【レポート】AnBぷれみあむぅ presents 『ぢゃ☆ベストテン vol.68』 | ヒトデ大石のなんとなくレポート置場

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2011年8月「ヒトデ大石のどんなブログにしようか検討中。」からタイトル変更。
ライブイベント、舞台観劇のレポートを中心に書いていこうというブログ。
以前はmixiが主戦場だったけど、今はこっちが主戦場(笑)

【レポート】AnBぷれみあむぅ presents 『ぢゃ☆ベストテン vol.68』@池袋mono
 
※[速報]上げていますが、ライブの詳しい様子はこっちでレポートします。
 結果を知っている人も知らない人も、じっくり読んでくれると嬉しいです。
  
毎度の事ですが、こちらを読む前にまずは昼の様子からどうぞ。
 
・AnBぷれみあむぅ presents 『第68回イカすアキバ天国』@池袋mono
https://ameblo.jp/hitode0014/entry-12463247810.html
 
昼は雪うさぎ楽団の優勝で幕を閉じた。
「令和初」の優勝を飾った彼女が次回「ぢゃ☆ベストテン」でどのようなステージを披露するか楽しみである。
 
そしてこちらも「令和初」となる「ぢゃ☆ベストテン」……。
前回は卒業2組の影響が影を落としたランキングとなったが、果たしてどうだったのか?
 
今回は卒業はなくとも、欠席が2組。
前回同様、出演者の数としてはやや寂しいものとなるが「令和初」の戦いに相応しいイベントとなった。
 
初夏の風薫る池袋。
新時代、節目の一戦で巻き起こったのは、鉄板の決着、もしくは波乱か……!?
「令和初の一大決戦」となった「ぢゃ☆ベストテン vol.68」の様子をレポート致します。
 
●開演前
 
いつも通り、開場前から会場には人が集まっていた。
入場してのんびりと開演を待つのだが……。
 
しかしその後は、いつもと比べると客足が伸びなかった印象がある。
前回と比べて今回欠席の2組の客層がいない事を考えると……まぁこの状況も若干、致し方ないか。
 
やや話がそれましたが、こうしているうちに告知画像、諸注意の画像を経ていよいよOP。
OP映像が流れて、司会のJR&メトロが登場。
 
投票ルール、諸注意などを滞りなく終えて、いよいよ本編開始となる。
 
今回のトップバッター、正真正銘「令和初」の出演者となったのは……。
 
●本編
 
・昇格組:妖☆どんべい
1.「ようこそジャパリパークへ」(どうぶつビスケッツ×PPP)
2.(失念)
3.「妖宴」
 
前回昼「第67回イカすアキバ天国」を優勝して昇格の妖☆どんべい。
イベントに満を持して初登場!
さぁ気合の入ったステージを見せて……と思ったが、やはりそこはマイペースだった(笑)
歌っている最中はいい。だがMCなどになるとほんわかしたBGMが流れて、とても自由に動き回るのだった。
特に終始、白い狐の人柱様が自由だったような印象がある。(それは自身の出番を終えた後も含めてだが)
気合とは程遠い彼女たちだが、それでも締めるところはしっかり締めて、現状、唯一のオリジナル「妖宴」をしっかり歌い終えて初の「ぢゃ☆ベストテン」は終了。
恐らく出演していた本人たちが一番、あっという間という感覚だったように思える。そんな感じだった。
名実ともに「令和初」の出演者となった妖☆どんべい……こうして初陣は緩い中、のんびりと終わった。
 
 
……ここから前回の投票結果によるランキング。
前回は卒業が2組出た影響もあり、脱落にあたる11位がなく、いきなり10位からのランキングとなる。
そんな訳で10位にランクインしたのが……。
 
・10位:石井利佳(NEW/3340点)
 
 【セットリスト】
1.「リカビリーナイト」
2.(失念)
3.「ラブ・モーション No.9」
 
彼女にとって念願の初ランクインはこの位置。前回の昇格組、石井利佳の登場。
この日もはるばる沼津の地から登場。
衣装をリニューアルしたり、旗用意したり、更には自身専用のマイク&マイクスタンドを用意するという準備万端っぷり。
満を持して、初ランクインのステージを歌いきった。
構成はオリジナルとオールディーズのカヴァーを交える構成となり、現状の石井利佳そのものが伺えるステージとなっていた。
余談ではあるが自身も結果はどうあれ、今回のステージの内容に関しては「出せるものを出した」とコメントしている。
こうして石井利佳、初のランクインとなったステージは終了。
前回は昇格即卒業だった彼女にとって、初めて順位がついた記念すべきステージとなった。
 
 
・9位:アコールノート(↓5/3930点)
 
 【セットリスト】
1.「大切な1ページ」
2.「セイギノミカタ」
3.「ハッピーエンド」
 
初ランクインの4位から5ランクダウンと大きく後退。
そんな中で迎えた今回のステージだが、一曲目にこれまで毎回ラストに持ってきていた「大切な1ページ」を持ってくる。
いわば彼らの定番中の定番である。これを最後に持ってきて、この後はどうするのか注目が集まった。
しかしこの後彼らが展開したのは「漫談」だった。
漫談からの二曲目「セイギノミカタ」、その後、漫談の続きからの三曲目「ハッピーエンド」という流れで持って行った。
なお二曲目、三曲目は共に新曲となっており、彼らの楽曲制作能力の高さを伺える出来栄えとなっていた。
また曲紹介に繋げる漫談の面白さも特筆すべき内容だった。
こうして定石を変えつつも、らしいステージを披露してアコールノートの出番は終了した。
 
 
・8位:清水舞美(↑1/4130点)
 
 【セットリスト】
1.「未来空」
2.「礎」
3.「秘密基地」
 
この日は珍しく前物販だった清水舞美。
一曲目からイベント初披露の「未来空」を歌い上げる。
なおMCでも語っていたが前物販だった理由は体調不良。どうやら高熱を発しており、行きつけの病院で点滴を打ってからこのイベントに臨んでいたとの事。
自身曰く「私の命は20時まで」(この時点で19時前後)冗談なのだろうが、ある意味本心(?)とも取れる発言をしていた。
そんな状況下でも三曲目に新曲「秘密基地」を初披露するなど、攻めの姿勢を前面に出すセットリストを組んできた。
こうして出番が終了したが、この後は体調不良を理由に早退する事となり、終演後の物販でもその姿は無かった。
万全な状態では無かったが、出演を果たし出演者としての責任を果たした清水舞美。
果たしてこの根性も含め、どのように評価されたのか……。
 
 
・7位:まかべまお(↑1/4650点)
 
 【セットリスト】
1.「引力」
2.「茜色の約束」(いきものがかり)
3.「モノクロームシンパシー」
 
前回が大幅ランクダウンなので、やや巻き返した感のあるまかべまお。
赤いワンピース調のドレスが非常に似合っていた。
この日の彼女のセットリストで注目は二曲目にもってきた「茜色の約束」(いきものがかり)
カヴァーであるが、彼女曰く「苦手なバラード曲」との事。
今まで彼女の楽曲を数多く聴いている者として、彼女がバラードを苦手としているイメージは無かったのですが……それだけこの楽曲も良かった。
昨今、自身も様々な種類のイベントを銘打つ主催の立場になる事も増えて、歌う楽曲の幅を広げて行こうという思惑があったように思える、このセットリスト。
既存のオリジナル楽曲も加えて、非常に聴きごたえのあるものとなりました。
こうしてまかべまおのステージは終了。イベントが誇る大ベテラン。魅せてくれます……。
 
 
・6位:FICE(↓4/5680点)
 
 【セットリスト】
1.「ドラえもんのうた」(大杉久美子、山野さとこ、他)
2.「アンパンマンのマーチ」(ドリーミング)
3.「裸執事」
4.「乳様」
 
毎回、毎回、色んなネタを仕入れてくるFICEですが、今回は……かなりギリギリのラインを攻めてきた(笑)
某猫型ロボットの扮した炎と、某パンの顔したヒーローに扮した氷が酒を飲みながら大人の裏事情をぼやくスタイル(笑)
愚痴を進めるうちに、楽曲を歌うという流れになって、いわば寸劇調のステージなのだが……。
もうこれがとても酷かった(笑)とても小さなお子様には見せられる内容じゃない(笑)
またFICEの二人以外のメンバーも何かしらのキャラになっていたが、某目玉のおやじとか、某頭脳は大人の名探偵はいいとして……にゃもが扮した某舞浜の(以下自主規制)
……いやこれは動画以外も危なくて、ネットにあげるのも怖いってレベルだった(笑)
そんなギリギリのラインを攻め過ぎたFICEのステージは終了。
毎回、何かぶっこんでくるけど……次回はもう少し、安心したのを観たい(笑)
 
 
・5位:みでぃ(→/6860点)
 
 【セットリスト】
1.「LOVEv暴走中」
2.「Maar dala」(カビータ・クリシュナマーシー)
3.「kajra Re」(アリーシャ・チナーイー、L. シャンカール、ジェイブド・アリ)
 
今回でなんと四回連続5位のみでぃ。安定していると言えば聞こえはいいが……。
彼女も「何が飛び出すか分からない」という意味では、6位のFICEとは色んな意味でいい勝負。
今回は……インドテイストなステージ。衣装も民族衣装のサリーをイメージしたようなものだった。
一曲目「LOVEv暴走中」の途中から、この日のステージゲスト、豊田えまが登場。どうやらインドに造詣が深いという事でこの後のダンスパートのために呼んだらしい。
そんな訳で二曲目、三曲目はインド楽曲に乗せて踊るみでぃ。
以前からダンスは色んな種類を習っているだけあって得意とするところ。特に三曲目は更に露出が高くなり、インドテイストがますます高くなった。
こうして今回は終始、豊田えまと共にインドテイストで15分間彩ってみでぃのステージは終了。
「何が飛び出すか分からない」……そしてなんでインドだったか最後までその謎が残ったままのステージだった(爆)
 
 
・4位:デカシャツ喫茶(↓3/7510点)
 
 【セットリスト】
1.「before daybreak」
2.「moRe Stage(poprock)」
3.「セプテンバー」
 
前回優勝からの連覇ならず。残念ながら「令和初」の優勝とはいかなかったデカシャツ喫茶。
一曲目は「before daybreak」から入る、比較的オーソドックスな入り。
続いて二曲目に名曲「moRe Stage」の新バージョン、「moRe Stage(poprock)」を初披露。もちろんレコ発も兼ねての披露となった。
MCでは8月の10周年ワンマンの宣伝や、お互いのメンバーの自己紹介をゆるく展開する。
そういえば最近、二人の髪の長さがそこまで差が無くなってきた(笑)
ラストは「セプテンバー」という、9月はあと四ヶ月というツッコミも入らないままステージは終了(笑)
連覇は逃しても、とても楽しそうに歌う姿が毎回印象的である。
果たして次回は巻き返して、優勝を飾っているのか……注目したいところである。
 
 
ここからいよいよベスト3。
……だが既にこの日、出演していない出演者は残り一人で、重要なのは誰が何位というランキングのみだった。
果たしてどうなったのか……気になる結果は!?
 
・3位:USAXA!(→/7631点)
 
今回は遠征でお休みのUSAXA!が前回と同ランクをキープして3位死守。
欠席VTRに移るが、その際、メンバーが見事な歌とハモりを披露する……。
ただし歌詞の内容が「欠席するけど投票よろしくねー」的な感じで……。
会場のあちこちから「欠席したら投票出来ない」とのツッコミのオンパレード(笑)
司会のBenjaminからは(個人的に)「欠席した出演者は投票出来ないルールを教えておいてください」と要望されるという展開となった(笑)
 
続いて2位に名前が挙がったのは……。
 
 
・2位:ソラ豆琴美(↑5/7669点)
 
こちらも今回、誕生日ライブ前日準備のためお休みのソラ豆琴美。前回より5ランクアップと躍進。
彼女は逆に前回欠席時(1月/vol.66)の欠席VTRで投票を呼び掛けた経緯があり、この時方々から「欠席した出演者は投票出来ない」というツッコミを受けていた。
そんな彼女の欠席VTR……彼女の欠席VTRは非常にセンスがいいので、それこそ欠席した出演者も投票していいなら投票したいレベルである。
会場を笑いに包んだ、欠席VTRも終わりかけていたのだが、最後に「追記」と表示。
そこにはこのような文字が刻まれていた……。
 
「欠席したら投票出来ないというルールを覚えました」
 
会場、大爆笑!(笑)
当日、その場にいないはずの2組が巻き起こした、まさに奇跡のコラボレーションだった(笑)
この二組が、この順位で共に欠席だったからこそ起きた奇跡で、欠席VTRでここまで盛り上がった事はイベント史上、初めての出来事だっただろう。
 
……そんな欠席2組を経て、いよいよ登場するのは「令和初」の優勝者。
イベントの歴史に名を刻んだのは……!
 
 
・1位:大和撫子 百合(↑5/9550点)
  
【セットリスト】 
1.「FUTURE WORLD」
2.「Colorful Moment」
3.「Make a story」
4.「百花繚乱」
5.「大和魂 ~令和の力~」
 
前回6位からの巻き返し!「令和初」の優勝を飾った大和撫子 百合。
彼女の右手には「令和」のラベルが貼られた日本酒が握られていた(笑)
MCでも語っていたが、これは知人でもあるきら太に相談して購入したもの。
まさに「令和」が始まったばかりの今だからこそ出来るネタだった。
なおこの日の衣装は新衣装。ベージュの生地が印象的だが、本人のお気に入りポイントはマント。どうやら本人は以前からマントのある衣装に憧れていた模様。
とてもかわいらしいデザインでマントを羽織って上機嫌だった。
セットリストを見ても二曲目に新曲「Colorful Moment」を初披露と優勝しても攻めの姿勢が見受けられる。
なおこの「Colorful Moment」は作詞:まかべまお、作曲:saw、というコンビによるもの。
歌詞を自身ではなくまかべまおに依頼したのは、かわいらしい楽曲にしたかったらしく、そういう歌詞なら自身よりまかべまおに……という考えがあってのものらしい。
ある意味、このイベントの人脈がフルに活かされた新曲となっていた。もちろんイベントファンならずとも注目の一曲に仕上がっている。
この新曲披露を皮切りに中盤は三曲連続。
そしてラストは「大和魂」今回は「令和の力」というサブタイトルにあるように「令和」初の優勝、そして新時代「令和」を迎えた喜びを前面に表現する内容となっていた。
なお「大和魂」名物、日本酒の振舞いでは主宰のFICE、司会のJR&メトロ、前述の「Colorful Moment」の作詞をしたまかべまおらも日本酒をもらいに現れる(笑)
こうして「令和初」の優勝のステージは多くの関係者の盛大な祝福の中で幕を閉じた。
 
 
以上で欠席2組を除く、この日の出演者9組のステージは終了。
すぐさま投票に入る。もちろんこの日欠席のソラ豆琴美、USAXA!は投票対象外である(笑)
 
投票終了後、EDロールが流れ、その後は物販タイムに入る。
欠席2組の影響もあり、このイベントにしては比較的早い時間かつ、そして長めの物販となっていた。
 
多くの客層が物販で出演者との交流を楽しんでいた中、突然暗転する会場……!
 
……そう!「令和初」のあの時間がやってきた……。
 
●脱落発表
 
1月に卒業2組が出た影響で、今年初にして「令和初」の脱落発表。
楽しい物販タイムも、この発表の瞬間だけは会場が緊張に包まれる。
 
久々の脱落発表、読み上げられたその名は……。
・石井利佳
 
……前回、悲願の再出場からわずか2回。
厳しい結果となった。
しかし当人は人前では寂しそうな様子を一切見せず、最後まで気丈に物販では立ち振る舞いました。
 
こうして脱落発表を経て「令和初」の「ぢゃ☆ベストテン」はその幕を閉じました……。
 
 
●総括及び短評
 
一部、上位下位の入れ替わりが激しい回でしたが、それを除くと全体的には順当な結果だったように思います。
 
・1位:大和撫子 百合
これでソロとなって通算3回目の優勝となりました。
前回6位という結果を考えると、この巻き返しは見事かつ素晴らしい結果です。
そして優勝のステージで見せた、更なる攻めの姿勢は彼女のこのイベントに対する姿勢そのものと言って過言ではないと思います。
新衣装と新曲の披露はその際たるもの。
特に新曲は目新しさがある反面、初披露の場合、歌い慣れていないというデメリットもあるので実は意外と出すには勇気がいるものだと思います。
結構、このイベントで新曲を発表する比率が高い彼女ですが、そのデメリットを恐れずに行っている面が垣間見えます。
また今回の新曲「Colorful Moment」は作詞:まかべまお、作曲にもこのイベントでは縁が深い、おかやん。の弟子筋のsawという注目度も高い一曲。
初披露のタイミングとしては、これ以上ないものだったと思います。
こうした斬新さがある一方で「大和魂」にあるような「お約束」もあり、新しいものが見れる期待と、お約束に立ち会える安心感も同時に感じます。
このように振り返ってみても、このイベントに長く関わり、愛情をもって接している彼女が「令和初」の優勝だった事はかなり良かったと思う次第です。
イベント的には次回、連覇も狙える状況ではないかと思っている次第ですが……「年間最多勝」争いの観点から言っても、獲れてるといいな……と言ったところ。
次回以降、2019年シーズンの下半期のステージにも注目していきたいと思います!

 
・2位:ソラ豆琴美
毎回、彼女の欠席VTRのセンスの良さには脱帽します。
本当に欠席VTRが面白いので、彼女の場合、欠席VTRも投票の対象にしたら……と少し思いました(笑)
※でもそうすると色々ルールの変更があるので、提言はやめておこうかと。
ただ……最近、2回に1回の頻度しか出演していないのが残念。
今回も5ランクアップで初のベスト3入りなのに、ちょっと勿体無いと感じました。次回は出演お待ちしております。
 
※3位:USAXA!
夜昇格後は今回が初の欠席。欠席VTRで披露したハーモニーは素敵でした。
ただ……これは口酸っぱく言わせてもらいましょう……。
 
「欠席した出演者には投票できません」
 
なお欠席した出演者の点数に関するルールは、計算式の説明が面倒なので過去の自分のレポートを読むか、主宰に聞いてください(笑)
 
・4位:デカシャツ喫茶
コンスタントに優勝するが、最近は連覇がなく、今回はベスト3からも陥落……と4位でも調子が悪く見えてしまう不思議。
前回のステージを観ていて、そこまで悪くは無かったものの、上位3組がその上を行っただけという見方が正しいか。
ステージに関しては既存楽曲の安定感はもちろん、最近は既存楽曲のリミックスを入れるなどして楽曲の幅を見せる。
「moRe Stage(poprock)」は名曲「moRe Stage」のテイストを残しつつも、また違った印象を見せてくれている。
前述の大和撫子 百合にも共通するが、彼女たちも新曲披露、もしくはリミックスの初披露がこのイベントで多いのが特徴。
その攻めの姿勢は大いに称賛すべきだし、こういうところが彼女たちの強さに繋がっているように思える。
今回のステージでどこまで巻き返せたか注目したいところではあります。
8月に10周年も控えているので、頑張って欲しいところです。

 
・5位:みでぃ
今回で4回連続の5位。すっかり5位が定着しつつあります。
毎回「何が飛び出すか分からないみでぃちゃん」と形容していますが、今回のインドテイストのステージも驚きました。
ただテイストとしては前々回(1月/vol.66)のタヒチアンダンスを披露したステージとどこかイメージが重なったかも。
なので前々回ほどの衝撃は無かった……ものの、何故、今、この時期インドだったのだろう?(笑)
別に悪い訳じゃないけど、そのあたりの説明をもっとわかりやすくステージでMC交えるともっと面白くなる可能性はあったので、そこは残念かと。
ただしダンス関係を得意とするみでぃの特色が良く出ていたステージで、彼女らしいステージだったかと。
ゲストの豊田えまもステージに華を添えてくれたと思います。
次回「何が飛び出すか」楽しみにすると共に、何気に5位なのかそうじゃないのか気になる(笑)

 
・6位:FICE
FICEらしいと言えば、らしいステージです(笑)
でも今回はここ最近では、一番攻めたステージだったと思う次第です(笑)
えーっとねぇ……まず何から突っ込めばいいのか、困るステージでした(笑)
そして観ていて「酷い」と思ったステージでした(笑)
ただしこの「酷い」はけなす意味ではなくて、面白過ぎて腹筋が崩壊しているという意味の誉め言葉での「酷い」です(笑)
こんな「酷い」のに、楽曲をうまく盛り込み、15分のステージを完成させる術に関しては流石ベテランと思う次第です。
前回2位から4ランクダウンも気にしちゃいけません(笑)※FICE自身は気にしているかも知れないけど。
これからも堂々とこのイベントにあるべき姿でい続けて欲しいと願う次第です。

 
・7位:まかべまお
前回の大幅ランクダウンを考えれば……と言ったところ。
前回はダンス披露で今回はバラードのカヴァーを入れるなど、ここ二回はステージに工夫が見られる。
オリジナルオンリーでも十二分に勝負できるはずですが、敢えてそこに自身が苦手とするバラードを入れるのはある意味挑戦かと。
バラードを入れた意図はMCでも語っていましたが、自身のイベントに反映するための一工夫という意味では面白い試みだと思います。
それでいて、このイベントではあまり見せた事のない一面を前面に押し出す意図も感じられて、イベントが誇るベテランだと思う次第です。
今回は真っ赤なドレス調の衣装も非常に似合っており、まだまだ健在なのを見せてくれたと思います。
彼女の場合、成績では中位~下位も多いけど、長くイベントに携わっており、成績だけでは測れない価値基準を提供し続けていると思います。
今回のステージを観て、改めてこのイベントに欠かせない出演者である事を見せてくれたと思いました。

 
・8位:清水舞美
ここのところ下位が続いてるものの、1ランクダウンは巻き返しの傾向か。
このタイミングでイベント初披露の楽曲を二曲出しは絶妙だった。特に三曲目「秘密基地」は完全初出し。
一曲目「未来空」とこの「秘密基地」、語弊を恐れず言うなら「清水舞美らしからぬさわやかな楽曲」で、これまでのイメージとはだいぶ印象が違う。
こういう楽曲が歌える事に驚いた。その前に作曲誰なのか気になった(爆)
前回がガッチガチの既存楽曲オンリーで「守り」だったのに対し、今回は「攻め」に転じたという印象のステージ。
もし彼女の潮目が変わるなら今回か……と思える、最近の中では最も評価できる好ステージでした。
ただ体調不良は心配。あっけらかんと点滴打った話していた点については……まぁらしいと言えばらしいけど(笑)深刻じゃなければいいと思っています。
7月はAnBの前にBDワンマンも控えているはずなので、そこで燃え尽き症候群にならずにまたステージに立って欲しいと願っております。
 
・9位:アコールノート
前回初ランクイン:4位からの5ランクダウンはこのイベントの洗礼を浴びてしまったか……。
ただ今回の構成は驚いた。特に一曲目に「大切な1ページ」を持ってくるという構成。
これまで彼らが必ずステージのラストに披露していた一曲だが、これを先に持ってきて、後半、漫談混じりの新曲二曲披露。
この展開は予想していなかった。
楽曲が作るペースが非常に早いユニットだけど、その二曲を活かすために、一番の代表曲を前に持ってくる英断はすごい勇気がある。
これまでは二人の奏でるハーモニーと、アコースティック編成、そして漫談とかコントとか(笑)が評価されていた感がある。
それにプラスしてこうした思いっきりの良さを見せてくれたのは大きいと感じる次第です。
……とは言え、今回でまだ出場:3回目。これからどう成長していくのか楽しみにしていきたいと思います。

 
・昇格組:妖☆どんべい
初めての「ぢゃ☆ベストテン」だけど、全力で楽しもうとした姿勢は良く見えた。
ってか、実際、凄い楽しんでいた印象が強い。もっと緊張してガチガチになるか心配していたけどそんな事なかった。
やっぱ狐(人柱)のひな(ぴーにゃん)がキャラ濃すぎ(笑)いい意味で引っ掻き回している。
それを狸ののすけら妖怪たちがうまく絡んで、一つの形にしていくというのが現状の彼女たちのスタイルというのが見えたステージでした。
このキャラクターの強さに引っ張られがちですが、オリジナル曲「妖宴」も非常に良曲だし、歌唱力ものすけを中心に目を見張るものがある。
正直、オリジナル曲が一曲しかないという事で、個人的には厳しいという見方もしていたのですが、今回を見る限りその考えは改めないといけない。
次回以降、現在の良さを踏襲しつつ、どういうステージを見せて訴えかけるか。それが重要かと。
もう一曲くらいオリジナルが出来るといいけど……それはさておき、次回の初ランクインの位置は注目したい。

 
・10位→脱落:石井利佳
前回、感動的な再昇格を果たした直後でこの結果は少々残酷な結果だと思います。

しかし過去に出場:2回目で脱落した出演者もそれなりにいるので、このイベントの競争原理に基づけば致し方ない事でもあります。
そんな今回のステージですが、彼女なりに工夫を凝らしたり、また成長を感じさせるものでもあった。
衣装は新しいのを用意したり、専用のマイクスタンドを用意するなど、彼女の環境が整いつつあるのを感じる今回のステージだった。
だけど結果は厳しい事に……彼女のオールディーズというジャンルがイベント全体に浸透するには、若干時間が足りなかったか。
恐らく今の彼女の方向性が好きな人も、このイベントの客層にはそれなりにいたと思うのですが、それを掘り起こすのが出来なかったのが今回の脱落の原因か。
しかしステージの内容自体はしっかりしたものであり、彼女が今後もこのスタイルで生きていこうという気概を感じるものだった。
彼女自身、このステージそのものについては「やり切った」ともコメントしており、現状で出せるものを出せたという充実感にあふれているようにも見えた。
 
今回は残念ながら脱落となりましたが、昨年、初出場を決めた後に卒業せざるを得なかった背景を考えると……。
結果こそ2回目の出演で脱落だけど、一通りのプロセスを踏んできちんと「脱落」で終えた事は大きかったと思います。
 
「脱落」と言えばマイナスなイメージですが、11位という結果はもらえた訳です。
きちんとイベントに出演して、競ったからこそ「脱落」という結果は与えられるのです。
 
以前はその機会すら訪れなかった事を考えれば、この「脱落」という結果すら、あの時の彼女の無念を知る者としては良かったと思ってしまいます。
 
……という事で、今回こそ脱落になってしまいましたが、沼津を中心に活動を頑張っている石井利佳。
再挑戦は果たしてあるのか、それとも……と言ったところですが、一旦「ぢゃ☆ベストテン」での戦いは終わりました。
ただ個人的には、どん底から這いあがって、ここまでたどり着いた彼女のこれまでの努力に敬意を表したいと思います。
本当にお疲れ様でした。そしてまたこのイベントに戻ってくるのを待っています!

 
 
 
こうして「令和初」の「ぢゃ☆ベストテン」は大和撫子 百合の優勝で幕を閉じた。
新時代の幕開けを告げる優勝と呼ぶにふさわしい見事な内容だった。
 
なおこの優勝で「年間最多勝」争いは更に混沌としてきた。
上半期3回が終わった時点でまかべまお、デカシャツ喫茶、そして大和撫子 百合の三人で1勝ずつ分け合っている。
果たして誰が抜け出すのか……更に混沌とするのか……。
 
それがわかるのは、次回……7月、真夏を迎える「ぢゃ☆ベストテン」となる。
 
いよいよ2019年、12年目のシーズンも後半戦。
誰が優勝し、誰が脱落するのか!?次回も決して見逃せない!
 
2019年……令和元年7月20日。
「ぢゃ☆ベストテン vol.69」
 
「令和初」の夏の戦いはそこまで迫っている……!