【レポート】AnBぷれみあむぅ presents 『ぢゃ☆ベストテン vol.69』@池袋mono
※このライブイベントは2019年7月20日に行われたものです。
※[速報]上げていますが、ライブの詳しい様子はこっちでレポートします。
結果を知っている人も知らない人も、じっくり読んでくれると嬉しいです。
毎度の事ですが、こちらを読む前にまずは昼の様子からどうぞ。
・AnBぷれみあむぅ presents 『第69回イカすアキバ天国』@池袋mono
https://ameblo.jp/hitode0014/entry-12498032006.html
昼は石井利佳、三度目の優勝で幕を閉じた。
三度「ぢゃ☆ベストテン」に上がる事となった彼女のステージを楽しみにしたい。
一方、夜の部「ぢゃ☆ベストテン」だが……こちらは大接戦となった。
とにかく接線に次ぐ、接戦続き!
ほんのちょっとの差で順位が入れ替わっている展開の連続に客層も驚きを隠せなかった。
そしてこの接線の末に待っていた衝撃的な結末とは……。
長い梅雨が開ける前の池袋。
暑い夏はまだ来ずとも「熱い」戦いがそこで待っていた。
接線の末、誰が笑い、そして涙したのか!?
真夏(手前)の一大決戦……「ぢゃ☆ベストテン vol.69」の様子をレポートいたします。
●開演前
昼と違ってやはり大入りでした。
開場前から待機している人数からしてまず違いました。
この光景を見ると、昼の現在の状況の憂いはありつつも、夜の盛況ぶりに胸を撫で下ろす自分がいたりします。
開場時間となり次々と客層が入場。
ステージ前のスクリーンには次々とCM映像が流れ続ける。
開演時間が近づくにつれ会場内は満員に。
諸注意を経て、いよいよOP映像……そして爆発音と共にスクリーンが上がり、司会のJR&メトロが現れる。
JR&メトロによる投票ルールの説明と改めて諸注意を経て、いよいよイベントが開始となる!
●本編
・昇格組:雪うさぎ楽団
1.「嵐の素顔」(工藤静香)
2.「追憶のヒロイン」(Wink)
3.「BAD DAY」short ver.
4.「Have to Change」
前回昼「第68回イカすアキバ天国」を優勝した雪うさぎ楽団。念願の夜初出場。
前半二曲は彼女が最も得意とするカヴァーソングから。
「嵐の素顔」ではあの有名な振付も拝見する事が出来てリアル世代のファン層も楽しめたのではないかと推測する。
また昼のゲストでもWinkを選曲していたところから、彼女の傾向が垣間見える。
後半二曲はオリジナル楽曲。二曲とも昼夜通じてイベント初披露となった。
持ち時間が多少心配されたが三曲目「BAD DAY」が短いバージョンだったため、きっちり四曲目までに時間内に収める事が出来た。
こうして雪うさぎ楽団にとって初の「ぢゃ☆ベストテン」のステージは終了。
緊張していたためか、終わった直後は心なしかほっとした表情も垣間見えたような気がした。
こうして昇格組のステージは終了。
いよいよここからランキングとなる。
当日、発表は無かったが前回脱落したのは……。
・11位:石井利佳(↓1/2886)
前述の通り、この日の昼を勝ち抜いて、三度目の昇格が決まっている。
しかし彼女もこの時、出場:2回目での脱落。
現在、このイベントで夜に残る事の厳しさを物語る結果となった。
そして10位発表となる。
ここで司会のBenjaminの言葉を借りるなら「点数に注目」との事。
……どういう事か?
点数を気にしながら、しばらく読み進めてもらいたい。
・10位:FICE(↓4/3026点)
【セットリスト】
1.「The Star-Spangled Banner」(アメリカ国家)→「君が代」(日本国家)
2.「儚くも永久のカナシ」(UVERworld)
3.「Samba DE TACO-YAKI」
最近、大幅なランクダウンが続くFICE。とうとう10位まで下がってしまった。
しかしそんな事はお構いなしに、いつもの通り「ヤバいネタ」をぶっこむのだが……。
今回の内容、正直、レポート泣かせだ!(笑)
現地に居た方は楽しめたと思いますが、あの内容の全てを文字で起こすと……なんか色々問題になりそうな気がする(笑)
取り敢えず言える事は、ネタとしては今年6月の大阪を舞台に、国の偉い人たちが登場する内容(笑)
そして物凄い久々に「Samba DE TACO-YAKI」を締めに歌った事!
もうこれで全てを察して欲しい!(笑)……無理だと思いますが(笑)
こうして最近はステージの内容すら文字に起こすのが、とても難しいFICEのステージでした(笑)
・9位:妖☆どんべい(NEW/3046点)
【セットリスト】
1.「MOON SIGNAL」(スフィア)
2.(新曲)※ワンコーラス
3.「妖宴」
4.「ようこそジャパリパークへ」(どうぶつビスケッツ×PPP)
前回初出場、初ランクインはこの位置だった妖☆どんべい。
前回まで人柱と3体の妖怪だったが、更に1体妖怪が加わった。
黒い衣装に身を包んだ「白猫の白也」楽曲の前に前口上を語り、妖☆どんべいの世界観を醸し出す。
新たな妖怪も加わり世界観が更に深みが増した妖☆どんべい。
妖怪たちは「真面目」に頑張ると意気込みを随所で語る!……が、人柱のぴーにゃん、縦笛を常に吹いている(笑)
もう一度言う……妖怪たちは「真面目」に頑張っている……人柱が縦笛を「真面目」に吹いている(笑)
……色々ツッコミどころは満載だったが(笑)二曲目には新曲をワンコーラスだけ披露するなどして、今後の楽しみも垣間見えた。
新たな展開に期待を持たせつつ妖☆どんべいのステージは終了した。……だから何故、縦笛(笑)
・8位:清水舞美(→/3066点)
【セットリスト】
1.「秘密基地」
2.「暗転」
3.「礎」
若草柄の浴衣姿で登場した清水舞美。
ステージに出て第一声は「危ない。危ない」だった。
当人はこのイベントで幾度となく口にしているコメントだが、それはここまでの点差を振り返れば一目瞭然だろう。
しかし口では「危ない」と言っている割に、約二年脱落せずに残っているからか、心なしか彼女のコメントからは余裕が感じられた。
そんな彼女のステージだが、二曲目「暗転」はこのイベント初披露となった。
このイベントより数日前に行われた自身のBDワンマンライブで、新曲を実に8曲披露したというのでレパートリーはかなり増えた。
今回はこの「暗転」のみが初披露だったが、しばらくはこのイベントにおいてセットリストに悩む事も無さそうだ。
こうして「危ない」と言い続けて二年、清水舞美のステージは終了した。
8位の清水舞美から10位のFICEまで、20点ずつ等間隔で点数が開いた。
また脱落した石井利佳と10位・FICEも140点差だったので、8位以下は誰が「脱落」していてもおかしくな「混戦」だったのは紛れもない事実である。
現在の「ぢゃ☆ベストテン」における状況を如実に現した下位グループの争いだった。
続いて7位となるが、ここで点数は一気に開く。
・7位:アコールノート(↑2/4956点)
【セットリスト】
1.「雨ガール」
2.「あめんぼ」
3.「寿司くいねぇ」(シブがき隊)
4.「蒼の境界」
アコースティックとコントの編成が非常に特徴的なアコールノート。
今回は一曲目「雨ガール」のアカペラから入り、二曲目「あめんぼ」へと続く流れから入る。
二人のハーモニーと、会場内に響き渡るアコースティックギターの音色が聴いていて、非常に心地よかった。
冒頭二曲、会場を聴き入らせたところで……毎度おなじみ、コントに入っていく(笑)
コントの内容としては、寿司屋になりたいというみどりに、こんがツッコミを入れていくというスタイル(笑)
小ネタの数々で会場を笑わせた後で、ワンフレーズだけ「寿司くいねぇ」(シブがき隊)を歌うという展開だった(笑)
その「魚」繋がりから、ラストは人魚姫の事を歌った「蒼の境界」を熱唱して、15分のステージを締めた。
歌と笑いのコントラストが非常に差が激しいアコールノート。歌もコントも実力が折り紙つきなアコースティック(芸人)ユニットとしての本領を発揮した。
・6位:USAXA!(↓3/5046点)※前回の得点を換算
【セットリスト】
1.「OTK!」
2.「アリス・イン・ダンスフロア」
3.「リサたん補完計画」
前回は欠席の影響で3ランクダウンのUSAXA!
この日はダンサーのセリカがお休みで、元祖「うさいんくさいん」時代のオリジナルメンバー三人でのステージとなる。
一曲目はその三人時代を彷彿とさせる楽曲でスタートとした。
会場の雰囲気がガラっと変わったのは、二曲目「アリス・イン・ダンスフロア」
USAXA!にとって(ほぼ)新曲の同曲だが、これまでのUSAXA!サウンドの中でもかなり秀逸。
楽曲の雰囲気と、三人の振り付けが非常に合っていて、観ていて引きつけられた。これでダンサーがいたら……と非常に楽しみな構成だった。
ラストは「リサたん補完計画」で大いに盛り上がって終了したUSAXA!
これまでの彼らを知っていれば、今回のパフォーマンスのクオリティの高さは不思議ではないが、期待以上の高いクオリティを見せてくれたステージとなった。
・5位:まかべまお(↑2/5050点)
【セットリスト】
1.「Addicted LOVE」
2.「閃光花火」
3.「FLY!Highball」
赤い浴衣姿で登場したまかべまお。彼女もこの時期、浴衣で登場するのはある意味定番である。
一曲目「Addicted LOVE」からスタートした今回のステージ。
二曲目「閃光花火」ではステージの上で座って、訴えかける様に切々と歌い上げる姿が非常に印象的である。
そんなまかべまおだが、この日三曲目に久々の新曲をもってきた!
そのタイトルは……「FLY!Highball」
直訳すると「から揚げとハイボール」の歌である(笑)「ホッピー de HAPPY」以来のお酒ソングとなっており、初披露にも関わらず多くの酒飲みたちが盛り上がった(笑)
こうして切ない雰囲気から、底抜けに明るい雰囲気まで同じステージで醸し出したまかべまおのステージは終了。
夏が、浴衣が似合うまかべまお。イベントに欠かせぬベテランの存在感が光ったステージだった……。
・4位:ソラ豆琴美(↓2/5071点)※前回の得点を換算
今回も欠席で2回連続での欠席となる。
欠席VTRでは昨今多忙のため、次回(9月)も欠席の可能性を示唆。
だが本人はせっかく勝ち上がったので、卒業はしないと明言。
脱落になる前には戻ってきたいとVTR内で言及。最後は最近太ったとの告白で、欠席映像は終了した。
ここからいよいよベスト3。
果たしてどうなったのか……気になる結果は!?
・3位:デカシャツ喫茶(↑1/5144点)
【セットリスト】
1.「夏の日」
2.「Answer Beat」
3.「I will be there」
4.「セプテンバー」
ベスト3圏内に戻ってきたデカシャツ喫茶の二人。
この日はスローテンポな楽曲と、スピーディーな楽曲を交互に繰り返すセットリストを組んできた。
一曲目にゆっくりとした流れが印象的な「夏の日」そこから一転して「Answer Beat」
間にMCを挟んで、こちらゆったりとした流れの「I will be there」、そしてラストに早いテンポが特徴的な「セプテンバー」という流れだった。
オリジナル楽曲を硬軟に使い分ける構成はこれまでも彼女たちが得意としてきており、今回もその例に漏れない内容となった。
二曲目、三曲目の間にゆるいMCを挟み、一息つくようにしている構成もこの日の彼女たちならではだっただろうか。
こうしてデカシャツ喫茶のステージは終了。
優勝争いの観点からはやや物足りないかも知れないが、しっかりとベスト3を確保した事もうなずける構成となっており、彼女たちに地力の高さがわかる内容だった。
こうして3位までが発表された。
しかし点差を見ると、7位のアコールノートから、3位のデカシャツ喫茶まで200点の間に凝縮されている。
今回、8~11位下位集団が形成されたように、3~7位の中位集団が形成されるという非常に差が詰まった接戦の回となった。
そして残り2組。
連覇か。初優勝か。
運命の第2位は……。
・2位:みでぃ(↑3/6876点)
【セットリスト】
1.「絆DECADE」
2.「Get Wild」(玉置成実)
3.「十字架ROSES」
前回まで4回連続の5位から、自身最高位の更新となる2位浮上。
自身の誕生日直前に華を添える結果となった。(みでぃのリアル誕生日は7/24で直近がこのイベントだった)
キーボードにおかやん。を引き連れて、一曲目にいきなり新曲「絆DECADE」を初披露。
「DECADE」の意味は直訳すると「十年」となるが、これは自身の歌い手としての活動開始10周年が間近に迫っている事を意味している。
こうして新曲を披露したみでぃだが、おかやん。を引き連れているとなるとTMサウンドが大いに期待される。
その期待に違わず二曲目に「Get Wild」を披露。だが歌い方に非常に特徴があり、原曲のTM Networkではなく玉置成実のバージョンである事がわかる。
こうしてあっという間に二曲を終えて、長めにMCを取って心境を語る彼女。
その表情はとても喜びに溢れているようにも、また2位を取った事に対する恐縮している様子にも見えた。
ラストは今や彼女の代表曲となった「十字架ROSES」で締めた。
多くの客層が駆け付けた中、みでぃ自身、初の2位のステージは誕生日直近の祝福ムードと共に幕を閉じた。
そしてみでぃとの接戦を制して優勝を……連覇を飾ったのは……!
・1位:大和撫子 百合(→/6950点)
【セットリスト】
1.「Strength」
2.「夏色」
3.「百花繚乱」
4.「ヒカリ」
5.「大和魂 ~日本の力~」
連覇で通算4回目の優勝を飾った大和撫子 百合。
大和撫子として出演していた時は、最長で四連覇まである彼女だが、ソロとなってからは初の連覇だった。
連覇を飾った記念すべきステージ。
盛大にお祝いしたい……ところではあったが、前半から中盤にかけてアクシデントが襲う。
一曲目「Strength」の後、二曲目「夏色」のラスト一小節のところで音源が止まってしまった。
ここはなんとかアカペラで歌いきり、一曲終わり、会場から暖かな拍手が贈られた。
だがアクシデントはこれだけで終わらなかった……三曲目、彼女の代表曲「百花繚乱」
冒頭のイントロ数秒で止まってしまうというアクシデントが発生した!
恐らくここで音源の復旧を待つ事も出来た……しかしこの後、彼女は続けてアカペラで歌い続けた!
それに呼応するよう、客層たちも本来なら間奏部分に手拍子、ミックスなどの合いの手を入れて応え続けた。
……結局、音源が流れない中、ほぼ一曲、アカペラだけで大和撫子 百合は乗り切るというとんでもない芸当をやってのけた。
その後は音源の調子も戻り、四曲目「ヒカリ」からは順調に進んだ。
そんな彼女に待っていたクライマックスはラスト「大和魂 ~日本の力~」
この楽曲では日本酒を振舞い飲むのが恒例となっているが、多くの(お酒が好きな)共演者、司会などがステージ上で彼女のバックで共に祝うという盛大なものとなった。
こうしてステージの前から、後ろから……周囲から受けた多くの祝福の中で大和撫子 百合は自身ソロとなって初の連覇のステージを華やかに締めた!
以上で欠席のソラ豆琴美を除く、この日の出演者10組のステージは終了。
すぐさま投票に入る。
投票終了後、EDロールが流れ、その後は物販タイム。
会場中が和気藹々としたムードで出演者との交流を楽しんでいた中、突然暗転する会場……!
……そう!あの時間がやってきた……。
●脱落発表
怪しく登場する司会の二人。
真っ赤なライトに照らされたその姿はさながら「地獄からの使者」と言うべきか(笑)
そんな中、発表された脱落発表。
読み上げられた点数は4000点台。
今回なら余裕で7位相当にも関わらず、無念の脱落となったのは……。
・雪うさぎ楽団
……なんと史上3例目となる「昇格即脱落」
あまりにも残酷な結果を前に会場は驚きと同時に、どこか悲愴な雰囲気に包まれていた。
そこには……涙にくれる、雪うさぎ楽団の姿があった。
こうして脱落発表を経て「ぢゃ☆ベストテン vol.69」はその幕を閉じました……。
●総括及び短評
接戦につぐ接戦続きでしたが、明確に上位、中位、下位が3つに分けられた特徴的な回であり、昨今のこのイベントの混戦ぶりを反映する結果になったと感じています。
これを書いている時点で8月13日(コミケ後)なので、当時の心境とはまた違った所感でもあれば、述べて行こうかと思います。
・1位:大和撫子 百合
ソロとして通算4回目の優勝、そして自身初の連覇となった今回のステージは非常に思い出に残るものになったのではないかと感じています。
彼女自身にとっていい思い出になるかどうかは別としますが、今回の音源が止まるアクシデント。
特に三曲目「百花繚乱」を、ほぼアカペラで歌いきったのは、日頃の彼女のステージの質の高さ、そして彼女が真摯にステージ向き合っているからこそだと思います。
それに応えた客層たちも非常に素晴らしかったけど、長年の彼女の努力の積み重ね、そして客層との信頼関係が産んだ「奇跡」のステージだったと感じます。
また「大和魂」における共演者たちの祝福から見ても、誰もが認める歌い手としての貫禄を今回は遺憾なく発揮したように思います。
なお彼女自身の連覇は初でしたが、イベント全体で見ても連覇自体が久々。
一昨年(2017年)9月・vol.58のデカシャツ喫茶の三連覇以来、連覇自体が出ていませんでした。
裏を返せば、昨今、このイベントにおいて連覇をする事の難しい状況及び、出演者同士の実力の拮抗が続いている状況を示している訳です。
ただ今回の連覇はその状況に一つ、大きな変化をもたらす可能性があるように思います。
「年間最多勝」の観点でも、これで今年2勝目となり、単独での「年間最多勝」にリーチがかかりました。
次回、もし三連覇となれば……このイベントは彼女を中心に展開されていく事になり得る……そう思います。
いずれにせよ、非常に素晴らしい雰囲気の中での連覇達成でした。
改めて連覇達成、おめでとうございました!
・2位:みでぃ
優勝をした大和撫子 百合とは74点差。この点差をどう見るか?
僅差で逃した初優勝と観るか、それとも……。
しかしここ4回続けて5位が続いていた事を考えると、自身最高位更新となる2位という成績は非常に立派。
彼女自身の誕生日を前に最高の前祝が飾れたので、そういう点でも良かったと思います。
ここまで本編中で触れませんでしたが、当日、彼女には誕生日を祝うスタンド花も送られておりました。
それがこのイベントに出演していない歌い手とそのファン名義で、彼女のこのイベント外における人望が分かる一面でもありました。
非常に多くの集客も集めており、しっかりと点数も獲得。
最近はおかやん。に二曲立て続けに楽曲提供してもらい、楽曲のラインナップ的にも充実している感じが観て取れます。
もっとも……「何が飛び出すか分からない」と言われる彼女なので、今後もあの手、この手で楽しませてくれる事を期待しておりますが(笑)
ただ気になった点もあり、今回、彼女の点数の高さと反比例するように、得票数(得点関係なく、彼女に点数を入れた「票数」)が低いのが気になる。
長い目で見ると、もう少し得票数を増やしていきたいところだが……果たしてどうなるか。
実は昼の優勝経験がない彼女。(第60回で2位昇格ルールで昇格したため)昼夜通じて「初優勝」まであと一歩の位置まで来た。
史上初の快挙達成なるか……次回以降、注目していきたい。
・3位:デカシャツ喫茶
ベスト3に復帰して、今回は御の字……と行きたいところだが、点数的には今回「中位グループ」に分類される。
少し前の彼女たちではこの展開は有り得なかった。
そういう意味では、今年に入ってからは全体的に元気がないというか、落ち着いているというか……。
それでも下位に落ちる要素もないので、安定している事には変わりはないのですが。
今回の構成に関しては硬軟織り交ぜた感じで、彼女たちらしさが出ていたように思います。
MCもひっくるめて、非常に安定した内容。「お約束」もひっくるめて大崩れはないと感じました。
ただし強調材料という点ではどうだったかというと……8月に10周年記念ライブが(当時)控えていたのは、宣伝としては良かったかも知れないけどそれくらいか……。
もっとも9月から年末にかけて、デカシャツ喫茶は例年通りならこの辺りは強い傾向にある。
9月にヨツイミワ、10月にシノンのとメンバーの誕生日が続く。これに最近、デカシャツ喫茶的にパワープレイで押している「セプテンバー」を絡めたセトリ次第では……とも思う。
先日(8/11)に10周年記念ライブも終わったばかりのデカシャツ喫茶。(実はその周年前ラストがこのイベントだったという)
11年目もパワー全開で頑張って欲しいし、まだまだこのイベントの中心として駆け抜けてもらいたい。
・4位:ソラ豆琴美
本来欠席なので言及はしないのですが、気になった点があったので……。
「次回(9月/vol.70)も欠席が濃厚」だけど「(せっかく勝ち取った権利なので)卒業しません」とのコメントを寄せています。
ただ申し訳ないけど、このイベントにおいて欠席が続く事は(過去の事例と照らし合わせても)非常に心象が悪い。
特に彼女の場合、高い順位かつ得点を取った後での欠席なので、現状のイベントルールだと(欠席にも関わらず、それなりに)高い点数を維持し続けるのも問題……。
前回出場時(3月/vol.67)のステージが面白くて、2位を取った点については誰もが認めるところ。
しかし……今年に入ってその一回の出演のみで、既に一年の半分(3回)を欠席では、現状の彼女の多忙さを考えても、彼女が残り続ける事に納得する客層はどれくらいいるのか?
個人的には出来れば、彼女には出来るだけ出演する方向で検討して欲しいと思う次第です。
なお以前、主宰に確認しましたが「連続6回(一年間)欠席で自動脱落」というルールは設けています。(その前にこのルール知らない人多いのでは?)
ただ一年間待たないといけないのは、正直、長すぎるので、ルール見直しすべき事案かも知れません。
今はこのレポートで懸念を示すだけに留まりますが、場合によっては主宰に正式に何かしらの形で申し入れを検討しようと思っています。
・5位:まかべまお
夏のまおまお、ここに襲来!……って感じの浴衣姿でしたね。
ここ数年、和服や浴衣を着る機会が多い彼女ですが、今回の浴衣姿も非常に艶やかで似合っていました。
この季節に「閃光花火」はとてもいい。それにしても新曲「FLY!Highball」……ハイボールと唐揚げという最高の組み合わせですね!(笑)
このあたりのツボを押さえてくるのが、非常にうまいのが彼女らしいというかそんな印象。
芸歴が長いベテランらしささが発揮された名ステージだったと思う次第です。
今年1月(vol.66)の初優勝後、一気に落ちた後は再び安定のステージと順位が続いているまかべまお。
今年中にもう一回くらい優勝が狙えるのでは……?そんな事を思いながら拝見していました。
次回の順位は大いに注目したいところです。
・6位:USAXA!
前回欠席を考えるとこの位置は仕方ない。しかしこの位置から、再び上位に巻き返すだけに値するステージを見せてくれたのは間違いない。
特に二曲目「アリス・イン・ダンスフロア」の完成度、そして楽曲の素晴らしさは、このイベントでも最高の部類ではないだろうか。
今回の構成で現実的にベスト3圏内の復帰は射程圏内だろうし、悲願の初優勝も十二分に狙える内容だったと思われる。
更に次回以降のUSAXA!にとって大きいのは新ダンサーとしてエリーの加入が発表された事だろう。
某グループでの実績がある娘なので、その実力は疑いようがない。
現在のUSAXA!の傾向からして、ダンサーはやはり二人の方がバランスもいいので、この新ダンサー加入は「追い風」と観ていいだろう。
ただ他の出演者と比べると、やや「孤高」のイメージがつきまとうのは気のせいだろうか?それがマイナスにならなければいいけれど……。
いずれにせよ次回以降の展開が断然面白くなってきたUSAXA!。9月以降、台風の目になれるか……注目したい。
・7位:アコールノート
順位的には7位だけど、点数の分類的にも「中位グループ」の一角なので、順位以上に評価はされているかと。
冒頭において高い歌唱力とハーモニーを披露したと思ったら、会場を笑いの渦に巻き込むコントと硬軟入り交ぜた構成。
この構成もだいぶイベントにおいて定着してきたか。
また楽曲作成能力の高さ、そして早さにも定評があり、今回も二曲目「あめんぼ」は新曲。
恐らく現在の出演者の中で一番、楽曲的な行き詰まりが無いのは大きな利点か。
得点と得票数のバランスも今のところ非常に良いので、今、彼らを支持している層から、もう少し点数を伸ばせるかが今後の課題か。
変幻自在の構成が出来る強みはあり安定感はあるので、そこにもう一つパンチが加わると更にいいかも知れない。
今回をキッカケに中位の常連、強いては上位争いが出来る基盤としていければ、今後の展開も更に開けてくると思います。
・8位:清水舞美
良くも悪くも、いつも通りの清水舞美のステージという印象。
二曲目「暗転」が初披露。自身のBDワンマンで新曲が多く発表されたと情報もあり、楽曲的には質、量ともに充実しているはず。
あとはそれらの楽曲を出すタイミングと、構成のバランスに重きを置いておけば、今後もステージ構成の面では問題は無いと思う。
ただ集客率の低さは気になる点。(以前からも下位ではあったが)今年に入ってから集客率は常に最下位の状況が続いている。
もっとも固定ファン以外からも一定の支持があるものと思われるため、再昇格から約二年の間、脱落には至っていない。
その点は過去の「下位常連」の出演者に共通する(点数、順位に反映されない)「強み」であり、長くこのイベントに残る事に関しては現状のままでも残れる可能性は高いと思う。
だが上位に浮上する材料に欠けており、MCで「上位に行きたい」と述べるているが、その発言だけで点数が入るほど夜は甘くない。
彼女の課題はステージ「以外」の部分にあると思うのだが、そこに目を向けられるかどうか……。
・9位:妖☆どんべい
出演2回目にして、イベントへの親和性の高さは驚くべきものがある。
一番の立役者は人柱のぴーにゃんの存在。あの掴みどころのない(自由すぎる)キャラクターはこのイベントでは結構好きな人が多いはず。
また優勝した大和撫子 百合のステージでは募金の手伝いを買って出るなど、イベントの懐に入っていく姿勢は見ていて好感を覚える。
一方、ステージの面では新たに加わった白猫の白也の存在は大きい。歌の前の前口上で彼女たちのステージが締まったものとなり、一本筋が通った感じはする。
これに緑の狸ののすけを中心とする既存メンバーが実力を発揮して、のびのびとステージを展開すれば……今後、イベントを席巻する存在になるかも知れない。
また今回残った事で9月に新曲が披露出来るのも大きい。オリジナルがこれまで一曲しか無かった彼女たちにとって、とても大きな武器に成り得る。
実は昼を勝った時は「時期尚早」と思っていましたが、たった2回でここまでの親和性を見せるとは……。
このまま順調に成長したら、大化けする可能性を秘めている……そんな予感を感じるステージでした。
・10位:FICE
まず今回のステージをどう説明しろと!?(笑)
誤解がないように言うのであれば、今回も腹を抱えて笑えるステージだった。
「流石、FICE!」としか言う内容だったし、彼女たちの真骨頂とも言える内容だった。
「ぢゃ☆ベストテン」におけるFICEの全力っぷりが伺える、好ステージだった事はお伝えしたい。
しかし……内容が色々ヤバすぎて、ストレートな言葉で表現すると大変な事になってしまうし、色々規制があり過ぎる(笑)
正直、この点においてはレポート泣かせであるし、またFICEのステージの魅力を十二分にお伝え出来ないもどかしさもある。
個人的にはあまり写真に頼りたくない部分ではあるが、二人の写真から何があったか察して欲しい内容である(笑)(一応、本文中にヒントは隠したつもりだけど)
とにかく今回も「酷かった」という「褒め言葉」をお贈りしたい(笑)
・昇格組→脱落:雪うさぎ楽団
史上3例目の「昇格即脱落」非常に厳しい結果になったと言わざるを得ません。
しかし4000点台を獲得して脱落なので、実力が無かったと断じるには酷だし、あまり言いたくはないが運も無かった部分も。
ステージにおいては彼女の最も得意とするところ、自信のあるところを出してきたはず。
多少、緊張があったと本人はコメントしているが、それが今回の結果に大きく影響したとは思えない。
ただ厳しい言い方になってしまうが、現在の彼女が他の出演者と比べても抜け出せる要素が無かったのも事実か。
繰り返しになりますが、彼女のステージそのものが悪かったとは思わない。実力や表現力もある。
しかしそれに加えて残れるための要素があったか……恐らく他の出演者と比べると、実力+個性の「個性」の部分が弱かったかもしれない。
ただし「個性」だけが強ければいいもんじゃないし、彼女も今の路線は十分「個性」を際立たせている。
その「個性」の訴え方が、あくまで他の出演者と比べて弱かったか……こればかりはこのイベントにおける経験値の差が出てしまったか。
しかし今回「ぢゃ☆ベストテン」に出演したという経験は積めた事に関しては、トータルに考えて彼女にとってプラス材料になったと信じたい。
彼女自身、今年に入り「ぢゃ☆ベストテン」に興味を持ち、前回まで毎回のように見学までしてイメージを叩きこんでいる。
更に昼を優勝してここに立つまでのプロセスは、貴重な「成功体験」だったと思う。
この一連の経験を糧に、今後の彼女自身の活動の糧になるのであれば、それでいい事だと感じます。
後日、彼女自身はブログで即脱落という結果を恥じながらも「楽しかった」という趣旨の言葉を残している。
また9月の再挑戦は、10月に行われる自身のBDライブ準備のためない事も明言している。
11月以降は……まだどうなるか分からないけれど、もし再挑戦があるなら、その時はもう一度頑張って欲しいと心から願っております。
こうして「ぢゃ☆ベストテン vol.69」は大和撫子 百合の連覇で幕を閉じた。
某ファンの言葉を借りるなら「平成の最後と、令和の最初を(元号またいで)制した」と誇らしげだった。
※前回の投票結果が反映されているという観点からすると、この表現は間違いではない。
この連覇により「年間最多勝」争いは彼女が一歩リードした。
次回もし三連覇となれば、昨年は同率だった「年間最多勝」を初の単独での獲得が決まる。
2019年の趨勢はこのまま決まるのか?それとももう一波乱あるのか?
一方、今回の中位、下位グループの点数の僅差っぷりを見ても、イベント自体が非常に接戦が続いているのが分かる。
また今回は中位グループでも油断をすれば、あっという間に下位に転落してもおかしくない。
逆に下位グループも状況次第での抜け出しもあるため、残った出演者にとっても予断が許さない状況が続く。
それがわかるのは、次回……9月、70回目の節目を迎える「ぢゃ☆ベストテン vol.70」
この頃には秋の気配が強くなっているのか?それとも残暑は厳しいままなのか?
2019年年9月21日。
「ぢゃ☆ベストテン vol.70」
70回目の戦い。
誰が笑い、誰が無く?