【レポート】AnBぷれみあむぅ presents 『第60回イカすアキバ天国』 | ヒトデ大石のなんとなくレポート置場

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2011年8月「ヒトデ大石のどんなブログにしようか検討中。」からタイトル変更。
ライブイベント、舞台観劇のレポートを中心に書いていこうというブログ。
以前はmixiが主戦場だったけど、今はこっちが主戦場(笑)

【レポート】AnBぷれみあむぅ presents 『第60回イカすアキバ天国』@池袋mono

 

※[速報]上げていますが、ライブの詳しい様子はこっちでレポートします。
 結果を知っている人も知らない人も、じっくり読んでくれると嬉しいです。
 
……2018年1月20日。
 
AnB ぷれみあむぅ シリーズ「イカすアキバ天国」「ぢゃ☆ベストテン」が共に10周年を迎えた!
 
2008年1月の開始から年6回×10年。
唯一、東日本大震災(2011年3月)の延期を除くと、二ヶ月に一度のペースを守り、この日、10周年、そして60回という記念すべき日を迎えた!
 
そんな10周年&60回というお祝いムード満点の今回も……非常に個性豊かな出演者が勢揃いした。
そして誰もが予想しなかった結末が待っていた……。
 
記念すべき10周年の戦い「第60回イカすアキバ天国」の様子をレポート致します。
 
●開演前
 
10周年という事もあってか、この日、明確な推しがいない古くからの客層も多く早い時間から来場していた。
昨今の昼の客数を考えると、比較的多め。
OPアクトが始まる前でも、結構な大入りで多くの客層がフロアにひしめきあっていました。
 
一連の出演順アミダくじの映像と恒例の諸注意VTRを挟み、OP映像となる。
OP映像のラストには「☆10周年☆」という文字が一瞬入って、今回の10周年の特別感がより鮮明となった。
 
●OPアクト
 
・FICE
 
【セットリスト】
1.「伴奏」
 
FICE隊を中心に前方に出る……はずが、何故か自分が炎(上手)側の最前に(笑)
炎の推しが気を利かせてくれたと思うので、その点感謝(笑)
 
ビシッと「伴奏」で締めた後で司会兼主宰のFICEのご挨拶。
冒頭で10周年の御礼の言葉があり、投票ルール、諸注意を経て本編突入となる。
 
●本編
  
・1番手:美少女博士は友達が少ない(出場:4回目/2位・1回、3位・1回)
 
【セットリスト】
1.「START LINE」
2.「現代魔法少女」
3.「はっぴー☆メロディー」
 
昨年1月(第54回)に「公募第1号」として初出場。一年の時を経て、今回はトップバッターとして登場。
三曲全てオリジナルの構成での勝負となった。
現在の衣装はそのちょうど一年前に出場した際に着用していた白衣を元に作ったもの。白衣がモデルチェンジしたらそうなったとか。
なお今回はこの会場ではなく「秋葉原」で路上ライブをしている……という設定で終始ライブは進む。
(そのため冒頭は「秋葉原」駅のバスタオルを手にしている)
一曲目、二曲目は既存のオリジナル曲。
このイベントでも歌われた事が多くあるため、多くの客層にとっても耳なじみの楽曲で乗りやすかったかも知れない。
三曲目に披露した「はっぴー☆メロディー」は新曲。
振り付けが「ぢゃ☆ベストテン」にかつて出演していた森永まみというのもイベントのファンにとっては感慨深い。
(余談だが二人とも同郷かつ、様々な活動で縁がある)
一年前の初出場から、今回成長する姿を見せられたか……というのが本人にとっての課題だった模様。
その結果は果たして!?同郷の先輩・森永まみにもいい結果を報告したいところ。
 
・2番手:ジュピレジア(初出場)
 
【セットリスト】
1.(不明)
2.(不明)
3.「クロのギターを盗んだ犯人は誰だ? 」
4.「初恋サイダー」(Buono!)
 
主宰・FICEをして「新しいキャラクター」と事前に説明されたのが彼女。
厳密には「ジュピレジア2号メミ」一人での登場。ちなみに1号と3号は諸事情で出演せず(活動そのものを休止している節も)
一曲目を終えた後に自己紹介が入るが、前述のFICEの説明の意味が分かる。
メミ自身はヒューマノイド(人型ロボット)で、またネコ型ロボットのクロ、クマ型ロボットのソニ……など一見するとぬいぐるみに見えたが彼らも立派なロボットでありメンバーとの事。
更に衣装と見えて、実は薄っすら他のロボたちも描かれて……いやおりまして……(爆)
その二曲目、三曲目がそのロボットたちの事を歌った歌。
比較的、短い楽曲で終わりましたが、三曲目はオチが無い歌詞に会場から「ええ~!?」という声も。
ラストはまさかの「初恋サイダー」(Buono!)で更に会場からも苦笑が起こった。
歌っている時とMCの時の声のトーンが明らかに違うのが印象的。
また「アンドロイド」である主宰・FICEには、親近感を覚えて非常に喜んでいる姿も印象的だった。
  
・3番手:結城汰郎(初出場)
 
【セットリスト】 
1.(不明)
2.「メビウスの誘惑」
3.(不明)
 
一曲目の前に長めのOPSEが流れるが、どうやら「王子」らしい。(名前はめっちゃ日本人だけど)
金髪に欧州諸国にいるような王子のような衣装で登場した結城汰郎。この外見なら「王子」と呼ばれる理由も納得である。
楽曲は三曲とも全てオリジナル楽曲だった(と思う。二曲目以外はタイトルは失念したので情報求む)
まず歌は普通に上手い。MCもしっかりしゃべっていて面白いし、キャラクターも崩れていない。
さりげない笑い方一つにも上品さというか「王子」のキャラクターが伴っていて、嫌味を感じない。
とにかく何もかもが爽やかだった結城汰郎「王子」なのだが……実は3月以降「ヤンキー」に戻るというような発言が……。
この結城汰郎「王子」、知る人ぞ知る、某チャリ通Boysの「ヤンキー」と同一人物(笑)
主宰・FICEとの絡みMCでも(炎の別ユニット・鋼鉄姉妹で絡みが多いため)その点は大いにいぢられる。
なお優勝した際、出演できるのかという心配には……「このキャラクターが気に入っているので」と優勝時も継続しての出演を快諾してくれた。
果たして「王子」初のアキ天の結果は如何に!?
 
・4番手:みでぃ(出場:3回目)
 
【セットリスト】
1.「本能」(椎名林檎)
2.「群青日和」(椎名林檎)
3.「撲殺天使ドクロちゃん」(千葉紗子)
 
主宰・FICEをして「この時間帯には早すぎる」と言われた……みでぃ。このイベントには約一年ぶりの登場となる。
一曲目が椎名林檎の「本能」という事で、本人PVを彷彿とさせるナースの衣装で登場。
二曲目も椎名林檎繋がりで「群青日和」という選曲……ここまでは普通のステージだった。
しかし二曲目の最中、ステージの袖からまさに「この時間帯には早すぎる」格好のボンテージ姿の女王様(さかき藍)が登場……。
ナースのみでぃをじわりじわり責めて、一枚ずつ服を脱がせて、あっという間に赤いランジェリー姿にされるみでぃ……。
その後は縄で縛られたり、ムチで打たれたり、歌どころではなく、すっかりSMショウと化したステージへ……。
だがこの一連のやり取りの間に、楽曲はいつの間にか(ナースつながりで)三曲目「撲殺天使ドクロちゃん」のみでぃの歌入り音源となっている。
(微妙に気付かない、替え歌になっており、みでぃがMCで言うまで誰も気付かなかったオチ付)
SMショウを見せられたのだがBGMのアンバランスさもあり、会場は笑いに包まれていた。
(本家のSMショウでは笑いなどは絶対に起きないという事)
色んな意味で期待を裏切らなかった(?)みでぃ(&女王様・さかき藍)によるステージでした。
 
・5番手:石井利佳(出場:4回目)
 
【セットリスト】
1.「ダンシング・ヒーロー」(荻野目洋子)
2.「1986年のマリリン」(本田美奈子)
3.「六本木心中」(アン・ルイス)
4.「ミッドナイト☆26時」
 
実に4回連続4回目の出場となる石井利佳。すっかりイベントでも常連となった感が強い。
「平成生まれの昭和アイドル」という肩書き通り、今回も昭和を彩った楽曲のカヴァーを中心での構成となる。
一曲目、二曲目はメドレー形式で、一曲の時間もやや短い。
実はこの一曲目、二曲目、前回出場時と全く同じ構成。衣装まで同じだった。
なおMCでも「池袋にお集まりの2億6千万の皆さん~」と挨拶し、会場を笑わせていた。(MCまで昭和のお約束が入っている感が凄い)
変化があったのは三曲目「六本木心中」(アン・ルイス)
楽曲の途中で一旦掃けたと思いきや、間奏を利用して衣装の早着替えを敢行。
昭和のボディコンを連想させる衣装から、これまた昭和を連想させるきらびやかな衣装となった。
ラストは彼女のオリジナル「ミッドナイト☆26時」を熱唱。
もうすっかりお馴染みとなった「ミッドナ~イト」とサビに合わせて、腕を振り回す振り付けも定着。
この日も(彼女曰く)「池袋の武道館」池袋monoを大いに沸かせて、ステージを後にしました。
 
・6番手:のうさぎゆん(初出場)
 
【セットリスト】
1.「ウサミミノススメ」
2.「のうさぎ防衛軍」
3.「Starry Rabbit」
※一曲目と三曲目は逆だった可能性有。
 
静岡を拠点に活動しているアイドル。肩書きが「永遠の17歳」「ストロベリィ☆キャンディ星のお姫様」など。
メイクなど顔からして「うさぎ」な印象が非常に強かった。
MCで「永遠の17歳」と紹介した時に、某お客様が「じゅうなな~」と呟く……それ某師匠だから!(爆)
静岡では「ヤバい」と評判の彼女らしいが、今回の出演者の中では比較的普通のアイドルの部類……になってしまう(汗)
(本人やファン層は不本意だったかも知れませんが……)
客のいるゾーンまで降りてきて合間を縫って、盛り上げようとする姿勢を見せる。
(静岡から遠征してきたであろう)最前のファン層たちの熱い声援も非常に涙ぐましいものがある。
二曲目「のうさぎ防衛軍」では歌詞をボードで掲載するなど尽力も光った。
オリジナルオンリーで三曲歌いきり、静岡から挑戦してきたのうさぎゆんの初のアキ天のステージは終了。
なお当日は体調がかなり悪かったようだが、思ったよりはしっかりしていた印象。
しかしこれでもし本領発揮していないのであれば、体調が万全の時に再度拝見したいと思う次第。
  
・7番手:マダムギーヌ(出場:2回目/2位・1回)
 
【セットリスト】
1.「マスカレイド」
2.「モノクロのカメレオン」
3.「カルネヴァーレ」
 
2月での引退が決まっており、泣いても笑っても、これが最後のアキ天出場となるマダムギーヌ。
しかしこの手の活動をしている中で「一等賞になった事が無い」と表現し、優勝を狙いに行くと発言。
優勝しても夜……「ぢゃ☆ベストテン」に出場できない事が誰もが分かっている中での出演となった。
この日も青と白を基調とした衣装で登場。
一曲目「マスカレイド」で白い日傘を使ったパフォーマンスを披露し、颯爽と登場。
MCを挟んで「モノクロのカメレオン」、更にMCを挟んで「カルネヴァーレ」という流れ。
実は昨年7月出場時(第57回)と同じセットリストとなった。
なおこの三曲の選曲理由は「自身が最も自信のある三曲で望みたかった」とは、MCでのマダムギーヌのコメント。
その自信を裏付けるように、非常に高い楽曲のクオリティと、歌唱力を見せつけた。
会場の隅では、既に出演を終えた出演者たちもしっかり見守り、そのステージを目に焼きつけていた。
こうしてマダムギーヌにとって、最後の「アキ天」のステージは終了。
果たして最後に悲願の優勝となったのか……。
 
 
……以上、全7組のステージが終了し投票タイム。
投票が締め切られて、集計となります。
  
●ゲスト
 
集計中の間は、ゲストコーナー。
 
・USAXA!
 
【セットリスト】
1.「俺の嫁が2次元から嫁いできたんだが」
2.「いくぜ!まっしょい祭り」
3.「俺のカルマ」
4.「ヲタクのバラード」
5.「ワンマンライブのうた」
6.「みっくす!じゃーじゃーめん」
 
昨年11月「第59回イカすアキバ天国」を優勝したUSAXA!がゲストに登場。
30分間のゲストステージに臨む。
前回は欠席していた、双子ダンサーズのセリカも今回は参戦し、本来の5人体制。
なお双子ダンサーズは今回が新衣装で、これまで全く同じだった衣装から、セリカがあわいグリーン、ヒロナがこれまで通りのイエローの色違いの衣装に変更となった。
一曲目「俺の嫁が2次元から嫁いできたんだが」から、ほとんどノンストップのはずが、途中、リサたんが間違えてMCを挟む場面も(笑)
それはご愛嬌としても、盛り上がる上げ曲から、じっくり聴かせるバラードまで実にバラエティに富んだ楽曲に溢れていた。
五曲目の「ワンマンライブのうた」は3月18日に行われる、ワンマンライブの宣伝の楽曲。
歌詞がもうそのまんまで覚え易かった(笑)
ここでちょっと長めのMCで、そのワンマンライブの宣伝だったり、この後の夜に向けての意気込みをコメントしラストに。
ラストは「みっくす!じゃーじゃーめん」
USAXA!自身も前面に押す、彼ら最大の上げ曲と言って過言でないだろう。
こうして30分のステージを終えたUSAXA!
夜の部のステージが非常に楽しみとなる出来だった。
 
●投票結果→ED
 
集計タイムを終えて、いよいよ結果発表となる。
司会・FICEの言葉を借りるなら「優勝はダントツ、2位以下は混戦」
その結果は……。
 
優勝:マダムギーヌ
 
約9,000点という高得点で優勝を飾り、自身も悲願の優勝と相成りました。
しかし2月で引退が決まっている彼女は、3月「ぢゃ☆ベストテン vol.61」の出場が出来ないのが決まっている……。
 
ここで司会のFICEから提案があり「2位の出演者に「ぢゃ☆ベストテン」出場権を与えるか、否か」それをこの場で、客の投票で決定する事となった。
なおここでの決定は、今後の「イカすアキバ天国」全てに適用するという、イベント全体の未来を占う意味で重要な決定事項に……。
 
いたってシンプルに客のロビーを半分に切って、下手側は賛成、上手側は反対という事で客に移動してもらおうというやり方。
(イメージとしては、某ウルトラクイズの○×クイズのような分け方を想像してください)
 
その結果……「出場権を与える」側の賛成多数で「2位の出演者に「ぢゃ☆ベストテン」出場権を与える」事が決定。
それを経て、今回2位に入ったのは……。
 
2位:みでぃ
 
約6,800点とマダムギーヌには離されたものの混戦を少し抜け出したみでぃが2位と「ぢゃ☆ベストテン」出場権を獲得。
しかしこの表彰式上、みでぃも3月18日当日、別件のオファーがあるためこの場では出場決定とはならず……結論は持ち越しに。
なお3位入賞したのは……。
 
3位:美少女博士は友達が少ない
 
トップバッターながらしっかりとベスト3圏内を確保。
これで出場4回中、3回目の入賞となり存在感を示した。
 
最後はED「愛鯛」でマダムギーヌと、みでぃをお祝いし「第60回イカすアキバ天国」の幕が閉じました……。
 
●総括及び短評
 
個々の総括は後回しに今後しますが、10周年にしてまさか、まさかの展開が起こった今回。
全出演者、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれて、10周年に相応しい回になったと思います。
 
ただ「2位への繰上げ出場権」ルールについては……個人的には反対の立場です。実際に当日の投票でも自分は「反対」に回りました。
理由は過去の事例からしても「ぢゃ☆ベストテン」は「アキ天キング」のみが出場するからこそ、価値があると思っているからです。
 
ちなみに過去、イカすアキバ天国を優勝した「アキ天キング」の「ぢゃ☆ベストテン」出場権辞退は2例(第12回優勝:CitrusKiss、第20回優勝:゜*☆姫乃☆*゜(現:姫乃たま))
いずれも優勝後、スケジュールの都合がつかずに翌回の「ぢゃ☆ベストテン」への出場を断念せざるを得ない状況だった事が原因です。
なので今回もマダムギーヌの優勝が決まった時点で、昇格組は無しという事になるものとてっきり思っていました。
 
しかし今回のように「(次回開催日までに)既に引退が決まった」出場者が、このように優勝した事例は「初」(前述の2例も優勝時は次回出場予定だったと記憶しています)
……という事で「2位への繰上げ出場権」については、投票制ライブらしく公平に客層の投票で決めよう……とは主宰・FICEの弁です。
 
なおこのルールについては、主宰・FICEからも以下の文面が告知されています。
 
「(優勝者が)表彰式の時点で次回出演出来ない事が発覚している場合に限り、2位をくりあげて夜の部昇格とします」
(主宰・FICE(炎)のツイッターより抜粋)
 
個人的に思うところはありますが……「第60回」のレポートの趣旨からずれてくるので、ルールについての言及はこの場では以上とします。
これから先は個々の出演者の総括及び短評に移ります。
 
・優勝:マダムギーヌ
まずは見事な優勝、おめでとうございました。
今回の個性豊かな出演者の中においても、抜群の歌唱力と楽曲のクオリティの高さ、そして存在感。まずこの点においては文句なし。
これまでなら、他の出演者に点数が動いてもおかしくない状況においても勝負をかけて優勝した点については、賞讃されるべきだと思います。
「第57回」出演時と全く同じセットリストでしたが、もっとも勝負できる自信のおけるオリジナル三曲で勝負に挑んだという事で……その点を踏まえると、同じセットリストでも良かったのかななんて思います。
本当に唯一、惜しむべきは「ぢゃ☆ベストテン」でその姿を拝見出来ない事。 
一度でいいから、あのメンバーに交えて戦っているところを見たかった……。
2月12日の引退するその日まで、悔いの無い活動を送る事を心の底よりお祈りしております。
改めて「第60回アキ天キング」おめでとうございました!

※優勝トロフィーと共に。顔出しNGのため、このように写真を撮影させていただきました。
 
・2位:みでぃ
表彰式の様子を見ても、本人が一番驚いていたように思います。
ただ今回、主宰の言葉を借りるなら「2位以下は混戦」とあったので、得てしてこういう場合一歩抜け出すパターンも多々あり、今回の彼女にはそれが当てはまったのかと。
今回の出演者が誰もが個性豊かでしたが、方向性だけの話でいうなら、一番ベクトルが違ったのは間違いなく彼女。
更に昼間、ましてやライブイベント界隈の人間が滅多に拝見できないSMショウ的な展開は、観たもの全てにインパクトを与えたと思っています。
それ故の得票だったと思います。
ただ彼女の活動の方向性を考えるとこの展開は決して間違えておらず、15分の持ち時間の中で自分に一番得意なフィールドで勝負したという点では出場3回目にして、一番らしいものを見せてくれたという感じがします。
その後、スケジュール調整もうまく行ったとの事で史上初の「2位昇格」という事になりましたが「第60回」の出演者代表として頑張って欲しいと願っております。
 
・3位:美少女博士は友達が少ない
トップバッターで3位なら上々の成果と言って過言でないと思います。
昨年は「公募第1号」という事で別の意味での注目度が高かった彼女ですが、昨年一年間のソロ活動を通して、やりたい方向性がしっかりした感じを受けたのが今回のステージ。
秋葉原の路上ライブに見立てた構成や、MCでの発言から、彼女の中でいうところの「アキバ系」文化の継承、そしてその火を絶やしたくないという気概が見て取れます。
また同郷の先輩・森永まみに新曲「はっぴー☆メロディー」の振り付けをしてもらった点も、古くからのライブイベント界隈の人間にとっては感慨深いものがありました。
オリジナル楽曲も増えているし、着実な成長が感じられた今回のステージでした。
結果こそ3位でしたが悲観する必要も無いし、むしろこの個性豊かなメンバーと戦えた財産を胸にこれからも活動を邁進して欲しい。そう願っております。
また2月ではAnB本編で60分枠をいただいているという事なので、時間があればそちらも注目したいと思っています。
 
・出場2番手:ジュピレジア
主宰・FICEが「新しいキャラ来た」というのも分かる。
彼女の設定……もとい、ヒューマノイドというキャラクター自体は、結構似たような方が多いので斬新とまではいかないものの、彼女の存在そのものが独特の雰囲気だった。
……なんだろう……一言でいうと「ふわふわした感じ」がして不思議なんですよね……。
ステージで歌っている時と、MCにおけるギャップ、また独特すぎるオリジナル楽曲など色んな「不思議」な要素の集合体が「メミ」という存在に集約されているのかと思いました。
惜しむらくは新曲などを全部翌日のライブに用意していた事くらいだろうか(笑)
でも今回が初出場なので、その翌日に披露したであろう新曲は、次回出場時にでも披露してくれる事を楽しみにしております。
 
・出場3番手:結城汰郎
まさに「王子」来た!そんなステージでした。
オリジナル楽曲もしっかりしていたし、熱い固定ファンもついていたし、爽やかなキャラクターだし……個性は強かったけど、そこまで変なアクの強さもなく意外とすんなり受け容れられました。
むしろ過去の「中の人」(特に某ヤンキー)を知っている方としては、うまい事キャラチェンジしたと思っているのではないでしょうか。
ただ今回圏外だったのは実力以外の部分で、恐らくアクの強さが無かった分、後の出演者の「個性」に飲み込まれた感じもします。(よく考えたら4番手にみでぃはきつかったかも)
もう一回拝見したかった気もするけど、3月以降に復活する「ヤンキー」の方が楽しみなのもまた事実。
またどこかでお会いする機会があれば、乙女な気分になって「王子」に酔いしれたいものです(照)
 
・出場5番手:石井利佳
今回で4回連続出場となりましたが、今回も入賞圏外という結果に。
正直、ステージそのものは彼女の持ち味である「昭和アイドル」の部分が全面的に出ており、非常に良かったと思います。
ただ一曲目、二曲目の構成が前回と同じだったのは、毎回観に来ている固定客層には若干マイナスだったかも知れない。
一方で三曲目で見せた早着替えなど、新たな一面を見せており、観ていて飽きさせないステージに終始している感じはあります。
昨今、このイベントでここまで連続出場を続ける、ある意味負けず嫌いな出演者も珍しいので、こうなったら主宰が許す限り(笑)連続出場して頑張って欲しいと思います。
当日は深夜までイベント三本回しだったようでお疲れ様でした。マネージャーさん共々、今後の活躍を期待しております。
 
・出場6番手:のうさぎゆん
今回、静岡から遠征してくれた、のうさぎゆん。主宰とは昨年、静岡に一緒になった縁だったとか……。
まずは遠いところから、そして当日は体調が悪かった中での出演お疲れ様でした。
ツイッターなどを拝見すると「静岡ヤバイ」アイドルの代表格という事でしたが、その個性が発揮される事が無かったのが残念か……。
ただこればかりは彼女は何も悪くなく、他の出演者が個性有り過ぎなだけです(笑)そして今回はこのイベントでも個性強めな方が比較的多い回でした(笑)
セットリストはオリジナル三曲でしっかり構成されていたし、熱心な固定ファンもついているので、このイベントでも十分戦える下地は整っていると思います。
個人的に二曲目「のうさぎ防衛軍」は面白くて好きだった。次回出演する事があったら、東京を怖がらず果敢に「侵略」してきてくれる事を願っております。
 
・ゲスト:USAXA!(第59回アキ天キング)
今回の個性的な出演者に混じっても、全くその個性が失われる事なく30分やり切ったのは流石だと思いました。
前回出場時に組み込まれなかった楽曲を多数用意して、違う一面を見せてくれた点は、夜も残る客層に向けての好アピールにもなったと思います。
あとはとにかく3/18のワンマン、本当に重要なんだなというのを「ワンマンライブのうた」を聴いていて、しみじみ思いました(笑)
個人的には前回欠席だった双子ダンサーズ・セリナも加えた5人体制をきちんと拝見出来て嬉しく思いました。
本当に夜「ぢゃ☆ベストテン」でのステージが楽しみになる、そんな素晴らしい30分でした。
 
 
こうして「第60回イカすアキバ天国」はマダムギーヌの「有終の美」、そして史上初の2位繰り上げでみでぃが出場権を獲得するという結果で幕を閉じた。
今後も同様の事例が頻発するのかどうかは、今後の出演者の状況、投票結果次第……という事で。
ただ今回のルールをキッカケに、昼における投票の意識が変化する恐れはある。
特にこれまでは何も無かった2位は、他の出演者次第とは言え「繰上げ出場権」が付与される可能性が出てきたので、今後の動向には注目していきたい。
 
そして夜「ぢゃ☆ベストテン」も当然、60回、10周年となるのだが、こちらはこちらでとんでもない展開が待ち受けていた!
果たして何が起こったのか……「ぢゃ☆ベストテン vol.60」の様子については……。
 
後日!