【レポート】AnBぷれみあむぅ presents 『ぢゃ☆ベストテン vol.54』 | ヒトデ大石のなんとなくレポート置場

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2011年8月「ヒトデ大石のどんなブログにしようか検討中。」からタイトル変更。
ライブイベント、舞台観劇のレポートを中心に書いていこうというブログ。
以前はmixiが主戦場だったけど、今はこっちが主戦場(笑)

【レポート】AnBぷれみあむぅ presents 『ぢゃ☆ベストテン vol.54』@池袋mono

※[速報]上げていますが、ライブの詳しい様子はこっちでレポートします。
結果を知っている人も知らない人も、じっくり読んでくれると嬉しいです。

毎度の事ですが、こちらを読む前にまずは昼の様子からどうぞ。

・AnBぷれみあむぅ presents 『第54回イカすアキバ天国』@池袋mono
http://ameblo.jp/hitode0014/entry-12242147705.html

昼は美広まりなの優勝という結果に終わった、10年目のAnB ぷれみあむぅシリーズ。
昼の混戦っぷりもすさまじいが、夜の激戦も拍車がかかっている。
昨年は優勝ラインの点数が徐々に引き下がり、また脱落においても3,000点代では安全圏とは言えなくなった。

しかしこれまで当レポートでは、点数の表記は一切してこなかったので、その点のバランスが分かりにくかったと思います。
(これはイベント初期の点数が分からなかった事も起因しております)
そこで当レポート及び同人サークル「014娯楽研究所」関連書籍でも「10年目の改革」として「ぢゃ☆ベストテン」の点数表記を実施していきます。
今回のレポートから前回の順位からの差(アップなら↑、ダウンなら↓、同ランクなら→、初ランクインなら「NEW」など)と、点数を併記していきますのでよろしくお願いします。

……そんな訳で激戦続く「ぢゃ☆ベストテン」
「2016年年間最多勝」デカシャツ喫茶の天下は続くのか!?
それとも他の出演者が巻き返しを果たすのか……!?

頂点の座を巡る「二ヶ月に一度のライブバトル」もいよいよ10年目突入。
今年も一年、目の当たりにするのは感動のドラマか、あっと驚くステージか……それとも……!?

池袋、新春一大決戦!「ぢゃ☆ベストテン vol.54」の様子をレポート致します!

●開演前

明らかに昼と違い、ほぼいつもの顔ぶれとも言える固定客層を中心に会場の前は長い列が出来ていた。
池袋mono移転後、今回で4回目の開催となるが、多くの客層もこの会場でのイベントにだいぶ慣れてきた模様。

会場に入ると、既に大勢の客層がスタンバイしている。
そして思い思いのTシャツを着て、その時を今か、今かと待っている……。
「激戦」の息吹は、すぐそばまで迫ってきている……そんな感じだった。

やがて会場内のモニターで流れる映像も各出演者のCMから、諸注意、そしてOP映像と切り替わる。
OP映像最後で爆発音と共に「ぢゃ☆ベストテン」のタイトルコール……!

スクリーンが上がった先に居たのは……毎度、お馴染み、石崎姉妹(笑)
ただ今回は元々、☆★朋★☆が欠席のため「代理司会~ず」として進行。

FICE・炎とあをいちんは分かる。
途中、炎と氷が入れ替わるというのだが……既にこの時、会場内では「大丈夫か?」という雰囲気があったのは否めない。

こうして投票ルール、諸注意を経て、いよいよ本編開始となる。
トップバッターは「第53回イカすアキバ天国」で「返り咲き」を果たした……彼女である。

●本編

・昇格組:MicA
昨年11月「第53回イカすアキバ天国」で見事「返り咲き」を果たしたMicA。
昼では惜し気もなく、代表曲オンパレードだったが、果たして夜では……。
一曲目は先日発表されたばかりの新曲「ORION」からスタート。
新進気鋭の作曲家:⊿argyros+(アルギュロス)の手による楽曲。
このイベントでは初披露の楽曲で「奇襲」を掛けてきた。
続いて二曲目「Diamond dust」
この楽曲はもうこのイベントでもお馴染み。
冬をイメージした壮大な楽曲となっております。
しかしこうなると最後の一曲に何を持ってくるのか、全くもって想像が及ばない訳で……。
「☆RunRunWay☆」も「ミナミゾラ、ウチアゲハナビ」など代表曲の数々は昼に既に歌っている。
そこでMicAが発した言葉……。

「新曲発表します!」

一瞬、その場にいた者全員が耳を疑った。
先程、AnB初出しの新曲披露したばかりだよね?(爆)
これには最前で陣取っていたMicAの固定ファン層(通称:Happy隊)が一番驚いていた。
こうしてラストに歌ったのが新曲「Fight!」
いかにも彼女らしい、前向きで明るい曲調が印象的な一曲に仕上がっていました。
MCでMicAは「(ORIONを含めた)新曲をこのイベントで育てていきたい」と言いました。
果たして、これらの新曲が、今後、このイベントを経て、どのように成長し、そして仕上がっていくのか……。
以上、復帰緒戦となったMicAのステージでした。

ここからランキングに入ります。
まず当日、発表は無かったものの今回の11位に相当するのが……。

・11位:清水舞美(↓4/3249点)
昼での一発返り咲きも狙ったのですが、結構厳しい結果になっています。
5月の「第56回イカすアキバ天国」では「返り咲き」となるのでしょうか。

そして10位にまず読み上げられたのが……。

・10位:蛍光灯(→/3730点)
前回と同ランクで厳しい状況が続く蛍光灯。
既に公式サイトなどの発表でご存知の方も多いと思いますが、2017年から灯のソロプロジェクトとして運営する事になった蛍光灯。
前回と違うのは、蛍が側にはいない事、そして戻ってこない事……。
本当の意味で初めて「一人」で立つ事になったAnBの舞台。灯にとって新たなる戦いの始まりでもあった。
一曲目「万葉」からスタート。
彼女の伸びのある歌声が会場に響き渡る。
二曲目「恋の花」は静かなバラード。
曲の途中、クラリネットの独奏もあり、会場は神秘的な雰囲気に包まれる。
そんな彼女のMC……。

「崖っぷち」

何度もこの言葉を発しており、連続して10位という状況のつらさを延々と語っていた。
そんな中、誰よりも大きく頷き、彼女の一言、一言に耳を傾けていた人物がいる……元Bevitrice e Golosoの一員で、今は客としてイベントに参加しているBenjamin、その人である。
10位が続く精神的なつらさ、厳しさ……きっとこの会場で一番、今の灯の気持ちを理解出来たのは、恐らく同じ境遇を一年近く経験した彼だけだろう……。
だがそんなBenjaminでも思いつかない発想を展開したのが、灯の逞しいところ。
この時「ほんの気持ち」と称して「袖の下」を客層に配っている(笑)
「袖の下」というお菓子(笑)を配った後で「清い(?)500点を!」と猛アピール(笑)
「清い」と主張する部分は方々からツッコミは受けるが(笑)灯も堂々とした者である。素知らぬ顔をしてラスト一曲に入ったのである。
ラストは「こいこい」
明るくて、心が弾むようなリズムで歌い上げる灯。
会場もこの軽快なテンポに乗って、楽しそうに歌う姿の灯を大いに盛り上げた。
それにしても、本当に堂々たるステージに会場にいた客層全員が驚いたに違いない。
こうして「袖の下」まで配って、蛍光灯のステージは終了。
一人でも蛍光灯……まさに新たな船出は今、始まったばかりである。

・9位:りゅうきいずむ(→/4000点)
キリのいい点数で「下位安定」の常連、りゅうきいずむの登場……のはずが、今回は友人の結婚式参加のためお休み。
欠席者恒例のVTRが流れますが、本人が喋っているところは静止画。
そして大切なお知らせがあると言いつつ……翌週に控えた主催ライブの宣伝は凝った動画(笑)
会場、大受け(笑)
ある意味、そこまでして自分の主催ライブへのアピールだけはしておきたかった模様です。
以上、今回は欠席だったりゅうきいずむでした。

・8位:長雨ルウナ(NEW/4041点)
前回vol.53で昇格組として初出場を果たした長雨ルウナ。
さて今回はいきなり飛んでもない事を言い出す。

「持ち曲全曲メドレー」

これがオリジナルだけでも10曲前後なら、有り得なくもないだろう。
しかし彼女の現在の持ち曲は……全17曲である!(爆)
(ここでいう持ち曲はオリジナルとカヴァーアルバム「スーパーセンチメンタルスリープレススター」の楽曲全部の事である)
このイベントの4位以下の出演者の持ち時間は15分……。

「収まるのか?」

誰もがそう思った。
結論から申し上げると……見事に15分以内に収まった。驚異的である。
過去に主宰のFICEが「11曲メドレー」をした事があるのを知っているが、それを遥かに超えている。
次から次へとサビの連続。
その合間、合間に彼女自身、楽曲のタイトルを紹介し続けると言う演出である。
こうして常人離れのメドレー構成は持ち時間いっぱいで終了した。
以上、長雨ルウナのステージは終了。果たしてこの全曲メドレー、吉と出たかそれとも……。

さてここで司会がFICE・炎から、氷に替わる。
Tシャツの文字は「会」と「会」、別名「会会コンビ」……。
なんとなく進行が不安になりつつある……そして氷は言う……。

「今週の……」

ちょっと待て!(笑)
このイベントは二ヶ月に一度である!毎週やっていないし、もし毎週開催なら、きっと色んな意味で死ぬ!(爆)
……以後、都度「今週」と間違える氷の進行で司会は進んでいく……。
気を取り直して、「今回の」第7位は……。

・7位:化面狂奏戯樂(↑1/4950点)
前回は京呼一人だった化面狂奏戯樂。
今回は響も戻り、二人での出演となりました。
そんな二人が最初に歌ったのは「EAT」
ボーカロイドの楽曲で、二人とも手にフォークを持って熱唱。
新しい衣装の色合いとも非常に合っていて印象的でした。
それにしても京呼が前回より活き活きしているように映った。相方が側にいると安心感が違う様子……(笑)
現に京呼のデスボイスが、前回以上に炸裂していたのもまた事実。
二曲目からはオリジナル構成。
まずは「Hu:ckebein」
化面狂奏戯樂を代表する一曲。
会場全体が左右に大きく動作するオリジナルの振り付けも最早、このイベント名物と言って過言では無い。
とにかくこの楽曲の時の盛り上がり方が、本当に半端無い。
イベント全体を通じても代表曲の一つというか……本当にいい楽曲に育ったというのが所感です。
ラストは「咲果て」
結構、久々だったような気がする。
響の高音と、京呼の低音(デスボイス)が得体の知れないハーモニーを奏でて、会場全体を揺らした。
こうして聴き応え十分に、化面狂奏戯樂のステージは無事終了。
やはり一人より二人……この男ヴォーカルユニットだからこその歌があると感じました。

・6位:桑名美沙子(↓1/5650点)
ここでなんと水色のドレスを着て登場したのは桑名美沙子。
登場した瞬間、会場の「おぉ……」という声が全てを物語っている。
一曲目に「アナと雪の女王」主題歌でお馴染み「Let It Go」をカヴァーで熱唱。
歌姫の本領発揮ともいう歌唱力で魅せてくれました。
それにしても……歌っている最中、この手の衣装が本当に美しくて目を奪われる。ただただ……きれいである。
その後はオリジナル構成。
二曲目に「あいたい」
こちらも彼女珠玉のバラード曲。
切々と歌い上げる姿が、これまた美しくて……ん?さっきから「美しい」ばっか言ってないって?(爆)
いやでもねぇ……本当にきれいなんだ。彼女が(照)
※ボキャブラリーが少ないのが申し訳ないが、それくらい彼女がきれいだった事は申し上げたい。
ラストに「希望の剣」
ここまで聴かせる楽曲がメインだったが、最後は一気に盛り上げにかかる。
こうした静と動を織り交ぜた構成もお手の物。
先ほどまでの静かな雰囲気とは違い、一気に会場の空気を熱くして終了となった。
こうして桑名美沙子のステージは終了。
まさに美しき「歌姫」がそのステージにはいた……。

・5位:まかべまお(↓3/5918点)
※今回の点数は前回の得点を、集客数の数で換算したものです。
前回はお休みだったため、久々登場となるまかべまお。
個人的には久々のAnBが楽しみで仕方なかった様子だった。
ただ前回は2位にも関わらず、出場出来なかった点については無念だった模様……。
そんなまかべまおの一曲目は「引力」からスタート。
初期の代表曲で切々と歌い上げる姿が非常に特徴的である。
さてそんなまかべまお、昨年12月に2枚組のベストアルバムを出したのも記憶に新しい。
そのアルバムの中から、今回はAnB初披露の一曲を披露……!
……なのだが、実は大人の事情で正式タイトルがまだ公表出来ない。
なので……このイベントでは「TWF(仮)」と紹介する!(笑)
ユーロビート調の楽曲に乗せてフィーバーする同曲。
パラパラを彷彿とさせる振り付けなど、とてもノリがいい。
ユーロビート、パラパラ……古くからの客層はちょっと懐かしい二人組が脳裏に浮かんだかもしれない(笑)
そんな訳でノリノリで行った後は、ラストに「TRIANGLE」
最近、この楽曲を聴くと、サポートギターの人がステージの上からダイブする映像がフラッシュバックするのだが(笑)
……それはさておき、こうしてこのイベント初披露の楽曲も交え、まかべまおのステージは終了。
今年も一年、このイベントの重鎮として頑張って欲しいものです。

・4位:江織杏(→/6200点)
実は登場前に司会のFICE・氷から「袖でえおりんに『今週の』といわないで」とコメントされて、ちょっとフライングで順位がネタバレしていた江織杏。
(氷……やらかしすぎでしょ……)
そんなネタバレはともかくとして、前回と同ランクキープで登場の江織杏。
一曲目は「白黒戦士パンダマン」からスタート。
いつもの「白黒パンダ」コールはいいとして、サビの部分に変化が……。
いつから腹筋運動するようになったのだ!?(笑)
実はこれ……同じ事務所の石戸なつみの「暁契」におけるもも上げ運動に対抗して出来たものらしい(笑)
「M-Infinity」勢がますます体育会系になっていく……そんな予感(笑)
そんな「パンダマン」の後のMC。
色々ネタを言ってましたが、この日の彼女は一部シースルー調な衣装。
観ようによってはとてもセクシーなのですが、この後、爆弾発言をします!

「Gカップの江織杏」

……無いわ(爆)
多くの客層から「えっ~!?」という言葉を浴びて、それでも(自称)Gカップとセクシーさをアピールする江織杏。
……正直、アピールポイント、間違えているとしか思えません(爆)
そんな爆笑(?)MCから一転して二曲目は「ありがとう」
彼女なりの感謝が込められている、凄いいい楽曲です。(それなのに、その直前のMCが……・笑)
そしてラストは初期の代表曲「桜月譚」
ここはしっかり締めてくれました。
このように硬軟織り交ぜて、構成してくる江織杏のちょっとポップで、ちょっとロックなステージ。(セクシーさは無い)
今年もえおりんワールド全開で駆け抜けてくれる事、間違いないでしょう!

……なお江織杏の出番後、ネタバレをしてしまった事を悔いるように、膝から崩れ落ちた構図の氷がそこにいた……(笑)

 
いよいよここからベスト3!
氷の司会もここまで……最後は締めてもらいましょう!

「今週の……」→客層、総ズッコケ(爆)
結局最後まで、このイベントが毎週開催の扱いになってしまいましたが(笑)気を取り直して、今回の第3位は……!

・3位:大和撫子(↑3/6500点)
昨年は「ぢゃ☆ベストテン」の「最多エントリー記録」を樹立した大和撫子。
彼女たち自身、今回から出場7年目になりますが、イベントの重鎮として、そしてレジェンドとして凛とした姿で登場します。
この日は一番、見慣れたと言って過言ではない和装を基調とした衣装での登場。
一曲目に「大和万華鏡」でいきなり盛り上がる。
途中まではなんともなく、普通に盛り上がっていた……しかし楽曲の中盤、芍薬が何かを手に取った。

……それを良く見ると……ズボンのベルト(笑)

実はこれ、最前の某お客様(C様とか、レジェンドと言えば伝わる人には伝わる)のズボンのベルトを芍薬が引っぺがしたもので(笑)
芍薬がこの楽曲の最中、ベルトをぶん回す謎の光景が見られた。
その後、曲間のMCで椛が食いついたのは、言うまでも無い(笑)
収集がつかなくなりかけたところで、百合が次の楽曲の紹介をサラっとするという、やまなで漫才が軽く見れたところで……。
二曲目「桜撫子」
先ほどまでの雰囲気からガラリと変わり、一気に空気が引き締まった。
これが出来るのが、大和撫子の強みであり、長年に渡りこのイベントを引っ張った強さであるのは間違いない。
続いて三曲目「浮世爛漫」
昨今の大和撫子の楽曲では、比較的歌われる機会の多い楽曲。
楽曲のタイトルからして、彼女たちのイメージにもピッタリなのである。
椛のセクシーアピール(?)も最早恒例である。
今回は彼女たち自身、原点の「和」のスタイルを中心に持ってきた構成でラストは恒例の「大和魂」
昼にFICEがカヴァーしたけど(笑)やはり元祖には敵わない……というか盛り上がり方が違う。
長い間、彼女たちの代表曲として、愛されてきた一曲と言って過言では無いだろう。
こうして大盛り上がりで大和撫子のステージは終了。
今年も一年、期待しております!

ここで司会はFICE・氷から炎に戻る。
炎曰く「最後はきちんと締めないと!」……やはり氷は不安材料だった模様(笑)

残り二組、先に読み上げられたのは……。

・2位:石戸なつみ(↑1/6820点)
またしても……またしても……あと一歩届かなかった。
これで夜では通算4回目の2位となる石戸なつみ。
OPの前奏に乗って登場した後、一曲目「ただ、愛されたかった」の熱唱からスタートとなる。
激しいけれど、どこか切ない歌詞が特徴的の同曲。
この時はまるで、今回も優勝出来なかった彼女の心境を切々と歌っているようにも思えた。
二曲目は「I'm liar」
この楽曲も「ただ、愛されたかった」に通ずるような、どこか激しさの中に切なさを感じる一曲となっている。
今回の結果を考えると、余計にそれを感じてしまうのは何故だろうか……。
そんな訳でMCに移る。
やはり本人としては優勝出来なかったのは無念の様子。
個人的には「今回で初優勝して、2月のBDワンマンに繋げたかった」と述べている。
そういう意味で今回は優勝という結果が、彼女にとって理想だったのは間違いない。
だが一方で同事務所の江織杏より勝った点については素直に喜んでいた(笑)
こうしてMCでは想いを語った後は、三曲目「君が居る場所」
先ほどまでの激しさとは違い、じっくり歌い上げる姿が非常に印象的。
石戸なつみはこうしたバラード系を歌わせても上手いのが特徴。
激しさや「激辛女王」っぷりが目につきますが(笑)歌い手の実力はかなりのものであると思う次第。
そしてラストは「暁契」
まさに彼女の王道の一曲と言って過言では無い……のですが、この時の彼女の熱さはケタが違った。

「やまなで隊、もっと足上げろ!」

間奏部分のもも上げ運動を強要!しかも名指し(笑)
今回3位の大和撫子のファン層(通称:チームやまなで)の皆様、ご愁傷様でした(笑)
こうして謎の熱さで、ファンを巻き込み、大いに盛り上がったテンションで終わった石戸なつみ。
最後は「江織杏よりちょっと多く点数入れてねー」と言って、ステージを去っていった……。

こうして石戸なつみのステージを終え、いよいよ優勝の発表です。
炎曰く「点数に注目してください」

読み上げられた点数は……石戸なつみと僅差……僅か40点の差だった……。

・1位:デカシャツ喫茶(→/6860点)
イベント史上3組目の四連覇を達成したデカシャツ喫茶。
強い……本当に強い……。
誰が彼女たちを止めるのか……そんな事を思ったのも一瞬……彼女たちはいつもの感じでやってきた。
一曲目「ふわり、ひらり。~sweet dream memories~」からスタート。
デカシャツ喫茶、珠玉のバラードと言って過言では無い。
とても聴いていて、切ないような心温まるような一曲……ヨツイミワが最後に後奏を口で言うのもお約束(笑)
なおこの日からシノンのヘアースタイルがワイルドになっていたのも上げておこう。
続いて二曲目「before daybreak」
ええ!?いきなり!?
デカシャツ喫茶の名曲中の名曲。もちろん普通に盛り上がる。
サビではモッシュが起きる事も多々ある。そんな中、信じられない光景が起きる……。

ヨツイ、飛び込む(爆)

モッシュの中に入っていく、ヨツイミワ!大丈夫なのか?ヨツイミワ!?
結論としてケロっとした顔でステージに戻っていったヨツイミワ(笑)
……読めない……ステージの最中の彼女だけは、考えが読めない……。
(読める事の方が珍しいのだが)
そして更に三曲目「moRe Stage」
持ち時間25分で、まだ半分残っているのに、出し惜しみ一切無し!
おいおい!本当にこの後、どうするんだ!?というレベルの出し惜しみ感無し。
こうして前半は終了。ここでMCが入る。
今回も優勝。「1位取ったよ~」とはヨツイミワ。ちょっと離れて笑顔を浮かべるシノン。

……普通だ。あまりにも見慣れた光景だ。
恐らく四連覇という事実を知ってるのか、知らないのか別にしても、あまりにも見慣れた1位の光景だ。
そう……昨年の7月から、我々客層は同じような光景をずっと見続けてきた。
この風景が当たり前になっているのだ……。
四連覇……この偉業を彼女たちは自然体のまま受け容れて、そして素直にこの日の「優勝」を喜び、ステージで表現しているだけなのだ。

……MCを挟み、ここから後半戦。
四曲目は「ミラージュ」
これまでの三曲とちょっと楽曲の毛色が変わるこの曲。
デカシャツ喫茶にしては激しい印象のある同曲。
サビの最中でタオルを振り回すところも含めて、客層との一体感が非常に素晴らしい同曲である。
そしてラストは前回初披露の「またあそぼ」
デカシャツ喫茶の二人の笑顔がとても眩しい一曲である。
この楽曲をラストに持ってきた事に二つの意味を考えてしまう。
一つは言葉の通り「またあそぼ」そうこのステージで「またあそぼ」という意味。
そしてもう一つは……「また」この1位のステージで「あそぼ」という意味……恐らく後者は深読みしすぎですが……。
ただ……今の彼女たちを見ていると、また次回もいたって普通に優勝していて、多くの客層と共にステージを楽しむ様子が想像出来そうです……。
こうして毎回見ていて楽しい、デカシャツ喫茶のステージは無事終了。
見事な四連覇のステージでした。


こうして全出演者の出演が終わり、投票タイムに移行。
ほぼほぼ、滞りなく投票タイムは終了。
EDでスクリーンに映し出される点差に会場からは改めて、どよめきが起こった……。

やがて物販の時間が始まり、会場はしばし和やかな雰囲気が流れる。

……だがしかし……会場の証明が暗転!

……2017年最初の……あの発表が行われる!

●脱落者発表

蛍光灯の灯曰く「この脱落の演出が怖すぎてダメなんです」……と。
だがこの演出だけは、長年イベントのファンをやっていても、慣れない。
いや慣れるはずが無い……会場が暗転する事には慣れても……誰が読み上げられるかわからない、この雰囲気だけは……。

こうして多くの客層が暗くなったステージの上に立つ、司会の二人に目を向ける。

今回、無念の脱落となったのは……。

・長雨ルウナ

……厳しい。
出場:2回目の長雨ルウナ。早々に無念の脱落となった。

そして脱落発表後、司会のFICE・炎曰く……。

「主宰も昼から頑張って、挑戦しているから、また挑戦してね!」

筋金入りのギャグ(?)にして、主宰からの声援に会場からは拍手が送られ、こうして「ぢゃ☆ベストテン vol.54」はその幕を閉じました……。

●総括

新年早々激戦でした。まずは一組、一組を語る前にこの点数から。
今回、デカシャツ喫茶の点数は6860点。
昨年も優勝ラインが8000点台から7000点台に下がりましたが、優勝の点数としてはこれまでで最も低い点数です。(少なくともここ数年では)
もっとも4位まで6000点オーバーを達成しており、6位の桑名美沙子も5650点と実は優勝と1200点差。
正直「届かない」位置ではありません。
一方で下位を見ると、脱落した清水舞美で3249点で、これまでの脱落ラインと見比べても、そこまで低い点数ではありません。
ちなみに優勝から最下位(11位)までは3611点の差……。
優勝ラインが下がりつつも、脱落ラインがあまり下がっていない現状から見ても、接戦は続いています。
また現実問題、客の絶対数が数年前と比べると下降傾向にあるのも否めず、総得点の上積みも望めず……。
現状、今いる客層(特に固定客層以外)からどれだけの支持を集めるかが鍵になっている状況です。

……そんな中、四連覇を達成したデカシャツ喫茶。
これでnoisy、大和撫子に続く史上3組目の達成者となりました。
この四連覇、見事というべきなのか、それとも彼女たちにとってこれが当たり前なのか……。
ご存知の通り、脱力系歌姫ユニット(笑)のお二人。MCでは本当にお気楽なコント風のMCを展開し、客層を惑わせてくれます(笑)
もっとも歌のシーンでの迫力はもう言わずもがな……なのですが……。
しかしながら、本当にしれっと自然体で、四連覇飾ってしまいました……。
成績的に見たら、昨年夏以降、本当に最強と言って過言ではありません。2015年が1勝だけだったのは、不思議なのですが、本当に今は安定しています。
元からそこまで実力的に浮き沈みが激しいタイプではないのは分かっていましたが、これまでの四連覇を達成したnoisy、大和撫子と違うのは「爆発的」な強さが無いという事。
noisy、大和撫子が四連覇飾っていた頃は「向かうところ敵なし」の風格がビシビシ漂っていました。
それが……失礼な話、デカシャツ喫茶には無いのです。そうあくまで自然体なのです。
今回もステージを見ても、MCを見ても、いつものデカシャツ喫茶テイストのごくごく自然体のステージでした。
逆に四連覇を達成しても「わーい1位だよー」とヨツイミワが喜び、それをシノンがちょっと離れた位置から見守るという……「いつもの」構図がここで成り立っていました。
これが彼女たちの「強さ」……なのかも知れません。
こうして四連覇、更に今回で2桁到達の通算10回目の優勝を飾り、イベント史に残る偉業を立てたデカシャツ喫茶。
(よく考えたら通算での優勝回数が2桁(10回)に乗ったのも、大和撫子以来の快挙である)
次回、五連覇達成となると新記録ですが……きっとこの時も、しれっと自然体でいそうな気がします。
……そういつものように喜ぶヨツイミワと、静かに笑みを浮かべるシノンの図が……容易に想像出来るので、ちょっと現実味を帯びているかも知れません……。
※逆に達成しなくても「○位だったよー!」というヨツイミワの図も想像しやすい(笑)

続いて2位、石戸なつみ。
今回で4回目の2位……彼女にとって優勝は本当にどこまで遠い「二文字」なのでしょうか……。
今回に至っては40点差……記憶にある限りだと、YUIMINOが初優勝を決めた際、2位・大和撫子に僅か30点差だった記憶がありますが……(2011年11月/vol.23)
恐らくそれに次ぐ、僅少点差。
ただ前述のYUIMINOは自身が勝ったから「ドラマチック」な結末なのですが、逆に立場だとこんなに「悲劇」になるとは……。
2/4のワンマンを控え、ここで勢いをつけたかったであろう石戸なつみ。
もう彼女の場合はステージの内容云々じゃなくなってきた感があります。
「運」と「めぐり合わせ」、そのどちらにも今のところは見放されている感じがします。
「もうここが踏ん張りどころ」とは言えません。
今回のようなステージの内容を続けて、ひたすらその「運」と「めぐり合わせ」を手繰り寄せるしか方法は無いと思います。
ただもう目と鼻の先まで「優勝」の二文字は届きかけているはず……。
あと一歩がじれったいけど、どうにかここは頑張って欲しいところです。

そして3位、大和撫子。
前回の6位からしっかり巻き返してきました。ずるずる下がらないで巻き返す。さすがこういうところは大ベテラン。
今回が彼女たちにしてみれば、王道中の王道のセットリストだったし、彼女たちらしさが一番出ていた回だと思います。
もっとも某氏のベルト事件は大爆笑でしたが(笑)
……と言いつつも、彼女たちも昨年は優勝が無く、最後の優勝から一年半近く遠ざかっています。
石戸なつみほどじゃないにしても、もどかしい想いをしているのは、彼女たちも同じだと思います。
デカシャツ喫茶の勢いが全盛の今、果たしてどうやって彼女たちを止めるのか?
リーダー・牡丹が不在とは言え、優勝:14回の経験は伊達じゃありません。
椛もAnB参加以来、まだ優勝を経験した事が無いので、ここで一回、優勝を飾って「大和撫子、ここにあり!」とアピールをしてもらいたいところです。
むしろ一度、優勝すると一気に勢いづく可能性があるので……彼女たちもここが踏ん張りどころだと思います。
是非とも頑張って欲しいと願います。

以下、ベスト3圏外の出演者も……。
4位、江織杏。Gカップは色んな意味で盛りすぎ(笑)
でもMCも面白かった。セットリストも良かった。
本当に真面目な話をする時の訴求力と、面白おかしい話をする時のわんぱくぶりのギャップが溜まらない(笑)
そんな彼女も昨今はこのあたりを行ったり来たりなので、そろそろ爆発したいところ。
優勝とは660点差なので、十二分に射程圏内。
そろそろえおりんの復活を期待してもいい頃だと思います……でもGカップは盛りすぎ(爆)

5位、まかべまお。久々のAnBが楽しかったようで……。
前回2位なのに欠席はさぞ悔しかっただろう(苦笑)
そういう意味では、彼女も石戸なつみほどじゃないにしても「めぐり合わせ」は悪かったかも……。
ただ問題はこれからであって、ベストアルバムリリースの追い風をどう掴むかが重要かも。
「TWF(仮)」のような新曲も良し。ここでちょっと懐かしい楽曲中心に責めるも良し。
今なら色んなセットリストの組み立て方が出来るので、そこでうまく立ち回って欲しいところです。

6位、桑名美沙子。ドレスなど着せたら本当にきれいなんだよなぁ……。
恐らく彼女の場合、歌と衣装の相乗効果が凄まじい。
一曲目、二曲目が特に楽曲と衣装の印象があっていて素敵だった。
彼女は基本が美人、きれいなお姉さん系なので、こういう魅せ方も有りだと思います。
このイベントきっての「歌姫」ですが、それを引き立てるための戦い方としてこういう衣装の選択は良かったと思います。
次回以降の巻き返しを期待したくなる今回のステージでした。

7位、化面狂奏戯樂。やはりこのユニットは二人で一つなのだという事を再認識させられた。
響のハイトーンと、京呼のデスボイス。この対なる二つの歌声で完成を見せています。
(これに休養中の縫が加わると、更に音に厚みが増すと思われる)
また毎回変わる化面と、今回の新衣装といい、外見的な楽しみがつきないのもこのユニットの強み。
徐々にこのイベントにも慣れてきた感があるけど、今のところ上の壁が厚いのは気になるところ。
最高順位は現在は6位なので、まずは5位より上を目指して欲しい。
そこさえどうにかなれば、意外と上位に定着できるポテンシャルは秘めているので頑張って欲しいと思います。

8、9と飛ばして10位の蛍光灯。ソロでもしっかり出来るところを見せたのは大きかった。
どうしてもこれまで二人のイメージが強かったですが、今回、灯が一人で堂々としたステージを見せて残留出来たのは大きい。
化面狂奏戯樂と全く逆パターンで、今後、蛍光灯は灯一人でのステージをしっかりと見せて行かないといけない。
今回は残留に必死だったと思いますが「袖の下」(笑)含めて、必死さと、また一人での懸命さが伝わるステージでした。
正直、彼女にとって一番苦しい時期を乗り越えた……と言いたいですが、上位が強いので……。
ただ今回のステージを評価した客層は多かったはず。この調子でまずは……10位脱出を!(爆)

昇格組のMicA。新曲二曲とは驚いた。
昼のセットリストで大丈夫かな……と思ったら「そうきたか!」という印象。
MCでも「この二曲をこのイベントで育てていきたい」と言うように、相当、強い想いを持って今回も臨んだのが分かりました。
……とは言え、状況は彼女が脱落する前と大きく変化しておらず、相変わらず上位が強い訳で……。
このメンバー相手に一度は跳ね返されている身。果たして、脱落から今回の復帰までの一連のプロセスを如何に今後の成長に結びつけていけるかが重要かと。
ただ今回のステージを見る限り、まだまだ戦えるという感じはしました。
そしてこれは言わないといけないねぇ……「おかえりー!MicAちゃん」

そして今回8位からの脱落となってしまった長雨ルウナ。
恐らく敗因があるとすれば、全曲メドレーだったかな……。
まず長雨ルウナの楽曲のセンスはどれを取っても非常に秀逸であるのは、間違いない。それは多くの方が認めるところだと思います。
ただ今回の全曲メドレー……詰め込み過ぎた感じが強い。
サビの部分を中心に構成されているので、彼女の楽曲を多く知っている人には「おお!あれもこれも!」みたいな感じになる。
しかし彼女の楽曲を知らない人にとっては、一曲、一曲の魅力を伝えるのには時間が短すぎたと思います。
これが前回昼でやったような、ワンコーラスでメドレー5曲なら、一通り、Aメロ→Bメロ→サビの流れがあるので「短い」なりに一曲の魅力が伝えきれていると思います。
たださすがにサビのみだと、一曲の魅力を伝えきるのに短かったというか……そんな印象。
ただし15分のステージで17曲を詰め込んだ努力と、その全持ち曲を歌おうという発想は評価されるべき点であります。
今回は評価に繋がらなかったと同時に、現状、このような勝負に出ないと残れないこのイベントの厳しさをも反映していたように思います。

とにかく今回の脱落は実力不足というよりは、結果的な構成のミスの方が目立った感はあります。
でもまだ出場2回、昼も3回しか出演していないのに、これではあまりにも勿体ないというのが所感です。
実力的に見たら、十二分に「返り咲き」は出来る力量の持ち主であり、このまま終わってしまうのが勿体ない出演者の一人です。
また体勢が整ったらでいいので、再挑戦して欲しいと切に願います。
短い間でしたが、まずはお疲れ様でした。そして今後の活躍を祈ってます!
 
最後に司会について言うならば……氷は色々面白かった。
ただ進行については……見ている側としても不安だった(笑)


……こうして終わってみれば、デカシャツ喫茶の四連覇で幕を閉じた「ぢゃ☆ベストテン vol.54」
2017年もこのまま彼女たちの天下が続くのか……。
それとも彼女たちの勢いを止める、新たな出演者が現れるのか!?
昼からはこれまた強烈な出演者が登場する!

……次回以降も混戦、激戦が予想される「ぢゃ☆ベストテン vol.55」
2017年3月18日、会場は池袋mono……。

3月の池袋……桜は咲くのか、それとも散るのか……。