【レポート】AnBぷれみあむぅ presents 『第48回イカすアキバ天国』 | ヒトデ大石のなんとなくレポート置場

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2011年8月「ヒトデ大石のどんなブログにしようか検討中。」からタイトル変更。
ライブイベント、舞台観劇のレポートを中心に書いていこうというブログ。
以前はmixiが主戦場だったけど、今はこっちが主戦場(笑)

【レポート】AnBぷれみあむぅ presents 『第48回イカすアキバ天国』@東高円寺ロサンゼルスクラブ
 
※[速報]上げていますが、ライブの詳しい様子はこっちでレポートします。
結果を知っている人も知らない人も、じっくり読んでくれると嬉しいです。
 
2016年……始まって早くも半月が経ちました。
生活に変化があった人、そうでない人、様々だと思います。
そんな中、このイベントも大きな変化を迎えようとしていました。
 
AnBぷれみあむぅシリーズ。
 
今年で9年目を迎える老舗イベントですが、昨年は会場の変更を余儀なくされました。
新会場の目処は立っているものの、まだOPENしていない状況……。
 
そんな9年目のAnBぷれみあむぅシリーズ、始まりの地となったのは……東高円寺ロサンゼルスクラブ!
このイベントの「本編」と呼ばれる「AEY!nEY!BEY! MUSIC JUMP」の開催地でもある。
主宰・FICEにとっても、この界隈の出演者にとっても馴染みの深い会場である。
だがキャパシティを考えたら、これまでのどの会場よりも勝手が違うのは明らかだった……。
 
そして新年一発目からキャラクターの濃い出演者が勢揃いした今回。
これまでとは一味も、二味も違う雰囲気の中での戦いになる事は必至だった……。
 
東高円寺から始まる、9年目のシーズン!
「二ヶ月に一度のライブバトル」も新章突入……か!?
2016年開幕戦!「第48回イカすアキバ天国」の様子をレポート致します。
 
●開演前
 
この界隈の方にとっては行き慣れている会場の一つであるはずの東高円寺ロサンゼルスクラブ……。
見慣れた入口、見慣れた会場、どれもがいつも見ているはずの景色……のはず。
 
この日も一人、また一人と会場に入る客がポツポツと……。
これも本当なら、この会場では見慣れたはずの光景。
 
だけどこれから、この会場でAnB ぷれみあむぅが始まるのが俄かに信じられないままだった。
 
ステージの上にあるスクリーンと、それを映し出すプロジェクターだけが、この会場の微かな変化を象徴していた……。
 
四谷monoでは大画面で見慣れたはずの映像が、この日はステージ下手側の一角を占めるだけ。
やがて流れる出演順決定アミダくじの様子、諸注意の映像……それでも、AnB ぷれみあむぅが始まるのが想像出来なかった……。
むしろこの後、ステージでAnB ぷれみあむぅが展開される事自体が、どうにも信じられなかった。
 
そんな気分を吹き飛ばすようなOP映像!
BGMの「上等!!」に乗せて、FICEの気の利いた、いかしたコメントと共に出演者一人、一人が紹介されていく……。
 
始まるんだ……2016年が、9年目が……この東高円寺の地から……!
 
こうして東高円寺でのAnB ぷれみあむぅは、その幕を開けた……!
 
●OPアクト
 
そんな東高円寺ロサンゼルスクラブのステージの上に立った、二匹の珍獣……がちゃぴんず。
お正月のテーマ「春の海」をBGMに登場。
ちょっとかったる口調で新年の挨拶を終えて、流れたのは……「ココ☆ナツ」(ももいろクローバー)
 
正月なのに「ココ☆ナツ」……(笑)
まぁがちゃぴんずらしいと言えば、らしい始まり方をしたかなぁ……(笑)
そんな訳で東高円寺ロサンゼルスクラブの特徴的なステージを所狭しと暴れまわって、がちゃぴんずのOPアクトは終了となりました。
 
そして司会兼任のFICE登場。
新会場につきこれまでとちょっと違う諸注意の説明を経て、いよいよ本編開始と相成ります!
 
2016年開幕戦、9年目のシーズン、記念すべきトップバッターとなったのは……。
最早、アキ天名物、トップバッターだけで5回目の彼女の登場です……。
 
●本編
 
・1番手:駿河侑夜(出場:7回目)
FICEのOP映像での紹介文は「真面目さムーンサルト級」(笑)
ご存知、駿河侑夜。恐ろしいほどのトップバッター率を誇る彼女。
アミダくじの神様に愛されていると(?)しか思えません(笑)
そんな彼女、この日は黒を基調としたゴスロリ調の衣装。長髪、色白の彼女にとても似合っています。
そんな訳で登場した彼女は冒頭のMCで「最初から引っ掻き回す」と宣言。
一曲目「舐~zetsu~」(the GazettE)からスタート。
彼女の大好きなビジュアル系の楽曲から選曲。
衣装のセンスといい、選曲といい、らしいと言えばらしい構成。
こうして一曲目で激しい選曲でいったと思ったら、突然ステージの上で横たわる……。
横になって何が始まるかと思えば、流れてきたのは、ある楽曲の前奏……。
この前奏だけで分かる人は分かる。
二曲目は「再会の約束」(響己)
彼女が敬愛する響己の楽曲……だが、響己が歌っているオリジナルとアレンジが違う。
歌詞は同じなのだが、メロディラインが明らかに違う……。
実はこれ、以前、彼女自身のバースデーライブで披露したバージョンの「再会の約束」。
カヴァーであり、カヴァーでない……彼女なりのアレンジが、響己への尊敬の念と相まって昇華されている……そんな印象を受けました。
そしてラストに「棘」
彼女のオリジナル楽曲であり、どこかキャッチーなテンポの楽曲となっている。
こうしていかにも、駿河侑夜のステージは終了。
いかにも「らしい」といえば「らしい」ステージだった。
果たして彼女の当初の目的通り、会場に居た客層の心境は引っ掻き回す事は出来ていたのだろうか……。
 
続いて登場は今回、唯一の初出場。
登場する姿は、どこか初々しいものを感じた。
 
・2番手:寿ひなた(初出場)
初出場、寿ひなた。
ベージュを基調とした大人びた印象の衣装で登場。
その姿は本当にどこにでもいる、年相応な女の子……という印象だった。
一曲目は「Shooting star」(KOTOKO)
アニメ「おねがい☆ティーチャー」のOPテーマとして有名な同曲。
じっくり聴かせる感じの楽曲だったが、非常に丁寧に歌い上げる事で客層の耳を傾かせていました。
こうして一曲目を終えた彼女。
MCにおいて今回は「歌を聴いて欲しい」と抱負を語った。
続いて二曲目に歌ったのは「QUARTET★NIGHT」
ゲームやアニメなどでお馴染み「うたの☆プリンスさまっ♪」の中の楽曲である。
選曲理由は……同日、さいたまスーパーアリーナで行われた「うたの☆プリンスさまっ♪」ライブのチケット抽選に外れて行けなかった悔しさから(笑)
結論として、ただのヲタ……腐女子である(笑)ちなみに推しキャラは神宮寺レンとMCでは熱く語っていた(笑)
しかし理由はともあれ、しっかりと楽曲は歌いこなしていた。
作品、キャラへの愛情(及びライブに行けなかった悔しさ)を、しっかり歌に乗せて客層にまで届けたあたり、歌い手としての力量は確かな物を見せ付けた感はありました。
ラストは「甲賀忍法帖」(陰陽座)
この界隈ではもうお馴染みの楽曲である。
客層も勝手知ってる楽曲なので、安心して聴けた部分もあるように感じた。
こうして寿ひなた、初のアキ天は終了。
「歌を聴いて欲しい」と言った彼女の挑戦。果たして彼女の歌を聴いた客層は何を感じたか……。
 
3番手に登場するのは、このイベントには約2年ぶりの登場。
大阪出身のあの強烈なキャラが登場です……。
 
・3番手:荻野アサミ(出場:4回目)
久々登場、荻野アサミ。
昨年、関東圏に活動拠点を移してからは初のアキ天出場となります。
そんな彼女、セーラー服に身を包み登場。
一曲目に歌ったのは「ASAMI to Heart」
サビの「クラッシャーアサミ」の部分が耳に残る、名(?)オリジナル曲。
元々、自主製作映画「クラッシャーアサミ」の主題歌……なのだが、本当にサビさけで印象に残る楽曲である。
しかし何度も「クラッシャーアサミ」と言われると、嫌でも彼女の名前を覚える事になるので掴みとしては良かった。
そんな荻野アサミ、MCでは近況を語る。
芸人としての活動もボチボチ準備中である事などを話すが、なんと言っても一番強烈だったのは「3位獲得宣言」だろう(笑)
実は彼女、過去3回の出演で3位を2回獲得しており「ブロンズコレクター」にリーチの状態である。
今回も3位を獲ったら、とてもおいしい!……という事で、今回、見事3位獲ったら音楽活動方面で何か頑張る的な公約をする(笑)
敢えて優勝を狙わないで、おいしいところを狙う思考回路は既に立派な芸人である(笑)
こうしてMCで場を沸かせて二曲目「ひとりかくれんぼ」へと繋がる。
一曲目「ASAMI to Heart」とは、ベクトルが全く違う正統派の楽曲である。
最初の掴みから、正統派へ……このギャップの大きさは彼女の芸風の幅広さを証明するには十分であった。
じっくり聴かせてくれた後、ラストにもってきたのは……なんと「ダンバインとぶ」(MIQ)
アニメ「聖戦士ダンバイン」の主題歌で有名だが、この楽曲をリアルタイムで聴いていた年代が確かにこの会場内では多い(笑)
そういう意味では客層のハートをしっかり掴んでいるし、心得ている。
こうして荻野アサミ、約2年ぶりのアキ天出場は終了。
果たして公約通り3位……「ブロンズコレクター」獲得は実現するのだろうか!?
 
イベントも中盤に突入。
真ん中4番手に登場は「四代目シルバーコレクター」の彼女……。
 
・4番手:清水舞美(出場:5回目)
出場5回目となる清水舞美。
昨年は二度挑戦し、二度とも2位で阻まれたが今回はいかに……。
本人も相当の気合と共に臨んできた今回……白いスーツにミニスカート、ハイヒールとトランジスタグラマーな彼女のスタイルの良さが非常に際立つ。
まず一曲目「はじまりの恋」からスタートする。
昨年12月にレコ発された音源の中の楽曲で、バラードである。
先程までの熱気はどこへやら……会場全体が彼女の歌声に耳を傾けていた。
静かに始まった清水舞美のステージ。
MCではやはりこれまで優勝出来なかった経緯から気合のこもったコメントが垣間見える。
今回はオリジナルオンリーの構成。
二曲目に「礎」
一曲目と打って変わって、アップテンポの楽曲となり、彼女自身、ギアチェンジしたような印象である。
会場が徐々に暖まっていくような印象を受けた。
静かな立ち上がりから、徐々にステージの上に熱気が帯びているのが良く分かる……。
そしてラストに「メッセージ」
清水舞美曰く、自身にしては珍しいラブソング。
こちらも昨年12月にレコ発からの一曲。
とても明るい曲調と、彼女の爽やかな歌声が非常に聴いていて心地よくなる一曲だった。
こうしてオリジナル構成で占めた清水舞美のステージは終了。
非常に安定感抜群のステージを披露し、このイベント出場5回目の貫禄を見せる形になった。
果たして彼女の悲願……優勝は成ったかのか!?
 
続いて登場するのは……某イベントで清水舞美とは縁が深いこの方。
清水舞美もそうですが、彼女もすごいんです……。
 
・5番手:山名純(出場:3回目)
「胸の谷間は世界遺産!」(実際、OP映像でもこう紹介されている)
「爆乳集会」でもお馴染み、山名純。アキ天には3回目の登場。
彼女もまた自身のアピールポイント、胸の谷間を全開にした衣装で登場し、会場の客層を悩殺にかかる!
そんな彼女、実はオリジナル楽曲も多い事のですが……今回は自身の作詞曲しばりという事でステージをお送りするとの事。
……という事で代表曲として名高い「SHOOTING STAR☆」「幸せのカケラ」は最初から歌わないと宣言……どういうステージになるのか……。
そんな中、お送りする一曲目は……「ぱいぱいわっしょい!」(爆)
昨年7月のアキ天でも披露された同曲ですが、中毒性が高すぎる名(迷?)曲。
曲間の「ぱいぱい七拍子」も健在。山名純のご挨拶の名刺代わりの一曲で、客層も「お~っぱい!」と恥ずかしげもなく叫ぶ(笑)
MCの時の「飲んでる姿も~」……のやり取りも、おっぱいネタ全開でここまではネタ臭満載(笑)
だが二曲目以降、流れが徐々に変わる。
二曲目に選んだのは「DEEP」
昨今、あまり歌っていないとの事だが、ギターサウンドのロック調が痺れるイカしたナンバーである。
実は主宰のFICEも同曲を知っており、セットリストに組み込む事を勧めていたという逸話も……あまり聴く機会が無い楽曲だったが印象には残った。
ラストは「Crescent Moon」
非常に正統派な楽曲に仕上がっており、彼女の歌声が堪能できる良曲である。
こうして山名純のステージは終了。
どうしてもそのおっぱいと言動でネタキャラ扱いされがちな彼女だが、実は楽曲に関しては正統派という一面を見せたステージだった。
 
いよいよイベントも後半戦。
続いて登場するのは、エントリー変更に伴う代打出場。何気にお久しぶりとなりました……。
 
・6番手:藤堂はな(出場:8回目)
お久しぶりになった藤堂はな。
このイベントには昨年3月以来の出演となります。
「二代目ブロンズコレクター」の称号を持つ彼女ですが、果たして今回のステージは……。
……というところで、まず用意したのは譜面台と、マイクスタンド。
手には一冊の本……はじめたのは朗読。
実は彼女、以前は役者として活動してきた経歴があり、朗読などについてはお手の物。
まぁ内容については……言ってしまえば「愛」とは何かみたいなテーマ。
要はある男性に恋をした……或いは愛してしまった女性の心情を切々と読み上げる次第です。
用意した譜面台は、楽曲の最中には手に取っていた本を置く場所となり、また彼女の用意したバスケットの中には小道具の林檎だったり、カーディガンだったりが登場。
途中「お家芸」ともいえる簡単な衣装チェンジを挟みつつ、カヴァーのみの構成で全四曲……。
歌ったのは、ハッキリと覚えていないけど、椎名林檎、中島みゆきなど。
いつもは明るい曲調で脱ぎ散らかす彼女ですが、この日はただ黙々と朗読の世界と歌の世界を行き来するステージを披露。
15分間のステージで、彼女の世界を見事に表現してみせました。
こうして終始、読み聞かせるようなステージを披露して藤堂はなのステージは終了。
これまでの明るい曲調の世界とは正反対のベクトルの……彼女の別の一面を垣間見たようなステージとなりました。
 
そしてラストに登場したのは主宰のこの方。
実は今回で昼挑戦、二桁突入となります……。
 
・7番手:FICE(出場:10回目)
ご存知、主宰のFICE。
……今回、既に衣装からして出オチ感が半端なかった(笑)
メチャクチャ派手な炎に、着ぐるみな氷。そして着ぐるみダンサーズの面々……。
一曲目、何がはじまったかというと……「なんでやねんねん」(浜田ばみゅばみゅ)
まさしくこちらが「なんでやねん!」というスタート(笑)
某番組にてダウンタウンの浜ちゃんが、きゃりーぱにゅぱみゅをパクった物ですが、パクリの更にパクリをするFICE(笑)
ある意味、芸人魂が炸裂している(笑)
そんな出オリ感満載のスタートから二曲目は「電波」
ある意味、繋がっている(笑)
コンセプトとしては非常にどっちの方向に向かいたいのか、良く分からない、カオスなごちゃ混ぜ感が非常に強い感じが出ていました(笑)
そしてラストは「夢旅」
実はこのイベント初代のEDテーマ。(もし知らない人の方が多いと思いますが)
最近は歌う機会も減っていましたが、新年早々、このイベントの先代EDが聴けたのはある意味、このイベントとしては「鏡開き」的な側面があったかもしれません。
こうして今年も主宰だけど、昼から登場のFICEでした。
今年こそは夜に戻ってくるのか……?
それは神……いや、客のみぞ知る(笑)
 
こうして全7組のステージは終了し、投票タイムに移行。
 
全ての客の投票が終わり集計タイムへと突入する。
果たして今回の結果は……。
 
●ゲスト
 
その前に恒例、ゲストコーナー。
今回のゲストは昨年11月「第47回イカすアキバ天国」を優勝した、りゅうきいずむ。
翌日に自身、活動6周年のアニバーサリーイベントを控えている彼女だが、どのようなステージを見せたか……。
 
まず序盤から三曲連続。 
「天ノ弱」(ボーカロイド・カヴァー)→「ミュージアム」→「fallen」(EGOIST)のカヴァー、オリジナルと入り混じった流れ。
「鬱ぽっぷ」を標榜する、いかにも彼女らしい選曲といったところか。
こうしていきなり三曲連続で歌って、どっぷり世界観に浸る。
MCでは特に前回の優勝について触れる事なく、サクサクと進行する。
あまりイベントに関する話題に触れないあたり、彼女らしいといえばらしい。
 
そんな訳で次も二曲連続。
「自傷無色」(ボーカロイド・カヴァー)→「夜の国」(Annabel)とカヴァーの選曲。
以前からだが、りゅうきいずむのカヴァー選曲は結構、一癖も二癖もある。
ボーカロイドは比較的多いが、カヴァーの選曲基準はかなり彼女の好みが反映されている。
彼女が好きで観ているアニメの主題歌が多いのも特徴的なのだが、意外とこれが初めて聴くというのも多い。
そういう意味では、オリジナルとカヴァーの分別が(好きな人でないと)つきにくい。
恐らくここのカヴァー二曲、知らない人が聴いたら、オリジナルと思った人もいるかもしれない。
(自分のようにりゅうきいずむのオリジナルをある程度知っていれば、新曲で無い限り判断はつくのだが)
もっともこの点に関しては一長一短、なんとも言えないが……ただ彼女のカヴァーの選曲がマニアックなのは間違いない。
 
ここでMCで翌日のアニバーサリーライブの告知を軽くした後、ラスト二曲となる。
ここはオリジナル構成。
「Rolling☆Showtime」→「少年希望論」の流れ。
やはりりゅうきいずむらしさが一番出ているのは、この辺りのオリジナル。
特に「Rolling☆Showtime」は彼女の心の叫びそのものである(笑)
こうして見ると、オリジナルとカヴァーの割合はほぼほぼ半々の割合。
30分間、彼女の標榜する「鬱ぽっぷ」の世界を堪能できました。
果たしてこれが夜の部ではどうなるのか興味が尽きないところですが……。
 
以上、ゲストコーナーでした。
 
●投票結果→ED
 
集計を終えて、いよいよ投票結果の発表。
EDアクトを務めるがちゃぴんずの二人の後から、出演者が全員勢揃いしいよいよ投票結果の発表となります。
2016年開幕戦、東高円寺で初の勝ち名乗りを受けた出演者は……。
 
・清水舞美
 
出場5回目。遂に悲願の優勝を果たしました。
決まった瞬間から、トロフィーを受け取るまで終始笑顔を見せていた彼女。
インタビューでも「ようやく」という感じがして、本当に嬉しそうな優勝のワンシーンでした。
ちなみに……今回からトロフィーが新調されており、彼女が新しいトロフィーを初めて手にした出演者となりました。
 
続いて読み上げられた2位は……。
 
・藤堂はな
 
久々出場で初の2位。
優勝には700点差をつけられたものの、自己最高位を更新しました。
 
そして3位に入ったのは……。
 
・荻野アサミ
 
なんか優勝者より喜んでいたよなぁ(笑)
見事(?)公約通り3位を獲り、見事に「四代目ブロンズコレクター」を襲名しました。
なお3位と4位は45点差と僅差で、今回も意外と団子状態での結果だったとの事でした。
 
最後は「愛鯛」で締めて終了。
こうして2016年開幕戦「第48回イカすアキバ天国」は清水舞美が優勝で幕を閉じました。
  
●総括
 
終わってみれば、過去の実績上位。
順当な結果に終わった感のある「イカすアキバ天国」でした。
 
まずは優勝した清水舞美。「ようやく」と言う言葉が本当に合う優勝でした。
これまで2位に跳ね返され続けましたが、ようやく一つ壁を乗り越えた……そんな優勝だったと思います。
今回の出演者の中では一番、歌唱力も安定していたし、オリジナルが三曲とも安心して聴けるものだったのは大きいと思います。
(それでも若干、喉の調子が悪そうだったので、それだけが気がかりです)
また衣装についても必要以上に派手ではなく、オーソドックス。だけどスタイルの良さが十分分かるもので外見的な美しさもプラスだったのではないでしょうか。
彼女の場合、実を言うと初出場時から、特別何か変わった事をしていない。
自分のオリジナルをしっかり歌うというスタイルは終始一貫しています。
(カヴァーを交える時もありますが、基本、歌う楽曲の方向性は一貫しています)
このイベント以外では、ライブペインティングなど挑戦的な事をしたり、また会場によっては惜しげもなくスタイルの良さを強調する場面もあったりします。
これまでこのイベントにおいては、そういう事が一切無かった彼女。
だけど今回の優勝を見ると、そういう過度な演出なくしても、常に自分のしたい方向性をしっかり地に足つけて臨んでいたからこそ、実力を出し切れた……そう感じます。
こうしてアキ天を勝ち抜いた彼女ですが、夜の「ぢゃ☆ベストテン」ではそうも言っていられなくなる部分も……。
恐らくこれまで見せてきた物に加えて、プラスアルファを客層に示していかないと、勝っていけないし、簡単には残れない世界です。
ただ引き出しの数は非常に多そうな彼女の事なので、実はそこまで心配はしていません。
問題はその引き出しをどこで出していくかが重要だと思います。
とにかく夜の部に一人、楽しみな出演者が増えました。次回の「ぢゃ☆ベストテン」が早くも楽しみです。
 
続いて2位の藤堂はな。ほぼほぼ高い評価を得た2位奪取と思います。
戦前の彼女の言動については、いつもと比べて非常に無欲。
悪く言ってしまえば「らしさ」を感じなかったのは確か。昨年3月以来の出演も、彼女の中では何か思うところは多々あったのかと思います。
正直、今回のステージ。これまでの彼女を知っているほど、驚くのではないでしょうか。
自分も今回、このタイミングで、このようなステージをしてくるとは思わなかった……いや、出来た事が驚きでした。
前述の清水舞美とは逆で、これまで見せなかった引き出しを今回出してきたのが、藤堂はなだったのかな……そういう印象です。
普段のどこかかわいらしい、ポップな彼女とは違い、ここまでしっかり地に足つけて朗読と歌を交えたステージが出来たのが驚きでした。
難があるといわれた歌唱力も、楽曲によっては彼女の声質とも非常にマッチしており、やり方一つではどうにでもなるというのを図らずも今回証明したという印象でした。
そんな中でも彼女の「お家芸」とも言える、ステージ上での早着替え(早脱ぎ)もあったりして、これまでの彼女らしさも随所に見られました。
ステージについては今回、何一つ文句つける事はありません。
ただ発言には注意が必要かと……。特に2位発表直後の集客に関する発言は不要。あれで心象を悪くした方も居たかもしれません。
投票後の発言なので結果には反映はされなかったけど、これからもこのイベントに出場する事を考えるなら、あの発言はしてはいけなかったと思います。
今回、とてもいいステージで2位を獲った後だっただけに、その点だけは残念でした。
もっとも彼女の勝気な性格を考えると、それも「らしさ」とも言えますが……。
ただそれを差し引いても、2位を獲れるだけのステージをしていた事も確かです。
その点は高く評価したいと思うし、今回の結果をキッカケにもう一つ上を目指して頑張って欲しいと願います。
 
そして3位の荻野アサミ。おいしいところを掻っ攫っていった感が半端なかった(笑)
まず3位という発表直後の感想は「3位って狙って獲れるもんなんだな」(笑)
MCでもやたらと3位に執着する発言はあったけど、本当に非常に絶妙に客層の心理に入り込んだ話術を駆使した感じはあります。
実を言うとステージの出来栄えなら、十分優勝争いのレベルだったはずです。
オリジナル二曲の使い方も非常に良かったし、ラストの「ダンバインとぶ」もこの世代が多い客層のハートをしっかり掴んでいるし……。
そこで思うのは「3位狙う発言」が無かった場合の話。
一つは高く評価する人が続出して優勝ないし2位を獲るパターン。もう一つは優勝争いの観点でステージを他の出演者と見比べられて、点数が伸びないで入賞を逃すパターン。
正直、どちらも有りえた。
ただ本人が「3位で-……」と言うので、高評価した人も心抑え目にしたかもしれないし、逆にそうじゃない人も「3位狙いなら」と思って絶妙な点数を入れた人がいたかも知れない。
正直言うと今回の3位、荻野アサミの話術によるところと、それに見合うだけのステージのクオリティの高さがあったから獲れたものでは無いか……そう感じます。
昨今、芸人志向があるのも、(以前からMCは上手い人でしたが)今回のMCの上手さを見て納得です。
こうして狙って「四代目ブロンズコレクター」になった荻野アサミ。
しかしこれだけいいステージと話術を持っているのですから、次回出演する時は優勝を狙って欲しいというのもあります。
ある意味、本気で優勝を狙いに行ったらどうなるのか……次の登場をのんびり待つ事にしたいと思います。
 
ここからは圏外だった出演者を……。
 
今回5回目のトップバッター(通算では出場7回目)だった駿河侑夜。
残念ながら印象に残りづらいステージだったし、冒頭の「引っ掻き回す」発言も虚しく響いた感が強いです。
こういうのは失礼だけど、今回のステージがトップバッターのステージの構成では無かった……そう言わざるを得ませんでした。
盛り上がる……というよりは聴かせる感じ。もしかしたら2番手、3番手だったら、もう少しいい線はいったかもしれません。
司会・FICEの「トップバッターが侑夜だと安心する」というくらいトップバッターが多い割りに、トップバッターの戦い方を心得ていないのは残念です。
トップバッターというのは、イベントの一番最初の投票対象者です。そこでどんな形でも印象に残る、もしくは引き込むステージを出来ないと勝負なんて全くなりません。
実は唯一の入賞時も出演順はトリだった彼女……次回はもう少し、自身の出演順を意識したステージを構成して欲しいと願います。
 
唯一初出場だった寿ひなた。
全てにおいて及第点と言った内容。可もなく不可もなく。
MCで語った通り歌はまあまあ上手かったし、MCもそこそこ面白かった。意外とヲタ(腐女子傾向)だしそこも共感出来た。
ただ残念ながら、そこで終わってしまった……というのが、今回の結果だったと思う次第です。
カヴァー三曲の構成も、今回の藤堂はなみたいに何か意図がある訳じゃないのであれば、このイベントではあまり歓迎されないかと。
最後にオリジナルを入れておけば、もう少し見方は違ったかもしれないと思うので、少々勿体無いアキ天デビュー戦だったようには思います。
ただし今回が初出場なので、いきなり結果を求めるのも酷かもしれません。今回、身をもってこのイベントの雰囲気を感じたはずなので、次回出演時は頑張って欲しいと思います。
 
出場3回目となった山名純。
「SHOOTING STAR☆」「幸せのカケラ」という二大代表曲無しでも、ここまで出来るというのを証明した今回。
個人的には非常に高く評価しています。初入賞も十分、有りえるのではないかと思っていました。
自身の作詞曲しばりという、自らに課題を与えた結果、これまで知らなかった客層が多いオリジナル楽曲で勝負できたのはプラスだったと思います。
特に二曲目「DEEP」はもっと前面に出して歌ってもいいと思いますけどねぇ……。
ただ気になるのは、やけにMCで自信の無さそうな言動が垣間見える部分があります。
もっと堂々としていれば、いずれ結果は出ると思うので、目先の結果に捉われず己の信念をしっかり持って頑張って欲しいと思います。
 
遂に二桁出場達成!主宰のFICE。
……今年もネタできましたね(笑)新年一発目からネタ(笑)FICEのそういうところ嫌いじゃないです(笑)
とにかく今回も全ての出演者の模範となるようないいステージを見せてくれたと思います。
他の出演者もFICEのステージを観て、ステージのなんたるかを勉強すればいいと思います。
正直言ってFICEが点数伸びないのは、ステージのクオリティ以外の問題ですので(笑)
FICEの場合、トップバッターだと「前座」扱い、トリだと「ゲスト」枠扱いになってしまっている感があり勿体無い。
取り敢えず今年は、程よく真ん中あたりの出番が来た時に、さりげなく優勝を狙ってもらいたいと願っております。
 
ゲストのりゅうきいずむ。
良く考えたら30分で7曲……良くもこれだけ詰め込んだと思います。
昼はカヴァーとオリジナルをほぼ半々の構成。
彼女の「鬱ぽっぷ」の世界とは何たるかを、見せてくれた30分だと解釈しております。
でも本番は夜……そんな気がしないでもない、いわば「前哨戦」ともいえるステージだったようにも思いました。
 
 
 
こうして「第48回イカすアキバ天国」……2016年、9年目のシーズンは清水舞美の優勝で始まりました。
「四代目シルバーコレクター」として昼を頑張った彼女には、夜ではこの日以上の最高の笑顔を見せて欲しいと思う次第です。
そして今年も「二ヶ月に一度」の熱い戦いの火蓋が切って落とされたと思うと、胸に熱いものがこみ上げてきます。
 
……しかし熱いドラマは昼だけじゃない……。
この数時間後に迎えた、夜の部「ぢゃ☆ベストテン」
9年目のシーズンの幕開けは……大波乱の展開となった……。
 
途中まで平穏無事に流れていた時は、突如として驚きの展開を見せる事となった。
誰もが驚き、そして目を疑った!
数々の筋書きの無いドラマが、そこには待ち受けていた……!
 
2016年、新春決戦!
夜の部「ぢゃ☆ベストテン vol.48」の様子は……。
 
後日!(笑)
 
※今回の優勝者!
 
 
 
悲願の優勝を飾った清水舞美。おめでとう!