【レポート】石戸なつみ 5th ONE MAN LIVE~危険区域~@渋谷egg man | ヒトデ大石のなんとなくレポート置場

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2011年8月「ヒトデ大石のどんなブログにしようか検討中。」からタイトル変更。
ライブイベント、舞台観劇のレポートを中心に書いていこうというブログ。
以前はmixiが主戦場だったけど、今はこっちが主戦場(笑)

前回のレポートから一週間後の2月4日……暦の上ではこの日が「立春」でした。
一言で言えば「春」になったのですが……まだまだ寒さが堪える日々が続いています。
そんな2月4日の「立春」の日にバースデーライブを敢行した歌い手がいます……。

彼女の名前は、石戸なつみ。

自分のレポートでは度々「熱いライブをする歌い手」として紹介する事が多々あると思います。
熱いライブをする事や、激辛料理が大好きな事で有名(笑)な彼女ですが、不思議な事に「雪女」特性があるらしく、過去のバースデーライブは雪の被害に見舞われる事もありました(爆)
しかし今年は雪の被害に遭う事もなく、好天でこの日を迎えられました。

気が付けば四年連続のバースデーワンマンライブ。
(ワンマンライブとしては5回目)
一個人としても四年連続参加となり、気が付けば「恒例行事」になっています。

果たして今年はどんな彼女がステージの上で見れるのでしょうか……。
……という事で渋谷egg manで行われた「石戸なつみ 5th ONE MAN LIVE~危険区域~」の様子をレポート致します!

●開演前

会場に到着したのは、開演数分前。
まずこの時点で会場の外で待っている客層の数に驚いた!

本当に多い。ぱっと見50人近く行っていたのではないだろうか……。
顔見知りの客層はもちろん、普段、ステージの上で姿を拝見する歌い手、関係者も多く、いかにこのワンマンライブが注目を集めているか、この顔ぶれだけで分かった。
これに全く顔を知らないような客層(察するにバックバンドのメンバーの客層)を含めると、相当な数になるのは容易に想像出来た。

ライブは集客が全てでは無いものの、ここまで多くの人物を集めた段階で、このライブの成功はある程度見えていたかも知れない……。

会場で待つ事数分ほどで開場。
多くの客層が一気に会場になだれ込む。
そして渋谷egg manの中に入る……。

……初めて訪れる場所では無い。
何度か足を運んだ事のある会場である。

だけど……ここまで人が埋まっている、この会場を見たのは初めてかも知れない。
自分が入った段階で既に前方はオレンジ色と黒の「723」Tシャツでいっぱいだった。
後方にも続々、多くの人が押し寄せる。

非常に感慨深い光景だった。
個人的にも思い入れのある会場で、自分の知っている歌い手が、こうして多くの人を集めて、これから熱いステージを繰り広げると考えると……この時点で熱気がほとばしる様な感覚に襲われた。

その雰囲気がやや和らいだのは、所属事務所の社長である、小林社長の影ナレによる前説だろうか。
石戸なつみのコメントをそのまま読み上げて、多くの客層の爆笑を掻っ攫った。

和気藹々とする空気と、今か今かという熱気の狭間の中、時計の針は刻一刻と進んでいた……。
開演予定時刻から大よそ5分を過ぎた頃だろうか……会場はすっと暗くなり、歓声が上がった……。

会場内に響き渡る、石戸なつみ登場のSE。
次の瞬間、ステージの前に張られていた幕が取り払われ、現れたのはバックバンドメンバーたち……。
そして最後に……石戸なつみがステージの中央に現れた!

……石戸なつみ、5回目のワンマンライブが、今、その幕を上げる!

●本編

オープニングの一曲に持ってきたのは「I'm a Liar」
昨今の石戸なつみの代表曲の一つと言って過言では無い同曲。
どこか切ない歌詞と反比例するような激しさを持った楽曲。
客層もいきなりこの楽曲で、テンションをいきなり最高潮に持っていかれただろう。
続いて歌ったのは「理想論」
個人的には音源化が待ち遠しい一曲。
「I'm a Liar」が激しさが目立つなら、この楽曲はどこか愛らしい。
こうしてここ最近、良く歌う楽曲を中心に持って来て、挨拶代りともいうべき冒頭二曲は終了。

ここでまずはMC。
ピンク色の入った迷彩柄と、黒という組み合わせの衣装に身を包んだ石戸なつみが会場に挨拶をする。
彼女のイメージカラーと言えばオレンジ色のイメージが強かったので、最初はオレンジ色と見間違えているのかと思った。
だがこの衣装自体も非常に似合っており、迷彩柄という点がいかにもワイルドな彼女らしさを演出していると感じた。

ここから四曲連続となる。
まずは「トライアングル」
1stアルバムからの選曲で、この楽曲はこの界隈では有名な、おかやん。作曲の楽曲で原曲は彼特有のシンセサイザー中心の電子音が特徴的な楽曲である。
それが今回……バリバリのロックサウンドで演奏された。大胆なロックアレンジと言って過言ではないだろう。
今回のバックバンドにキーボードなど鍵盤系はいない。
それでも原曲ならでは良さを残しつつ、序盤で一つの盛り上がりを見せた。
会場後方にいたおかやん。は、どういう想いでこの楽曲を聴いていたかも気になるところである。
続いて「summer story」
先程の「トライアングル」と同じく、1stアルバムからの選曲。
この楽曲については原曲の感じが、現在のスタイルに近いので聴いていて違和感がなく仕上がっている。
とにかくさわやかで爽快。会場全体でタオルを回して一つになっている図がまた爽快だった。
四連発三曲目は「Snow Dust」
この時期を象徴する楽曲と言って過言では無い同曲。
この曲もおかやん。作曲。原曲の電子音中心の音を、見事にロックアレンジで昇華させている。
四連発ラストは「破途流」
結構、久々に聴いた気がする。
この楽曲だけ出来た時期が若干後になる。
恐らく四連発の中では、今の石戸なつみのスタイルに最も近く作られたものなので、もっともしっくり来た印象がある。

……こうして硬軟織り交ぜた四曲連続が終了。
ここでバンドメンバーの紹介となる。
いつもお馴染み、ギターのNORI、ベースの友樹、バースデーワンマンは初登場のドラムのTAKECHIに加え、強力な新メンバーとして、もう一人のギター・耕史朗を迎えている。
この新メンバー・耕史朗、実はメジャーデビューを果たした経験もあるギタリストで、今回のバックバンドの目玉と言って過言では無い実力者。
早速、バンドメンバーの「お父さん」ポジションを、これまでの友樹から譲り受けるというやり取りが行なわれるなど(笑)チームワークも良い印象を受けた。

バンドメンバー紹介を経て、続いては「無断でカヴァーして歌ってみた」コーナー(笑)
石戸なつみと親交の深い歌い手の楽曲を当人の許可なく、勝手に歌ってみた……というコーナーだが、誰の楽曲が勝手に使われるのか(笑)

カヴァー一曲目は「カラス」
原曲の歌い手は清水舞美。なお清水舞美はこの日、物販スタッフとして会場内にいたが、恐らく清水舞美当人が一番驚いたはず。
だがよく考えると、このライブより遡る事、二日前……「決起集会」と称して行なわれた石戸なつみ主催ライブで、清水舞美が石戸なつみのリクエストで三連続で「カラス」熱唱をしている(笑)
今、思うと、これはこの日に備えた、石戸なつみなりの壮大な振りだったのかもしれない(笑)
こうして清水舞美の代表曲「カラス」を、石戸なつみは見事にカヴァーした。
続いてカヴァー二曲目は「SPIRAL」
原曲の歌い手はまかべまお。石戸なつみとも共演の機会は非常に多い、業界の先輩である。
そんなまかべまおの代表曲「SPIRAL」を力強く熱唱する、石戸なつみ。
まかべまおの現場で前方を張る客層が中心になって盛り上げ、原曲に負けない熱さを見せつける事となった。
カヴァー三曲目は「上等!」
原曲の歌い手はFICE。石戸なつみにとっては、前事務所の先輩にもあたるFICE。
「やっちまおうぜ!」の叫びが爽快なこの楽曲。
FICE自身もバンド形態(FICE 座 RAINBOW)で歌う事が多い同曲なだけに、今回、バンド編成だった石戸なつみにとっては、非常に相性がいい楽曲だったに違いない。
会場中ほどで待機していたFICE隊のリードもあり、この楽曲も本家に負けない盛り上がりを見せた。
カヴァー四曲目は……イントロの段階で、原曲の歌い手のファンが最前に出るなど準備万端(笑)
歌ったのは「Forever」原曲の歌い手は柳田絵美花。
石戸なつみとは縁が深い歌い手の一人。ここに関しては、本当に柳田絵美花のファン層が一番高まっていたように思える(笑)
だが彼らの高まりのおかげで会場が一段と盛り上がったのは間違いなかった。

……こうしてカヴァー四曲目を終えたところで「社長」コールが巻き起こる……。
登場したのは、水色の「ぶも」Tシャツに身を包んだ、M-Infinity・小林裕明社長。
もしかしたら石戸なつみ以上の人気である(笑)
過去に石戸なつみ、江織杏のワンマンライブなどで数曲限定でギターを披露する事が多かった小林社長。
だがこの日、彼の手に握られたのはギターではなく……マイクだった。
カヴァーコーナーラスト、歌ったのは「ぱーりない」
原曲はその小林社長が「HIROAKI」の名でヴォーカル兼ギターを務めるバンド・M.I.W!
なんとこの日限りの石戸なつみ&小林社長……HIROAKIによる男女ツインヴォーカルが実現!
客層も歌う社長に大興奮!(爆)まさに夢の競演と言って過言では無かっただろう。
小林社長、いつもよりカッコ良さ増し増しで出番終了。
そして石戸なつみは、小林社長人気に嫉妬の眼差しを向けるのであった(笑)

カヴァーコーナーを終えてMCを挟み、再びオリジナル構成。
まずは「君が居る場所」
さっきまで熱く煮えたぎっていたような熱気を帯びた会場が、ここで少しだけクールダウンされた……ように見えた。
静かに「君が居る場所」を聴き終えると、続いては「JDA」
再び会場の熱気が再加熱していく……そんな感覚に襲われた。
更に連続して持ってきたのは……なんと「WHITE OUT」
言わずと知れた、石戸なつみの初期からの代表曲の一つ。
恐らく多くの客層がもっと後ろの方で歌われると思っていたので、イントロが流れた瞬間は軽くざわめきが起きた。
だがそのざわめきも一瞬にして収まり、いつものように「WHITE OUT」が歌われた。
ロビーにいた客層が一斉に肩を組み叫んだ。そして多くの客層が石戸なつみの鉄拳を喰らった(笑)

こうして立て続けに三曲、あっという間に歌い終えた、石戸なつみ。
この段階でそれなりに時間が経っていたはずだが、まだまだ先は長いとどこかで感じていたかも知れない。
それだけここまでの展開が疾走感に溢れ、あっとういう間に感じたのだ。
そしてここで「残り5曲」という発表があった。
実はもう終盤だった……でもまだ先は長い……と思っていたところに衝撃の一言……。

「今回、アンコールはありません!」

会場騒然!
恐らく「残り5曲」と言われた後の「え~」とは違う、「えっー!?」という驚きに満ち溢れていた。
本当にアンコールが無いのか……この時は内心疑ってはいたものの、その驚きに浸る時間すら与えないのが、今回のステージである。
続いて発表されたのは新曲発表!
そしてその楽曲を作ったのが、今回、バンドメンバーに加入した耕史朗、その人である!
今回、小林社長が満を持してバンドに招聘した耕史朗……その彼が作曲した楽曲がここで初披露となった!

タイトルは「Choice The Happiness」
ギターサウンドが心地よい楽曲である。
石戸なつみの楽曲といえば、M-Infinity移籍後はほぼ小林裕明(社長)が作曲した楽曲がメインだったが、ここに来て変化が起きている。
昨今はNORIが楽曲提供するようになり(「SKY BLUE」など)、そして今回はこの耕史朗である。
現在の石戸なつみのロック路線を踏襲しつつも、楽曲の作り手の幅が広がり、また彼女の楽曲にも更なる幅の広がりが見えてきた。
実際、今回の「Choice The Happiness」も、小林、NORI両者のそれとは違う、だけどロックの方向性が心地よい楽曲に見事に仕上がっていた。
石戸なつみにとって新境地となる楽曲になるかもしれない。
そんな期待を抱かせる初披露となった。
※なおこの「Choice The Happiness」は5月リリース予定。この日から予約を開始している。

新曲発表を終え、残りは4曲。
ここからラストスパートとなる!
まずは「SKY BLUE」
NORI作曲による爽やかな一曲。昨年発売のアルバム「Atonement」収録曲。
石戸なつみの爽やかで、どこかかわいらしい一面が詰まった楽曲となっている。
続いて「ただ、愛されたかった」
「SKY BLUE」とは対なる位置にある楽曲というべきか……どこか切なさを感じる楽曲である。
こうして対照的な楽曲を並べた後は「Meteor Light」
初期からの代表曲の一つで、この楽曲も非常に盛り上がる。
1stアルバム収録曲の中では、最も現在のバンド形態とは相性のいい楽曲か……本当にこの楽曲におけるギターサウンドは合っている。
そしてサビにおけるモッシュの激しさは言わずもがな。
某有名客・I氏が「モッシュは40で卒業」(爆)と言いたくなる気持ちも分かるくらい、ここでのモッシュは激しかった。
まさにここにきて、渋谷egg manは一つの熱気で、そこにいた誰もが一つになる……そんな感じだった。

……こうして大いなる熱気に包まれた石戸なつみのワンマンライブも残すところ、あと一曲……。
そして流れるイントロ……さぁ、行くぞ!

……と、見せかけて……誰もが知っている、あの曲のイントロが……。

「Haapy Birthday to you ……」

会場の大合唱の中、石戸なつみが後ろを振り返ると、同事務所の盟友でありライバル・江織杏(この日も物販ブースで手伝いをしていました)そして石戸なつみファンを公言するモデル・高山摩由がいた。
江織杏の手には「723」のローソクが立てられたバースデーケーキがあった。
そのローソクにつけられた火を吹き消すと、会場から一斉にクラッカーが弾けた。
これで四年連続となる……ある意味「恒例行事」ではあるが、石戸なつみ自身、心から喜んだ様子で、これまでの猛々しい表情は一瞬ほころんだように見えた。

そしていよいよ本当のラストとなる。
歌ったのは「暁契」
今の石戸なつみにとって、自他共に認める代表曲と言って過言では無いだろう。
最後の最後まで容赦ない熱さと運動量。
非常に高い熱気の中で「暁契」を石戸なつみは歌いきった!

……こうして全ての楽曲が終了。
最後は恒例の挨拶「おつな~こ!」で締めてイベントは終了した。

……やがて会場内に流れる、石戸なつみの楽曲のBGMと終演の案内……。
ふと気になり目をやった時計の時刻は20時ちょっと過ぎ……。

二時間にも満たない時間の中で、石戸なつみは今もっている、その全ての熱情をここに注いだ……!

●総括

とにかく濃かった。ライブの時間が二時間程度の内容とはとても思えないくらい濃かった。

以前に比べると本当に「ワンマンライブ」を行える、この界隈の歌い手が増えたとは思うのですが、その中でも今回のワンマンライブは特に時間としては短く感じた。
これはオリジナル楽曲の数や、その歌い手のコンセプトにも拠るところなのだろうけど、この手のワンマンライブは短く見積もっても2時間半、長い人で3~4時間なんてザラにある。
そこで石戸なつみのこれまでのキャリアや、楽曲の数を考えてみたのだが……恐らくその気になれば、もう少し長く出来たと思う。
主だった楽曲は歌っているとは言え、まだ歌っていないオリジナル楽曲もあり、十分それは可能だったと思う。
(ちなみに今回のワンマンは全19曲。うち5曲がカヴァーだったので、彼女自身のオリジナルは14曲歌われた計算になる)

しかし今回、敢えてそれをしなかったのか?
邪推にはなるが会場側を借りる問題もあったという下世話な話もあるのかも知れない。
だがその邪推を抜きに考えても「アンコールなし」は通常有りえない構成である。

思うに彼女自身、今、自分が一番客層に示したい方向性を示すには、これがベストと思ったからこその選曲かつ構成だったから、このようになったように思える。

とにかく思ったのは、徹底的に「無駄」を排除している。
MCも必要最低限。衣装がえも無し。
その代わりその分休みの時間も無いから、MCの中だるみが最小限に抑えられ、高い熱気を保ったまま、次から次へと行けたと思う。
ただしほぼほぼ休み無しの構成で挑む以上、体力を回復させる時間も無いため、結果的に二時間程度で収めるのが限界だったのかも知れないと思う次第。

その結果、雑味の無い純粋な一アーティストのライブとして、非常に高いクオリティが保たれたワンマンライブに仕上がった。

「濃縮還元」
某ツイッター上でもこのように表現しましたが、短い時間の中でここまで濃いものを表現しきった、石戸なつみとスタッフ陣営には本当に拍手を贈りたい。
本当にこれは一つの事例として「ワンマンライブとはかくあるべき!」と言って過言では無いと思っています。

ただこの日のステージこそ、二時間たらずで終わったけれど、ここまでに至る経緯を考えると、それこそ長い年月をかけて培ってきた彼女自身のキャリアの積み重ねがあったからこそ出来たものだと感じています。

四年前の2014年2月……石戸なつみは初めてのバースデーワンマンライブを敢行しています。
この時の彼女は今と所属事務所も違い、黒髪のロングヘアーの……今のロック路線からは、まだ一線を画したような「女の子」でした。
1stアルバムがこの日リリースされたものの、半分はカヴァー選曲、また前半はカラオケ音源で構成されていました。
(他の歌い手の楽曲をカヴァーするのは、この時もしてましたが・笑)
「Snow Dust」のイメージ映像が流れて、今でもたびたびネタにされる「敦士」が登場したのもこの時のワンマンでした(笑)
それでも後半に見せた、彼女にとって初めてのバンド編成は後の彼女……そう、今の石戸なつみの活躍を予感させる……または彷彿させるものだった事を覚えています。

……あれから四年の時を経て、この日を迎えた石戸なつみ。
当時の環境とは比較しても、相当変化がありました。
所属事務所も変わり、長かった黒髪は明るい色のショートカットになり、また終生のライバル(?)や支えてくれる友が出来たり……。
四年前はアイドルという言葉が似合っていた「女の子」は、今や多くの人が認める、熱い歌を届ける「歌い手」へと変貌し成長していました。

おそらくあの日から四年の月日が無ければ、この日、渋谷egg manという会場で、あれだけ多くの客層を集め、そしてこれだけ高いクオリティのライブが出来る事は無かったと思う次第です。

ただ四年の月日を経ても、変わらない物があるとするなら……それは石戸なつみという歌い手のあくなき向上心と、それを応援するファン、客層の強い後押しだと思う次第です。
どんなに事務所や外見や方向性が変わったとしても、これだけは決してぶれる事なく変わらなかった。
今より少しでも上を目指してライブを行う石戸なつみの向上心に、多くのファン、客層が魅了されそしてついているという関係……。
現にこの日も多くのファンを始めとする、彼女に魅了された客層が石戸なつみのステージを見て応援していました。
恐らくこれだけはこれからも変わらないと思います。
そしてこの関係がある限り、石戸なつみの進歩は終わらないと、自分は信じています。


さて……個人的な話になりますが、冒頭でも記したように渋谷egg manは「個人的にも思い入れが強い地」です。
理由は簡単で、かつて自分が応援していた声優・椎名へきるの初ライブの地というのがそれです。
だからどこか心のどこかで、この会場が「聖地」に近いようなそんな印象を持っている部分が未だにあります。

そしてこの日、渋谷egg manで石戸なつみという一人の歌い手が、また新たな一歩を踏み出しました。
前述の椎名へきるはその後、日本武道館でライブをするなど「声優アーティスト」として一時代を築くまでに至りました。

果たして、石戸なつみはどこまで行くのか。

彼女自身が信じる道を、信じ続けられる限り……突き進んで欲しいと願う次第です。

……と、長くなりましたが、最後はこの言葉でこのレポートを締めたいと思います。


ワンマン楽しかったよ……「おつな~こ!」


追伸。

石戸なつみ様……いや、なーこさん。本当に楽しいステージをありがとうございました。
これからもどうか頑張ってください。そして今後の活躍を心の底からお祈りしております。

014から723へ向けて……。