【レポート】AnBぷれみあむぅ presents 『ぢゃ☆ベストテン vol.73』@池袋mono
※このイベントは3月21日に行われたものです。
※[速報]上げていますが、ライブの詳しい様子はこっちでレポートします。
結果を知っている人も知らない人も、じっくり読んでくれると嬉しいです。
毎度の事ですが、こちらを読む前にまずは昼の様子からどうぞ。
・AnBぷれみあむぅ presents 『第73回イカすアキバ天国』@池袋mono
https://ameblo.jp/hitode0014/entry-12585111547.html
昼は約1年ぶりの復活だった、純愛★純情倶楽部が優勝した。
果たして次回、どのようなステージを魅せるのか、非常に楽しみである。
一方、夜の部「ぢゃ☆ベストテン」
こちらも今回、コロナウイルスの影響を考慮し、特別ルールを設けた!
脱落なし!
……このご時世、正直、出演者、客層共に自粛が十二分に考えられる。
そんな状況において脱落しても……というのが主宰の考え。
よって今回に限り、脱落は無しという救済措置が取られる形となった。
だがそうなると次回は11組+昇格組による12組での戦いになる。
現状、次回はこのような救済措置は予定されていない。
そして最終的には通常の10組+昇格組に戻す……という事は、どうなるかというと……。
次回は脱落2組……。
……これはこれでカオスな展開になりそうだが……。
だが今回は今回。
次回のランキングを踏まえると、今回の戦いも十分、大事なものになってくる。
コロナウイルスに負けず、果たして誰が勝ち名乗りをあげるのか!?
初春の一大決戦!「ぢゃ☆ベストテン vol.73」の様子をレポートいたします!
●開演前
開演前の会場はやはりいつも通り、入場待ちの人で溢れていた。
これだけ見るといつも通りの光景が広がっているように見える。
しかし……毎回のように来ている人なら誰もが感じただろうが、いつもよりは来場した客数が少なく感じた。
いや感じた……ではなく、実際に少なかっただろう。
具体的にはいつもより一人あたりの空間に余裕を感じたからだ。
人口密度がいつもより低い。
即ち入場者数の減少である。
結局これが終盤まで続いたので、残念ながら今回はいつもより客数は少なかっただろう。
同時に多少なりともコロナウイルスの影響で歯止めがかかったのだろう。
当時は都知事が外出自粛を呼びかける前の段階であったものの、当時でこの影響……。
確かにこの状況で脱落が決まったとしても、当該出演者にとっては流石に同情も起きる。
主宰の「脱落なし」の判断は間違えていなかった事を実感する。
こうした中でも、ステージ前のスクリーンには各種CM、諸注意が流れて、OP映像へと移行する。
その後、司会のJR&メトロが登場。
投票ルール、そして改めて諸注意を経て、いよいよ本編へ移行する。
トップバッターはずっとビビっているイメージしかない(笑)この方……。
●本編
○昇格組:藤嶋ちづる
【セットリスト】
1.「紅蓮華」(LiSA)
2.?
3.「My dear Passion」
トップバッターに登場は藤嶋ちづる。
「第72回イカすアキバ天国」を優勝した猛者。高い歌唱力に定評がありステージは一見の価値あり……なのだが、MCでは常にビビりっ放しである(笑)
もっともこのビビりっぷりも面白いので、一見の価値はあったかも知れないが(笑)
最初に「紅蓮華」(LiSA)(だったと記憶している)でカッコ良く登場して、MCの落差は笑う。
もっとも歌い始めると堂々としているので、歌っている最中には、そのビビりっぷりは微塵も感じさせない。(本人は心中穏やかじゃないだろうが)
それでも本人、とても緊張していた割りにはしっかり15分のステージをこなして無事終了。
自身の中で「15分×3」を見事にやり遂げた瞬間であった(笑)
こうして「ぢゃ☆ベストテン」に新たなメンバーが加わった……。
昇格組が終わりいよいよ前回の投票結果を元にしたランキングに移行する。
なお前回脱落となった11位相当は……。
○11位:ベティーブラウン(↓1/3078点)※9月の得点を換算
元々の点数が低かった上に、2回連続欠席だったので多少は致し方ない気も……。
ただ地元・沼津では大きなチャンスを掴みかけているので、引き続き頑張って欲しいと切に願う。
それでは今回の10位で発表されたのは……。
○10位:清水舞美(↓3/3320点)
【セットリスト】
1.「カラス」
2.「暗転」
3.「真っ新な空」
前回7位から3ランクダウン。脱落目前の順位だったがMCでは「あぶない、あぶない」と脱落の危機に瀕する口癖を発した。
一曲目「カラス」の後でやや長いMCとなるが、その言動はあくまでいつも通りの彼女のもの。
過去に何度も脱落の危機に瀕しているためか、前述のように「あぶない」と言いながらも、どこか危機感は感じられなかった。
また昨今の情勢に対して「アイドルライブは良く開かられる」「アーティスト系のイベントは全滅」というような飄々した内容を延々と語る。
7月の自身のBDが、7月の開催を重なるため、5月は頑張らないといけないと言い、残り二曲も歌う。
終始、このようにつかみどころのない言動を続けた清水舞美のステージは終了。
過去、幾度となく脱落の危機を脱した余裕(?)からか、そこに危機感を感じる事は無かった。
果たしてこの余裕が吉と出るか、凶と出るか……いずれにせよ今回は脱落しないが(汗)
○9位:FICE(↓5/4575点)
【セットリスト】
1.「夢旅」
2.「山手線内回り~愛の迷路~」(タッキー&翼)
3.「上等!」
前回より大幅にランクを落としてしまったFICEだが、このご時世だが時事ネタを持ってくるのがFICEのFICEたる所以!(笑)
この日は……高輪ゲートウェイ駅開業記念(笑)顔面が山手線のペイントのFICEたちが織りなすショータイム(笑)
一曲目は久々に「夢旅」。ここで通常は「山梨レールウェイ」と叫ぶところを「高輪ゲートウェイ」と叫ぶスタート(笑)
その後、駅長に扮したベンジャミン西国分寺JRも交えたコントを展開して、二曲目は「山手線内回り~愛の迷路~」(タッキー&翼)をダンス中心に披露。
そしてラストは「上等!」で締める構成となった。
最後は高輪ゲートウェイを出発する列車となって、客の間を縫うようにして去って行ったFICEとサポートメンバーたち……。
非常にシュールかつコント部分におけるFICEの真骨頂が見れた爆笑ステージだった。
次回はどのようなステージを見せてくれるのか興味は尽きない。
○8位:ソラ豆琴美(↑1/4825点)
残念ながら……半年ぶりの欠席!(爆)
今回も凝った欠席VTRを用意して、会場の笑いを掻っ攫っていました。
さて前回の欠席は3回連続で半年間続きましたが、次回は出場してくれるのでしょうか。
色んな意味で注目が集まります。
○7位:ゅん((・∀・))ゅん(↓1/5023点)
【セットリスト】
1.「恋をするたびに傷つきやすく」(翠玲)→「愛のメディスン」(桃井はるこ)→「巫女みこナース・愛のテーマ」(Chu☆)
2.「endless special」
FICEに続き、彼女たちもある意味、このご時世を考えての構成。
病気に勝つためには……と言う事で、ナースに扮した二人によるステージが展開。
懐かしいナース関連の楽曲三曲による「ナースメドレー」が展開される。
しかしMCで白湯の声の枯れ具合に皆が驚く。本人によると本番直前で声が急に枯れたとの事だが……発熱などもなく原因は不明。
後日、様子を拝見すると特に風邪などではなく、既に回復している模様だったが、客層が心配になる瞬間だった。
「ナースメドレー」の後は、「endless special」を熱唱して無事終了。
以上、終わってみれば、全体的に割と正統派だったゅん((・∀・))ゅんのステージだった。
大御所のゅん((・∀・))ゅん、次回の順位はどの辺りか……。
○6位:みでぃ(↓3/5098点)
【セットリスト】
1.「十字架ROSES」
2.「絆DECADE」
3.「弾丸LIAR」
3ランク落として、みでぃ登場……のはずが、ステージに現れたのは、おかやん。!?
これまでみでぃがサポートのキーボードとして、おかやん。を引き連れる事はあったが……おかやん。が一人で登場しているのである。
実はこれには事情があり(前回でも軽く触れていたが)同時刻開催のキャットファイトのイベントと出演が重なり、みでぃの出演が不可能に。
欠席でもおかしくない状況だったが……それを良しとしなかったのか、昨年、みでぃのオリジナルを立て続けに制作したおかやん。のステージとなった。
もっとも「みでぃ」として出演する以上は、全く関係ない内容にする訳にもいかず、この日、おかやん。が披露した三曲はどれもみでぃへ提供した楽曲となった。
三曲とも、おかやん。によるセルフカヴァーとなったが、この珍しい光景に沸いた客層もいた。
こうしておかやん。による、みでぃのステージは終了。
なお最後「みでぃちゃんが見えた人」と司会を通じて質問をしたが「はーい」と答えた人は「心が汚れている」と言われて終了となった(笑)
○5位:マヨイマイ(NEW/5710点)
【セットリスト】
1.「Cry More」
2.「人世絵巻」
3.「Sadistic LoVE」
初ランクインはこの位置となったマヨイマイ。
この日の衣装は和装。いかのも卒業シーズンを彷彿とさせる袴姿が非常にかわいらしかった。
当人、非常に外見的にかわいらしいのにも関わらず、毎回設けられる撮影の制限は……「MC中のみスチール禁止」という謎のものだった(笑)かわいいのに……。
楽曲については三曲ともオリジナルオンリーの構成で盛り上げ、彼女の歌唱力と相まって、いい盛り上がりを見せた。
だがその盛り上がりも、5月の自身のBDライブのゲストの中に「紗トーマス」という単語が盛り込まれた瞬間、最大の盛り上がりを魅せるという謎の事態に(笑)
どんだけ人気者なんだよ……紗トーマスと内心思いつつも、「Sadistic LoVE」を歌って15分のステージは締めた。
今回が2回目の出場のマヨイマイだが、出演回数の割には既にこのイベントに馴染んでいる感がある。
果たしてこの勢いのまま、もっと上位が狙えるか!?
○4位:アコールノート(↑4/6290点)
【セットリスト】
1.「桜と鯉のぼり」
2.「花粉症」
3.「大切な1ページ」
自己最高位タイを記録した、アコールノート。4位は昇格直後だった、ちょうど一年前(昨年3月/vol.67)以来。
だがこの時は2ランク繰上げだったため本来は6位のところだった。しかし今回は正真正銘の4位。
これには両者ともに大喜び。前回の「忙しい人たちのための『大切な1ページ』」の効果があったか!?
楽曲は自身の故郷を思って歌った「桜と鯉のぼり」から始まり、またこれもこの時節柄、新曲の「花粉症」と続く。
楽曲自体は作曲しているみどりのアコギによる正統派なものだが、歌詞はこんの個性が光って、特に「花粉症」は同じ症状の人の共感を得られるものとなっている。
なお今回はコントは封印したが、以前からの繰上げ無しで5位以上にランクインしたら……という約束で、次回のコントの脚本は現在司会のベンジャミン西国分寺JRが執筆する事が決まっている。
客層も大いに沸く発表と、やたらテンションの高いみどりを尻目にラストは「大切な1ページ」をこの日はノーマルバージョンで締めた。
こうしてアコールノートのステージは終了。いよいよベスト3が見えて来たか……。
4位までを発表。
ここまで何度かの換気を経て、いよいよベスト3の発表となる!
残った3組のうち、誰がどの順位になっているか!?
まず3位に読み上げられたのは……。
○3位:まかべまお(↑2/6445点)
【セットリスト】
1.「LOVE Distance」
2.「春色グラフィティ」
3.「悲しみよこんにちは」(まおまおver.)
4.「モノクロームシンパシー」
3位に入ったのは、まかべまお。久々のベスト3だが今回で前人未到の大記録、50回連続エントリーを達成した。
2012年1月(vol.24)以来、脱落無しで駆け抜けた8年4ヶ月……イベントが誇る大ベテランがまた一つ大きな勲章を手に入れた。
さてそんなまかべまお。この時期らしく「春」をテーマに構成を組み立てた。
衣裳も春らしい装いで、またセットリストも「LOVE Distance」から、二曲目「春色グラフィティ」など暖かい春の訪れを思い起こさせるものが多く並んだ。
三曲目の「悲しみよこんにちは」は、斉藤由貴の名曲をまかべまおのカヴァーとして、結構前にリリースされたバージョンのものとなる。
最後は「モノクロームシンパシー」を熱唱して終了した20分のステージ。
彼女にとって、久々のベスト3のステージは、これまで50回の感謝気持ちがこもった万感のステージだったに違いない。
一つの大記録を達成し、まかべまおは50回目の「ぢゃ☆ベストテン」のステージを降りた。その表情は満面の笑顔で溢れていた。
○2位:デカシャツ喫茶(↓1/7116点)
【セットリスト】
1.「Answer Beat」
2.「ミラージュ」
3.「ラブゲーム bpm150」
4.「ふわり、ひらり。~sweet dream memories~」
5.「セプテンバー」
前回1位から連覇ならなかったデカシャツ喫茶の二人。
それでも堂々の2位なので、十二分に凄い事なのだけど。
そんなデカシャツ喫茶の二人ですが、この日もたまーにやるノンストップ構成。今回も20分丸々、歌い続ける構成だった。
しかし一曲目を終えてヨツイミワが「2位、ありがとう。でもしゃべってる時間がないー!」と早速の自爆っぷりを見せる(笑)
そしてシノンは振付の動きが徐々におかしくなっていくという、いつものデカシャツ喫茶の仕様はあまり変化は無かった。いやむしろ伝統芸か(爆)
特に「ラブゲーム bpm150」あたりはその点が顕著になっており、真面目に歌っているはずなのに面白おかしい図が展開される(笑)
だが四曲目にこの時期恒例となっている「ふわり、ひらり。~sweet dream memories~」を持ってくるなど、季節感を大切にする構成も忘れない。
そしてラストは「セプテンバー」……一気に9月になる(笑)でもこの一見、めちゃくちゃに見える構成でもまとまっているのが、デカシャツ喫茶の良さか。
こうしてデカシャツ喫茶のステージは終了。まかべまおに隠れているが、実は彼女たちも今回が40回連続エントリー。どこまでこの記録伸ばせるか……。
○1位:大和撫子 百合(↑1/8596点)
【セットリスト】
1.「暁」
2.「声」
3.「自由ノ空」
4.「百花繚乱」
5.「大和魂~日本の力~」
前回2位から再び1位に返り咲きの、大和撫子 百合。
今回でソロでは6回目の優勝。そしてユニット(大和撫子)時代と合算すると20回目の優勝となった!
そんな記念すべき回だったのだが、いつでも攻めの姿勢を崩さないのが彼女の特徴。
一曲目「暁」、そして二曲目「声」共にこのイベントでは初披露となる新曲を立て続けに二曲並べてからスタートとなった。
毎回のように何かしら新しいものを取り入れて来る彼女であるが、今回もその例に漏れず、攻めの姿勢を見せた。
一転して三曲目「自由ノ空」、四曲目「百花繚乱」は既存曲の中でも特に人気の高い楽曲。
安定したステージングも見せて、ただ攻めるだけじゃないところもしっかり見せつけた。
そしてラストは「大和魂~日本の力~」
最近は1位になった時の恒例となっているが、今回の日本酒を選んだのはゅん((・∀・))ゅんの天空みりん(いや、この場合は中の人のきら太が選んだと言った方が正しいか?)
そして彼女が歌い始めると、日本酒が欲しい出演者(&司会)がステージ後方に登場(笑)
楽曲のサビで一斉に日本酒を飲み干すという恒例の儀式も終え、最後は大勢の客、そして共演者(&司会)の祝福(?)の中、ステージを締めた。
こうして大和撫子 百合はソロ、ユニット通算して20回目の優勝のステージを締めた。
こうして全出演者のステージが終了。
投票タイムとEDでのお知らせなどを挟み、脱落者が無いため、このまま平和なまま物販の時間が流れ、この日の「ぢゃ☆ベストテン vol.73」は静かに幕を閉じた……。
●総括及び短評
上位2組の強さは際立っていたものの、3位以下が混戦模様となっており、中位、下位は以前、予断を許さない状況となっている。
・1位:大和撫子 百合
流石というか、ここ一番の強さは相変わらずと言ったところか。
以前から高い位置で安定した成績を残している彼女だけど、ここ一年の安定さは特筆すべきものがある。
ほとんど1位、逃しても2位。一度だけ4位はあった(昨年9月/vol.70)けど、その次でしっかり巻き返して1位になっているし……。
二年連続で「年間最多勝」を獲っているけど今が絶頂期かも知れない。デカシャツ喫茶との二強は今年も続きそう。
彼女の安定した強さを分析すると、もうこのレポートでは何度も触れているけど、常に「攻め」の姿勢を忘れない事か。
毎回何かしら「新しいもの」を出してくるのが彼女の強み。
新曲を出す事もしばしば。新しい衣装で現れる事もしばしば。今回も一曲目、二曲目がこのイベント初出しの楽曲たちだった。
本当にこれを二ヶ月に一度、継続する事が凄いと思う次第。そういう意味で現在も彼女は進化を続けていると言って過言ではない。
また本編にて前述した通り今回がソロでは6回目の優勝。そしてユニットとして出演していた大和撫子時代の14回と足して、今回でソロ、ユニット合算で20回目の優勝となった。
ユニット時代の強さも特筆すべきものはあったけど、ソロになってもこの強さを継続しているのは……。
ソロとして昇格した直後こそ、多少苦戦したが、今思うとそれすら懐かしい。
今後もこのイベントが誇る「女王」として活躍してくれる事は間違いないだろう。
改めて記念に残る優勝、おめでとう!
・2位:デカシャツ喫茶
連覇ならず。もっとも最近はこのイベントにおいて連覇自体が難しい側面はあるが……。
以前は普通に連覇をする実力の持ち主だったけど、昨今は簡単にそれが出来ない状況に陥っているという意味ではこのイベントにおける全盛期は過ぎた……と見えなくもない。
それでも2位にとどまるのは、相変わらずデカシャツ喫茶の地力の証明ではあり、全盛期が過ぎたという言い方は実際失礼なのかも知れないが。
今回のステージは結構お馴染みである、ノンストップ構成。
20分に5曲を詰め込み、ほぼほぼMCの無い展開だった。しかし結構、面白おかしいMCが特徴的なので、あまりMCが無いとそれはそれで残念ではあるが(笑)
だからヨツイミワが話したくても、話せないという本人たちも予期せぬアクシデント(?)が起きたりする。ただそれはそれで面白い(笑)
ただ以前ほど新曲や、新アレンジを出す頻度は減ってきているか。
大和撫子 百合を常に「攻め」の姿勢を忘れないと評したのとは逆に、多少この点は気になる点か。
それでも相変わらずこのイベントでの強さ、そしてステージのクオリティの高さは安定している。それ故イベントにおいて長く上位にいられるのであるが……。
この点踏まえて、どう巻き返してくるか。そして次回以降、どのようなステージを見せるのか。
長くいるからこそのジレンマにハマっている感はあるけれど、それでも実は今回で40回連続エントリーを達成したデカシャツ喫茶。
通算17回の優勝を誇る、イベントを代表する出演者としてこれからも頑張って欲しい。
・3位:まかべまお
まずは何をおいても、今回で50回連続エントリーという前人未到の大記録を達成した点について触れていきたいと思う。
2012年1月(vol.24)以来……8年4ヶ月の間、一度も脱落が無くこの日を迎えた事に敬意を称したい。
(純粋なエントリー回数なら主宰のFICEが53回で上回っているが、間に脱落が入っており「連続」ではない)
何度か脱落の危機もあったものの、9位になると急浮上する傾向が強い事で「9位のまかべに気を付けろ」とかそんな格言を生まれた事も懐かしい。
今回は春をイメージしたセットリストの構成を見せて、ベテラン出演者としての貫禄を見せてくれた。
昨今は社長業が忙しくて、出演者としての出番が減少傾向にある彼女ですが、このあたりのステージの魅せ方の上手さは相変わらずだと思う。
こういう言い方は失礼にあたるかも知れないが、彼女はこのイベントにおいて絶対的な強さを見せた時期はあまりない。
ただ2015年上半期完全制覇(3連覇)をはじめ、随所で存在感を示す事もあり、今やこのイベントに欠かす事の出来ない出演者になったのは間違いない。
今回の3位も昨年1月(vol.66)の1位以来のベスト3だったが、こういう節目で魅せてくれるのも、彼女が持つ華やかさ故だろうか。
今回のステージは長くこのイベントに貢献し、そして愛されたまかべまおを象徴するような、柔らかな暖かさに包まれたステージとなった。
改めて50回連続エントリーおめでとう!そして出来る限り、これからも少しでも長く、このイベントで長く活躍してくれる事を心から願います。
・4位:アコールノート
自己最高位タイとなる4位になったアコールノート。
前回の「忙しい人たちのための『大切な1ページ』」など芸達者な一面を見せたのが評価として伸びた要因か。
今回のステージは非常に喜びと、ある種の緊張に包まれている印象を受けた。
それでもみどりのやたらハイテンションなキャラと、新曲「花粉症」がコミカルな部分が印象的で今回も明るく楽しいステージだったのは間違いない。
元々歌唱力に評価があり、このイベントでは唯一と言えるアコースティック編成の男女ユニットとして、唯一無二の存在感を発揮している。
このイベントでの地位は、既にある程度確立しているアコールノートだったが、いよいよそれに評価が追い付いてきたか……。
そういう意味では次回、ベンジャミン西国分寺JRに書いてもらうという「脚本」次第ではどうなるのか……このイベント出場以来、最も大きなターニングポイントを迎えるか。
次回のランキング及びそのステージに非常に注目が集まる。それでも楽しさを忘れず頑張って欲しい!
・5位:マヨイマイ
初ランクインでこの位置は、昨今の状況を顧みると非常に上々の出だし。
昨年は特に初出場、もしくは返り咲きしても跳ね返される出演者が多かった事を考えると……。
昼で回数重ねて、それなりに苦労して優勝した分、鍛えられた地力は確かなものがあったか。
今回もオリジナル楽曲のみ三曲で構成、更に衣装もこの時期を踏まえて和装&袴という事で非常に考えられている。
もっとも自身のBDゲストの発表で「紗トーマス」という単語で沸くのはどうかと思ったが(笑)
それはさておき、次回のランキング次第になる点はあるけど、このまま中位から上位に推移をするようなら今後もこのイベントで戦いの中心にいれる素質は持っているのは確か。
「マヨ様」という愛称も定着しつつあり、このイベントにおける重要なファクター「程よくいぢれる」要素もあるので、今後も安定は見込めるかと。
久々に(前回)昇格組で長い目で期待できる出演者が現れたと思うので、今後も頑張って欲しいと願います。
・6位:みでぃ
みでぃ……と言う名のおかやん。登場。
個人的には「色々脱ぎ過ぎたら、とうとう透明になってしまったみでぃちゃん」という勝手な解釈を行う事で補完する事にしました(笑)
……というのは冗談として、恐らく彼女の性格上、最後まで裏開催となったキャットファイトとの回しで悩んだ、もしくは調整したのではないかと推察される。
正直、今回、欠席だったとしてもこれまでずっと出演を続けてきた経緯を考えても、誰も非難する事は無かっただろう。
だけどそこで欠席を選ばず、おかやん。にステージを託したのはある意味、彼女なりのこのイベントに対する礼儀でもあると、おかやん。への信頼の証と捉えている。
ステージそのものは、おかやん。のセルフカヴァーという珍しいものが拝見出来たので、このステージ単体は面白かった。
ただ今回のステージを「みでぃ」として評価するかと言われると……難しいところはある。その点は彼女も承知だろうが。
今回のステージは欠席の定義を根本的に考えさせらるステージになったのは間違いなかった。
(なおルール上は名義さえ同一であれば問題ないので、ルール違反にはなりません)
・7位:ゅん((・∀・))ゅん
確かに時節柄……この手のネタは有だったと思う。
そういう意味では世の中の流れは敏感に察知した上での今回のステージだったようには思う。
ただ心配になったのは、白湯の喉の調子だったね。ご本人(中の双子の姉)のその後の様子を拝見する限り、突発的な風邪とかだったんだろうけど……。
コロナの件が無くても春先は気温の高低差が激しく、体調管理が難しいところ。今回はタイミング悪かった点も否めない。
あと意外にも時事ネタ繋がりという意味では、今回は9位のFICEと(系統は全く違うものの)被ったのは面白かったかもしれない。
前回6位から今回は1ランクダウンという事だけど、内容自体は安定して、いつもの「ゅん((・∀・))ゅん」だったので、今回も大きな後退は無さそう。
ただ上がり目という意味ではもう一工夫欲しかったかも知れない。
次回は彼女たちにとって、再昇格後、最初の正念場だと思うので、気を引き締めて頑張って欲しいと思う次第。
・8位:ソラ豆琴美
今回、欠席VTRなので本来は語らないところですが、敢えて……。
今回の欠席の原因については、コロナに伴うものではなく、ご自身の仕事の都合だったと聞いてます。
これで半年ぶりの欠席。昇格以来、3回以上連続で出演した事が一度もなく、出席率が非常に悪いのはあまり歓迎されないかと。
このイベント独特の欠席した出演者の得点システムにも多少問題はあり、イベントに残り続けている側面はあるかも知れないけど……。
以前の欠席VTRで「自分で勝ち取った出演権だから卒業はしません」という趣旨の事を仰っていたけど、それなら出演をして欲しい。
二ヶ月に一度、奇数月の第三土曜日の日程が確保できない状況が続くのであれば、欠席理由はどうあれ、申し訳ないけど「卒業」を検討すべき段階に来ていると思います。
フォローではないですが、彼女のステージについては一定の評価はしています。非常に面白いし見応えがあります。
ただ……欠席するたびに(このイベントにおける)彼女の心象が悪くなっているので……とても残念です。
・9位:FICE
5ランクダウンだったけど、あれは多分、13分12曲という鬼セトリで皆、疲れたからだと思われる(笑)
今回は時事ネタは時事ネタだけど、7位のゅん((・∀・))ゅんと違ってこちらは高輪ゲートウェイ開業をネタに(笑)
ただよく考えたら、コロナの騒動で忘れ去られていた感があるから「これがあったか」という感じが半端ない(笑)
そういう意味ではネタを拾い上げる、アンテナの強さは相変わらず。
顔面ペイント芸、集団でのパフォーマンスなどFICEの強みや良さが出た、エンターテインメント溢れる好ステージだった。
しかしこれだけのパフォーマンスが出来て、中位から下位を行ったり来ている現状は、一出演者としてはもどかしいところだろう。
なんとかこの状況を打破して、上位に行きたいところだろうが、果たして今回がそのキッカケになるか。
まぁ何はともあれ今回も顔面ペイントが面白かった事実はここにお伝えしたいと思う(笑)
・10位:清水舞美
今回、ランクアップしていれば……と思いきや、残念ながらかなりの低評価。
申し訳ないけれど、現状、清水舞美の方向性がこのイベントの客層が求めるニーズと合っていないのが浮き彫りとされた結果と言わざるを得ない。
当人は当日も「あぶない、あぶない」とおどけて言っていたけれど、あれは本心か。それとも悟られないための演技か。
ただおどけているような状況でないのは、当人が一番分かっているはずなのだが、これまでそれでも何度か脱落の危機を凌いだからこその余裕か。
それでは今回はどうだったかというと……前回とあまり変わり映えしなかったというか、楽曲の構成も特段変化は無かった。
正直、彼女はもうここまで来たら我が道を突き通す覚悟があると思う。
もっとも今から軌道修正を試みたところで……となると、もうどっちにしろこの路線で勝負するしかないのかも知れない。
7月のBDライブがAnBの真裏の日程になった以上、5月は残留が最低条件だが、高い順位じゃないと恐らく相当危ない。
・昇格組:藤嶋ちづる
まぁ昼ゲストの時からそうだったけど、MCにおいては予想通りの緊張っぷりだった訳で(笑)
その様子が非常に面白おかしかったのは、本人の意図するところかどうか別にして良かったと思う。
歌唱力に関しては、問題は無いので、この緊張にいい意味で慣れてきたら、それなりにいいところにつくのではないかと思っている。
気になる点があるとしたら、ややカヴァーよりのセットリストか。
このイベントにおいてはオリジナルの比率が高くないと、やはり勝負にならない点があるので、この点はなるべく早く解消した方がいいと思う。
そうすれば、それなりに戦えると思うし、前回昇格したマヨイマイとはいい意味でライバルになれそうな雰囲気も醸し出している。
とにかく今回の初出演で次回以降、もう少し緊張が抜けるといいが(笑)
それでもこれからの期待が持てるステージだったのは間違いない。
こうして大和撫子 百合の優勝で終わった「ぢゃ☆ベストテン vol.73」
まかべまおの50回連続エントリーなどもあり、非常に素晴らしい回となった。
だが会場については正直、コロナの影響は垣間見える状況だった。
正直、客足はいつもの「ぢゃ☆ベストテン」と比べると遠のいてしまった感は否めない。
またこのイベント開催時点では5月開催は、当たり前のように開催するのを前提に予定を組んでいた側面はある。
しかし昨今の状況を顧みると、その5月開催も現状暗雲が立ち込めている。
無事、それまでにコロナが収束に向かい、通常開催の方向に向かってくれると嬉しいのだが……。
いずれにせよ、今はことごとく各イベントが中止、延期になっている昨今。
このレポートを読んでいる皆様も、無事に過ごしてくれる事を心より願います。
そして二ヶ月後……5/16に予定通りに「第74回イカすアキバ天国」そして「ぢゃ☆ベストテン vol.74」が予定通り開催されるのを願って、レポートを締めさせていただきます。