【レポート】「Epilogue for Prologue」@神楽坂EXPLOSION | ヒトデ大石のなんとなくレポート置場

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2011年8月「ヒトデ大石のどんなブログにしようか検討中。」からタイトル変更。
ライブイベント、舞台観劇のレポートを中心に書いていこうというブログ。
以前はmixiが主戦場だったけど、今はこっちが主戦場(笑)

昨今、周年イベントは当たり前に行われていますが、色々な周年があります。
俗にいうバースデーライブがファン層的には一番大きなところだとは思いますが、出演者によっては「デビュー○周年」と銘打つ人も多いと思います。
昨年「15周年」と銘打ったFICEなどはその好例でしょうか。
ただデビューの年間と、誕生日ライブを一緒にする方も多くて、その形態は様々です。

今回の取り上げる主催は「個人」としてのデビュー7周年。
彼女の特徴としては、ユニットの周年、自身のバースデー、ちょっと遅れたハロウィンなど(笑)年に数回主催を打つ事が特徴的です。

この日の主役の彼女の名前はりゅうき。
ユニット・Ma:rchen-holic*のリーダーにして、ソロでは「りゅうきいずむ」の名義で活動している。

さてそんな今回の主催……彼女にとっては色々な節目の主催でした。

2部構成にした今回、果たしてどういうものになったのか……。

今回は1月28日に神楽坂EXPLOSIONで行われた「りゅうきのためのりゅうきによるりゅうきのための記念祭」と銘打って行われた「Epilogue for Prologue」の様子をレポート致します。

●開演前

まずは会場の神楽坂EXPLOSION……。
個人的な話ですが足を踏み入れたのが、実に約2年ぶりとなる。
最後に訪れたのは、恐らく2015年3月のAnB ぷれみあむぅ以来……正直、懐かしかった。

また今回、りゅうきがここを会場に選んだ事については、なんとなく納得。
この界隈での活動初期、神楽坂EXPLOSIONを中心に活動していた彼女にしてみれば思い入れの強い会場の一つであり、また勝手を知る会場の一つです。

ここ1~2年は会場側が色々あった時期でしたが、こうして再び訪れる事が出来た事は本当に懐かしかったです。
ただ壁が白くなっていたのは、若干慣れなかった(笑)

会場入ってすぐに物販コーナー。
りゅうき主催イベントではお馴染み「リュウキノオトウト」が常駐しています(笑)

壁を見ると細かい飾りやインテリアが目につきます。
ここは彼女なりの世界観に対するこだわりみたいなのを感じます。

こうして時間は過ぎていき、まずは1部の開演時刻が迫り……。

やがてステージの前の幕は取り払われ、いよいよ物語の幕が開ける……。

●本編

○第1部

昨年から一年にかけて行われたMa:rchen-holic* feat. 化面狂奏戯樂……通称「妄面」の総決算として行われたステージ。
このステージを最後に「妄面」としての活動はラストとなる。
まずはMa:rchen-holic* feat. 化面狂奏戯樂のメンバーが次々に登場。
残念ながら胃腸炎で欠席せざるを得なかった縫(化面狂奏戯樂)を除く5人が登場する。

なおこの第1部、大きく分けて3つに分かれて進行する。
まずこの一番最初のパートは以下の楽曲が歌われる。
※セットリストについては、りゅうきいずむのツイッター上でも発表しているので、そちらも併せて参照いただきたい。

「Ender's Neverland」
「SELECTOR」
「REALISM」(ELISA)
「栄光の剣」
「静夜」
「箱庭」

まずは「妄面」の象徴的な一曲「Ender's Neverland」からスタート。
続いて「SELECTOR」と昨年6月発売「Virtual-REALity」からいきなり連発となる。
途中一曲カヴァーを挟み、Ma:rchen-holic*の定番曲を中心の構成。
このパートのラストは「箱庭」で締めという構成となっている。
早速、このパートからメンバーの入れ替わり、立ち替わりが多く、この一年「妄面」で見慣れた「シフトチェンジ」の光景が続いた。
5人の中から様々な組み合わせのハーモニー、そして振りつけが目まぐるしく替わり、その様はまるで万華鏡を見ているようだった。

このパートが終わると転換となり、このライブの数日前に収録したであろう「妄面」メンバーのフリートーク的な音声が流れる。
これが終わると、次のパートへと転換となる。

「サヨナランドの観測者」
「トキヲ・ファンカ」(ボーカロイド)
「Hu:ckebein」
「Blind Circus」

このパートでは主に「祭」をテーマにし、出演者もそれっぽい感じの衣装になる。
ここでの目玉はなんと言っても「Hu:ckebein」
この一年で化面狂奏戯樂の代表曲と言ってもいいくらいに、多くの客層に愛され、成長した同曲。
化面狂奏戯樂の二人をメインヴォーカルに据え、Ma:rchen-holic*メンバーをバックに従え歌う姿は非常に迫力があった。
個人的には京呼がステージから下りて、客層の大移動に巻き込まれないで歌ったところに、彼の成長を感じた(爆)
そして「Blind Circus」
ハロウィン主催などで歌われる事も多い同曲であるが、最も「祭」的な雰囲気を醸し出し、中盤の中締め的な一曲として使われた。

続いて転換無しでここからは企画メドレー。
りゅうきが他の「妄面」メンバーと一曲ずつ歌っていくという構成である。
以下、楽曲。

「幸福論」
「フライト、アゲイン」
「Sleeping Beauty?」
「遥かなる追憶の果てに」
「空想テラー」

このコーナーはMa:rchen-holic*の第一期の楽曲が揃っていて、どちらかというと初期のMa:rchen-holic*ファンにはたまらない構成になっていた。
「幸福論」はまほしとのコラボ。初期の名曲の一つでもある同曲だが、「元祖」Ma:rchen-holic*とも言えるこの組み合わせで歌ってくれた事に感激した人も多いのではないか。
「フライト、アゲイン」は京呼とのコラボ。普段は響と組む京呼。男女ヴォーカルならではの独特かつ「化面」のそれとはまた一味違ったハーモニーが印象的だった。
「Sleeping Beauty?」はみさことのコラボ。元の楽曲が「眠り姫」を題材としており「歌姫」みさこを引き立たせるには、とてもいい選曲でした。
「遥かなる追憶の果てに」は響とのコラボ。響とりゅうきといえば「HUNG×RIDER」というユニットを組んでいるが、それらの楽曲とはまた違った重厚な世界がそこにはあった。
そしてこのコーナーの締めは「空想テラー」
Ma:rchen-holic*を代表するこの楽曲を全員で歌い、このコーナーを無事に締めました。

さてこの企画コーナーを経て、いよいよ第1部も終盤を迎える……。
転換を終えて出てきたメンバーは、黒い軍服調の衣装……いわばこの「妄面」での「正装」とも言えるあの衣装に身を包んでいた……。

「命のユースティア」(ボーカロイド)
「DAYBREAKER」
「モノクロームレイン」
「少年希望論」
「Crown of Thorn」

まずはここまで。
「命のユースティア」で5人が再登場した後は、立て続けにオリジナル三曲構成。
「モノクロームレイン」はみさこメイン、「少年希望論」は京呼メイン……だけどここは恐らく当日欠席した縫も加わったんだろうと推測。
それぞれの見せ場を作った後で「妄面」としてラスト一曲となる……。
ここで歌ったのは「Crown of Thorn」
「Virtual-REALity」収録の楽曲の大トリを飾る「妄面」を象徴する一曲と言って過言では無い。
この5人の歌声が聴けるのもこれで最後と思うと、非常に感慨深いものがあった……。

こうしてMa:rchen-holic* feat. 化面狂奏戯樂……通称「妄面」の総決算となった第1部は終了……

……せずにアンコール突入(笑)
アンコールして間もなく再び登場した5人。
そして最後に歌ったのは「空想旅行団」
Ma:rchen-holic*の代表曲と言って過言では無い。
この楽曲に込められた想い……ここにいる全員……「妄面」メンバーのみならず、ここに集まった全ての客を含め、皆が一つの「旅行団」だった……主催のりゅうきはそれを言いたかったのでは無いだろうか。
そんな事をこの「空想旅行団」を歌っている、全員の姿を見ながら思いました。

Ma:rchen-holic* feat. 化面狂奏戯樂……通称「妄面」プロジェクトはここに堂々完結!
……この一年間、楽しい時間を本当にありがとう!

……と、このまま総括に行きたい……ところですが、このイベントは2部制……。
まだまだ続きます!(笑)


……第1部が終わった、おおよそ一時間ちょっと後……。
客層の半分以上は神楽坂EXPLOSIONに戻って来た。
そして一部の客層は入れ替わって、神楽坂EXPLOSIONに再び入っていく……。

第1部があるなら、もちろん第2部もある訳です(笑)
まずはこのイベントのサブタイトルを思い出して下さい。

「りゅうきのためのりゅうきによるりゅうきのための記念祭」です(笑)
本来の主役はMa:rchen-holic*でも、化面狂奏戯樂でもなく……りゅうき自身な訳です!
……そんな訳で第2部の主役はりゅうきのソロプロジェクト、りゅうきいずむに移ります。

第2部はりゅうきいずむワンマンライブ。
過去に何度も主催イベントを開催している彼女ですが、りゅうきいずむとしてのワンマンライブは意外にもこれが初。
そんな彼女が魅せるワンマンライブ……一体、どんなものになったのでしょうか。
第1部で出番を終えた「妄面」メンバーも見守る中、りゅうきいずむにとって初のワンマンライブの幕が上がる……。


○第2部

水色のブラウスにスカートという青系の衣装で登場したりゅうき。
この衣装、個人的にはめっちゃ好みである。
そんな彼女が冒頭に歌ったのが、下記2曲。

「Joint」(川田まみ)
「ミュージアム」

いきなりカヴァー、しかもたまーにしかやらないところからスタートだなんて!(爆)
「Joint」自体は界隈でも有名曲だけど、まさか……のスタートだったのは間違いない。
そういう意味では「ミュージアム」が、りゅうきいずむの標榜する「鬱ぽっぷ」の体現としては良かったような気がするが……。
もっとも事前に彼女自身は、2部のワンマンは「前半打つ系アニソン、後半鬱ぽっぷオリジナル」中心と言っていたので、あながち間違えていないのか……。
MCを挟んで、ここでも2曲歌ったのだが……。

「月影乙女」(百合)
「恋妃」(Do As Infinity)

大和撫子・百合に提供した楽曲「月影乙女」をセルフカヴァー。
実は意外と他の歌い手への楽曲提供も多いりゅうき。
もちろん百合が歌っても素敵な楽曲ですが、ここは彼女の音楽プロデューサーとしての一面が垣間見えたワンシーンでした。
ちなみに「恋妃」はDo As Infinityの初期のアルバム収録曲。選曲が渋い。

ここまでは通常のステージ進行でしたが、ここから「DJアニソンコラボメドレー」と称したコーナーに突入する。
りゅうきの旧知のアニソンDJ・わたるんを率いて、アニソンをこれでもかと歌うコーナーである。
実は第2部開始からステージの後方には、DJのテーブルが置いてあり準備は万端だったのだ!
こうして満を持して登場したDJ・わたるんが流すアニソンに乗って……「DJアニソンコラボメドレー」スタート!

※ここは楽曲数が非常に多いため、セットリストは割愛させていただきます。
またセットリストについては、りゅうき個人のツイッター上を参照願います。

……個人的には8割、楽曲が分からなかった(笑)
正直、昨今のアニメに疎い自分は置いてけぼり寸前のコーナーでした(爆)

それでもDJコーナー一曲目の「拍手喝采歌合」(supercell)や、「crossinng filed」「traumerei」などLiSAの楽曲は比較的分かったので、全力で置いてけぼりにならなかったのは良かったか。
(どっかで聴いた事ある楽曲だなぁ……と思ったら、過去にりゅうきが歌った事ある「ISOtone」(昆夏美)だったとか、その場で思い出せなかった楽曲も有)
「MOON SIGNAL」(スフィア)における某K氏の高まり具合とかは面白かったし(笑)また昨今のアニソンに強い人には非常に楽しいコーナーだったとは思います。
(実際、このコーナーが一番元気だった、客層もいた訳ですし)
以前からソロではアニソンのカヴァーが非常に多い「アニヲタ」としての彼女が前面に出たと考えれば、非常に彼女らしいコーナー。
ラストは「Rising Hope」(LiSA)フルコーラスから繋げる形で、オリジナル「Rolling☆Showtime」で締めるという形となりました。
こうして怒涛の「DJアニソンコラボメドレー」コーナーは終了。
ここで休憩を兼ねた転換に入ります。

……転換を終えて、衣装を着替えたりゅうき。
ロングヘアーのウィッグに、水色の厚手の服に、白いスカート……まるでおとぎ話から出てきた少女のような衣装で登場した。
ここから後半戦。
先程までステージの後半分を占めていた、DJスペースは無くなり、少し一人で立つには広いステージにただ一人……たたずむ。
以下、セットリスト。

「スリープウォーカー」
「サヨナラセカイ」
「鳥籠~in this cage~」(天野月)
「ツギハギトランジスター」
「ボーダーライン」
「心なし」(ボーカリスト)

以上6曲をノンストップで披露。
先程までのDJアニソンコーナーの喧騒を考えるとここは非常に静かだった。
ここでりゅうきいずむのオリジナルが多く投入される。
ちなみに「鳥籠~in this cage~」「心なし」のカヴァー二曲はりゅうきいずむオリジナルの新曲かと錯覚しましたが違いました(爆)
(さり気なく知らない曲が紛れると、勝手に脳がそう思ってしまう現象です)
りゅうき本人曰く「静かな楽曲が多い」とは言いますが、静か……というのか、聴かせる……と言った方が適当なのか……。
ただ楽曲の楽しみ方が前半とは全く異なるのは確かであり、りゅうきいずむの真骨頂は恐らくこの6曲にあるような楽曲を目の前にいる客層に届ける点にあると思う次第。

こうして立て続けに歌い終えて、早いもので最後の一曲。
ここでMCとなるのだが、ここで色々お知らせが入る。
既に本人のツイートなどを拝見している方ならお分かりだろうが、しばらくソロでの活動は休止、復帰後も縮小傾向になるとの事。
一方で毎月動画で新曲を発表するという、やや悲報とやや朗報が入り混じった内容となった。
そんな発表を経て最後に歌ったのは「幸せという病」
彼女の楽曲では比較的アップテンポな楽曲である。
よく考えたら「幸せ」を「病」という表現をするのは、彼女らしい表現だと思う次第。
もしかしたら彼女自身、以前から「幸せ」という感情に対して、懐疑的だったのでは無いだろうか。
そして今、この時でも、それを疑問に想いながら歌っていたのではないか……。
そんな事を想いながら、彼女を見ていた。
彼女の心情の答えは……それを見出せないまま、楽曲は終わりを迎えた。

以上をもって、りゅうきいずむソロワンマンは終了……

……とはならず、アンコールとなった。
そのアンコールでまず歌ったのが「Silly-Go-Round」(FictionJunctionYUUKA)
実は彼女がこの界隈で歌うようになってから、良く歌っていた楽曲の一つ。
彼女にとっては非常に思い出深い一曲であったのは間違いない。
カヴァーではあるが、彼女の想いが非常に強く伝わった一曲だった。

そしていよいよ、りゅうきいずむラストの一曲となる。
最後に歌ったのは「ずっと欲しかった未来の話をしてもいいかな」
りゅうきいずむの代表曲と言って過言でない同曲。
りゅうきの歌声が優しくも、どこか切ないメロディに乗せて、耳を通じて心に語りかける……。

この歌の間……どう表現すればいいのだろう。

ただステージの上で、歌う彼女を見つめていた。
いつまでも見ていたいと思った。

ただそれだけ。

……こうして、りゅうきいずむ初のワンマンは終了。
そして一日に渡る「Epilogue for Prologue」はこうして幕を閉じました……。

●総括

「Epilogue for Prologue」……直訳すると「終わりの始まり」

最初は「妄面」の事を言っているのかと思ったけど、あながちりゅうきいずむにとっても一つの区切りになったので、そういう意味もあったのかな……と。

先に第1部及び「妄面」について語りたいと思います。
まずはこの一年間の「妄面」プロジェクトの集大成、締めくくりに相応しいステージでした。
残念ながら縫の欠席はあったものの、5人の持ち味が活かされたステージだったと思います。
この5人だからこそ出来るステージ……ハーモニーであったり、ステージ上の演出、構成だったと思います。
ただ5人という大所帯だからこそ、このクオリティを維持するのは、ここが限界だったように思ったのもまた事実。
一年間の期間限定だったからこそ、ある程度「終点」を意識してステージに臨めた面はあったと思います。
そういう意味では、個人的には今回、ここで「妄面」プロジェクトの終了については、そこまで哀しみというか、惜しいと感情が起きない次第。
むしろこの一年間、普段の活動では出来ないものを通じて、我々を大いに魅了してくれた事に感謝しかありません。
期間限定のユニットとして、一つしっかり完結し、ある意味ここで完成形を見せられた事はいい事だと思います。
今回、ここでしっかり終えた事で、これからの個々の活動に弾みがつくキッカケになるのではないかと感じています。

また今回、このステージで発表はありませんでしたが、みさここと桑名美沙子がMa:rchen-holic*での活動終了しました。
今後はMa:rchen-holic*、化面狂奏戯樂、桑名美沙子……これからは三者三様の道を歩む事になります。
恐らく個々が活動していたら、出来なかったであろう「妄面」での経験を活かし、三者ともにこれからの活動を頑張って欲しいと切に願います。

そして第2部、りゅうきいずむワンマン。
このワンマンの方が「りゅうき主催」らしさが前面に出ていたと思う次第です。
特に前半のアニソンDJパートなんて、まさに彼女の趣味全開(笑)
多少、客層が置いてけぼりを蹴っても、問答無用で楽しむのは彼女らしいというか……。
一転して後半はりゅうきいずむの世界観に重きを置いた構成。
もしりゅうきいずむという歌い手の世界にどっぷり浸かりたいなら、後半の構成が正解だと個人的には思う次第です。

気になるのは今後。
当面のソロにおけるライブ活動休止、縮小については体調面を考えれば致し方ないかと。
……それでも2月はソロでは無いとは言え、出すぎな気もしますが(汗)
休むなら多少時間はかかってもいいので、しっかり治して万全の状態で活動を再開して欲しいと思います。

あと動画で新曲配信を開始するとの事ですが……彼女の意図も分からないでも無い。
これまでりゅうきいずむを知る機会が無い人、もしくは見れる機会が無い人へ向けての新たな挑戦ではあると思う。
それはそれでやってみればいいと思う。

だけど……ステージの上で歌うからこそ伝わる雰囲気や空気というのもあるのも事実。
今回のレポートにも書いたように、特にりゅうきいずむの世界観はその場に共に立ち会うからこそ、伝わるものだってあると思う次第。

動画配信もいいけど……あくまで個人的意見として、りゅうきにはステージの上で歌い続けて欲しいと願っている。
むしろステージで歌ってナンボだと思っている。

ライブ活動縮小に至った経緯については、体調面だけでなく、これまでも集客面で苦労している部分が大きくあったと思う。
個人的にも彼女の出演するステージ全てに行った訳じゃないので、無責任にこのような事を言える立場ではないけれど……。
でもこの日集まった多くの人は動画を通じて新曲を歌うりゅうきではなく、目の前で歌って世界を表現してくれるりゅうきを待っていると思う。

実際、この日のりゅうきのステージ……特にりゅうきいずむとしての後半のステージはここ最近では一番ステージをしていたので余計にそう思う。
動画の先にいるまだ見ぬ新しい誰かを求めるのもいいと思う。
だけどステージの上に立つ、りゅうきを待っている人がいるという事実……どうかこれだけは忘れないで欲しいと思います。

今後もりゅうきにはバランス良く、これからの活動をして欲しいと思う次第です。

……こうして振り返ると、りゅうきにとっては一つ区切りを迎えたのが、この日だったと思います。
「妄面」の終わり、自身の活動の転換期……色んなものが積み重なったような気がします。

でもこれが「終わりの始まり」であって欲しくないと思うし、むしろ「次への始まり」である事を強く願っています。

今後のりゅうきいずむ並びMa:rchen-holic*、化面狂奏戯樂、桑名美沙子……この日、ステージに立った皆様の今後が順調である事を願い、このレポートを締めます。