【レポート】AnBぷれみあむぅ presents 『第54回イカすアキバ天国』@池袋mono
結果を知っている人も知らない人も、じっくり読んでくれると嬉しいです。
2017年も開けて、早くももうすぐ一ヶ月経とうとしています。
1月も終わろうとしていますが、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
さすがに正月気分は抜けた方も多いと思いますが、世間的には「○○始め」みたいな単語がまだちょいちょい飛び交っているような気がしないでもありません。
そんな中、このイベントも新年最初の戦いが間もなく始まろうとしていました……。
AnBぷれみあむぅシリーズ。
今年1月で9周年、そして……10年目を迎える事となりました。
そんな最中、昨年末、このイベントの今後を左右するかもしれない告知が大々的に出回りました。
「出演者募集」
これまでも自薦、他薦問わないイベントでしたが、ここまで大々的に、しかも主宰と関わらない界隈に向けてまで告知したのは今回が初でした。
果たしてこの公募に一体、どのような未知なる出演者が現れるのか……はたまた全く効果が現れないのではないか……。
……そのような心配をよそに、イベント開始の時は、刻一刻と迫っていた……。
いよいよ始まる10年目のライブバトル。
頂点狙うは百戦錬磨の強者か!?それとも新進気鋭の挑戦者か!?
2017年開幕戦!「第54回イカすアキバ天国」の様子をレポート致します。
●開演前
会場到着前に朝食と昼食を兼ねた腹ごしらえ。
少し食べ過ぎたかもと、若干反省しつつ会場に向かう。
実質、二番乗り(笑)
開場時間過ぎても数人程度だった。
いつも「イカすアキバ天国」は開場時にはあまり人は集まらないし、この日もそこそこの人数かな……と思っていた。
会場に入ると、いつものように出演順決定のアミダくじの映像が流れている。
そのアミダくじの様子を笑う客層の皆様。
やがて増えてくる、客の数……ここでいつもより客足が多い事に気がつく……。
そんなこんなしているうちに映像は諸注意、そして出演者紹介へと移行する。
出演者紹介後、少し会場を振り返ると、そこにはいつもより多くの客層が溜まっていた……。
そう明らかにいつもの昼よりは大入りだった。
出演者紹介が終わり、映像は爆発しOPアクトへとスムーズに移行していった……。
●OPアクト
前回は急遽、神戸忍一人になったが、今回はひびぃと神戸の二人、きょんびぃでの出演となった。
歌ったのは「暗夜の心中立て」(石川さゆり)
石川さゆりが椎名林檎の楽曲提供を受けたとして、当時話題になった楽曲である。
非常に聴きごたえのある一曲だったと言って過言では無い。
……だけど、OPアクト向けかと言われると……(笑)
その点については歌い終わりの際の二人の会話で読み取れる。
ひびぃ「これOPアクト向けかな……」
神戸「大丈夫。私、前回、バラード歌ったから」
会場に微かな笑いが漏れて、OPアクトは終了となった(笑)
こうして静かなOPアクトとは対照的に、カラフルなFICEの二人が登場。
一気に会場全体が賑やかになっていく。
投票ルールと諸注意を経て、いよいよ本編開始となる。
2017年のトップバッターになったのは……このイベントではお馴染みのこの方である!
●本編
・1番手:荻野アサミ(出場:6回目)
過去に3位が3回。「四代目ブロンズコレクター」荻野アサミ登場。
ちなみに自身、今回がトップバッターが6回中3回目でもあった(笑)
まず登場して早々、誰かと話をしている様子……そんなコント調のステージから始まる。
「僕と契約して(以下略)」で一世を風靡した某魔法少女アニメ風な展開に……(笑)
さすがに「SM○P解散阻止」は世界の因果律が狂うからという壮大な理由で(笑)断られたが、友達が欲しいという願いを言う……。
こうして一曲目「未来」という流れになる。
この歌のパートは至って普通。むしろ真面目。
でも歌が終わった後、コントがおかしい(笑)
友達が出来たのはいいけど、ただのおっさんという展開(笑)
色んな意味でダメである(笑)
そんなダメダメの展開の末、魔法少女になった荻野アサミだったが、敢え無く撃沈……というオチを迎える。
続いて二曲目「ピエロ」という流れになる。
こうして二曲目まではコント調の流れを踏襲。
かつてお笑い芸人を兼ねた時期もあっただけに、この手の流れは本当にうまい。
二曲目を終えて、ここでは通常のMCを経て、ラストはオリジナル楽曲「月の明かりのファンタジー」へと繋ぐ。
こうして笑いのエッセンスと、締めるところは締めるセットリストで、新年一発目の「アキ天」を沸かせた荻野アサミ。
さすが「ブロンズコレクター」というステージで締めてくれた……が、最後の最後で大切なお知らせがあった。
実は先日、ブログでは既に発表していたが、今年3月を持ってこの活動の引退を表明していた彼女。
その事に言及し、客層にこれまでの御礼を兼ねて挨拶をしたのだった。
この件を知らなかった司会のFICEは驚いたが、もし優勝した場合は次回以降の挑戦という約束を引っ張り出すという結果となった。
こうして荻野アサミの最後になるかも知れないステージは終了。
……果たして、再び彼女おステージを観る日は訪れるのか……。
いきなり驚きの展開を見せたが、気を取り直して次の出演者にシフトする。
続いては昨年末、残念ながら脱落した彼女……。
・2番手:清水舞美(出場:6回目)
今回が俗に言う「二周目」になった清水舞美。
一発での「返り咲き」を狙い、いざリベンジの舞台に立つ!
一曲目は「記憶のあと」
このイベントに挑戦した頃から長く歌われている、清水舞美の代表曲の一つ。
非常に安定した出だしである。
続いて二曲目「カラス」
この楽曲も彼女の定番曲の一つと言って過言では無い。
激しいリズムの中にも、哀愁の漂うメロディラインが心地よい。
さてそんな訳でMC。
昼には一年ぶりになる彼女。夜も経験して百戦錬磨になっている……かと思いきや、そんな事は無い様子。
「うわー緊張するー」と終始、緊張しっ放しの模様。
ちなみに彼女自身、緊張するライブのベスト3を上げており、自身の主催ライブなどを抑えて、AnBが堂々1位に(笑)
それだけ結果が反映されるライブイベントの怖さを知っているという事ですな……。
そんな彼女がこの日、テーマとしてこだわったのは「伝える」
自分の歌をステージの上から、この場にいる客層に、いかにして想いを「伝える」かをテーマにしたかったとの事……。
全曲、昨年12月発売のミニアルバム「足音」からの選曲での勝負だったのは、その点も狙ったとの事。
こうしてラストに歌ったのは「人と夢」
前述の「足音」収録の壮大なバラードソング。
MCの時の笑いは落ち着きを見せ、会場は静かに彼女の歌声に耳を傾けた……。
彼女の歌声から発せられる「想い」は果たして、その場に居た人々の心に届いたのか……。
こうして歌だけで「想い」を届ける事に徹した清水舞美のステージは終了。
果たして脱落後初のリベンジの舞台、彼女の夜へ舞い戻るという「想い」は届いたのだろうか……。
続いて登場するのは、その清水舞美とはある意味「盟友」とも言える彼女……。
昨今この業界で「おっぱい」といえば……彼女を置いて他にいない!
・3番手:山名純(出場:6回目)
「胸の谷間は世界遺産」でお馴染み、山名純。
今回で6回目の出場となるが、果たして夜へと勝ち上がるか……。
一曲目は「ぱいぱいわっしょい!!」
毎度お馴染みのお祭り系おっぱいソング(笑)
真昼間から「ぱいぱい」とは(笑)相変わらずけしからん歌です(笑)
そんな訳で妙なハイテンションから入った、山名純のステージ。
ここで二曲目、新曲を披露!
自分で新曲のタイトルを言って吹き出してしまうところも含めて、山名純クオリティという事で(笑)
歌ったのは正統派のバラード。
……とても素敵な楽曲であり、聴いているこちらも彼女の歌声に耳を傾ける。
そしてサビの部分で彼女は、左右に手を振り……こういうのであった……!
「谷間~」
新曲「TAniMA~この手で引き寄せて~」
……ちなみに「TAniMA」とは、もちろん「胸の谷間」の事である(笑)
こうしてバラードまで「おっぱい」ソングになった事で、オリジナル「おっぱい」縛りが出来る事に(笑)
ラストは今年3月にレコ発も決定した、昨年最大の問題……もとい、衝撃作「Rising Oppai」!
謎のハイテンションと、サビの部分の「ぱいモッシュ」で客層のテンションはクライマックスに!
……この日は女性のお客さんもそれなりにいたが、男性客の「おっぱい」を崇め奉るパワーの前に会場は「おっぱい」一色となった!(笑)
こうして大よそ昼間とは思えない内容で(笑)山名純のステージは無事終了となった。
果たして「Rising Oppai」の如く、夜の部まで「Rising」となるのだろうか……。
こうして強烈な出演者が続く中、いよいよ登場するのは毎度お馴染みこの方たち……。
気がつけば昼に丸三年!14回目の出場となります……。
・4番手:FICE(出場:14回目)
ご存知、主宰・FICE。
この日は和服っぽい衣装で登場。理由として「新年らしい事、何一つしていないから」だそうです(笑)
そんなFICEの今回のステージのテーマは「和」
……という事で一曲目は「大漁」からスタート。
客層が何故か縦一列に待機するという謎仕様(笑)からのスタート。
網を投げ入れる場面では、お客さんを捕まえやすかった模様です(笑)
続いて二曲目、山名純に対抗して「乳様」……と見せかけて「日本」
確かに「和」をテーマにした楽曲ですね。
アメリカ向けに歌った「日本」の歌という意味では……。
こうしてFICEの「和」をテーマにしたステージも終盤。
ラスト一曲、どんな楽曲が来たか!
ラストに来たのは……
「大和魂」(大和撫子)
……え!?(笑)
会場騒然。まさかここで同業者カヴァーとは……!?
しかも夜ではお馴染み大和撫子の名曲をカヴァー。
更にはオリジナルの口上まで作る徹底ぶり(笑)
これはさすがに意表をつかれ、多くの客層は笑うしかなかった。
余談ですが「大和魂」の作編曲はFICE 座 RAINBOWでもお馴染み金色樽兵衛なので、樽兵衛繋がりではアリと言えばアリだった……かも知れない。
(ちなみに楽曲の使用許諾は前もって、大和撫子・百合にもらっていたとの事)
こうして最後はまさかの変化球でFICEのステージは終了。
色んな意味で彼女たちらしいステージでした。
……さてここから先、ある意味、このイベントにとって「未知の領域」となる。
残り3組が全員、初出場組なのもそうだろう。
そして次に出場するのは、記念すべき「公募第1号」となった出演者である!
……そんな彼女のアキ天初のステージを、多くの客層が注目し、そして見守った……。
・5番手:美少女博士は友達が少ない(初出場)
初出場、そして記念すべき「公募第1号」美少女博士は友達が少ない。略して「美女ない」
簡単に彼女の説明をすると……友達の少ない、ちょーこ博士が友達を作る為に日夜頑張る……ソロユニット。
……昨年まではここにアンドロイドが2体いたという設定なんですよ!(爆)
そんな訳で2017年、ソロ移行、そしてその初ライブがこのイベント。度胸あり過ぎである。
ちなみにちょーこ博士自身は、FICEの事も事前に知っているとの事である。
セーラー服に白衣という着こなし、そして髪の毛には無数のヘアピンという特徴的な外見で登場した彼女。
そんな彼女が最初に歌ったのは「ぽぽたん畑でつかまえて」(UNDER17)
まず選曲からして正直、懐かしい。これだけでハートをつかまれた客層も多かったのではないだろうか。
桃井はるこのファンだった客層を中心に、まずこの一曲だけで大いに盛り上がった。
MCでは初めての方が多いので挨拶と、これまでのユニットの経緯、そして背中に縛り付けてる(?)友達のホッシーくん(星型の生物?)を紹介して次に移る。
ここから先はオリジナル。
二曲目に歌ったのは「START LINE」
一曲目に「ぽぽたん畑でつかまえて」を持って来ていたので、この楽曲はすんなり入れた印象。
この一曲で彼女の楽曲の特徴が非常に良くわかった。
前述のようにUNDER17の桃井はるこを彷彿とさせる楽曲、そして歌い手である。
途中、ソロでのライブ慣れしていないせいか、音が取れていない場面がありながらも二曲目も無事終了。
ラスト「Shoting Star Parade」へと移行する。
まだ若干、慣れていないのか、粗削りというべきなのか、気になる箇所も多々あったものの、会場の雰囲気は非常に良かった。
このイベント初出場だからという同情などではなく、多くの客層が彼女に惹きつけられているという印象がありました。
こうしてあっという間に美少女博士は友達が少ないのステージは終了しました。
なお……ステージ後のMCでは、アンドロイドがいなくなったちょーこ博士と、逆に博士が行方不明になった(という設定の)FICEで妙に盛り上がっていたのも特記しておく(笑)
ここまではいわば正統派に程近い、かわいらしい女の子の登場だった。
しかし次に登場するのは、男……女……いや……ニューハーフな彼女(?)です。
・6番手:美広まりな(初出場)
こちらも初出場、美広まりな。
身長180cmを誇る、ニューハーフの登場。
「美広まりなのテーマ(仮)」に乗せてステージに登場。
その高い身長も驚くが、本人は黙っていれば女性と見間違うくらい美人なのは間違いない。
ただし……来ているトレーナーの文字が……(自主規制)
一曲目「ロマンチストお洒落~偏執狂編~」からスタート。
こちらは少し懐かしい、昭和テイストを感じる、哀愁漂うバラード。
男性にしては高いけど、女性ならば低い特徴的な声で切々と歌い上げる……。
こうして意外と言っては失礼だけど、静かな滑り出しを見せた美広まりな。
続いて歌うのも、昨年末、惜しまれつつ解散したSMAPの楽曲から「世界に一つだけの花」
選曲のセンスは意外といいな……と思ったのが、間違いだった……。
普通に歌えば名曲です……歌詞が……一つだけの(自主規制)
……いや、ここはSMAPのファンが聞いたら、本気で怒りかねないのでバッサリ自主規制する!(爆)
それくらいヤバいだろ!って、シモな歌詞を歌っていた。
……そう今になって振り返れば、ここからが彼女(?)の本領発揮だったのかも知れない。
続いて三曲目に歌ったのは……「ちnぽこBEAT」
楽曲のタイトルについては、もう突っ込むな!(爆)
だけど楽曲だけ聴いていると、メチャクチャ、ノリのいいダンスビートの楽曲で、実際客層もノリノリだった。
本当にカッコいいのである。そう歌詞を除けば(爆)
ちなみにこの楽曲でのパフォーマンスは、お菓子のう○い棒を剥いて股間付近で(自主規制)させたり、MI○TIAを(自主規制)と言って客の口の中に大量投入したり……。
そのまんまなんてとても書けない……。
楽曲のタイトルで、もう全て察して下さいよ……(爆)
曲の最後には勝手に「優勝しました」と言って、ステージの後方のトロフィーを勝手に持ち出す始末(おいおい)
ただ現場にいた、多くの共演者が狂喜乱舞でこの様子を見ていたとか……お、恐るべし(笑)
ラストは楽曲だけは某有名会社のCMにも使われたという「まリフレにゃイン」
歌詞が某有名会社的にはNGだったみたいですけど、先程と比べたら全然マシですよ。
でもこの楽曲でも、小学生以来となるであろう(自主規制)って単語をいっぱい叫んだ気がします……。
こうして振り返れば「自主規制」との勝負だった、美広まりなのステージは終了。
ええ……濃かったです。濃すぎました……(笑)
こうして新年早々、濃厚すぎる「イカすアキバ天国」もいよいよトリ。
酉年に初の「トリ」を飾ったのは、一人を除いて初出場のこの方たちです。
・7番手:ふぁりっく(初出場)
初出場のふぁりっく。普段はアニソンコピーバンド「FURRY SQUEAR」として活動。
ちなみにフルバンド形態じゃない時は「ふぁりっく」として出場するそうです。
ヴォーカルの橘あや、ギター兼リーダーのアルマ大久保は初出場。
そしてベースは……このイベントでお馴染み、もりさゆる。
もりさゆる……と言えば、このイベントでお馴染みゅん((・∀・))ゅんの「双子のお姉ちゃん」で有名ですね。
本人曰く「第一回から出てますから」←貫録あり過ぎ。
そんなふぁりっく一曲目に歌ったのは「桃太郎」(水曜日のカンパネラ)
ここはメインヴォーカルがもりさゆる。なお橘あやは途中の朗読を一ヵ所と、アルマ大久保はベースを弾く。
どんな歌かは検索すれば出てくると思いますが、懐かしい単語のオンパレードでついつい笑ってしまう。
この辺の選曲センスは抜群だったと思います。
こうして一曲目を終えて、二曲目以降は通常通り橘あやがメインヴォーカルに。
もりさゆるはダンスに、そして引き続きアルマ大久保はベースに……。
……いや、恐らく読んでいて、思う方も多々いると思うけど、アルマ大久保、バンドではギターだよね……何故、ベース……(笑)
そんな疑問を抱きながら、二曲目は「ロミオとシンデレラ」→連続してラストで「白い雪のプリンセスは」という流れとなった。
橘あやは熱唱し、もりさゆるはキレのあるダンスを見せて、そしてアルマ大久保は……ベース。
こうしてアルマ大久保が何故、ベースだったのかという最大の謎を残したまま(爆)ふぁりっくのステージは終了した。
なおこの点については司会のFICEも言及しているのだが、どうやら本当はベースが得意だけど、「FURRY SQUEAR」ではベースを弾くもりさゆるのためギターに回ったとの事……。
なので今回、終始ベースだった……との事。
こうして今回のステージ、最大の謎は解消されたものの、色んなツッコミが聞こえてきそうな説明だったのは否定できない……(笑)
以上で全7組の出演が終了。
投票タイムを経て集計が開始となる……。
果たして2017年最初の「アキ天キング」に輝いたのは……!
●ゲスト
その前にゲストのステージ。
昨年11月「第53回イカすアキバ天国」を優勝したMicA。
夜の復帰戦を前に30分のゲストステージに臨む。
一曲目は「Happy Time Go!Go!」
明るくてウキウキな気分になる曲調はステージの一番最初に持ってこいの楽曲である。
早速、盛り上がったところでMC。
前回優勝のお礼と、更に先日、ベストアルバムが発売された旨を報告。
今回、30分のステージではそのベストアルバムからの全曲選出となるとの事である。
続いて二曲目「☆Run Run Way☆」
MicAの初期からの名曲。
ネットドラマ「劉仙記シャカライザー」の主題歌だったんだよね(知らない人も増えたと思うけど)
アキ天に挑戦し始めた頃の楽曲で、今でもこの楽曲が好きな方は多いと思います。
三曲目「One Limitation」
この楽曲も結構、前からの楽曲。
個人的にはこの楽曲、タイトルがまだ未定だった頃から知っている楽曲。
初めて聴いた時のイベントのMCで、MicAが「楽曲タイトル、何にしよう?」って言うので、サビの「One Limitation」でいいんじゃない?って言った想い出まで甦ってきた。
(凄い個人的な話すみません)
こうして振り返ると彼女を知ってから、それなりに長い時間が経つけど、その頃からこれらの楽曲が既にオリジナルとして存在していた事が凄いと思う次第。
途中まで順調に消化。
四曲目はあまり歌った事の無いバラードとして「Doll」を歌う。
この楽曲、ライブで聴いたのは初かも知れない。
まだこのような隠し玉を持っていたとは……。
この日は歌ってないけど「ここにいるよ」のようなミディアムテンポの楽曲でも結構いけるのが彼女の特徴なので、これはこれで良かったと思う。
そしてラストは「ミナミゾラ、ウチアゲハナビ」
間違いなく、ここ数年の彼女の楽曲の中では最大のヒット曲。
当初は夏の歌……のイメージが強かったけど、意外と季節を問わず歌えるし、聴いても違和感ないですね。
(もっとも冬の歌では「Diamond Dust」もあるけど)
こうして……MicAの魅力が詰まった30分のゲストステージはあっという間に終了。
夜のステージが楽しみなのと同時に、昼にここまで出して大丈夫か……という懸念も多少残った……。
●投票結果→ED
ゲストステージを終えて、いよいよ投票結果の発表。
全7組の出演者が揃い、EDアクトのきょんびぃが優勝者を読み上げる。
2017年初の「アキ天キング」に輝いたのは……。
・美広まりな
初出場で初優勝。
強烈過ぎるキャラを引っさげ、見事優勝を飾った美広まりな。
ステージでは冗談で何度も「優勝しました」言ってたけど、ある意味有言実行となりました。
続いて2位になったのは……。
・山名純
これで三回目の2位で「シルバーコレクター」に。
しかしそれ以上に「ち(自主規制)対おっぱい対決で負けた」(笑)というFICEの言が面白おかし過ぎた(笑)
(確かに強烈過ぎる対決だ)
そして3位に入ったのは……
・美少女博士は友達が少ない
初の公募出演者、見事に初入賞なる。
昨年末からイベントの公募を大々的に始めた主宰サイドとしても、このように公募出演者が結果を残したのは喜ばしい限りだったかも知れません。
……2017年一発目の「イカすアキバ天国」はこうして色んな意味で強烈な結果で幕を閉じる事となりました……。
●総括
……いや2017年一発目だけど、濃すぎじゃない?(笑)
イベント10年目の最初がこれは、本当に濃いというか……でもある意味、FICEのイベントらしい始まり方だったのかも知れません。
まずは優勝した美広まりな。
見事というか、強烈というか……確かに優勝を飾ったのは素晴らしいけど、この優勝の讃え方が思いつかないのも確か。
一言で言ってしまえば(このイベント的に言えば)「飛び道具」
その「飛び道具」が見事に客層の支持を得て、イベントの頂点に突き刺さった……そんな感じでしょうか。
過去にニューハーフだったり、設定上「中性」の出演者はいましたけど、ここまである意味、シモネタでもなんでもさらけ出して勝負するタイプはいなかった。
潔いというか、清々しいというか、そんな感じ。
それが恐らく、彼女(?)のステージをただの「シモネタ」=下品、低俗なものに終わらせなかったのだと思います。
現にオリジナル楽曲のレベルは過去のオリジナルを多数持っている出演者と比べても、遜色が無いものが多い。
(歌詞に対する好き嫌いは分かれるとしても)
ただ受けに走って安易なシモネタに走るのではなく、下地としての音楽がしっかりしている上でネタに走れるという意味で、彼女(?)は強かったのかも知れない。
恐らく突拍子もないシモネタと、そのバックボーンの強み。これが今回の勝因であり、評価された点では無いかと思います。
ただし……現状はこのシモネタが目立ちすぎている点が、気になるのも事実。
正直、人によって好き嫌いは分かれる可能性はある。
今回は受け容れてくれる層が多く、優勝をさらう結果になったものの、夜にいっても果たしてこれで通じるのかと言われると……未知数です。
だからこそ今後の彼女(?)から目が離せなくもあり、またそういう受け入れられない層と対峙した時に、どのようなステージを見せてくれるのか楽しみでなりません。
イベントに新しい風を巻き起こすか、それとも跳ね返されるか……。
まずは再来月「ぢゃ☆ベストテン」に挑戦する彼女(?)のステージを楽しみにしたいと思います。
続いて2位の山名純。
今回はいけると思ったんですけどねぇ……結果「五代目シルバーコレクター」に……。
昨年で2位2回獲っている点からしても、今回は間違いなく清水舞美と並んで優勝候補の一人だった事は間違いありません。
実際、その期待に応えるだけのステージもしたし、「TAniMA」を発表して、オリジナル全部「おっぱい」尽くしまで実現してくれました!
ここまでやっても勝てない……恐らく本人も無念だったでしょう。
ただ数少ない敗因をもし考えるのであれば……それは美広まりながいた事では無いかと思います。
閉会式でのFICEの言葉を思い出すと「「ち(自主規制)対おっぱい対決」と表現してます。
まさにこの一言が今回の「第54回」を端的に表現した対決構図だったのではないかと思います。
体の部位の違いはあるとは言え、二人とも清々しいまでにネタを突き通している部分もあり、そういう意味でも非常に共通点が多かったのも事実です。
恐らく今回、山名純には計らずも(根底的に)同系統の出演者がそこにいて、比較対象となった点が「不運」に働いたと思います。
正直、彼女が押し切る展開も有り得ました。その場合、恐らく2位は美広まりなだった可能性が高いですが……。
そういう意味では今回、山名純が2位になれたのも、美広まりな共々、高いクオリティを見せたからこその結果にも思えます。
……ただこのように敗因をこれ以上分析しても致し方ない部分もあり、今回は展開が味方しなかったと思い諦める他ないと思います。
むしろ本当に重要なのは次回。
三回目の2位を獲って、今後このイベントでは、今回以上に本命視されます。
恐らく客層からの期待は、これまで以上になるのは間違いありません。
そういう重圧の中、どうやって優勝を狙っていくか……それにかかってくると思います。
まずは今回はお疲れ様という事で、次回の出場を楽しみに待つ事に致します。
そして3位の美少女博士は友達が少ない。
色んな意味で「快挙」という言葉が相応しい、初入賞になったと思います。
本人は意識しているかどうかは別として、このイベント史上初の「公募出演者」としてこの結果を残したのは、非常に大きな功績と言って過言じゃないでしょう。
主宰・FICEがここまで大々的に出演者を公募した背景には、現在、このイベントが抱えている閉塞感の打破という狙いが含まれているはずです。
ただ「公募出演者」が集まるのはあくまで前段階で、結果を出してこそ意味を成すものであり、早い段階で結果を残す事が望ましい状況にあったのは間違いないでしょう。
また長くイベントを見てきた客層にとっては、これまでとは全く知らないところからの挑戦者に対して、これまで以上に注目していたのは間違いありません。
そのような状況下で彼女が3位に初入賞したのは、このイベントにとっても大きな一歩だったと考えられます。
また彼女自身、今年に入りソロ活動に移行した経緯を考えても、いきなり投票制ライブに出演するというのは、一種の賭けだった側面もあります。
明確な評価が出る事によって彼女自身がソロ移行に手応えを感じ、また今後の活動の弾みになった事を考えると、そういう意味ではその賭けにも勝った感はあります。
今回の彼女の3位という結果は、彼女自身、そして主宰側双方にとって、最も望ましい最良の結果だったように思えます。
また事実、ステージにおいても元気な姿と楽曲のセンスの良さが解るステージを展開しており、多くの客層の心をしっかり掴んだという意味でも立派な結果だと思います。
もっとも全面的に評価できるかというと、そうでもなく、レポート本編にも書いた通り、音の返しが拾いきれない、もしくは歌いきれないなど不慣れな面を見せたのも事実。
今回はこれらのマイナス評価が相殺される程の、プラスの部分が目立った結果であり、今後、ステージに立つ課程において修正が必要な箇所とは思いました。
さてそんな美少女博士は友達が少ない、早々に次回、3月の「第55回」への挑戦を表明。勢いに乗っている感じはありますし、恐らく今回で相当な手応えを掴んだと思います。
恐らく彼女の真価が問われるとしたら、3月だと思います。
今回のようにマイナス部分を毎回見逃してくれるほど、このイベントの客層も優しい訳ではないので、そこは覚悟して臨んで欲しいところ。
しかし……一方でそれ以上の期待感を抱かせる何かを持っているのも確か。
個人的には桃井はるこ、そしてこの業界を引退したけど、かつての森永まみを彷彿とさせるキャラクターには大いに注目しています。
早速、3月の再挑戦が楽しみです。あまり気負い過ぎず、これからも挑戦を続けて欲しいとイベントの一ファンとしては思います。
さてここからは圏外だった出演者を……。
まずは今回から「2周目」だった清水舞美。正直、圏外は意外でした。
恐らく戦前は優勝の本命だったはずの彼女。さすがに敗れるとしても圏外は無いと思っていただけに、この結果には驚いた。
ただミニアルバムからの選曲だったとはいえ、セットリスト、またステージの内容に意外性が無かったのも事実。
あまり奇をてらいすぎるのも良くないけど、今回は真正直に行き過ぎた感も有。
「伝える」をテーマにしたステージでしたが、素直に行き過ぎて却って印象に残らなかったか、もしくは今回に限れば入賞圏内の出演者の勢いに飲まれたかも……。
夜の経験者といえども、簡単に「返り咲き」が出来ない事を身をもって示し、また身をもって知る結果になってしまいました。
……が、5月の「第56回」での再挑戦を早々に表明したのは良かったと思います。彼女自身、まだ心が折れていない事を早い段階でアピールできたという意味でも好印象です。
まず次回までに今回の敗戦を彼女なりに咀嚼し、立て直しの糧にすれば、5月での「返り咲き」も現実味が帯びてくると思います。
今後とも彼女の動向から目が離せません。楽しみにしております。
主宰のFICE。昨年までの確変モードは終了?
やっている事はいつものFICEらしいんですけどね。唯一、大和撫子のカヴァーを持ってきた点は驚きました。
ただFICEの場合は、奇襲でさえも「想定内」になってしまう部分があるので、どこまで点数に直結したかは疑問。
(逆にこういう奇襲が清水舞美にあった方が良かったかも知れません)
ただ昨年の入賞連発していた頃と比べると、若干お疲れモードにも見えました。
もしかしたら今回の場合は、FICE自身に目に見えない疲れがあって、勢いが無かったのかもしれません。
年末年始の主催イベントラッシュもこれで一通り終わったので、態勢が整う次回の方が怖いかも……いずれにせよ楽しみにしています。
トリで登場したふぁりっく。まず今回、出場の意図を問いたい。
ふぁりっくがただの初出場の出演者なら「今回はこのイベントでの戦い方を知らなかった」で済むのですが、大ベテラン・もりさゆるがいてこの内容はとても残念。
結果以上に今回、出場した事自体、疑問符がついてしまいました。
凄い好意的に解釈するのであれば、この界隈ではまだ馴染みの薄い橘あや、アルマ大久保を皆に知ってもらう、もしくはこの界隈での場数を踏んでもらう狙いはあったかも知れない。
そうだとしても……一曲目はまだいい。二曲目、三曲目、ボカロ(しかも有名曲の)カヴァーという選曲は疑問。
(また細かいようだけど「アニソンコピーバンド」なのに、アニソンを全く歌ってないのもどうかと)
あとは三人組ユニットなのに一体感が全く無いのが致命的。もりさゆるがダンスに徹しないでユニゾンでもいいから歌ってればもう少し状況は変わったかも知れないけど……。
申し訳ないけど、彼らの今回のステージで評価出来る点はありませんでした。
(ただし通常のブッキングライブにおいて、今回のステージを披露するのであれば問題無いレベルである事はお伝えします)
そしてトップバッターの荻野アサミ。個人的には長く知っている出演者がこうして去っていくのは寂しい限りです。
今回も組み立ても非常にしっかりしていたし、笑いと聞かせるポイントのメリハリが効いていていいステージでした。
3月での引退が本当に惜しい。そしてこの界隈の人にもっと荻野アサミを知ってほしい、そんなステージをしてくれました。
また最後の最後まで引退をする雰囲気を見せず、最後まで楽しいステージ作りに徹した姿勢にプロ根性を見せてくれたようにも思います。
本当に素晴らしいエンターテイナーでした。
もしこのまま3月までライブが無ければ、今回のステージが引退前最後のステージという事になるのでしょうが……本当にいいステージを見せてくれたと思います。
優勝できた、出来なかった関係なく、これまでの活動の労を労いたい気持ちでいっぱいです。
ありがとう「四代目ブロンズコレクター」荻野アサミ。
貴女の数々の面白おかしくて、熱いステージの数々を自分はきっと忘れない!
最後にゲストのMicA。非常に聴き応えのあるセットリストでした。
惜しみも無く、代表曲を中心に五曲。
歌い手としての彼女の良さが十分に分かる内容で、特にMicAのファンじゃなくても満足する内容だったのでは無いでしょうか。
もっとも……この時点では夜の部が気になったのも確か。
正直、普段のライブでも「これは締めだろう」とか、そういう定番曲をどんどん出してしまうものですから……。
……そういう意味では「夜はどうするつもりだ?」と思わせてくれましたので、ある意味、夜への「布石」を打ったステージとも思えました。
こうして「第54回イカすアキバ天国」は非常に濃い内容で幕を閉じた。
美広まりなの強烈なキャラは「ぢゃ☆ベストテン」においてどこまで通じるか。
むしろ昼よりは夜の時間帯向けの出演者なので、更に勢いづくか……。
そして夜の部「ぢゃ☆ベストテン」も新年早々目が離せない。
昨年は三連覇で「2016年年間最多勝」を決めたデカシャツ喫茶だが、その勢いは続くのか!?
それとも彼女たちを止める出演者が現れるのか……!?
新年早々、予想がつかない2017年開幕戦!
新春初バトル!……「ぢゃ☆ベストテン vol.54」の様子は……。
後日!(笑)
※今回の優勝者

初出場で栄冠を勝ち取った美広まりな。トレーナーのデザインは気にするな!(笑)