舞にソロパートが多く振り分けられており、さながら「蒼音舞生誕祭特別バージョン」と言って過言でない歌割りになっていた。
(なおアーカイブ配信を見直して確認したところ、この日お休みだった當銘、仲川、三浦のソロパートが全て蒼音舞に振り分けられている)
楽曲終盤のこの楽曲の口上が会場に響き渡り、こうして本日の主役が前面に押し出された「すき!すき!好き!!」は無事終了。
その後、生誕祭ではお馴染みのメンバー全員の色紙が手渡された後、(「校歌斉唱」の音頭を待たずに)「燃えこれ学園 校歌」を会場全体で斉唱。
稲森のあ生誕祭のお知らせ、リモート出演となった(オルゴール衣装に着替えている状態の)仲川、三浦、當銘の順に一言、そして蒼音舞の挨拶を経て、2023年度の「蒼音舞生誕祭」は幕を閉じた。
・セットリスト
1.お誕生日おめでとう
2.恋時雨
3.夢幻華
4.BRAVE
5.ミラクる☆妄想がーる
(蒼音舞ソロ)
6.Red Voice
7.RealCry
8.ありがとうのうた
9.オルゴール
10.すき!すき!好き!!
(ED.「燃えこれ学園 校歌」)
●総括
セットリストにある通り、この日は(校歌を除いて)全10曲。
普段の生誕祭なら12~14曲程度が通常なので、10曲はやはり少ない。
やはりメンバーが三人抜けた影響は大きく、当初のセットリストから変更せざるを得なかった事が分かる。
昨今の燃えこれ学園の代表曲とも言える「Re-START」を外している点からも、数曲削っているのは間違いない。
歌割り、ダンスにおけるフォーメーションもそうだし、普段から燃えこれ学園を見ているファン層なら一目でわかる違いから、恐らく初見でも不自然に思う場面も見受けられた。
開場、開演時間を遅らせてまで修正を兼ねたリハーサルに費やした事がメンバーの発言(前述した熊野はるのツイートが一番分かりやすい)からも分かっており、今回の生誕祭がいかに開催直前まで混乱に見舞われたのが容易に想像できる。
またその事による進行時間の押し具合も、蒼音舞ソロコーナーの前後から見て取れる。
特に「オルゴール」ならびに、最後の「燃えこれ学園 校歌」での曲の入り方は顕著な例。
個人的に「燃えこれ学園 校歌」はせめて「校歌斉唱」と蒼音舞が言うまで待って欲しかったので、かなり残念である。(ただし蒼音舞も「それでは……」と前置きしているため、フォロー出来ない部分もある)
正直、今回の「蒼音舞生誕祭」は蒼音舞が、そして燃えこれ学園が本来見せたかった内容の……半分、もしくは多めに見積もって6~7割のものしか表現出来なかったのではないかと推測している。
少なくとも今回の内容で100%という事は無いだろうし、きっと蒼音舞だけでなく、燃えこれ学園メンバー全員が不本意な気持ちは常にどこか持ち合わせていたと思う。
ただ中止、延期という選択肢がある中で「蒼音舞生誕祭」をこの日開催した決断については尊重したいし、今回の生誕祭の内容について不満があったかと聞かれたら、そんな事はなく、むしろこのような苦しい状況でも、きちんと自身の想いを届けてくれた蒼音舞には感謝しかない。
生誕祭やバースデーライブは、当日の主役にとっては「ありがとう」を伝える場であるのだけど、自分たちファンにとっては「おめでとう」を伝える場であるので、やはりどんな形でも開催してくれたのは嬉しかった。
例年なら楽しかったとか、感動したとかあるんだろうけど……そういう意味では開催そのものが嬉しかった……という感じなので、今年度の生誕祭はいつもと違った、ちょっと特別な生誕祭だったと思います。
この日、会場で蒼音舞を共に祝ってくれた皆に感謝。
そして配信を通じて見守ってくれた皆に感謝。
もちろん万全の状態で、万全なものが見れたら良かったかも知れない。
だけど今回のような逆境の中で迎えた生誕祭も、いつか笑って振り返る事が出来る大切な思い出になってくれればいいと思うし、自分はそうなってくれると信じています。
この先、あとどれくらい蒼音舞を応援し続ける事が出来るのか……そしてあと何度「蒼音舞生誕祭」を迎えられるか、今はまだ分からない。
だけど自分はこの日の事を、2023年度の「蒼音舞生誕祭」を、ヲタとして生きる以上忘れる事はない。
そして蒼音舞を応援してきた5年前から、今日この日までを文字通り「紫の『誇り』」として刻み込んでいきたいと思う。
あおねちゃん、出会ってくれて……ありがとう。