※[速報]上げていますが、ライブの詳しい様子はこっちでレポートします。
結果を知っている人も知らない人も、じっくり読んでくれると嬉しいです。
気が付けば2018年も残り一ヶ月半。皆様、いかがお過ごしでしょうか。
すっかり冷え込みも強くなり、もう少しすれば本格的な冬が到来する晩秋の池袋。
思えば「10周年&60回記念」で始まった11年目のAnB ぷれみあむぅシリーズも今回で年内最終戦。
2018年も様々なドラマがありましたが、最後の最後でどんなドラマが待っているのでしょうか。
昼の部「イカすアキバ天国」は今回も個性豊かな出演者が勢揃い。
優勝を狙う半ば常連な出演者から、今年に入り挑戦を始めた出演者、イベント的にはフレッシュな出演者まで幅広くバラエティに富んだ出演者が揃いました。
しかしそんな2018年最終戦、冒頭で誰もが予想しないトラブルが裏で巻き起こっていた……。
ぶつかり合う、個性対個性の対決!
男も女の、新人もベテランも関係ない、白熱のイベントの勝負の行方は!?
「2018年最終戦!」第65回イカすアキバ天国の様子をレポート致します!
●開演前
開場30分ほど前に到着(笑)
この時、前回同様、某出演者の関係者とお客様と一緒にしばし歓談。
30分ほどの待ち時間はあっという間に過ぎて行った。
そして程なくして入場。
開場時間直後はロビーに数人。まばらである。
ただ開場直後はいつもこんな感じなので驚きはしない。
しかしいつもと違ったのは開演時間が近づいても、一向に人が増える気配が見れなかった事だ。
「流石に客の出足、遅すぎじゃないか?」
そう思ったのはOP映像が流れている時。
いつもならもう二、三人いておかしくない主宰・FICEのお客さんが一人しかいなかった……。
そして会場全体を見渡しても……客の数が一桁だった……これは衝撃的な光景だった。
●OPアクト
・FICE
【セットリスト】
1.「猫癒」
こうして始まったOPアクト。
いつものようにFICEのパフォーマンスから始まる。
しかし当のFICEたちですら「うちの子(FICEの客層)たち出足、遅くね!?」と驚くレベルだった。
ようやくそのFICEの客が来始めたのは、OP後の諸注意に移ってからだった。
それでも一人、二人増えただけで、目に見えて客層の出足は遅かった。
後に分かった事だが、当日、山手線で事故があった模様で、その影響で池袋に予定通りに到着出来ない客層が相次いだらしい。
この結果、いつも以上に出演順が前半の出演者が大きな不利を受ける結果となる……。
ようやく二桁いったであろう客層を前にして今年最後の「イカすアキバ天国」は本格的に始まろうとしていた……。
●本編
・1番手:奥トモミ(出場:2回目)
【セットリスト】
1.(不明/情報求む)
2.(不明/情報求む)
3.「トゥナイト」
トップバッターは前回(第64回)に初出場した奥トモミ。
前回は6番手だったが、今回は出演順決定アミダくじの影響でトップバッターとなった経緯がある。
しかし昼の12時前後とは思えないくらい、熱いステージを見せて客層のハートを掴みにかかり、熱い歌声が会場内に響き渡り、会場を熱くしていく。
三曲のセットリストとほぼ休憩なしで駆け抜けて、一気に終了。まさにあっという間の15分だった。
勢いと熱気で序盤から眠気がほとばしる様な素晴らしいステージを見せた。
絡みMCにおいては当人は朝が苦手な節を言っていたが、それを感じさせない内容だった。
熱気という余韻と、トップバッターとしてイベントを盛り上げるという一つの仕事をこなした奥トモミの歌い手としての矜持を感じるステージとなった。
こうして奥トモミのステージは終了。本格派シンガーとしての実力を見せつけた。
しかし前述のように、客の出足は遅く、この時点でも十数人と言ったところだろうか。
少しばかり異常な状況はしばらく続く事になる。
・2番手:かどくらひめ(初出場)
【セットリスト】
1.「Dope!!鉄道」
2.「シルシ」(LiSA)
3.「God knows...」(平野綾)
初出場「男の娘アイドル」かどくらひめ。またの名を「ついてるアイドル」
だが本人が二曲目のMCでこのセリフを口にしなければ、当人を男性と気づかない人間も多数いただろう。
声質も完全に女性そのものであり、顔を見ても男性とは思えないだろう。
一言で言えば「かわいい」本当に女性と遜色ないどころか、普通にかわいいのである。
そんな彼……と言えばいいのか、彼女と言えばいいのか分からないが(爆)オリジナルを交えて構成。
歌も聴きごたえがあり、非常に素晴らしいものがあった。
なお当日は当人のBDライブ前日で、主宰・FICEも駄目元のオファーだったが来てくれて非常に喜んでいた。
女の子以上にかわいい「男の娘」かどくらひめ。会場に色んな意味で衝撃が走ったアキ天デビュー戦だった。
・3番手:浅草F娘。(出場:3回目)
【セットリスト】
1.(色々ヤバいメドレー)
2.「働きたくないでござる」
「男の娘」の次は「女装フォークシンガー」折笠麗子の浅草F娘。
この日はピンクのウィッグにスクール水着という格好で登場し度胆を抜く。
さてセットリストを書こうとするのだが……今回は戸惑う(笑)簡単に言うと一部替え歌を交えたメドレーである。内容は今年出来た出来事に沿ってというものだが……。
詳しくは書けない(笑)いや今年、色んな方面で話題になった方々の楽曲を替え歌にしたのだが……。
色々察して欲しい(笑)紅白の連続出場が止まったグループとか(爆)元大所帯アイドルグループのメンバーとか(爆)その辺で察して欲しい(笑)
そんなこんなあってラストは「働きたくないでござる」で締めて終了。
本人曰く「やりたい放題やった」……そりゃねぇ(笑)
また今回の共演者(かどくらひめ、ふたぐちぴょん)らを意識している発言が多く、彼らには負けたくない節をひしひしと見せていた。
この頃になりようやく客の入りが通常の回レベルになっていく。
やや後方を中心に埋まり始めた会場の中、続いての出演者が登場する。
・4番手:中板橋へそりんちょ!(初出場)
【セットリスト】
1.「瞬間センチメンタル」(SCANDAL)
2.「NAKAITAで逢いましょう」
3.「拝啓、ここは中板橋です」
浅草の次は中板橋。しかし地名がついている出演者でもこうも違うとは(爆)
浅草F娘。が劇薬なら、こちらは清涼剤(爆)三人組アイドル「中板橋へそりんちょ!」の登場である。
中板橋商店街を活性化するために結成されたご当地アイドルグループだが、とにかく健気である。
どこか垢ぬけない部分もありつつも、非常に正統派のかわいらしさが随所にみられる。
MCでは中板橋商店街アピールを前面に出し、オススメの店をプッシュする中板橋愛にあふれた娘たちである。
セットリストも一曲目はカヴァーも、二曲目以降はオリジナルで構成。
存在から歌まで、中板橋商店街を背負ってやってきた感が溢れており、ご当地アイドルとしての真髄を見たような気がした。
以上、初出場の中板橋へそりんちょ!のステージでした。
・5番手:アコールノート(出場:7回目/2位・2回、3位・2回)
【セットリスト】
1.「Let's 5!」
2.「半分の月」
3.「大切な1ページ」
今回、注目の出演者の一角。成績的にも優勝候補の一角、アコールノート。
しかし例によってみどりの様子は最初からおかしく、何を勘違いしたのか「アイドル」を意識した(?)格好をしていた(笑)
一曲目は今回が「5回目の5番手」にちなんで作られた新曲「Let's 5!」こういうところまでネタにするしたたかさが彼らの特徴ともいうべきか。
MC(コント)を挟んで二曲目に歌ったのが「半分の月」
さっきまでのコントはどこ行った?というレベルの超正統派の楽曲である。アコールノートはこのように楽曲とコントの落差が激しい。
しかしこのアクセントの強弱が彼らの持ち味であり、面白さでもある。
ラストは「大切な1ページ」できちんと締めて終わるという流れは最早鉄板である。
果たして必勝を期して臨んだ今回。アコールノート曰く「5はラッキーナンバーになれるか?」である。
・6番手:純愛★純情倶楽部(出場:3回目/2位・1回)
【セットリスト】
1.「LOVEさりげなく」(太田貴子)
2.「バラライカ」(月島きらり starring 久住小春(モーニング娘。))
3.「恋の街、KOMAGOME。」
毎回、ステージの前の設定の説明から入る純愛★純情倶楽部。
この説明を経て、曲の前振り→楽曲という王道のパターンは相変わらず。
一曲目「LOVEさりげなく」では、この日は「れんこんの日」という事でれんこんチップスを客層に配布する(笑)
二曲目「バラライカ」では、桃子が額にバラの飾りがあしらわれたイカの被りものを被って登場するなど小ネタも満載(笑)
そしてラストは「鯉の被り物をした近藤真彦(マッチ)が駒込に」の前振りでお馴染み「恋の街、KOMAGOME。」という流れ。
一連の流れが完成されていて、見ていてある意味安心できる15分のステージ構成だった。
こうして純愛★純情倶楽部のステージは無事終了。
今後もこの二人の「駆け落ち」(ステージ)がどう展開するか楽しみである。
7番手:ふたぐちぴょん(出場:5回目)
【セットリスト】
1.(不明/情報求む)(ダンスのみ)
2.「イヨマンテの夜」(伊藤久男/コロムビア合唱団)
3.「日本に捧げるロマンス」→「紅」(X JAPAN)
2018年最後に登場したのは……ふたぐちぴょん。
なおこの日はお友達を多数呼んでいた模様。本人曰く「汚れた組織票」を狙ったとの事(笑)
そんな彼も冒頭はダンスオンリー。黒いマントの下を脱いだら、最近、よーくプロフィール写真などで見る、あの衣装が……。
ある程度、予想出来たとは言え、その衝撃的な登場の後、二曲目は昭和歌謡を歌うという事で……「イヨマンテの夜」熱唱。
騒然(?)とする会場を尻目に熱唱を続けるふたぐちぴょん。
あまりにも予想外の展開だったが、ラストはオリジナルの「日本に捧げるロマンス」を熱唱して終了……と見せかけて、何故かアカペラで「紅」の一小節を歌って終了するという流れだった。
相変わらず、司会・FICEとの絡みMCは微妙に噛み合わないが、土下座までして投票をお願いするふたぐちぴょん。
今回、最下位なら挑戦撤退を表明した彼だが、その不退転の想いは客に届いたか!?
……以上、全7組のステージが終了し投票タイム。
最終的にはかなり大入りとなった客層の投票がそれなりに長い時間をかけて行われる。
そして投票が締め切られて、集計となります。
果たして今回の結果は……。
●ゲスト
・うさみけP
集計の間にゲストステージ。
前回「第63回イカすアキバ天国」を勝ち抜いた、うさみけPが登場する。
※前回までは「うさみけ」表記だったが、厳密には「うさみけP」が正しいため今回から表記が訂正された。
彼女たちの特徴と言えば「ストーリーライブ」という、楽曲に合わせて展開する物語調のステージである。
前回は15分ものだったが、今回は30分と長尺のため、それに合わせたステージを展開する。
さてその内容だが……これはネタバレになるから私からは言わない方がいいのか。(再演の可能性は大いにある)
ただ大まかな内容としてボーカロイドの鏡音リンに扮した宇都宮なおと、鏡音レンに扮した坂水ありすの二人による物語が展開されていく。
(なお二人はステージ上では「うさみけP presents 鏡音リンとレン」と名乗っており、あくまで「うさみけP」によって作られた存在であると表現している)
どういう内容だったかは敢えて言わないが、途中、前回(第63回)の内容を彷彿とさせるところも入っており、前回のステージを見た人はハッとする構成となっている。
大よそ20~25分にわたる「ストーリーライブ」は終了し、その後に宣伝諸々のMCに入る。
この時のボーカロイド口調は最早、名人芸の域なので、一度も見た事が無い方にはこれだけでも見る事をお勧めしたい。
以上、うさみけPによるゲストステージでした。
●表彰式(投票結果→ED)
ゲストステージを経て、いよいよ結果発表。
無効票が1票あったもののほぼ均等に割り振られた票だったため、投票の大勢には影響が無かった。
集計した司会・FICEによると優勝と2位の差は大よそ100点。
2位と3位で「大まかに二人分」だが、3位~5位の間が相当詰まっているとの事。
この状況で今回、優勝を飾ったのは……
・アコールノート
7回目の挑戦にして、遂に優勝を飾ったアコールノート。
自身「5回目の5番手」を制して「5はラッキーナンバー」という名言を残し喜びを表現した。
随所に上がっているが、トロフィーを手にしたみどりの喜びっぷりは尋常ではなかった。
続いて2位に入ったのは……
・純愛★純情倶楽部
約100点差と及ばなかった。
しかし自身、2回目の2位獲得となり、その健闘は光るものがあった。
そして3位に入賞したのが……
・ふたぐちぴょん
会場騒然(笑)
組織票(?)パワー全開で戦った、ふたぐちぴょん。優勝はならずも3位入賞で自身が言った「最下位なら挑戦撤退」は免れる形となった。
ラストは「愛鯛」で優勝したアコールノートを祝い、2018年最後の「イカすアキバ天国」は無事終了しました。
●総括及び短評
2018年最後にして個性派が揃った回であったが、振り返ってみると入賞経験ががある2組が上位2組。
出演キャリアがやや多いふたぐちぴょんが初入賞と、いわば「順当」な結果だったと言えるだろう。
・優勝:アコールノート
まずは優勝おめでとうと声をかけたい。
昨年5月(第56回)の初出場から、足掛け7回。ようやく掴んだ優勝と言って間違いないでしょう。
出場当初からコントなどを取り入れたMCは面白おかしく定評があった。
また実はこのイベントでいそうでいなかったアコースティックディオとしても、生音による演奏と歌唱を見せてくれたのはこれまでの出演者と一味違った雰囲気を出していました。
これまで2位・2回、3位・2回とあと一歩のところで「足踏み」していた印象がありますが、今回、ようやくその殻を破れたという印象がとても強いです。
なお男女混成グループによる優勝はBevitrice e Goloso、化面狂奏戯樂、USAXA!に続き史上4組目となる。
ただ上記にあげたグループの中で、もっとも形態が近いのはBevitrice e Golosoとなるだろう。
毎回計算されたコントの数々、ダジャレからの楽曲紹介、男女二人組ユニット……非常に共通点が多い(笑)
そんなこんは当面の目標として、Bevitrice e Golosoを超える「ぢゃ☆ベストテン」8回出演とのコメントしている。
(Bevitrice e Golosoは出演7回でイベントを卒業している)
果たしてBevitrice e Golosoや、過去の男女混成ユニットを超える記録を残す事が出来るか?
来年早々楽しみだが……当面はこの喜びを噛みしめて欲しい。
改めて、優勝おめでとう!
・2位:純愛★純情倶楽部
今回で2回目の2位でしたが、実力は出しきったと思います。
設定の説明、楽曲前の小芝居、キレキレのダンスと共に見せる楽曲。一連の流れがきちんと成立している。
アイドルといえばアイドルだが、芸人と言えば芸人?
そんな不思議な二人だが、この二人ならではの世界観がきっちり構築されているのがやはり強みと言ったところか。
今年5月(第62回)に初出場していきなり2位。
前回こそ圏外だったが、今回は巻き返して2回目の2位という事でこの一年で十二分に実力を示したと言って過言ではない。
今年の初出場の出演者で「ぢゃ☆ベストテン」行きを決めた出演者はなく、彼らが成績的には最上位となる。
個人的には今年度の「イカすアキバ天国」新人賞をあげてもいいんじゃないかというくらい活躍をしたと思う。
しかしこの勢いのまま「ぢゃ☆ベストテン」に行けるほど甘くは無い。
今後、昼では戦いの中心になってくるだろうが、夜で戦えるだけの実力はまだまだ備わっていない部分もある。
昼で勝負しつつも将来的な夜での戦いを見据える事で、彼女たちが今後、このイベントを通じて成長していくのではないかと思う。
何はともあれ2位入賞おめでとう。来年以降の更なる成長に期待しております。
・3位:ふたぐちぴょん
正直、今回、一番驚いたのは彼の結果。
ただし今回に限って言えばビッグマウスとも取れる不遜な発言の数々も、彼なりに色々やったからこそなので今思うと「裏付け」あってこそなのだと思う。
ステージの質に関していえば、おそらく更に上位2組や他の出演者と比べても、そこまで勝っているものは無いと思う。
しかし二曲目の「イヨマンテの夜」という奇襲を含め、彼なりにセットリストを考えて組んできたというのは見て取れる。
後は自身が呼んだお客さんを「組織票のために雇った」と言い切ってしまうあたりの(開き直りとも思える)清々しさは却って良かった……のかも知れない。
もっとも今回と全く同じような客の集め方や、構成で次回も同じような結果は出るとは限らない(むしろ出るとは思えない)ので、今回は今回で割り切って結果をとらえた方がいいかも知れない。
この結果を受けて成功体験に引きずられるか、もしくは反省材料としてこれからの糧にしていくかで全く今後の結果が異なるように思える。
だが3位入賞した事実は、彼なりの努力だったり工夫があったからこそで、その点の頑張りを否定する事も出来るものではない。
今回のように自身で「最下位だったら挑戦撤退」「しかし狙えるなら優勝を狙う」という不退転の決意と、間隙を狙うという眼光の鋭さは今後も持ち合わせつつ頑張った方がいいと思う次第。
何はともあれ3位入賞おめでとう。
それにしても写真……お世辞にもきれいとは言えないな(笑)
・出場1番手:奥トモミ
レポート本編で振れた通り、早い時間帯に関わらず三曲連続で熱い楽曲を見せてくれた。
実力は間違いなく出しきっている。
しかし今回に限って言えば、出演順で運命が左右されたと言って過言では無い。
これまでの「ぢゃ☆ベストテン」の傾向からしても、熱唱系の歌い手は需要もあり好まれる傾向はある。
だが昼に限っては、今回のように出演者の個性もバラバラのように、好みもバラバラになりがちだし、しかも客足が遅ければ評価が「出来ない」という不運にも見舞われる。
もっとも当人の発言を見るに、これで心が折れているとは思えない。いや仮に心が折れてもその素振りは見せるとは思えない。
今後も挑戦を続けて欲しい出演者の一人である事には間違いが無いので、まだこのイベントに出演を続けたいという気持ちがあるのであれば、また出演して欲しいと思う。
願わくば次回は中盤以降を希望する。
・出場2番手:かどくらひめ
「男の娘アイドル」として強い印象は残せたと思う。言われなければ男性と気付かないレベル。
これまでこのイベントには多くのジェンダーレスな出演者が多く出演したが、その中でも女性的なかわいさというレベルでは群を抜いている。
現に歌声などもよーく聴けば……というくらいであり、きっと本人や司会から説明なければ押し通せただろう。
ステージを見てもオリジナル楽曲も「撮り鉄」という自身の特徴が前面に出ており、決して「男の娘」だけに頼らない……いや一切そんな事を感じないアイドルとしてのステージが成り立っていた。
唯一、ラストに「God knows...」を選曲したのが、このイベントでは大きな失策だったと思われる。
それを除けば満点に近いイベントデビューだったように思える。
しかし彼女を推薦したのが明石朔夜というのも、なんとなく納得というかわかるというか……(笑)
また出演して欲しいですが、次回は明石朔夜とも競っているところを見てみたい気になる(笑)
・出場3番手:浅草F娘。
結論からいうと「やってくれました」(笑)
いや恐らくこれまで出演した3回の中で、一番ある意味「らしさ」が出ていたのが今回だったのではないかと思う。
ピンクのウィッグに、スク水、フォークギター片手に歌う歌はとってもヤバイ時事ネタ……誰が彼を止められるというのか(笑)
誰にも止められない、そのヤバさがとても印象的であると同時に、かつて彼らが出演していた「地底大宴会」の雰囲気が甦ってきた(笑)
ただ司会のFICEが言う通り「昼向けじゃない」のである(笑)もっとも彼らの場合は「ぢゃ☆ベストテン」でも早い時間帯向けじゃない(笑)
とってもディープな世界観が根底にある歌い手なので、実はそこがこのイベントを戦う上では不利になっている点も否めない。
しかし……今回、意識していたふたぐちぴょんが3位入賞したのだが、挑戦を続けていれば何が起こるかわからないのも事実。
これからも我が道貫いて頑張ってほしいと思う次第。「働きたくないでござる」はやはり名曲である。
・出場4番手:中板橋へそりんちょ!
浅草F娘。の後だから、最初、どうなる事から心配しましたが(爆)きちんとステージをこなして立派でした。
でも今回のステージを拝見していると、グループとしての方向性はきちんとしているので、簡単な事で動じたり、ぶれたりしないように出来ているようにも感じました。
とにかく終始、本来の目的である中板橋商店街をプッシュするためのMCの数々が印象的。
オススメの店は……店名は忘れちゃったけど、なんとなく行ってみたら、寄ってみようかと思わせる中板橋商店街への愛情が溢れ出ていました。
それはオリジナル楽曲にも良く現れていて、きっと彼女たちは中板橋商店街の皆様にも愛されているんだろうな……と勝手に想像します(笑)
ただ良くも悪くも初々しさと、あか抜けないところがあり、今後、彼女たち自身成長していく過程でどのような変化を見せるのか……そこのところがポイントになりそうです。
いわば先輩格と言える純愛★純情倶楽部と比べると、まだまだアドリブ力をはじめとする臨機応変の対応に難があるように思います。
ただ「劇薬」揃いだった今回において「清涼剤」のような爽やかさは好印象でした。このまま真っ直ぐ伸びて欲しいと願います。
・ゲスト:うさみけP
今回は長尺での「ストーリーライブ」を展開。
しかし30分近い持ち時間でも、多くの客層を引き付ける内容は流石と言ったところでしょうか。
前回のレポートでも触れたかも知れませんが、彼女たちのステージは言ってしまえば「オペラ」の延長上にあると思う次第です。
それをボーカロイドの姿を借りて演じるという「縛り」を設けて、一つのコンテンツを使った多彩かつ一種の表現方法と思う次第です。
同じボーカロイド系ユニットというと、このイベントでは「みく16歳」がかつて存在しましたが方向性は真逆なもの。
同じコンテンツを使っていても、ここまでの差が出るのは、長くイベントを見て来たものとしては興味深いところです。
また今回の内容の中で、前回のライブ内容を彷彿とさせるものを入れた遊び心を忘れないのも一つの特徴か。
夜はどのような初陣を飾るのか……俄然、楽しみとなる内容でした。
……こうして2018年最終戦はアコールノートの優勝で幕を閉じた。
苦労して掴んだ栄光の先、果たして2019年、彼らはどのような戦いを「ぢゃ☆ベストテン」で展開するのか非常に楽しみです。
一方「ぢゃ☆ベストテン」もこの後、2018年最終戦を迎える。
混沌とするランキングに加え「年間最多勝」争いもまだ確定はしていない。
果たして今年最後に笑う出演者は誰なのか!?
2018年、11年目の最終戦「ぢゃ☆ベストテン vol.65」の様子は……。
後日(笑)