【レポート】美広まりな生誕活動一時停止無料初ワンマンぽこ「DEATH PENIS」@巣鴨・獅子王 | ヒトデ大石のなんとなくレポート置場

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2011年8月「ヒトデ大石のどんなブログにしようか検討中。」からタイトル変更。
ライブイベント、舞台観劇のレポートを中心に書いていこうというブログ。
以前はmixiが主戦場だったけど、今はこっちが主戦場(笑)

このレポートにおいて何度も語っていますが、人生において「節目」というのは様々な形で存在します。
 
ただ自分の場合、近年、その「節目」の中でも立ち会う機会が特に多いのが「誕生日」、そして「引退」もしくは「活動休止」と言ったところでしょうか……。
 
さて今回、レポートするのは、そんな節目が両方来てしまった方のイベントレポートです。
 
お祝い事の「誕生日」そして「活動一時停止」前の最後の活動……果たして、どんなイベントになったのか!?
 
そんな訳で今回は10月9日に行われた「美広まりな生誕活動一時停止無料初ワンマンぽこ『DEATH PENIS』」の様子をレポートします。
 
●開演前
 
会場は巣鴨・獅子王。
ここ数年、デカシャツ喫茶が周年イベントを開催している会場としてご存知の方も多いと思う。
個人的には目と鼻の先に某居酒屋があるのがポイントが高いのですが(笑)
 
閑話休題。
 
さてそんな巣鴨・獅子王に開場直後に到着。
すると……結構、長蛇の列が出来ていました。
ざっと見た感じ20人はいただろうか。
 
外観の写真を撮ってから入場。
さて今回のタイトルにある通り「無料ワンマンぽこ」(ぽこについては突っ込むな!・笑)とある通り、今回はドリンク代のみで入場可能。
ご存知の方も多いと思いますが、今回のワンマンライブ開催につき、彼女自身がクラウドファンディングで募金を募ったんですね……。
 
その恩恵に預かり、無料で入場出来ました。
 
……ただ本人曰く、結構赤字だそうで(爆)
少しばかり協力をば……という事で、常時物販にてこの日発売の2枚組アルバムとチェキ券を購入。
彼女の赤字補填になったのだろうか……少しでも助けになればと思う所存です。
 
そんな訳で開場からしばらくすると、会場はかなりいっぱいになる。
客層を見ると、いつも美広まりなを応援している皆様や、他の現場で見かける皆様、彼女と同業の方と思われる皆様などなど……まさに老若男女問わず様々な方が一同に会した。
 
恐らく美広まりながこれまで様々な場所で幅広く活動してきた結果が、この日の超大入りとも言える動員に繋がったと思われます。
 
開演前、某お客様(仮にCさんとしておこう・笑)をいぢって前方が妙な盛り上がりを見せる中、美広まりなのナレーションが流れる。
その内容が真面目な諸注意かと思いきや、赤字で困っている事を切実に訴える内容となっており、会場からは笑いが漏れた。
 
やがて会場でヒーローもののドラマのようなやり取り(内容はちょっと酷くて言えない・笑)を経て、いよいよ美広まりなが皆の前に登場する……。
 
●本編
 
男性のシンボルを彷彿……いや違う、男性のシンボルの形状まんまの衣装(笑)で美広まりな登場!(笑)
ドラマのやり取りもそれっぽい単語だったからなんとなく想像はしていたけど……。
 
そんな訳でいきなり「ちんぽこBEAT」
しかもサビの部分をかなーり何度も繰り返すエンドレスver.(笑)
これでいきなり多くの客層が体力を奪われた(笑)
更に会場にばらまかれる、大量のう○い棒(笑)
 
初っ端やってくれた。
 
いや彼女の事だから普通に始まらないとは思っていたが、初っ端からやってくれた(笑)
 
そんな訳で一度、ステージの袖に掃けてから「美広まりなのテーマ」に乗って、改めて美広まりな登場。
そのまま「地下5階アイドルのうた」を熱唱する。
ここでようやくMCが入りご挨拶。
まだ最序盤なのだが、ここまでに至るまでが濃すぎて、体感時間が異常に長く感じた……かも知れない。
 
さてこの序盤はバックダンサーを引き連れてのステージが続く。
MCの後は「夢のうんちっち」
活動一時停止前の新曲ラッシュのうちの一曲だけど、これをおかやん。先生に編曲させるんだもんな……(笑)
この後はメドレーに突入。
とにかく序盤はダンサーを引き連れて、美広まりな自身もよく動く……とにかく息をつかせない構成が続く。
メドレー後に一旦MCを挟んで「MINA」
その後、美広まりなが掃けて、ダンサーたちだけのステージとなる。
 
こうして疾風怒濤のように序盤、当日配られたセットリストで分類すれば第1部が終了。
やがてスクリーンが下りてきて映像が流れるのだが……。
 
まず最初に「MUT○KI」というロゴはどうかと……(笑)
続いていかがわしい映像の冒頭のように恥らいながら、インタビューに答える美広まりなの図。
これ完全にA(以下自主規制)
そんな訳で映像の最後は、上下に揺れる美広まりなの図で終了(笑)
突っ込みどころが満載すぎて、いちいち突っ込むのも疲れてくる(笑)
 
映像の後、衣装を変えた美広まりな登場。
この日のライブを記念して作られた黄色の「DEATH PENIS」Tシャツをアレンジした衣装と、背中側に多くの目玉がついているスカートが印象的。
ちなみに背中側の目玉の意味は、後ろ向いていても見ているという意味合いがあるとか……うむ油断できませんな(笑)
 
さてここから楽曲のコーナー、大まかに分けると第2部ですが、ここから5曲はほぼノンストップ。
以下、当日配られたセットリスト表から楽曲を掲載する。
 
「普通の女、じゃない(CAN'T STOP woman)」
「ロマンチストお洒落(偏執狂編)」
「CanTRetuRn②u」
「運命の会える人」
「じゃがいも物語」
 
以上5曲。
聴いた事ある楽曲もあれば、実は初めて聴く楽曲も多かった。
ここはどちらかというと聴かせる楽曲が多く締めたゾーン。
恐らく「ちんぽこBEAT」しか知らない客層にとっては、こんな一面もあるんだと思ったかも知れない。
 
こんな感じでしっとり系で責める美広まりな。
さらにここで一人のギタリストを呼び込む。
彼の名前は和田多聞。美広まりなが活動し始めた頃からの旧知の仲だ。
和田多聞のアコースティックギターに乗せて、以下の楽曲を歌い上げる。
こちらも当日のセットリストから抜粋。
 
「其レモ、此レモ。」
「甘えん坊」
「はっぴっぴfantasy」
「I am monster」
「一億回の負けたくない」
 
以上5曲。合間、合間にMCを挟んでのアコースティックでの構成。
意外と突拍子も無い歌詞や楽曲が多いイメージの強い、美広まりなだが、アコースティックとの相性がここまでいいのは正直驚きだった。
このコーナーの際は彼女の独特なキャラクターも失せて、一人の歌い手としての真骨頂が垣間見えたように思えた。
実はこういう路線での売り方も出来た可能性があるのでは……この日の彼女を見て、そんな事を思ったりなんかした。
 
こうしてしっとりめだったり、アコースティックが中心の第2部は終了。
 
合間の映像に入る。
今回の映像では秋葉原で美広まりなを知っている人を探すという調査もの(笑)
以前もやって、知名度0%という悲惨な結果に終わったが、果たして今回は……。
 
……結果、まぁ予想通り(笑)
そして最後は自作自演で知っている人が見つかった事にして終了(笑)
まりにゃん……ドンマイ(爆)
 
続いては第3部。
ここではゲストが2名登場。
まずはシンガーソングライター・町あかり。
我々が知っているところだと姫乃たま、ちょっと有名どころで寺嶋由芙あたりなど多くの歌い手に楽曲提供している。
軽快な感じで登場したと思ったら、同じ歌を2回歌って撤収した(笑)
 
もう一人はりなんなん。
美広まりなとは別のイベントで一緒になる事も多かった盟友とも言える御仁。
 
そんな両名をゲストに加え、思い出話を中心としたMCを展開する。
両名とも短い時間にも関わらず、美広まりなのために登場した。
そんな訳で両名が掃けた後に、美広まりなが歌ったのが「激辛デスソースの人生」
先程登場した町あかり作詞曲による楽曲。
美広まりな自身が町あかりに作ってもらいたかったというエピソードを交えて歌った同曲。
これまで波乱万丈に満ちた、美広まりならしい曲調と歌詞が印象的である。
 
続いては再びりなんなんが登場。
歌ったのは「人間~まりなんなんの主題歌~」
実はこれ美広まりなとりなんなんのユニット「まりなんなん」の楽曲。
この時、りなんなんのファンも前列を陣取り、数多くの美広まりなファンと共に大いに盛り上げた。
 
こうしてゲストを迎えた華やかな第3部も終えて、いよいよラストスパート……。
部の合間の映像は、某女優を彷彿とさせる(笑)映像が映し出される(笑)
あ、この時、EDの映像がちょっとだけ流れたのは内緒(笑)
 
いよいよ終盤、第4部。
毎度お馴染み「美広まりなのテーマ」が流れる……そしてステージの上に立っていたのは、花柄の衣装に身を包んだ美広まりなと、バンドメンバーだった。
 
ギター・青木"syun"俊明
ベース・ツカサキ凛(ZipRipFuzZ)
ドラム・佐藤勇気
 
この日のために集結した「美広まりなバンド」の始動!
早速「ホモ・ソーシャル」→「まんぽこROCK」を立て続けに歌い上げて、一気に会場のテンションを上げる美広まりな。
ここでバンドメンバー紹介、更に先程のアコースティックコーナーでも活躍した和田多聞も加え「SAKURA,WITHOUT YOU」を歌い上げる。
 
フルバンドでノリノリなのであるが、ここで残念なお知らせが……この時点でラスト2曲!
会場からは「えー」という声が出るが、この時点で大よそ2時間半が経過しており体感的にも終わりが近いのは感じていた。
だがその寂しさをどこか振り払うようにラスト2曲「ギンギン萎え萎えR&E」→「ベターデイズ」とあっという間に歌い上げた。
 
「ベターデイズ」を歌い上げ、最前のファン層から「ちょっと待った」コール。
「アンコールの後で良くない?」とは美広まりな(笑)
ここで美広まりなに誕生日プレゼントが用意され、そして手渡された。
会場からは予め用意してあったクラッカーで祝福され、美広まりなはこの日一番の笑みを見せた。
 
こうして美広まりなのワンマンライブはこうして幕を閉じ……なかった(笑)
本人も「アンコールの後で良くない?」と言っていたように、アンコール……もとい「残尿感」コールが巻き起こる!(笑)
まだまだ美広まりなを見足りない客層の「残尿感」コールが最高潮に達して……再び美広まりなはステージに立った。
 
●アンコール
 
「残尿感」(笑)……もとい、アンコールのステージに立った美広まりな。
 
アンコール一曲目は「絶対アイドル宣言!」
この楽曲をしっかりと歌い上げて、まずはアンコールの頭をしっかり盛り上げる。
そしてここのMCで、この日関わったほとんどのメンバーが集結する。
第1部を彩ったバックダンサー達や、ゲストのりなんなん(町あかりは早退)、衣装を担当したリリアなどなど……バックバンドのメンバーも含めて、ここにいる全員でこの日のステージを作ったという感じが溢れていた。
こうしてステージの上で全ての熱気が集約されるように「まリフレにゃイン」の演奏が始まる。
 
まるでこの日の集大成のような一曲だった。
一心不乱に演奏するバンドメンバー、華麗に踊り彩るバックダンサー。
そしてこの日、会場にいた全ての客層の盛り上がり……。
楽曲が終わる頃、燃え尽きるようにしてその場にいた全ての人間がやり切った感というか、充足感に満ち溢れていたように……思えた。
 
……こうして降りるスクリーンに、流れるEDの映像。
ちょっとだけフライングしたものの……肝心な部分はほとんど流れていなかったようで、この映像のBGMが美広まりなが適当に作った楽曲(笑)
彼女の活動の足跡をたどるセピア調の映像に流れて、その歌詞に会場が時々笑いに包まれる。
こうして映像もいよいよ終わり、本当にこのイベントも終わる……そう思われた瞬間だった。
 
映像の真ん中に「一時停止」の文字と記号が……。
 
……そして再びスクリーンは上がり……なんと三度、美広まりな登場。
そして歌ったのは「世界に一つだけの(以下自粛)
……そりゃ元メンバーのうち三人が、J事務所離れたけどさ、やっぱり問題でしょ。あの歌詞は(笑)
まぁ……そんなところで何を歌ったかは、想像にお任せ致します(笑)
 
……そんな流れからの真のラスト、かかったのはこの楽曲……!
 
「ちんぽこBEAT」
 
……冒頭の囁きが流れた瞬間の会場の「おぉぉ……!」という地鳴りのような歓声と盛り上がりはこの日一番のものだった。
正真正銘、これがこの日ラストの一曲。
既に燃え尽きたはずの会場が再び、大いに燃え上がった。
そして美広まりなはこれまで最も自信を支えてくれたファンに向かって「ご褒美」と称して、口に含んだ水を顔面に吹きかけた。
この「ご褒美」を受けたファンたちは、とても嬉しそうな、だけど少しだけ寂しそうな表情を浮かべて、最後まで彼女に声援を送り続けた。
 
……やがて終わる楽曲。
大きな歓声と拍手の中、少しこみあげるものがあったのか、美広まりなは普段の彼女らしからぬ感慨深い表情を浮かべていた。
そして自身とサポートメンバーたち、そして客席をバックにした記念撮影の後、トレードマークともいえる、某新生姜のペンライトをステージの上にそっと置いて……彼女はステージを去った……。
 
……こうして約三時間半に及んだ「美広まりな生誕活動一時停止無料初ワンマンぽこ『DEATH PENIS』」は壮大な幕を閉じた……。
 
●総括
 
一言で言うと「美広まりなの活動における集大成」もしくは「美広まりな還元濃縮120%」とでもいうべきか(笑)
この約三時間半に美広まりなが作り上げた全てが詰め込まれていたように感じた。
 
楽曲のほとんどが彼女自身のオリジナル楽曲。
アンコールも含めると、述べ25曲歌った計算になる。
 
この日発売されたアルバムが2枚組31曲だが、このうち数曲は同じ楽曲のバージョン違いである事を踏まえると、この短時間の間に彼女のオリジナルはほぼ出尽くしたと言って過言でない。
ほぼ全曲ライブ。出し惜しみ一切無しだった。
 
またその出し方も非常にうまい。
1部、3部がどちらかというといつも我々が一番よく目にする美広まりな。
2部は歌い手としての側面が非常に強調された美広まりな。
そして4部ではこれまでにない激しい一面を持つ美広まりな……とうまく分別されていたように思える。
一見すると強烈なキャラばかりが目立つ彼女ですが、この日のワンマンではそれだけではない事を存分に見せつけたように思います。
特に楽曲作成の能力においてはこの界隈のみならず、相当に高いレベルにあるのを再認識しました。
 
各部の合間の映像なんか見ても、彼女らしい笑いが随所に溢れており、またこのワンマン全体を見ても、最後だからという悲愴感は無く心から楽しめる内容だったように思える。
それでも終盤、涙ぐんだ場面を見ると、いかにここまでたどり着くのに、彼女自身が苦労、そして苦悩してきたか……なんとなくだけど垣間見えた……そんな気がする。
 
ただこの日集まった全ての客層の満足そうな、そして充実していた表情が、これまでの彼女の活動を通して得たものではないかと思っている。
まさに「老若男女」問わない、様々な客層がこの日の彼女の一挙手一動に目を見張り、そしてその姿を目に焼き付けた。
美広まりなの公式ブログによると、この日は延べ156人もの集客を集めたという。
巣鴨・獅子王のキャパを考えると、これがいかに大入りか良く分かる。
彼女はこれまでの活動を通して、これだけ多くの人間を呼び込めるほど魅力的な歌い手になった何よりの証拠であると自分としては感じました。
 
……さて美広まりなとしては活動停止になった彼女ですが、昨今、大手が企画したレインボーアイドルユニットの一員として、とっても良く似た人物が「覚醒」しているとかしてないとか……。
いずれにしろ彼女自身の活動、もしくは人生はこれからも続くと思いますが、これだけ大きな事を出来た彼女であれば、どんなところに行っても大丈夫ではないかと思っています。
 
また美広まりなが復活する日が来るのか……まぁその時はこれまで以上の活躍に期待したいと思います。
 
だからここでは「さよなら」は敢えて言いません。
 
「またどこかで会おう!」
 
彼女の今後の活躍を祈りつつ、この言葉を贈りたいと思います。