【レポート】りゅうきのりゅうきによるりゅうきのためのアニバーサリー企画!「コレガ僕ノ脳ナイズム」 | ヒトデ大石のなんとなくレポート置場

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2011年8月「ヒトデ大石のどんなブログにしようか検討中。」からタイトル変更。
ライブイベント、舞台観劇のレポートを中心に書いていこうというブログ。
以前はmixiが主戦場だったけど、今はこっちが主戦場(笑)

【レポート】りゅうきのりゅうきによるりゅうきのためのアニバーサリー企画!「コレガ僕ノ脳ナイズム」@東高円寺ロサンゼルスクラブ
 
※このライブイベントは1/17に行われたものです。
 
個人的にこの界隈におけるライフワーク……「二ヶ月に一度のライブバトル」AnB ぷれみあむぅシリーズ……。
これが終わった翌日というのは、大抵抜け殻になる(笑)
正直言うと……あまり気力は起きない(笑)

とにかく一日で精も根も果てるのだ……。
それはレポートを読んでくれればお分かりいただけると思うが……。
 
……が、そんなタイミングでアニバーサリー企画が入る方がいる。
 
彼女の名はりゅうきいずむ。
1月中旬デビューで、7月中旬が誕生日の彼女。
ここ数年、AnB ぷれみあむぅの翌日が記念イベントな事が多い(笑)
 
そんな彼女のイベントには、これでもここ数年は毎年のように行っている。
例えAnB翌日でも、筋肉痛になりかけの体に鞭打って(笑)参加しているのだ。
 
そんな彼女のソロ6周年のアニバーサリーも1/17……AnB ぷれみあむぅの翌日に入った。
会場は……東高円寺ロサンゼルスクラブ。
まさかの二日続けて、同じ会場である(笑)
 
そんな訳でりゅうきのりゅうきによるりゅうきのためのアニバーサリー企画!「コレガ僕ノ脳ナイズム」のレポートをお送りいたします。
 
●開演前
 
一言で言えば「変な感じ」
 
前日の燃えたぎるような熱い気持ちとはまた何か違う……そう例えるなら、この日は何か芸術的な何かを観に行くような心境だった。
実際、りゅうきいずむはそういう側面が強い。
まさに今回のサブタイトル「脳ナイズム」……そう彼女の「脳内」を観に行く。
そんな心境で会場に向かった。
 
前日の熱気がむんむんしている東高円寺とは違って、どこかひっそりとした東高円寺……。
お世辞にも客の入りは満員とは言えない。
 
それでも彼女の紡ぎだす世界観を楽しみにしている客層が、一人、また一人……会場に集まってきた。
昨日の熱気とは何かが違う……だけど、一つの物語がこれから紡がれる様子に、皆がどこか心躍らせていた……。
 
……そして物語の幕が開ける……。

●本編
 
……映像に映し出されるのは、Ma:rchen-holic*のキャラクターでお馴染み、めるほり君。
(あれ?でもちょっとデザイン変わった?)
そんな彼から簡単な諸注意を経て、いよいよステージが始まる。
 
まずはりゅうきいずむのサイトに沿って、セットリストの紹介から行こう。
 
【1幕】
Ring your bell(Kalafina)
希望の剣
栄光の剣
ソレイユ(ボカロ)
stone cold(Kalafina)
孤島ノ絶唱
Hu:ckebein
ジツロク・クモノイト(バルシェ)
Tinny Heart
 
まさに最序盤。
まずはお馴染みMa:rchen-holic*のお三方が登場。
Kalafinaのカヴァーをきれいなハーモニーで奏でる。
続いて「希望の剣」→「栄光の剣」の剣シリーズが続く。
「希望の剣」は桑名美沙子ソロ、「栄光の剣」はMa:rchen-holic*第一期の代表曲としてお馴染み。
 
ここで意味ありげな映像が流れる。
いかにも……な昔話風の物語が文字と映像を交えて語られる……その真意は……?
 
そしてここからMa:rchen-holic*、そして共演の化面狂奏戯楽、総勢5名で登場。
 
さてこのレポートでは初登場となるであろう、化面狂奏戯楽を簡単に紹介したい。
化面狂奏戯楽(かめんきょうそうぎが)とは……響、京呼によるボーカルユニット。通称は「ばけめん」
毎回、必ず「化面」をしている。ちなみに一度、装着した「化面」は二度と装着しないというコンセプトの元、ダークな世界観を表現している。
実は今回の主賓でもあるりゅうきいずむのサポートメンバーに名を連ねている。
 
さて化面狂奏戯楽のメンバーが「化面」をしているのはいつもの事だが、ここではMa:rchen-holic*の三人も「化面」をしている。
Ma:rchen-holic*、化面狂奏戯楽のパートとなる。
5人揃った時のヴォーカルの迫力たるや……一方で奏でるハーモニーも幾重にも重なり、ここのパートは非常に聴き応えが十分だった。
個人的には「stone cold」が懐かしすぎて高まった。
恐らく自分がMa:rchen-holic*を知った頃のカヴァー曲の一つである。
その後、このパートでは目まぐるしくメンバー構成が変わる。
一人減って4人になって、また一人減って3人になったり、化面の二人だけになったり……。
色んな組み合わせが見れたが、普段観れない組み合わせもあったりして、これはこれで楽しめた。
このパートのラストは「Tinny Heart」で締めて終了となった。
 
そして再び映像。
背景が真っ白な一室で、白い衣装で絵を描くりゅうき。
やがて眠りにつき、その中の一枚を怪しげな笑みで手に取る、黒い服のその正体は……。
 
このまま第2幕の開幕。

【2幕】
ミュージアム
メランコリズムメドレー(サヨナラセカイ×スリープウォーカー×幸せという病)
ずっと欲しかった未来の話をしてもいいかな
少年希望論
静夜
空想旅行団
明日も一緒♪
Rolling☆Showtime
 
ここはほぼりゅうきいずむ中心のパート。
彼女のオリジナル楽曲が堪能できるパートだった。
今回の主賓のための、主賓による、主賓のためのターンだった訳ですが(笑)ここが一番、りゅうきいずむのソロとしての色が濃く反映されていたと感じます。
とにかくどの楽曲もいい。聴けば聴くほど味が出る名曲揃いである事を再認識できた。
りゅうきいずむソロ楽曲中心から、Ma:rchen-holic*のナンバー「空想旅行団」、桑名美沙子の「明日も一緒♪」を経て、このパートのラストは「Rolling☆Showtime」で締めにかかる。
ここのパートはりゅうきいずむファンなら非常に満足いく内容だったと思うが、正直……「Rolling☆Showtime」での「ロリショタ、サイコー!」うちわなどを見ると、心の叫びはここに集約されていたように感じます(笑)
 
こうして2幕は終了。
ここでドリンクタイム等を含めた15分程の休憩に入る。
まぁ感覚的には、ここまでで前半という感じでした。
 
【3幕】
命のユースティティア(ボカロ)
Anti the ∞ holic(ボカロ)
シドニア(angela)
モノクロームレイン
sleepingbeauty?
皆殺しのマジック(ボカロ)
箱庭
butterfly effect
ジッタードール(ボカロ)
Ender's Neverland
one light(Kalafina)
Crown of Sorn
BlindCircus
 
休憩後再開。
まずは映像にて、先程の白い服のりゅうき(通称:白りゅうき)の前に現れた、黒い服の……りゅうき(通称:黒りゅうき)
黒りゅうきが白りゅうきに手を差し伸べ、その手を取る白りゅうき……という映像からスタート。
 
ここで全員衣装が変わる。
Ma:rchen-holic*のメンバーがどこか軍服を思わせる黒い衣装、また化面狂奏戯楽の二人も黒を基調とした衣装で登場。
全員左目には、それぞれのパーソナルカラーを彷彿とさせるオラクルのような物(某DBのスカウターっぽい物)が装着されている。
これまでの衣装と違い、どこか近代的な印象を受ける。
ここでのパートはボカロを中心としたカヴァーと、オリジナルを交えた構成。
入れ替わり、立ち代わり、歌い手も変わり、また立ち位置も目まぐるしく変わる。
例えるなら万華鏡を見ているような印象である。
オリジナル楽曲も第一期Ma:rchen-holic*時代の物から、HUNG×RIDERの「butterfly effect」を交えるなど、かなり幅が広い。
こうしてほぼほぼ、MCらしいMCもなく、心境的にはノンストップに近い感覚で進み「one light」(Kalafina)で一旦終了となる。
 
……が、そこで終わりなはずもなく、アンコールに突入。
(今回、りゅうきいずむ公式のセットリストでは、アンコールも「3幕」扱いなので、元々、折込済と考えていいかと)
ここで新曲「Crown of Sorn」を初披露。
ちなみにこの楽曲「Ma:rchen-holic*feat.化面狂奏戯楽」名義での新曲。(通称は「妄面」)
この前後、語っていましたが、今年いっぱいはこのメンバーでの活動を中心にやっていく予定との事。
この楽曲を聴いて、これからの胸が熱い展開をどうしても期待せずにはいられませんでした。
そして本当のラストに「BlindCircus」を持ってきて終了。
 
こうして始まりから終わりまであっという間に「コレガ僕ノ脳ナイズム」は幕を閉じました。
 
●総括
 
りゅうきいずむの世界観。
実は言葉にして現そうとすると、結構困難だというのが、振り返ってみた所感です。
 
恐らく一言でな感想を求められたら「面白かった」に集約される。
ただその「面白かった」を伝えるには、言葉が難しい。
 
非常に感覚的な世界。
今回のステージに限らず、りゅうきいずむ、及びMa:rchen-holic*の世界観は「言葉」だけで語れない側面を持っている。
楽曲の作りも特徴的だし、時には今回のように映像も交えて、五感全部に訴えかけてくるような構成をしてくる。
今回もそんなステージ構成だったので、一言でいえば「面白かった」のだけど、それを具体的に現す言葉が見つからない。
 
裏を返せば、抽象的で分かりにくい側面もあり、好き嫌いが人によってハッキリと別れるとは思う。
 
そんな世界観を持つMa:rchen-holic*に、共演の化面狂奏戯楽は非常に相性は良かったように思える。
化面狂奏戯楽もどちらかというと、五感に訴えかけるステージを表現しているように思える。
ただ彼らの場合「化面」という強烈に視覚に訴える特徴がある。
更に今回の映像を編集したのも、化面狂奏戯楽の京呼。
 
Ma:rchen-holic*の持つ世界観と、化面狂奏戯楽の持つ強烈なまでの自我の集合は、何かしらの化学反応を起こしてくれる期待を感じさせる。
その一端が新曲の「Crown of Sorn」だったかもしれないし、今回のイベントだったかもしれないし……。
 
一つ思った事はこれは完成形ではなく、これから今年一年かけて起こるであろう、Ma:rchen-holic*feat.化面狂奏戯楽の壮大な物語の序章なのではないか……。
私自身は勝手にそう解釈し、またこのメンバーでのステージが楽しみになりました。
 
そういう意味では、りゅうきいずむはこれで活動6周年だった訳だけど、今回に限っては「おめでとう」と声をかけるのではなく、こう声をかけるのが妥当かと思っている。
 
「これからも楽しみにしているよ」
 
りゅうきいずむの「脳ナイズム」……自分は今回、その入り口に立って、中を覗いていただけなのかもしれない……。