【レポート】AnBぷれみあむぅ presents 『ぢゃ☆ベストテン vol.55』@池袋mono
※[速報]上げていますが、ライブの詳しい様子はこっちでレポートします。
結果を知っている人も知らない人も、じっくり読んでくれると嬉しいです。
毎度の事ですが、こちらを読む前にまずは昼の様子からどうぞ。
・AnBぷれみあむぅ presents 『第55回イカすアキバ天国』@池袋mono
http://ameblo.jp/hitode0014/entry-12259998590.html
「混沌」を象徴した「第55回」だったが、主宰・FICEが約三年ぶりの夜復帰を決める優勝を飾った。
この結果を受けて、現在の「ぢゃ☆ベストテン」の出演者を中心に反応を示し、その関心の高さを伺わせた……。
だがFICEが戻ってくる次回の前、夜の「vol.55」も一つの大記録がかかっていた。
イベント史上初の五連覇……
これまでの連覇記録は四連覇。
達成したのは3組……noisy、大和撫子、そして今回、この記録に挑む事になるデカシャツ喫茶である……。
このイベントで優勝を一回成し遂げるだけでも至難の業であるが、複数回の優勝、更に連覇となると尋常でない力が働く事となる。
昨年7月以来、ずっと優勝の座を守り続けたデカシャツ喫茶にとっても例外ではなくきつかったはずである。
だが……イベント史上初の大記録達成はもう目の前まで来ている……。
「破竹の勢い」を続けるデカシャツ喫茶が、その勢いのまま新記録を達成するか!?
だがこの大記録を阻止する事に価値を見出す出演者もいるはず……。
成ったか新記録!それとも止まったか!?
池袋で初めて迎える初春の一大決戦!「ぢゃ☆ベストテン vol.55」の様子をレポート致します。
●開演前
申し訳ないけど、やはり昼よりは圧倒的にこちらの方が集客はある(爆)
開場前から10人前後、並んでいたように記憶している。
昼から連続して観る、我々のような客層に加え、昼は別の会場から回ってきた各出演者のファン層が大挙して押し寄せてくる。
……と言っても、今回はいつもよりは若干、客数が少なかったように思える。
昼でも申し上げた通り、強力な裏開催の影響も少なからずあったかも知れない。
また今回、欠席の出演者もおり、そのファン層も欠席というのも影響しただろう。
ただいつもより多少、客の入りが悪くても、昼の「混沌」とした空気とは違い、夜はどちらかというと「熱気」に包まれていた。
こうして昼と夜の空気の違いを肌で感じ、やがて会場内のスクリーンの映像はCM集から諸注意、そしてOP映像へと移行する……。
OP映像に合わせて手拍子が巻き起こる会場。
ボルテージが最高潮に達した瞬間、爆発音の後に流れるイベントのタイトルコール……。
そしてスクリーンの奥から現れたのは……大阪のおばちゃんズ(爆)……もとい、石崎姉妹(笑)
新生司会~ず・☆★朋★☆が(大方の予想通り)遅刻して、石崎姉妹スタートなのですが、その恰好が……。
FICE・炎はいいとしよう。
……夜から司会のあをいちんまでやらせるか(笑)
※衣装は氷のものを流用。
そんな訳で昼で優勝のが余程嬉しかったのか、そのまま昼の衣装で出て来た石崎姉ことFICE・炎と、完全に巻き込まれ事故の石崎妹ことあをいちんの進行でイベント序盤は進行する事となった(笑)
既に司会からして「混沌」としているが(爆)そんな今回にある意味で相応しい「昇格組」の彼女が今回のトップバッターとなる。
昼から続く「混沌」そのものなのか!?それとも……もっととんでもないものを出してくるのか!?
●本編
・昇格組:美広まりな
「第54回イカすアキバ天国」を優勝した美広まりな。堂々の夜初陣。
「美広まりなのテーマ(仮)」に乗ってステージに登場。
一曲目は「まリフレにゃイン」からスタート。
彼女の楽曲の中では比較的、正統派の類に入る……これは昼や前回昼と趣向を変えてきたか……と思った矢先だった……。
次に歌ったのは「世界に一つだけの花」(SMAP)
……そして「前回昼と同じ事しま~す」と宣言……(爆)
放送コードでは決して歌えないバージョンの「世界に一つだけの(以下略)
……うん。もう十分に酷い(笑)
そこに更に「ちnぽこBEAT」とくれば、夕方18時代とは思えない「混沌」な世界がお出迎えという感じで(爆)
……前回、昼にいなかった客層もひっくるめて会場全体の「ちnぽこBEAT」大合唱(笑)
そして美広まりなの股間にあてがわれた「う○い棒」の洗礼……某C氏が3本まとめて食べさせられていたり、偶然彼女と目が遭った自分が「う○い棒」初体験だったとか、そういう話はどうでも良くて(爆)
……色んな意味で濃すぎた。もうお腹いっぱいだった。
最後は「ホモ・ソーシャル」のショートバージョンで締めて、昇格組として初の「ぢゃ☆ベストテン」のステージは終了。
昼のゲスト30分枠とセットリストもだいぶ被るけど、その30分でやった事を15分でまとめたと考えると……「2倍に濃縮」されたという意味で濃すぎる内容だった(笑)
……こうして美広まりなが、鮮烈な「ぢゃ☆ベストテン」デビューを果たした。
これまでのどのタイプの出演者とも被らない、強烈過ぎる個性が際立つステージだった。
さて気を取り直して、ここから前回の投票結果のランキング。
会場では発表はありませんでしたが……。
・11位:長雨ルウナ(↓3/2991点)
残念ながら前回で脱落。
現状、再出場の予定はありませんが、また見てみたい出演者の一人です……。
そんな長雨ルウナの点数より1,000点近く上回ったのが、今回10位の彼らです……。
・10位:化面狂奏戯樂(↓3/4083点)
顔の「化面」ですっかりお馴染みの化面狂奏戯樂。通称「化面」(ばけめん)
この日も一曲目「輪郭」(DIR EN GREY)から、高音とデスボイスの男女ユニットのハーモニーが会場にこだまする。
黒を基調とした衣装に、黒を基調とした化面と相変わらず、自分たちを表現するのがうまいユニットだと思った。
だがこの一曲目を終えた後、それとなくMCに入り、重大な発言をする……。
「今回でAnB卒業します」
あまりに普通に言ったもんだから、最初、客層は「え?」となっていたのが印象的である。
しかも発言を行った当人たちから悲愴感みたいなのは一切感じられない……。
簡単に彼らの卒業の理由をまとめると、以下のようになる。
・映像方面での制作に力を入れたい
・毎回のライブで作成する「化面」のクオリティが現状納得いくものが出来ていない(追いついて無い)
・上記のような状態で「ぢゃ☆ベストテン」に出場を続けるには忍びないので、今回で一旦卒業する
……という感じの内容である。
(解釈の違いがあったら、申し訳ございません)
なおこの卒業については、事前に主宰・FICEにのみ話をしていたとの事。その理由も「自分たちの卒業を宣言する事による、各出演者のモチベーション低下を抑える」という意味合いもあったとか……。
最後までこのイベントの事を考えて、イベント卒業という判断を下した彼らだが、今後も化面狂奏戯樂としての活動は継続し、また将来的なAnB ぷれみあむぅへの再挑戦も臭わせるような発言もあった……。
そしてこのような真面目な話だけど、響と京呼のMCが噛み合わず、一種の「夫婦漫才」風なMCだった事も悲愴感とは程遠い……どちらかというと前向きな卒業宣言に捉えられた節があった。
こうしてイベントを愛し、卒業する事になった彼らが、最後に歌ったのは……「Hu:ckebein」
最早、押しも押されぬ、化面狂奏戯樂の代表曲。
昨年7月の「ヒュッケ……ばい~ん事件」から始まったが、今や京呼がロビーに下りて歌っても、誰にも吹き飛ばされる事なく歌えるようになったのは成長の証と言って過言ではないだろう(爆)
こうして最後は圧倒的な男女ツインヴォーカルの迫力とハーモニーが織り重なり、化面狂奏戯樂のステージは終了した。
一旦卒業となった彼らだが、最後までフェアにイベントを戦い抜いたその姿に、会場からは万雷の拍手が贈られた……。
突然の化面狂奏戯樂の卒業宣言があり、それでも会場内は若干の驚きに包まれていた。
だがその驚きすら、一時のものに過ぎず、ランキングはまだまだ続いて行く……。
・9位:まかべまお(↓4/4611点)
今回は知人の結婚式出席のため欠席となったまかべまお。
だがその欠席VTRのシュールさが話題となった。
……まず映し出されたのは、恐らく都内某所。
背景には「生ホッピー」と書かれた提灯がぶら下がる居酒屋(笑)
その「生ホッピー」の提灯が気になりつつも、今回の欠席理由を語るまかべまお……。
大阪の某たこやき店の店長の結婚式出席らしいが……結局、当日の客層の目を引いたのは「生ホッピー」の提灯だった(笑)
……そんな欠席VTR(笑)
シュールな映像に会場からは笑いがあちこちから漏れた。
続いて8位の発表となる。
・8位:りゅうきいずむ(↑1/4615点※前回換算)
前回欠席に関わらず1ランクアップのりゅうきいずむ。
ちなみに前回は4,000点ちょうどだったが、今回は点数が上がっている……。
欠席した出演者は「前回の得点を、当該回の得点率に換算」する方式が取られているが、この点から分かる事は「前回(=今回の点数に反映)の客の数が、前々回(=前回の点数に反映)より多かった」事である。
昨今、このイベントで稀に起きる「欠席したけどランクアップ」という逆転現象が発生している。
得点の話については以上として、今回の話に戻す。
この日の衣装は水色のブラウスに青いスカートと青(紺)をイメージカラーとする彼女らしい衣装だった。
冒頭、少し何かをしゃべった後は……MC無しで三曲連続。
以下、セットリスト掲載。
「Lost Children」(志方あきこ)
「カラクリアクター」
「鳥籠」(天野月)
二曲目「カラクリアクター」は新曲。
12か月連続新曲動画を上げると称して作られた、その第1弾の楽曲である。
りゅうきいずむ自身、現在、ライブ活動縮小している最中で、実はソロでのライブが1月末以来となる。
体調不良(主に喉の不調)が一因のため、心配されたが歌唱力の面では問題は無く滞りなく15分のステージは終了した。
以上、久々となるりゅうきいずむのステージでした。
確かこのタイミングで司会が新生司会~ず・☆★朋★☆に入れ替わった……はず。
……というのも、遅刻した☆★朋★☆も例の「大阪のおあばちゃん」の衣装を着せられての登場となったのだが、あまりの違和感の無さに、誰もが一瞬気付かなかった(爆)
そんな訳で7位発表だが、その得点が「5556点」……もう少しで「5」が揃ったのに!
この点数を聞いて、誰かが叫んだ……「誰だ!1点入れた奴」(笑)
こうして7位で登場したのは、前回まで「蛍光灯」だった彼女である……。
・7位:和奏電道子☆灯-アカリ-(↑3/5556点)
前回までは「蛍光灯」なので(前回の投票結果を踏まえたならば)厳密には「7位:蛍光灯」であっている。
そんな訳で3月から心機一転「和奏電道子☆灯-アカリ-」として灯が登場。
この日は新衣装を身にまとっての登場となった。
一曲目「水面月夜」
彼女の伸びのあるヴォーカルと、曲中のクラリネット独奏が印象的である。
二曲目「かぐや」
こちらの楽曲も灯のきれいな歌声が非常に印象的である。
そんな灯だが、今回は自身初の7位。
「崖っぷち」脱出で喜んでいるかと思いきや……「7位は脱落しやすくて危ないと聞いている」とビビりモード発動(笑)
※化面狂奏戯樂の卒業で、今回、脱落が無いのが確定しているのだが……。
だが準備に余念が無い灯は、今回も「袖の下」と称して会場の中を歩き回り、桜の花びら形のクッキーを客層に配るのであった(笑)
こうして「袖の下」を配り終えて、万全の状態(?)でラスト一曲となる。
歌ったのは「いとをかし」
だがこの楽曲が始まり、しばらくすると「おかしい」事が起こる……。
歌う灯の背後……なんか正拳突き、もしくは張り手のような動作をしながら、ステージに現れた(怪しげな)男一人……。
やがて上手側に移動して、謎の踊りをし始めたその男……金色清之進である!(爆)
マイクを持っているのに、ほとんどコーラスに参加しない、謎の応援で灯を盛り立てる(?)
そして相方の金色樽兵衛も2番途中から登場し、金色の二人が揃い踏み!
終盤の「和菓子ミックス」のところで金色の二人が用紙を前に突き出すなど、灯のステージを大いに助けた。
こうして助っ人・金色の二人の助けもあり、大いに盛り上がった(?)「いとおかしい」……もとい「いとをかし」は終了(笑)
最後に5月6日の共催イベントの宣伝をして、ステージを去って行った……。
・6位:江織杏(↓2/5566点)
7位とは僅か10点差の6位に入ったのは、えおりんこと江織杏。
このイベントの元気印と言って過言ではない。
一曲目は「パイレーツ・オブ・エオリアン」
非常に爽快感が溢れる、同曲でステージをスタートさせた。
続いて二曲目に歌ったのは最新曲「Dream Box」
この楽曲は江織杏が動物の殺処分について言及した楽曲として、発表時から界隈の注目を集めている。
二曲連続で歌い終えたところで、MCに入る。
まずは「Dream Box」を作った経緯について語る。
この楽曲は彼女なりの殺処分に対する抗議というか……そういう風にも感じる。
薄っすらと光る彼女の眼差しからは、この楽曲に対する想いが伺い知れた。
そしてもう一つ……実はこの「ぢゃ☆ベストテン vol.55」が行われた3月18日は彼女の母方の祖父の命日にあたる。
そんな祖父にまつわるエピソードを語る。
「母が言うには、祖父は変わった人で「自分は宇宙人なんだ」と常々言っていた。だから祖父は宇宙船で宇宙に帰ったんだ……そう思っている」
上記のような趣旨のMCを一通りした後で、そんな宇宙にいる祖父に届けとばかりに歌ったのが……ラスト「スプートニク2号」
旧ソ連のロケット「スプートニク2号」をモチーフにした彼女の代表曲の一つ。
宇宙にまで行くロケットの歌を歌う事で、宇宙に居る祖父に届けとばかりにこの楽曲を歌い上げる江織杏……。
その歌声は空の上……宇宙に居る祖父にまで届いた……かも知れない。
以上、この日も感情を露わにして歌った江織杏でした。
・5位:桑名美沙子(↑1/5961点)
イベントが誇る「歌姫」桑名美沙子。前回よりランクを上げて登場。
前回は水色のドレスで会場を沸かせた彼女ですが、今回はシックな白いドレスでの登場。
昨今、衣装との相性が非常に素敵である。
そんな彼女が一曲目に歌ったのは、自身の代表曲「snow」
……だがいつもの「snow」とは違う「-Dance remix ver-」をこのイベントでは初披露。
会場の雰囲気を一気に暖めた。
続いて二曲目に歌ったのが「Cry」(GARNiDELiA)
カヴァーだが本人初披露のバラード楽曲。
本人もこの楽曲が好きで、今回初披露出来て非常に満足だった模様。
いかにも彼女らしい選曲だったように思います。
そしてラストは「希望の剣」
これぞ桑名美沙子の大定番曲。
本人はサビで振り回すタオルを忘れてしまった事に二曲目の後、気づいていましたが(笑)会場は回されるタオルで大いに盛り上がりました。
こうして桑名美沙子のステージは終了。
今回も「歌姫」の面目躍如といったステージでした。
・4位:石戸なつみ(↓2/6600点)
前回は初優勝まであと一歩だった、なーここと石戸なつみ。
今回はちょっと差をつけられる結果に……。
一曲目に「ただ、愛されたかった」
5月に発売される新曲にも収録予定の同曲。
音源化も待ち遠しいが、ライブで歌ってナンボの迫力がある。
そんな石戸なつみ、MCではやはり順位に言及。
しかし今回「得票数」(彼女に点数を入れた人数)では1位を獲得。
江織杏に勝った事より、一人一人の点数が低かった点について嘆いていました。
ただ嘆いてばかりじゃないのが、石戸なつみらしいところ。
MCの締めでは、もっと点数をつぎ込んで欲しいとアピールしました。
二曲目は5月に音源化が決まっている「choice the happiness」
2月のワンマンで初披露した同曲。
このイベントでももちろん初披露となった。
ゴリゴリのギターサウンドが聴いていて心地よい一曲である。
そしてラストに歌ったのは「トライアングル」
前二曲がギターサウンドが前面に押し出された楽曲なら、この楽曲はシンセサイザーの電子音が特徴的。
作曲したのが、この界隈でのTK扱いされている、おかやん。なのは客層の間では有名な話。
前二曲と違った、また熱さを見せつけて最後は締めてくれました。
以上、石戸なつみのステージは終了……果たして悲願の初優勝はいつになるか……。
……いよいよここからベスト3。
ここから点数が少し跳ね上がります。
まだ呼ばれていない出演者の客層がそろそろ騒ぎ出す……。
五連覇はなるのか……それとも久々の優勝か……あるいは……快挙達成か……。
ベスト3、最初にその名が呼ばれたのは……。
・3位:大和撫子(→/7810点)
約一年半ぶりの優勝とはならず、やまなでこと大和撫子。
しかし今回は彼女たちにとって、大きな山場を迎える事となった。
体調不良で芍薬が欠席、椛もこの頃、ちょうど喉を痛めて本調子には程遠かった。
万全なのは百合、ただ一人……だがそんな状況でも、百合は椛と共に「ぢゃ☆ベストテン」のステージに上がった。
一曲目「咲き誇れ撫子」からスタート。
元気いっぱいに飛び出した、百合と椛の二人。
二人だけのステージである事を感じさせないパワフルさで会場を最初から盛り上げた。
この曲の後、MCとなるが、ここで椛の喉の調子が悪い事に気付いた客層も多かったように思える。
そんな中でも、そのかすれた声で椛は笑いを取りに行った。
この状況に百合も笑いながらも、どこか燃えていたに違いない。
二曲目「大和万華鏡」
MCを挟んだ後だと、椛の喉が本調子じゃないのが、余計にわかってしまう。
だがそれを補って余りある椛のパフォーマンスと、百合のぶれない歌唱力、ダンスのキレが融合する。
続いて三曲目「浮世爛漫」
椛も喉的にはキツいはずだが、それを感じさせない、百合へのセクハラパフォーマンス(笑)そしてそれを返す百合のパフォーマンスで乗り切っていく。
固定ファン層「チームやまなで」も笑いながらも、それを一所懸命支える声援を送り続けた。
そしてMCを挟んでラストは「大和魂~日本の力」で締めにかかるという流れ。
決して万全の状態では無かった大和撫子ですが、見事に20分のステージを二人でやり切りました。
こうして大和撫子のステージは熱気を残して終わりました。
※なお私事ですが「大和魂~日本の力」の前に誕生日翌々日だったという事で、日本酒のパックを頂戴いたしました。この場を借りて御礼申し上げます。
……残り2組。
なったのは新記録か……それとも……。
運命の第2位は……。
・2位:デカシャツ喫茶(↓1/7871点)
……連覇、途絶える!
新記録を目前にして……2位でその名を呼ばれる事となったデカシャツ喫茶。
その心中や如何に……。
そんなデカシャツ喫茶、一曲目は「ミラージュ」(More Rock)
既存曲「ミラージュ」の別バージョンとなる。
2月に「7.5周年」を迎えたデカシャツ喫茶。
その際に発売された記念CD「7歳半の記念」に収録されているバージョンである。
二曲目もその「7歳半の記念」に収録された「きせきのつるぎ 2017」
「きせきのつるぎ」も古くからのデカシャツ喫茶の楽曲だが、このたびリニューアルされて収録された。
こうしてまずは新譜から連発をしたデカシャツ喫茶。
ここでMCに入る。
普段、のほほんとした会話が繰り広げられる(?)デカシャツ喫茶のMC。
だが途中、思い出したように、連覇が途絶えた事についてヨツイミワが言及する。
五連覇を逃した事について「惜しかった~」と、彼女にしては珍しく悔しそうな表現をした。
そしてその後、続くようにこう言った。
「仕方ない。また四連覇して(五連覇に)挑戦しよう」
その発言に相方のシノンも「前向きだなぁ」と驚いていた。
普段、飄々としているデカシャツ喫茶の二人だが、五連覇という前人未到の記録を逃した事は相当に悔しかった……かも知れない事をうかがわせた。
その後、三曲目「ふわり、ひらり。~sweet dream memories~」
別れの時期と桜を掛け合わせたこの時期ならではの楽曲。
しかしヨツイミワ曰く「作った後に、微妙に時期がずれている事に気付いたー」
……やはりいつものヨツイミワだった(笑)
そしてラストは「またあそぼ」
最近のこのイベントでは定番曲の一つと言って過言では無い。
またこのイベントで一緒に遊びましょう……そんな二人のメッセージにも取れる。
そんな感じで五連覇は逃したものの、デカシャツ喫茶の素敵なステージは終了しました。
……そして発表される事となった今回の1位……。
今回、優勝を飾ったのは……ずっと優勝を夢見た彼女だった……。
勝ち名乗りの後……。
普段の彼女ならOPSEなどが流れるなどしてステージが普通に始まるのだが、スクリーンが下りてくる。
そこにはこのような言葉が映し出された……
『ありがとう みんなの応援のおかげで 1位になったよ
これからもみんなと一緒に 夢を叶えたい
諦めなくて 良かった
大切な仲間 集まればムテキ!』
……そして彼女は夢にまで見た「ぢゃ☆ベストテン」優勝のステージに立った……。
・1位:MicA(RE/8951点)
前回、再昇格から初優勝。
みかぽことMicA、悲願の初優勝!
スクリーンが上がった直後、一曲目「☆RunRunWay☆」のイントロに乗り、ステージに登場。
薄いピンク色のドレスに身を包みMicAは満面の笑みで歌い始めた。
これまでの苦労を感じさせない、眩しいくらいの満面の笑顔が印象的だった。
そして「☆RunRunWay☆」の1番を歌い終えた後で……「Happy Time GO!GO!」へのメドレーと繋がる。
「Happy Time GO!GO!」の楽しそうな彼女の様子がより一層、今回の優勝の嬉しさを引き立てていたように見えた。
まずはこうして序盤をメドレーで終えたMicA。
MCではよりその喜びを爆発させていたように思える。
これまで応援してくれた客層への感謝の言葉を、一つ一つ噛み締めるように出していく。
このMCの中で彼女は前回のステージで「(発表した)新曲を成長させていきたい」と語っているが、今回もその言葉通り、前回初披露の新曲をもってきた。
二曲目「ORION」
前回(vol.54)で初披露の同曲。
まだ客層に完全に定着したとは言えないが、確実に前回よりは成長した後を感じさせる出来になっており、彼女の「成長させたい」という言動に偽りはないと感じた。
この「ORION」は冬の夜空に浮かぶオリオン座をイメージして作られた楽曲であるが……その空繋がりだろうか。
ステージの景色は冬から、少し先の夏を先取る……。
三曲目「ミナミゾラ、ウチアゲハナビ」
前奏でMicAは言う
「これまでで一番大きな花火を打ち上げましょう!」と……。
MicAにとってこの優勝のステージは例えるなら「大きな祭の締め」という感覚もあったのだろう。
そんなMicAの想いに応えるように、最前に陣取るオレンジのハッピを着込んだ「Happy隊」が大いに盛り上げる。
……長年、MicAを応援してきた彼らにとっても、今回の優勝が悲願だったのは言うまでも無い。
まさにこの瞬間、彼女の歌声とステージの雰囲気は、大きな花火が打ちあがっているように感じた。
……こうして大いに盛り上がったステージもいよいよ最後の一曲を残すのみとなった。
最後に歌ったのは「Fight!」
「ORION」と同様、前回(vol.54)で初披露となった楽曲である。
歌詞からして「応援歌」のようにも聴こえる同曲。
でもこの日だけは、これまで誰よりも頑張った彼女自身に向けられた「はなむけの言葉」が詰まったようにも聴こえた。
誰よりも優勝に憧れたMicA。
そのために多くの苦しい想いをして、この日、ここに辿り着いた……。
そんな過去の自分に向けての「応援歌」にも聴こえたし、また支えてくれたファンたちに対しての「ここまで頑張れた」という「感謝」の歌だったようにも聴こえた……。
こうしてMicA、初めての優勝のステージは終了……。
卒業が出たため、脱落が無い今回。
MicAの初優勝の余韻が、最後まで会場を温かく包み込み「ぢゃ☆ベストテン vol.55」はその幕を閉じました……。
●総括
今回、非常に遅筆になって大変申し訳ございません。(これを書いている時点で4月4日)
ただ遅筆になった故、総括で語るべき事も若干増えましたが……。
まず今回、全体的な感想として……大記録達成を見逃しても、同じくらい素晴らしい瞬間を見れた事に感謝したいという事です。
初優勝したMicA。見事な初優勝でした。
今回の初優勝に至るまでの経緯を見ていて、ある意味「脱落した事で芽生えた底力」というのを感じました。
とにかく彼女は昨年11月から雰囲気が違いました。もう昼の時点で見据えていたのは「ぢゃ☆ベストテンでの優勝」であり、そのためのステージを作り上げてきました。
※詳細は「第53回イカすアキバ天国」(昨年11月)、「ぢゃ☆ベストテン vol.54」(今年1月)のレポートを拝見していただければわかると思います。
なおMicAが今回達成した「再昇格から初ランクイン初優勝」は史上2例目ですが、多少ベクトルは違えど、この記録のもう一人の保持者、森永まみも同様のスタンスで臨んでいた事を思い出します。
ただこれは誰でも「一度、脱落すれば目覚める」ものでもなく、本人の自覚次第の面もあります。
現にこれまで脱落からの「返り咲き」を果たした出演者は6組(7例)ありますが、「返り咲き」を果たしたからと言って、皆が皆、好成績を上げているかと言われると、必ずしもそうでありません。
MicAの場合、脱落以前から「優勝をしたい」と常々発言をしており、脱落した事で本当に何が必要なのか見つめ直した事が奏を功した感じもします。
それを抜きにしても……今回のステージは非常に感動的でした。
本当に努力した彼女だからこそ与えられた、最高の笑顔が溢れた25分だったと思います。
ただ優勝しただけに留まらず、これからも新曲を育てて行こうとする気概も見せて新たな自分の一面も十二分にアピールしており、次回以降の連覇も期待していい内容だったと思います。
実際、初優勝を飾った事で勢いづいた、2015年のまかべまおの例もあるように、今回の優勝を果たした事でこれで彼女が一つキッカケを掴んだなら、これからも成長を続けるかも知れません。
また個人的にもイベントを長く見ていますが、本当に嬉しい優勝の一つでした。
そして多くの客層が笑顔になれる、とても素敵な優勝でした。
最後に改めて……おめでとう!「ぢゃ☆ベストテン」16代目王者・MicA!
片や大記録を逃す結果になった2位、デカシャツ喫茶……。
これまで色んな2位を見てきたけど……恐らくイベント史上でも最も明暗分かれた2位だったようにも思います。
前回のステージを見ていても「これは五連覇あるぞ!」という出来だったので……。
ただ今回に限れば、そのデカシャツ喫茶のクオリティよりも、MicAの優勝にかける意気込み、そしてそれに値するだけのステージの出来が上回った感があります。
でも一番、震えたのはMCでのヨツイミワの発言。
あくまで自分が知る限り……ヨツイミワは非常に温厚な方で、表だって負の感情を出す事が無い方だと思っています。
少なくともステージの上や物販などで、そういう一面を出さない方だと認識しています。
そんな彼女が「また四連覇して(五連覇に)挑戦しよう」と「勝負」に対するコメントに言及した事が驚きでした。
記憶が確かなら、この後、優勝者のMicAを讃える発言もしていますが……先にこの発言が出た事に、ヨツイミワがこのイベントにかけている想いが詰まっているように思いました。
それを聞いたシノンも驚くくらいなのですから、恐らくこの発言は彼女の偽らざる「本音」だと思っています。
そしてこの発言をした彼女たちが次回からまた巻き返す姿も……想像出来なくないから、震えました。
大記録達成はならなかったデカシャツ喫茶でしたが、今回のステージも新アレンジの楽曲を交えて攻めの姿勢が見えました。
むしろ今回の2位でデカシャツ喫茶が更に覚醒するような事があったら……と期待したくなる、今回のステージでした。
続いて連続3位となった、大和撫子。
今回は芍薬の不在、椛の不調とありましたが、内容的にはしっかり頑張った感があります。
大和撫子は不思議な事にメンバーが何かあって不在の時でも、残ったメンバーがしっかり穴埋めするところに強さがあると思います。
昨年も牡丹活動休止後も、彼女の不在を感じさせない出来で残りのメンバーもステージをこなしていた姿が印象的でした。
(その牡丹も音源作成などして、裏方として貢献しているなどありますが)
今回もその例に漏れず、メンバーの不在、不調を万全の百合がしっかりとカヴァー。
また本調子じゃない椛も歌声がかすれていたものの、普段の自分のキャラクターを活かして、ステージに華を添えるなどして楽しませてくれました。
ファン層の「チームやまなで」の面々の応援も毎回一所懸命で頭が下がる思いです。
優勝からは一年半離れていますが、出場40回が近づいてきて、なお上位常連である大和撫子……これからも目が離せません!
……と思っていたところで、先日、8周年記念ライブ(4月2日)後、芍薬が妊娠(及び結婚)を発表。
まずこの報告自体は非常にめでたいし、芍薬にはお祝いの言葉を贈りました。
……ただそうなると今後の大和撫子、どうなるのか……芍薬も恐らく今後の事を考えると、しばらく無理は出来ないだろう。
百合、椛の二人でしばらく戦う事になるのか?リーダー・牡丹も限定的な復帰という状態……。
色んな意味で今後の戦い方に注目が集まる状況となりましたが……果たして次回以降、どうなるのか!?
ただ個人的には可能な限り頑張ってほしいし、優勝して芍薬に元気を届けて欲しいという想いがある事をお伝え致します。
以下、4位以下の出演者について……。
4位、石戸なつみ。個人的には次、初優勝するとすれば彼女だと思っていたのですが……。
得票数では1位という数字が示す通り、イベント内でも支持する客層は多いはずなのですが、どうも伸びきれない……。
ただ2月のワンマンの勢いと、今回の新曲発表の勢いを借りるのであれば、今回の方がプラス要素は多いはず。
昨今は江織杏に対するライバル意識以上に、優勝を意識してステージしているのはいい傾向なので、そこは保って欲しい。
特に今回、同じ「脱落経験者」のMicAが優勝を飾った事は、彼女にとっても少なからず刺激になったのではないかと思える。
相変わらず上位キープは出来ているので、もう一押し!そんな印象を受けました。
5位、桑名美沙子。前回に引き続き衣装とのバランスが秀逸。
まさに「歌姫」というに相応しい歌唱力と、その美しい姿で会場を魅了してくれました。
昨今は中位安定の傾向にありますが、ここはどうにか凌いで上を目指して欲しいと願います……。
……と言いたかったのですが、なんと9/11での引退を表明……。
次回以降の動向は現時点で発表されていませんが、最大でも彼女をこのイベントで観られるのは……あと2回……。
このイベントのみならず、界隈を代表する「歌姫」の残り少ないステージ、しかと見届けていきたいと思います。
6位、江織杏。自分の気持ちを伝えるのが非常に上手いし、良く伝わっている。
恐らく自分の想いを歌や言葉にして伝える点においては、このイベントにおいてはMicAと双璧を為すかと……。
「Dream Box」における訴求力の強さ、また祖父に対する想いを語ったMCなどは彼女らしさが良く出ていたと思います。
普段がどちらかというとコミカルなキャラが目立つので、こういう時の真面目さを出す際のON、OFFの切り替えはうまいと感心します。
ただ昨今は順位的には燻っている感じがあるので、早い段階で打開策は見つけたいところ。
下からの突き上げに負けず、頑張って欲しいところです。
7位、和奏電道子☆灯-アカリ-。このイベントにおける戦い方が分かってきた感があります。
相変わらずびびりキャラですが(笑)それでも逞しく生き残るための術を心得て、戦っている感じはします。
前回で覚えた袖の下、そして今回の金色乱入など……見てて非常に面白いステージを展開しています。
またこうして生き残る中で、歌唱力の評価も急上昇しており、徐々にこのイベントでも確固たる地位が築かれつつあるかも知れません。
今回で7位になった事を足がかりに、もっと上位を狙うべき段階にはなっています。
まぁ脱落が怖いのは分かりますが、びびりキャラのままでもいいので(笑)もっと上を目指して頑張ってほしいと願います。
8位、りゅうきいずむ。らしいと言えば、らしいステージでした。
冒頭に少し話した後は、MC無しの三曲連続構成。過去にも似た構成があるので、もっともりゅうきいずむらしい構成の一つだと思いました。
彼女自身、久々のライブステージでしたが、歌唱力などパフォーマンスの面での不安は一切感じなかったのも良かったです。
ただ……今回に関して言えば(個人的に)酷評。特にセットリストの構成に関しては裏目に出たと思います。
特に勿体無かったのが二曲目「カラクリアクター」せっかくの新曲なのに、MCや説明が無いため、気付かないままの方も多かったような気がします。(現に自分もそうでした)
今回に限って言えば、一番自分のセールスポイントをアピール出来なかったと思うし、非常に残念なステージでした。次回の巻き返しを期待します。
9位、10位飛ばして、昇格組、美広まりな。……らしいと言えば、らしいステージでした(爆)
……いやもう彼女に関してはなんと言えばいいのだろう……今までこのイベントにいそうでいなかったタイプなので評価が難しい部分はあるんです。
ただ個人的に彼女を拝見している回数はまだ少ないのですが、今回の昼夜で「美広まりなって、こういうキャラなんだ」というのが強烈に刷り込まれました。
恐らく二ヶ月前に初めて見た彼女が第一印象にあるのですが、それの第一印象を裏切らない「彼女らしい」ステージが展開されていました。
突拍子も無い下ネタのイメージが先行しがちですが、楽曲のクオリティ含めて、下地の構成も非常に良く出来ていました。
もしかしたら「ぢゃ☆ベストテン」に、彼女のようないわば「劇薬」は必要だったのかも知れない……次回のランキングが本当に楽しみになりました。
そして……10位で今回、卒業を発表した化面狂奏戯樂。ひとまず「お疲れ様」と言ったところでしょうか。
卒業は多少、残念ではありましたが、化面狂奏戯樂としての活動を考えると、前向きに自分たちの事を考えて出した結論というのが感じられたので、暖かく送り出せる気分でした。
「ぢゃ☆ベストテン」の出演回数こそ5回と少ないですが、これまで様々な形態でこのイベントに関わった響と、イベントに対する愛情が深い京呼の織り成すステージはどれも絶妙でした。
正直、イベントにも結構馴染んでいたから、若干寂しい想いはありましたが、ただこの卒業の仕方も彼ららしいとどこかで納得している自分もいました。
まだイベントが終わって半月の段階で、あまりこういうのは何ですが、本当に準備が整ったら「再挑戦」は絶対にして欲しいユニットの一つです。
なので……イベントのシステム上「卒業」という表現にはなってしまうのですが、彼らは(このイベントを学校に例えるなら)「休学」に近いような気がしてなりません(笑)
(もっとも再挑戦するなら、再び昼からになるのですが)
ただこんな話を今からするのも、あまりよろしく無いので、今はただ今後の彼らの更なる成長と進化、そして活躍を祈りたいと思います。
また敢えて今回、彼らに「さようなら」は言いません。
彼らの可能性を信じて、またこのイベントで再会する事……そう響(響己)のソロ曲のタイトルにかけて……「再会の約束」を信じたいと思います。
ありがとう……響、京呼。
そしてまた会おう、化面狂奏戯樂!
※なお……そんな化面狂奏戯樂の響(ソロ名義:響己)ですが4月1日にソロ活動10周年記念ライブを無事終えました。
こちらに関しては……後日、レポート執筆予定なのでお楽しみに(笑)
……という事で、色んな事があった「ぢゃ☆ベストテン vol.55」
デカシャツ喫茶の五連覇はならなかったものの、MicAが劇的な初優勝で16代目王者に輝きました。
一方、卒業した化面狂奏戯樂に代わって、戻ってくるのが……主宰・FICE!
約三年ぶりの夜を舞台に、主宰がどんな大暴れを見せてくれるのか!?
優勝戦線は……MicAが連覇を遂げるのか、デカシャツ喫茶巻き返しなるのか!?
はたまた他の出演者の戴冠はあるか!?
体制が依然不透明な大和撫子はどう戦うか!?
9月11日の引退を前に桑名美沙子、残りのステージをどう見せるか!?
……様々な要素が絡み合う、次の激戦は5月20日……。
「ぢゃ☆ベストテン vol.56」
初夏の風薫る池袋が、熱く燃え上がる……!