【レポート】AnBぷれみあむぅ presents 『第61回イカすアキバ天国』@池袋mono
※[速報]上げていますが、ライブの詳しい様子はこっちでレポートします。
結果を知っている人も知らない人も、じっくり読んでくれると嬉しいです。
3月中旬……だいぶ日も長くなり、暖かい日も増えてきた一方、花粉症で目や鼻がやられている方も多いのではないでしょうか。
自分もその例に漏れず、昨今は市販の薬ですが対策しているところです。
そんな中「二ヶ月に一度のライブバトル」の日がやって参りました。
偶然にも都内で桜の開花が確認された3月17日。
果たして「桜が咲いた」のは一体誰なのか……!?
3月春の決戦「第61回イカすアキバ天国」の模様をレポート致します。
●開演前
開場直後はほんの数人程度。
しかし時間が経つにつれてあれよあれよと言う間に、結構な数の客が入場。
大よその入場者数は前回と大差無かったものと推測。
ここのところ昼も十二分な集客があり、イベントとして盛り上がる要素は満載でした。
一連の出演順アミダくじの映像と恒例の諸注意VTRを挟み、OP映像を経てOPアクトとなる。
●OPアクト
・FICE
【セットリスト】
1.「妄想」
いつもよりFICEの固定客層の出足が鈍かったせいか、客の多さに反比例するように前方はスッカスカに(爆)
楽曲中盤、FICEの方が後方に出向くなどして、後方でおとなしくしていた客層を掘り起こす(笑)
こうしてOPアクトはあっという間に終わり、いつもの通り投票ルールと諸注意を経て、いよいよ本編開始となる。
●本編
・1番手:ジュピレジア(出場:2回目)
【セットリスト】
1.(不明)
2.「シャボン玉ロボット」
3.「クロのギターを盗んだ犯人は誰だ? 」
4.「初恋サイダー」(Buono!)
前回「第60回」に引き続き連続出場となったジュピレジア。
今回も「ジュピレジア2号メミ」のみ……いやネコ型ロボットのクロと、クマ型ロボットのソニがいた(笑)
そんな3体でお送りするステージ。
突拍子もないMCと、とっても不思議なキャラクターなのは前回でもお伝えした通り。
「どうしよう」という感じのMCと、不思議なオリジナル楽曲の数々で多くの客層が惑わされる。
そしてラストは何故か「初恋サイダー」(Buono!)という流れ。
実はセットリストは前回とほぼ同じ。
なお今回は声の調子が悪かったようですが、絡みMCではヒツジ型ロボットが爆発したのが原因とか(?)
元々歌っていない時の声がハスキーボイスなので気付かなかったレベルでのお話しでした(笑)
・2番手:MAI(アニドル)(初出場)
【セットリスト】
1.「cry more」
2.「甲賀忍法帖」(陰陽座)
3.「サディスティックラブ」
今回初出場。「アニドルのMAI」と紹介するのが一般的。
本人曰く「MAIという表記だけだと区別がつかない」との事。(現にメジャーな歌手でも同名の方がいるため)
黒いゴスロリ調な衣装に身を包み、オリジナル二曲を交えたセットリスト。
二曲目に「甲賀忍法帖」(陰陽座)はカヴァーとしては定番中の定番。
オリジナル楽曲もあり、また歌唱力も良く、非常に安定したステージを見せたという印象。
最近、ライブ活動をやや休止中だったものの、当日と翌日(アニドルとしての活動)とライブイベントが入っており、本人的にはこの日を境に復帰傾向にあるとか?
ちなみに彼女、静止画(写真)はNGなのに、動画はOKという珍しいタイプの出演者。
理由は自分の笑顔が苦手だからとかで、動画は許せるけど、静止画はダメらしい。
最後の最後で「ちょっと変わった娘」という印象をもちました。
・3番手:石井利佳(出場:5回目)
【セットリスト】
1.「卒業」(斉藤由貴)
2.「ミッドナイト☆26時」
3.「カルネヴァーレ」
「平成生まれの昭和アイドル」石井利佳。今回で5回連続5回目の出演。主宰・FICEに並ぶ連続出演タイ記録を樹立した。
一曲目は季節を考えたか「卒業」(斉藤由貴)からスタート。
そして二曲目に代表曲「ミッドナイト☆26時」。いつもなら最後に〆に歌う楽曲なのに、中盤に持ってきたため彼女を知る客層も驚いた様子だった。
しかしその理由は三曲目にあった。
歌ったのは「カルネヴァーレ」……前回「第60回」に優勝しながら2月に引退したマダムギーヌの代表曲である!
実はこの楽曲を先日、正式に受け継ぐ事になり別イベントでは披露済。
満を持してこのイベントで、石井利佳版「カルネヴァーレ」を初披露。どこかマダムギーヌの面影を感じつつも彼女なりの「カルネヴァーレ」を歌い上げようとする姿は非常にしびれるものがあった。
こうして出演を終えた石井利佳だが、この後はお世話になった方のイベントにすぐ向かうため、表彰式は欠席する旨を説明し挨拶。
司会・FICEとの絡みMCで、自身の代理として(実は本人よりも人気があると噂の)「ピヨリーヌ」(のぬいぐるみ)を会場に残して去って行きました。
・4番手:浅草F娘。(初出場)
【セットリスト】
1.「お嫁さんにはなってあげないゾ」(守谷香/「キテレツ大百科」OP)
2.「Tenptation」(本田美奈子/東芝ラジカセCM)
3.「知りたがり」(志村香/「夏体験物語」挿入歌)
4.「人生」(増田俊樹&羽多野渉/「ポプテピピック」10話ED)~森友替え歌
5.「働きたくないでござる」
セットの都合で出番前に司会・FICEと絡むという珍しい演出からスタートした、初出場・浅草F娘。(「F娘。」と書いて「ふろんてぃあ」と読む)
この日はメインヴォーカル不在のため、某艦これの島風のコスプレに身を包んだ折笠麗子一人でのステージ。
本人曰く「急に(不在を)言われたので、セットリスト慌てて組み直した」との事。
そんな彼(彼女?)の今回のテーマは「80年代アイドルB級曲特集」という事で前半三曲がまさにそれ。
多くの客層が置いてけぼりに(笑)一曲目は個人的に知っているものの、二曲目、三曲目は全く知らず。特に三曲目の志村香は5枚しかシングルを出しておらず、これがラストシングルというマイナーっぷり(笑)
四曲目は今、話題のアニメ「ポプテピピック」より。しかしこの楽曲の初披露が一週間前でコピーするのは大変だったとの弁(笑)
そんなこんなで途中まで(笑いは有りつつも)客層が置いてけぼり気味だったが、ラスト「働きたくないでござる」では会場は大盛り上がり。
サビの「働きたくないでござる」の大合唱は、この日の大部分の客層を占めていた、社会人たちの心の叫びをまさに反映していたのだろう(笑)
アコースティックギター一本で会場全体を盛り上げて、浅草F娘。初の「アキ天」のステージは盛況のうちに終了しました。
・5番手:アコールノート(出場:4回目/2位・1回、3位・1回)
【セットリスト】
1.「っ」
2.「桜と鯉のぼり」
3.「大切な1ページ」
前回出場時(第59回)では、みどりが急病のため、こん一人での出場だったアコールノート。
冒頭ではその時のネタを再現(?)し、ハンガーにかけられたトレーナーから、本物のみどり登場という始まり方(笑)
軽く笑いを取ったところで、一曲目は新曲。タイトルが「っ」(小さな「つ」)ちなみに本人たちも「っ」を発音しているのですが、絡みMCの説明があるまでは誰にも伝わらなかった模様(汗)
なお二曲目の前でこんがマイクスタンドを中央に持って来て、二人が一本の前で体を寄せ合う漫談スタイルでMCを展開。
二曲目「桜と鯉のぼり」は、お互いの故郷でもある東北地方(岩手県)の風景を思い描いて楽曲にしたもの。
確かに関東では「桜と鯉のぼり」が同時に見れる風景は想像は出来ず。彼らだからこそ作れた楽曲に思えた。
三曲目の前も漫談形式のMCで、こんが「今日と言う日を「大切な1ページ」に刻ませて下さい」という趣旨の事を伝えて、「大切な1ページ」に入る。
1月にレコ発をした彼らの代表曲。こんのピアニカ、みどりのギター、そして二人のハーモニーが会場に優しく響き渡った。
こうしてアコールノートのステージは終了。彼らにとってこの日が「大切な1ページ」に刻まれる事となったのか……。
・6番手:うさみけ(出場:2回目)
【セットリスト】
1.(不明)(「白雪姫」か「シンデレラ」あたり劇中歌だったと思われる)
2.「Beauty and the Beast」(「美女と野獣」劇中歌)(?)
3.「ホール・ニュー・ワールド」(「アラジン」劇中歌)
約三年ぶりの登場となる、うさみけの二人。
ボーカロイドの鏡音リン、レンになりきって物語仕掛けのステージ……「ストーリーライブ」を展開する事でお馴染みの二人。
この日のテーマは「ディ○ニー」(版権を気にして敢えて伏字)という事で、二人とも「美女と野獣」の衣装で登場。
本職がコスプレイヤーの二人にしてみれば、この点は得意分野。着こなし方も非常に様になっていた。
なおメインで歌ったのは三曲だが、ステージの上でも小ネタで様々なディ○ニーの楽曲を入れるなどして、リン、レンの二人がディ○ニーを満喫して終了……というステージの構成。
ステージが終わって残り時間でMCとなるのだが、ここではステージとは違い自らの声を発するのだが、そのしゃべり方がボーカロイド、そのまんま(笑)
この芸当については以前から凄かったけど、全く違和感なく「ボーカロイド」のその人間の発するのとは微妙に違うイントネーションまで再現しているのだから脱帽もの。
絡みMCにおいても、最後までそれが崩れる事なく、きちんと司会・FICEとの会話も「ボーカロイド」として成立していた。
こうしてうさみけのステージは終了。まさに二次元に現れたボーカロイドそのものなステージでした……。
・7番手:ソラ豆琴美(出場:3回目)
【セットリスト】
1.「発芽たいそう第1」
2.(不明)
3.「す、スキっ!!…やきっ///」
トリで登場「アキバのうたのおねいさん」こと、ソラ豆琴美。
だがその登場時、会場は騒然とした……両方の鼻の穴にティッシュを挿したまま登場(笑)「花粉症つらくない?」と聞いて回り、ティッシュを配って会場を回った(笑)
そんな美人が台無しな演出で登場した彼女だったが(笑)気を取り直して一曲目「発芽たいそう第1」からスタート。
いつもそうなのだが、彼女はステージではいつも非常に楽しそうに歌う姿が印象的である。
二曲目を終えてここでMCに入る。MCで大きな「ヲトモダチ」に優しく語り掛けるが、反応はイマイチ(爆)
まるでお笑い芸人がスベっている様子そのものだった(笑)
それでも全く意に介する事なく(笑)ラストは「す、スキっ!!…やきっ///」で締めにかかった。
抱腹絶倒……まではいかないまでも、どこかかわいらしく、そしてまったりとした笑いの中、ソラ豆琴美のステージは無事終了。
ちなみに先日発売されたばかりのDVDは「尻フェチ」の方には是非買ってもらいたいとの宣伝も欠かしませんでした(笑)
……以上、全7組のステージが終了し投票タイム。
投票が締め切られて、集計となります。
●ゲスト
集計中の間は、ゲストコーナー。
前回「第60回」2位。「アキ天キング」マダムギーヌ引退により、繰上げ出場権を得た史上初の「2位昇格」みでぃの登場。
・みでぃ
【セットリスト】
1.「NIPPON」(椎名林檎)
2.「笑顔のゲンキ」(SMAP)
3.「リトル☆デイト」(ribbon)
4.「スマート☆ホントvハート」
5.「LOVEv暴走中」
一曲目は椎名林檎のカヴァー。この曲の時は楽曲イメージか着流しの和服を着用。
意図として「この日優勝する誰かに向けたエール」との事。
だがこの一曲目の時点で、ステージの下手側には見慣れぬ男性が一人……彼の正体はリボンアーティストのDai。
その彼の手によって、和服を脱いだ黄緑色のレオタードのみでぃは色んな色のリボンに絡まれていく……。
二曲目、三曲目を歌いながら、赤、青、緑と次々とリボンに絡まれ縛られていくみでぃ……前回昼で見せた「緊縛」を彷彿とさせるものであった。
こうして全身にリボンがほどこされたみでぃ。まさに全身がリボンアート状態と言っていいだろう。
前回の「緊縛」と違うのはあくまでリボンがほどこされたのであって、全身の動きは自由に取れる点。
後半のオリジナル構成では、今度は自らが新体操で使うリボンを手に取り、リボンをステージで舞わせながら歌うという芸当を見せつけた。
実は身体の柔軟性はかなりあるみでぃ。この時のステージパフォーマンスでも、その身体の柔軟さを存分にアピールせんとばかり様々なポージングを見せてくれた。
30分のステージをふんだんに使い、自らをキャンバスに見立てたみでぃのステージは終了。
彼女ならではの個性的なステージに、会場からも多くの拍手が送られた。
●表彰式(投票結果→ED)
集計作業を終え、いよいよ投票結果の発表。
司会のFICEの言葉を借りるなら、上位3組による「三つ巴」の様相を呈したとか。
その結果、優勝をしたのは……。
優勝:ソラ豆琴美
優勝発表直後は実感が沸かず「ぽか~ん」としていた彼女。
自身は自分が呼ばれるとは思っていなかったようで、発表された直後こそ実感は沸いていなかった模様。
そんな感じでトロフィーを受け取った……。
続いて2位に呼ばれたのは……。
2位:石井利佳
本人は早退したため不在でしたが、アコールノートの手に抱かれた「ピヨリーヌ」が非常に嬉しそうに見えた。
そして3位だったのが……。
3位:うさみけ
約三年ぶりの登場だったものの見事に入賞を果たし、この日多く来訪した客層の声援に応える形となった。
そしてED「愛鯛」
盛大に祝われる中、ソラ豆琴美はようやく優勝した実感が沸いてきたとの事で「愛鯛」が終わった直後に……。
「とったどー!」
……と、トロフィーを高々に掲げて優勝の喜びを爆発させておりました。
こうして接戦となった「第61回イカすアキバ天国」はその幕を閉じました。
●総括及び短評
10周年後の翌回という事で、イベント的「燃え尽き症候群」が心配された回でしたが、そんな事はなく最終的には上位3組による「三つ巴」の熱い戦いが展開される回となりました。
残念ながら入賞圏外だった出演者にも目を見張る出演者も多く、全体的にレベルが高い回だったように見受けられます。
また客の数も前回とほぼ同数で推移しており、主催側としても好調を維持しているように思います。
次回以降も出演者に関係なく今回くらいの客の入りがキープできれば、きっとイベント的にもいいのでしょうが、ここから先は運営の話なので主催側に頑張ってもらうとしましょう。
・優勝:ソラ豆琴美
このイベントに出場:3回目で見事に優勝。
自身もかつてこのイベントを勝ち抜いた(元)事務所の先輩・森永まみより早く昼を勝ち抜けて嬉しかったと物販で話をしていた。(その森永まみは出場:6回目で優勝を果たしている)
登場時のインパクトや、MCでの面白おかしさは群を抜いており、本職がグラビアアイドルである事を一瞬忘れてしまうような面白さを見せてくれた。
出演順がトリという点も味方したようにも思えるが、歌唱面も含めて総じてレベルの高いステージを披露。今回の優勝も納得の出来栄えでした。
一見すると非常に順調な優勝に見えますが、これまでの彼女自身の活動における紆余曲折を省みると非常に感慨深いものがある。
約五年前に「イカすアキバ天国」初出場後、事務所移籍。しかしその移籍後に一時は引退……。
しかし引退から一年以上の時を経て復帰。先日、ようやく自身の念願だったグラビアアイドルとしての初のDVD発売にこぎつけた。
顔には出さないだけで、実は相当な苦労人である。だがステージではその苦労を感じさせない明るい笑顔で客層を楽しませてくれている。
そう……彼女自身がこうして活動できる喜び、嬉しさを知っているからこそ、笑顔でいられるのかも知れない。
「アキバのうたのおねいさん」ソラ豆琴美。「ぢゃ☆ベストテン」でもその濃くてかわいらしいキャラクターを発揮して、客層を楽しませてくれる事を願っております。
・2位:石井利佳
出場5回連続5回目にして初の入賞。
ようやくここに来て彼女の努力が一つ実ったと言っていい初入賞でした。
レポート本編でも触れた通り、三曲目に「カルネヴァーレ」を初披露したが、その印象が客層に強く残ったかも知れない。
前回(第60回)で優勝したものの2月で引退したマダムギーヌ……その歌と「魂」を引き継ぐ形となり、それが彼女にとって大きな追い風になったのは間違いないかと。
ただこの「カルネヴァーレ」だけを評価するのはお門違いで、一曲目に斉藤由貴をカヴァーするなど「昭和アイドル」としてのスタンスもきちんと保っている点もきちんと注目すべき点。
何よりも彼女自身、これまでの4回とも入賞圏外という結果にめげず挑戦を続けた結果、すっかりこのイベントの常連として顔と名前を覚えられたのも評価に繋がった可能性は有り得る。
今回で連続出場記録に並んだ裏には、この「諦めない姿勢」やある意味ドサ回りにも似た泥臭さも「昭和アイドル」の雰囲気に合ったのかも知れません。
この入賞を足がかりにして、次はいよいよ優勝を目指して……どうか頑張って欲しいところです。
・3位:うさみけ
約三年ぶりの登場でしたが、初入賞となる3位獲得。
彼女たち曰くところのストーリー仕立ての「ストーリーライブ」の出来栄えは、もう既に三年前の初出場時でも完成の域には達していた。
前回出演から三年経って、更にこの構成に磨きがかかっていたという風に感じたのが今回の内容。
良く考えたらボーカロイドのキャラクターの上に、更にもう一つ物語を考えて、構成……二次創作の更に二次創作を行っていると考えると、サラりととんでもない事をしていると思う次第。
MCでの完全なるボーカロイド口調からして、実はもう本人たちとボーカロイドが入れ替わっているのではないかと思うくらい。
これは同じくボーカロイドのキャラクターを元に活動している「みく16歳」のスタイルとは真逆と言っていいレベル。
(「みく16歳」は中の人がどこかに見え隠れするスタンスで、中の人がボーカロイドから姿を借りていると見れる)
果たして今後、このスタイルがどこまで進化するか……またどこかで拝見する時には楽しみにしたいところです。
・出演1番手:ジュピレジア
連続出場となった今回ですが、残念ながら酷評に値する内容。
理由として前回出場時(第60回)から、ほぼ全く変化が見られなかった点が挙げられます。
初見の方には彼女のその独特のキャラクターは非常に興味深く、また面白いものに映ったでしょう。
しかし大多数の客層が初見だとしても、一部には我々のような初見じゃない客層もおり、新鮮味がなく「同じ事」の繰り返しに見えた。
一番問題だったのは、前回とほぼ同じセットリストだった点。正直、評価が出来ないし仮に評価しようにも前回と同じか、それより上は見込めない。
劇的な歌唱力の向上や、それ以外に成長する要素があったならまだ話は別ですが、それも見受けられなかった。
幾ら前回と出演者、組合せが変わったとしても、これではいけない。次回出演時はもっと変化を見せてくれる事を期待したいと思います。
・出演2番手:MAI(アニドル)
今回初出場。本人も非常にきれいな娘だし、黒のゴスロリ調の衣装も似合っていた。
そういう意味では、今回の出演者の中では最も正統派なアイドルだったと思われます。
ただこのイベントにおいては、それが却って仇になった点も否めず、正統派「過ぎて」強烈な個性を持つ他の出演者と比べると埋没してしまった感はあります。
無理して個性的になれとは言いませんが、自身をアピールする武器が足りない感じはあります。
前述の通り、とてもきれいでかわいらしい娘なのですが、MCでの「動画OK、静止画NG」の理由しか印象に残っていないのが正直なところ。
ただし楽曲においては三曲中二曲はオリジナルを選んでおり、彼女自身のオリジナリティをもっと引き出せる可能性もあったと思う次第。
今後、彼女自身が活動を続ける上でも、何か一つ「これだ!」というものを身につけていけるかどうかが、大きなポイントになるかと思います。
・出演4番手:浅草F娘。
今回初出場。かつてFICE主催イベント「地底大宴会」などに出演していましたが「イカすアキバ天国」でも通用するところを見せられたかと。
一つ前の出番だった石井利佳とはまた一線を画す「80年代アイドルB級曲特集」という観点は対比という観点でも非常に面白かった。
また楽曲の合間のMCなども、ちょいちょい小ネタを挟みつつもテンポ良くステージ進行したのが良かったかと。
ラストの「働きたくないでござる」に繋げるまでの構成が非常に上手く、最初から最後までほぼストレスが無く見ていられました。
また「働きたくないでござる」自体が非常に名曲。このイベントの客層のニーズに妙にマッチしていたと思います(笑)
一見するとちょっと痛い女装コスプレイヤーなのですが(失敬)アコースティックギターを引きならし楽しそうに歌う姿は、見ている側も楽しめました。
この手のタイプは噛めば噛むほど味が出るタイプだと思うので、また再度出演する際は強烈なステージを期待したいところです。
・出演5番手:アコールノート
今回の出演者の中では実績上位。間違いなく優勝候補の一角でしたが……分からないものです。
全体的に見ていてそんなにおかしなところもなく、新曲「っ」も含めて非常に彼ららしい世界観が出来上がっていたと思います。
MCもいつもながら面白かったし……個人的には優勝はなくても、入賞は逃さないと思っていただけに今回の結果は意外でした。
ただ強いて挙げるなら、いつもよりは肩の力が入っていた感じがしないでもなく、言葉の端々に「優勝したい」という気負いがあったかも知れません。
また直前が同じくアコースティックギターを奏でて歌う浅草F娘。だったというのも、比較対象という点では不利に働いた点も否めない。
主宰でもあるFICEが表彰式の中で「組み合わせによって、また結果も異なってくる」という趣旨の言葉を発していましたが、これは彼らに向けた言葉だったのかも知れません。
恐らく今回は実力というよりは、彼らにとって歯車が噛み合わない回だったという捉え方も出来るので、今回の結果にめげず再度挑戦を続けて欲しいと願うばかりです。
・ゲスト:みでぃ
史上初の「2位昇格」を果たして、今回のゲストにも登場。
恐らく現状、このイベントでは彼女にしか出来ないであろうステージだったと思う次第。
一曲目が終わった後、レオタードになる脱ぎっぷりからの、リボンで飾りつけられる芸当なんてあの会場にいた客層のどれくらいの方が思いついたか……。
この昼のステージ見て思ったのは、彼女自身、戸惑いを隠せなかった二ヶ月前とは打って変わって、腹をくくっているという印象。
前回のようなどこか自信なさげだったり、申し訳なさそうな表情もなく、活き活きとリボンを回しながらオリジナル楽曲を歌う姿はとても良かった。
現状、彼女がこのイベントで見せた一番のステージだったと言って過言ではない。
正直「2位昇格」に不安を持っていた自分も、夜でのステージが楽しみになる内容だった。
ただ細かい指摘になりますが、みでぃを「アキ天キング」と節々で紹介している点については違和感を感じました。(公式の告知でも「アキ天キング*くりあげ」の表記)
確かに今回、彼女は夜に昇格しますがあくまで彼女は「第60回」の2位であり「第60回アキ天キング」は優勝したマダムギーヌに贈られた称号という認識です。
(実際、前回終了時、自分も主宰に「第60回アキ天キング」はマダムギーヌという公式見解を口頭にて確認を取っています)
便宜上、昇格者を「アキ天キング」と呼んだ方が混乱は少ないかも知れませんが、優勝を勝ち取ったマダムギーヌとそのファン層に配慮が欠けているように思います。
本当に些細な点ですが……「アキ天キング」の呼称、取り扱い、表現については、もう少し配慮して欲しいと思いました。
※なお当レポート関連では、今後も「イカすアキバ天国」優勝者のみ「アキ天キング」という呼称を用いる事と、今回のみでぃのような2位からの繰上げ昇格者は「2位昇格」と表記します。
関係者各位にはご理解の程、よろしくお願い致します。
……こうして「第61回イカすアキバ天国」はソラ豆琴美の優勝で幕を閉じた。
果たして「アキバのうたのおねいさん」と呼ばれる彼女は、どのようなステージで夜の部「ぢゃ☆ベストテン」で沸かしてくれるのか……。
楽しみでもある反面、若干の妙な不安も過る(笑)
その「ぢゃ☆ベストテン」ですが……約一年ぶりにあのシステムが復活する……。
「脱落システム」
……かつて多くの「ぢゃ☆ベストテン」出演者を容赦なくその舞台から葬り去り、昼「イカすアキバ天国」からの再挑戦を余儀なくさせた、あのシステム……。
ある出演者は脱落の演出の恐怖のあまり怯え、物販が手につかなくなる事もあったとかないとか……(主に和奏電道子☆灯-アカリ-の話ですが)
出演者も客層も恐れおののく「脱落システム」……今回、久々に11組の出演者がエントリーした事で、約一年ぶりに復活となった……。
果たして「脱落システム」は一体誰を一年ぶりの餌食として選んだのか……。
優勝争いのみならず、下位の戦いも俄然白熱する「ぢゃ☆ベストテン vol.61」の様子は……
後日(笑)