【レポート】AnBぷれみあむぅ presents 『第47回イカすアキバ天国』 | ヒトデ大石のなんとなくレポート置場

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2011年8月「ヒトデ大石のどんなブログにしようか検討中。」からタイトル変更。
ライブイベント、舞台観劇のレポートを中心に書いていこうというブログ。
以前はmixiが主戦場だったけど、今はこっちが主戦場(笑)

【レポート】AnBぷれみあむぅ presents 『第47回イカすアキバ天国』@四谷mono
 
※[速報]上げていますが、ライブの詳しい様子はこっちでレポートします。
結果を知っている人も知らない人も、じっくり読んでくれると嬉しいです。
 
※このイベントは11月21日に開催されたイベントです。
 
色々ありました2015年……。
あと一月で終わろうとしている2015年……。
皆様にとって、どんな一年だったでしょうか……。
 
個人的な思い出を語るにはここでは短すぎるので、また別の機会にして、このイベントにとっては激動の一年だったのではないでしょうか……。
 
AnBぷれみあむぅシリーズ……。
 
長く会場として使ってきた、神楽坂EXPLOSION(現:TRUSH-UP!!)を今年3月に離れ、舞台は6年ぶりに四谷の地へ……。
そして5月からはこの四谷monoで新たな戦いが始まった……ものの、年内での閉鎖が決まっており、四谷monoでの開催は今回がラストとなるのが決まっている……。
(厳密には「会場移転」だが、四谷の地を離れる事を考えれば「四谷mono」としてラストという表現が相応しいだろう)
 
そんな激動の2015年、8年目のAnBぷれみあむぅシリーズ。
2015年最後にして、四谷mono最後の栄冠をもぎ取るのは……果たして誰か!?
 
8年目最後の戦いは、四谷mono、四度目にして最後の戦い。
短い間だったけど、ありがとう四谷mono!
そんな四谷monoにありったけの感謝を込めて……四谷mono最終戦!「第47回イカすアキバ天国」の模様をレポート致します。
 
●開演前
 
……残念だけど、ありのままを書こう。
恐らく2015年のアキ天では、最も入りが少なかったのが今回だっただろう……。
 
改めて確認するとアキ天が行われているのは、土曜の昼頃。
強力な裏開催のイベントが近隣で入る時はザラにある。
最近はそれでもイベント被りがあっても、比較的イベント的には健闘していた……ものの……こういう時、客層の興味というのは残酷なまでに現実を映し出すものである……。
 
……と人数の少なさを嘆いても仕方なく、イベントの開始は刻一刻と迫る訳です。
 
出演順決定アミダくじの後、諸注意、出演者紹介と来て……あっという間にOPアクト開始となります!
 
……この時点で客の総数、10数名くらいだったような気がしている……(汗)
 
●OPアクト
 
OPアクト、今回はFICE担当。
そりゃ、がちゃぴんず(がちゃ妹)の中の人が舞台真っ最中ですからね……仕方ないですよ。
※ちなみに当日、ここの会場に居た事を、数人の方に突っこまれましたが……事前にがちゃ妹の許可は得ています(爆)
 
余談はさておき……FICE登場からの「再生」でこの日はスタート。
客の数は少ない分、広々とスペースが使えたのは良かったですねぇ……。
 
しかしこの楽曲、運動量半端ないからなぁ……ウォーミングアップには厳しいかもしれない(笑)
 
そんな事はさておき、OPアクトも無事終了。
司会のFICEの諸々の諸注意の補足、投票ルール確認を経て、いよいよ本編開始……。
 
……OPアクト前後に遅れて入場してきた、客を含めると、ようやく20人を数えるか、それくらいになったところで、今回のトップバッターが呼ばれる。
初めてこのイベントに出演する彼女の名は……。
 
●本編
 
・1番手:長雨ルウナ(初出場)
初出場・長雨ルウナ。
ワインレッドの下地のメイド服姿で登場。
FICEが一目ぼれして今回の出場をオファーしたというが、その世界観とは……。
まず一曲目「ゲーテと心」からスタート。
その手には一冊の本を持っている。それを読み聞かせるような……そんな感じで歌う彼女。
静かな立ち上がり。しかしその透き通るような歌声が会場に響き渡ると、客層は黙って……聴き入るように彼女の歌声に耳を傾けた。
こうして始まった彼女のステージ。
MCでは中学生時代から詞を書いていた事を語る。
続いて二曲目は高校時代に作りかけて断念した楽曲を再構築して作った楽曲を披露するとの事。
タイトルは「テトリスの悪夢」
あの有名パズルゲーム、テトリスにはまっていた頃の楽曲との事。
なんとなく楽曲の音階は、確かにそれを連想させる。
ラストは「エーフレンド」(表記はこれであっているか不明)
イマジナリーフレンドを題材にした楽曲。
今年偶然にもイマジナリーフレンドを題材にした舞台を観ている自分としては、歌詞がすんなり入ってきた感はある。
どこか病んでいるようで、でも詩のような世界観で魅了した長雨ルウナ。
アキ天初出場ながら、どこか独特の世界観は異彩を放っていた……。
 
続いての登場はFICE派生ユニットから彼女たち。
今回は新メンバー(?)も加えての登場とか……。
 
・2番手:ひびえんでぃんぐ(出場:2回目)
ご存知、ひびえんでぃんぐの二人。
アニメのEDテーマばかりを歌う事でご存知の二人組である。
そして今回、謎の新メンバーを引き連れて登場!
彼(?)の名は「ほね太郎」……ただのビニール風船のガイコツ……(笑)
いや……でも彼には重要な役割があった!
……ひびと、えんでぃんぐの間で立つ!(笑)
ただ立っているだけで、存在感を発揮しているのだ!(笑)
そんな「ほね太郎」を加えた、ひびえんでぃんぐ。
いつものようにアニメのEDテーマばかりと、オリジナルを二曲歌った……メドレーで。
……そう、実はこの日のひびえんでぃんぐ、15分ノンストップメドレー構成だったのだ!
「Listen!!」(放課後ティータイム/「けいおん!!」ED)や「吹雪」(西沢幸奏/「艦隊これくしょん」ED)などお馴染みの楽曲を、まさにアニメのEDと同じ尺のワンコーラスでメドレーしたのだ。
恐らく最近のアニメを網羅している方にしてみれば、何かしら琴線に触れる楽曲はあったはずで、そういう意味では万人受けする構成だったように思う。
こうしてひびえんでぃんぐのステージは終了。
EDテーマ+オリジナルだけの15分。果たして客層はどう評価したのか……。
 
続いて登場はこちらも初出場。
FICEの紹介VTRでは「隠れベテラン」との表記……。
 
・3番手:星河リカ(初出場)
初出場の星河リカ。
このイベントには初出場……だが、キャリアは相当長いらしい。
さてそんな彼女、普段から80~90年代のアイドルのカヴァーが得意という触れ込みである。
衣装にしても、いかにもその時代のアイドルを彷彿とさせる、赤いレース調の衣装が印象的だった。
一曲目、二曲目は失念(もしくはオリジナルだったかも)したが、彼女から出る雰囲気はまさに80年代~90年代初頭のアイドルそのもの。
非常にかわいらしい印象を受けた。
だが……MCで本人が曰くにはこれでもまだ本性は見せていないとの事。
今回はメンバー的にも「正統派」路線と見られているし、実際、そう見えるのだが、まだまだ裏の一面もあるとか……(笑)
それについては次回以降、徐々に小出ししていこうとの事だった。
一曲目→MC→二曲目の後にラスト「水平線でつかまえて」(三浦理恵子)とくる。
古き良きアイドルが好きな人にはたまらなかったかもしれない。
このイベントにしては珍しいタイプの出演者として15分のステージを終えた。
こうして「正統派」アイドル路線、星河リカのステージは終了。
イベントに新風……いや、懐かしい風を吹き込めたか……。
 
次に登場は……このイベントではすっかりお馴染み。
元祖「お客様出身」と言えば……彼を忘れてはいけないだろう……。
 
・4番手:スーパーアイドル☆Hico(出場:5回目)
今年1月の「第42回」以来、少しお久しぶりのスーパーアイドル☆Hico。
さて今回のMCで語っていたのは、実はライブ活動開始から三年が経過したとの事(爆)
意外と長い……。
(ちなみにこのイベント初出場は2013年9月の「第34回」)
そんな彼がデビュー(?)三周年という事で、当時のセットリストをほぼそのまま再現するとの事……。
一曲目「ペガサス幻想」(MAKE-UP)
アニメ「聖闘士聖矢」のOP。意外とこの業界でも定番のアニソンである。
二曲目「SKILL」(JAM Project)
ゲーム「スーパーロボット大戦」のテーマソングで有名な楽曲。
やはりこの業界でも定番の楽曲である。
そしてラストに持ってきたのは……「サイショのコイのハジメカタ」
……この楽曲のタイトル聴いて、すぐにピンときた人は、この業界に長くいる人、確定!(笑)
2008年いっぱいで活動休止したツキカゲ★センセイの楽曲である!
このイベントでも草創期に活躍し「初代シルバーコレクター」と呼ばれた出演者でもある。
実はこの日の彼のTシャツは、そのツキカゲ★センセイのTシャツだったんですよね……もう登場時からフラグは立っていた訳です(笑)
そんな訳でこの日のスーパーアイドル☆Hicoのステージは終了。
ちなみに三年前のデビュー時に言い忘れた事として、某お客さん(Mぴよ氏)誕生日おめでとう!と最後、言っていた……。
(だが残念ながら、そのMぴよ氏、同時間帯の裏開催のライブにいたため、この場にはいなかった・笑)
 
続いて登場するのは、このイベントではすっかりお馴染みの彼女たち……。
今年だけで4回出演していたんだ……。
 
・5番手:ダイエット・デス・スパイラル(出場:5回目)
新メンバー募集中だけど、結局、増えていない(汗)ダイエット・デス・スパイラル。略して「DDS」
この日もタマオ、めあの二人。
そんな二人でお送りするステージ。
まずMCで自分たちが「正統派」と説得力が無い事を言い出す(爆)
一曲目歌ったのは「甘い恋人」(根岸崇一)
……うん、爽やかだ。いい歌だ……が、ワンコーラス終わったところで、徐々にDDSの本性が疼きだす……。
そしていきなり二曲目「SATSUGAI」(デトロイト・メタル・シティ)
……やっぱりDDSはこうでないとなぁ。デスボイス全開で一曲目、二曲目の某DMCメドレーは終了。
そのままの勢いで「ぶっ生き返す!!」(マキシマム ザ ホルモン)
やっぱりDDSはデスボイスでナンボです!(笑)
この業界において、デスボイスを売り物にするアイドルなんて他にいない……と言いたいが、思い当たる節はあるので(笑)でも圧倒的少数派だろう(笑)
そんなDDS、ラストはオリジナル「アイドル大戦争」を披露。
意外と歌詞を良く聴くと……身も蓋もない事を言っている(笑)
しかしこの一年を通じて、彼女たちなりのスタイルは確立しつつある。
実は今回のステージが2015年はラストステージだったDDS。
果たして来年以降、どのようなステージを見せるのか……期待と不安が交錯する(爆)
 
いよいよ終盤。6番手に登場するのはこれまた初出場の彼女。
その小柄な体から繰り出すのは、どんなステージなのか……。
 
・6番手:みるきぃ142。(初出場)
大阪から初出場、みるきぃ142。
名前からお察しの通り、非常に小柄、身長142cm。
恐らくこのイベントに出演した全ての出演者の中でも最も小柄ではないだろうか。
(記憶している限りだと清水舞美、藤堂はななどの145cmがこれまでの最小)
子供服とも見間違うような衣装に、猫耳を装着して登場した彼女。
その小さな体からは想像が出来ないくらいパワフルなステージを披露する。
一曲目、二曲目(共にオリジナル楽曲と思われる)ととにかく元気に動き回る。
このイベントには初出場なのだが、とてもじゃないがそうは思えないほど客層を巻き込む。
大阪から……とは言うものの、MCでも話していたように、東京には月一のペースでライブ遠征に現れており、普段、東京(もしくは関東近圏)のライブにしか行ってない人でも知っている人は多かった。
実際、この日も遠征組と思われる固定ファン以外でも、彼女を知っていると思われる客層が大いに盛り上がっていた。
この時点で彼女からアウェイ感は一切なく、むしろ堂々と自分のホームのようにノビノビとステージをこなしていた。
ラストは某ボカロの「メランコリック」を歌い「みるきぃ」コールを要求。
コール&レスポンスの中、大いに盛り上がりを見せて、アキ天初のステージは無事終了しました。
そしてステージの後……彼女はこの後、京都にトンボ帰りをするとの話して客層を驚かせた!
本当……どこまで元気なんだろう……。
 
こうして進んだ今年最後のアキ天も残すはあと一組。
ラストに控えるのは、このイベントではお馴染みの彼女です……。
 
・7番手:りゅうきいずむ(出場:4回目)
ラストに登場したのは、りゅうきいずむ。
今回の出演者の中では唯一の連続出場となる。
前回は3位、その前も3位と入賞圏内に入るようなステージは見せているが……果たして今回は……。
そんな彼女の衣装。
シルクハットに青を基調としたきらびやかな飾りつけ。
顔にはピエロを彷彿とさせる、ワンポイントのメイク。
白いブラウスに、黒いコルセット、そして黒と青のスカートと……どこかMa:rchen-holic*の時の衣装を彷彿とさせる。
が、あくまでソロはソロ。
構成は全くそんな事なかった。
以下、セットリスト掲載。
 
「延命治療」
「天鼠ディストレス」
「自傷無色」
「ずっと欲しかった未来の話をしてもいいかな」
 
上記四曲。
これを15分、MC無しの構成で披露。
ちなみに一曲目から三曲目までは某ボカロのカヴァー。
四曲目「ずっと欲しかった未来の話をしてもいいかな」のみオリジナルという構成だった。
まぁ楽曲タイトルからして「鬱ぽっぷ」を標榜する彼女らしいセットリストとなった。
曲のバリエーションも盛り上がる系統から、じっくり聴かせる系統まで、幅広く揃えてきた感がある。
こうしてソロとして4回目の挑戦となった、りゅうきいずむのステージは終了。
神楽坂の終わりと共に去った夜の舞台……ソロとなり、果たして返り咲く事は出来るのか……。
 
こうして全7組のステージは終了し、投票タイムに移行。
 
全ての客の投票が終わり集計タイムへと突入する。
果たして今回の結果は……。
 
●ゲスト
 
集計の間、ゲストタイム。
今回のゲストは前回「第46回イカすアキバ天国」で2回目の優勝、夜への返り咲きを決めた三木悠莉。
 
三木悠莉といえば、昨今、映像とポエトリーと歌を融合したようなステージが特徴的だったのだが、今回のゲストコーナーでは最近にしては珍しく、歌中心のステージとなった。
一曲目は「ごふんでごはん」
何気なく久々に聴く同曲。
ちなみに曲中の間奏でご飯(おにぎり)を食べるのが通例の彼女。
毎回食べきれないで終わるのだが、今回は既に腹が減って、半分くらい残ったおにぎりで挑戦……結果、無理だった(笑)
こうしてはじまったゲストステージ。
 
ここから三曲連続となる。
二曲目「ラフランス革命」
彼女の比較的、代表的な楽曲。非常に明るくステージを照らす。
三曲目「てにをわ道中」
前回(第46回)初披露の新曲。
あいうえお作文のような歌詞が遊び心を感じさせる。
四曲目「My Revolution」(渡辺美里)
唯一のカヴァー。彼女自身好きな楽曲として選曲。
この楽曲を好きだった客層も多かったようで、一部客層からは前奏で声が上がっていた。
 
こうして三曲連続の後、MCに入るのだがなんとここで重大発表。
2月に少し遅れて自身のBDライブ開催。(本当は12月31日生まれである事を考える、やや遅い気もするが……)
そして3月に……なんと愛娘・みくにちゃんのBDライブ開催!これには会場がどよめいた(笑)
子煩悩で有名な三木悠莉だが……ここまでやるとは……(失礼な言い方かもしれないけど)「親バカ」もここまで突き抜けると、清々しいと感じる。
 
そしてラスト二曲。
五曲目に「世界計画」
多くのイベントの大切な場面で歌われている、三木悠莉屈指の名曲。
普通に歌だけで泣ける。
ラストに持ってきたのは「Cメロの女神」
元々、この楽曲が生まれた背景は、アキ天挑戦から……という事で、最後に持ってきたとの事。
歌詞を良く聴くと、このイベントを意識したような歌詞も見受けられる……。
このゲストステージの締めにはもってこいの楽曲で締めて、ゲストステージは終了。
 
夜のステージに向けて、準備万端!
そう思わせるステージでした……。
 
●投票結果→ED
 
司会のFICEの二人が登場。
……炎の方が、ちょっとひびえんでぃんぐが混ざっているのは、まぁ優勝した時のためだ(笑)
その後、全出演者がステージに揃って、いよいよ優勝者が読み上げられる!
 
2015年……そして四谷mono最後の……読み上げられた優勝者の名は……
 
・りゅうきいずむ
 
ソロ挑戦計4回目。
神楽坂を最後に夜から去った、りゅうきいずむ。
ソロとして夜への切符を掴み取った!
本人も嬉しいというよりは、どこかホッとした表情を見せているのが印象的でした。
 
続いて2位に読み上げられたのは……
 
・みるきぃ142。
 
優勝したりゅうきいずむから、約1,000点差離されたとは言え、初出場で2位とこちらは大健闘。
会場からは盛大な拍手が巻き起こりました。
 
そして3位に入ったのは……
 
・ひびえんでぃんぐ
 
FICE及び派生ユニットとしては久々の3位入賞。
この結果には本人たちも若干驚いていました。
 
なお発表はされなかったものの2~5位まではほぼ団子状態。
実際、2位と3位の差は280点ほどとの事……接戦だったとの事でした。
 
こうして2015年最後にして、四谷mono最後の「第47回イカすアキバ天国」は、りゅうきいずむの優勝で幕を閉じました。
 
●総括
 
色んな意味で節目のアキ天でしたが、ちょっと客の入りが少なかった事が残念。
普段、どれくらいの集客があるかきちんと数えてはいませんが、恐らく普段より10人単位で少なかったと思われます。
しかし少ない客入りの割に盛り上がったし、見応えのあるライブバトルが見れたと思います。
 
まずは優勝したりゅうきいずむ。素直に「おめでとう」という言葉を贈りたいです。
得票が5,600点と普段の優勝ラインから考えると抑え目ですが、この日、いつもより明らかに少ない集客でしたので、この数字でも十分だと思います。
今回の出場メンバーの中では、実績から考えても優勝候補の一角。更にトリとなると断然優勢……と誰もが思ったでしょう。
しかしこれまで戦前の予想が覆されたりする事が多いのも、このイベントの特徴。
その波に飲み込まれず、きちんと勝つべきタイミングで、勝てたのは立派だったと思います。
FICEの紹介VTRでも「AnBの妖精」と評される程、このイベントでは顔なじみの存在。
長らくMa:rchen-holic*で戦った経験、このイベントを熟知している点が今回は大きかったと考えられます。
またこのイベントの少し前まで風邪を引いていた状況を踏まえると、ステージの上でその影響を感じさせななかった点は立派。
勝つには勝ったし、Ma:rchen-holic*風に言えば「めでたし、めでたし」……なんでしょう。
……が、ステージの内容は手放しで評価していいものか……。
MC無しの15分の構成については問題は無いと思います。恐らく前回(第46回)と違う手法で戦う事になれば、この方法にたどり着くのはごく自然な事だと思います。
ただ不安があるとすれば、その選曲。四曲のうち三曲がカヴァーというのは、(個人的には)若干いただけない。
彼女の世界観を表現するのに、今回はどうしてもカヴァーである必要があったのか……その点は疑問が浮かびます。
全曲オリジナルとまではいかなくてもいいとしても、せめて半分の二曲はオリジナルの方が良かったのではないか……。
楽曲聴きながら、彼女のオリジナル楽曲に置き換えても、十二分だったのではないか。そう感じます。
りゅうきいずむの示す「鬱ぽっぷ」の世界……オリジナルの数も揃っているのに、表現方法として、そこにりゅうきいずむの「色」があまり感じられなかったのは残念でした。
恐らく今回のセットリストで夜に挑んだら、冗談抜きで即脱落は有り得ると思います。
もっとも約三年「ぢゃ☆ベストテン」で戦ってきた彼女の事です。
ソロとユニットの違いはあるにしろ、その辺りは心得ていると信じ、来年以降の「ぢゃ☆ベストテン」での戦いを楽しみにしたいと思います。
 
続いて2位のみるきぃ142。。初出場でこの結果から上出来だと思います。
りゅうきいずむには約1,000点離されたとの事ですが、十分に射程圏内だったと思います。
とても元気だったし、客層もうまく巻き込んでいたし、盛り上げるには一番お手本のような、基本に忠実なステージを見せていたのは間違いありません。
今回、彼女を観て、これから応援しようと思った客層もきっといると思うし、実際、自分も次回出場時は、今回以上に注目して観ると思います。
強いて2位に敗れた(という表現が適当か分かりませんが)原因を考えるなら、単純にイベントに対する経験の差だと思います。
恐らく今回、初めてのイベントで、いつも通りのステージをやった事……それに尽きるような気がします。
もっとも他のイベントではむしろそれが普通だし、正解だとは思います。
ただ投票制ライブという特徴、そしてこのイベントの特徴を考えると、普段とは「違った何か」を見せる事も必要になってきます。
今回の彼女の場合、それが出来なかった……いやそれが出来る状況で無かったのが、りゅうきいずむとの差になってしまったのかもしれません。
もっともこの点は彼女のみならず、初出場の出場者ならば誰もが抱えるジレンマ。
初出場でいきなり普段との違いを見せろという方がどだい無理な話。実力、もしくは集客力など普段の下地でのみアピールしかするしか無いと思うのです。
(このイベントにおける初出場初優勝の割合が減少しているのは、イベントとしての歴史の積み重ね故の事象と捉えられます)
ただこれは次回以降の挑戦の際、考えればいい事。
今回はむしろ2位に入賞した事、そしてこのイベントの客層に向けて大いにみるきぃ142。の存在をアピールできた事を、次に繋げればいいと思います。
本当に楽しみなのは次回以降だと思うので、次回挑戦時は是非、期待したいと思います。
 
3位のひびえんでぃんぐ。安定した面白さがありました。
このユニット最大の特徴は「アニメのEDテーマ」縛りという点。それがいい方向に作用したのが、今回の結果だと思います。
ひびえんでぃんぐはもうステージの上で「何をするか」が、初見の方でも名前からしても大まかに予想がつきます。
実際それをやってみる……恐らく期待通りの面白さがそこにあると思います。
でもそれだけだときっと期待通りの面白さだけで、プラスアルファがこのままだと何も無い……前述のみるきぃ142。のところで語ったような展開になります。
それを軽く打破した、普段と「違った何か」が今回のメドレー構成だったのではないかと思います。
メドレー構成自体、そんなに珍しくはないし、誰でも思いつくアイディアだと思います。
ただひびえんでぃんぐがそれをやったところ、テレビアニメと同じ尺のワンコーラスが延々と、いつもより多くの楽曲で続いたため、より多くの客層が食いついた可能性が考えられます。
後は新メンバーの「ほね太郎」とか(笑)普段の彼女たちなら思いつきそうな延長上で、サプライズを仕掛けてきました。
恐らく3位入賞の原因はこんなところ。
しかしこのイベントでやっていく上では重要な要素が幾つも散りばめられていたいいステージだったと思います。他の出演者も参考にすべき点が多かったように思います。
FICE及び派生ユニットとしては、久々の好結果。これを大切に伸ばして欲しいと思います。
 
ここからは入賞圏外の出場者を……。
 
まず初出場組から長雨ルウナ。
個人的には彼女の世界観は嫌いじゃない。むしろ作詞のセンスとかも感じるし好きな類。
FICEが一目ぼれして、今回、このイベントに誘ったのも頷けました。
ただ若干、今回、優勝したりゅうきいずむと世界観が被ってしまう部分があるので、今回はあまり点を伸ばせなかったか……。
でも初出場なので、悲観する事は無いので、また時間を見つけて再挑戦して欲しいと思います。
 
こちらも初出場、星河リカ。
「隠れベテラン」と呼ばれるだけあって安定性のあるステージは観ていて安心できました。
このイベントには珍しいタイプの80~90年代アイドルをカヴァーする「正統派」だったので、却って新鮮でした。
ただ次回以降は彼女自身、MCで語っていた別の面が見れれば面白いのかな……と思う一面も。
再挑戦するなら、その点を期待しつつ拝見したいと思います。
 
実はイベント的にはすっかりベテラン、スーパーアイドル☆Hico。
今回は「サイショのコイのハジメカタ」に尽きるでしょう!恐らくこの業界でこの手の選曲が出来るのは彼だけです。
ただ本人も語っていたように、今回は元々勝負は度外視のステージ。
勝負的な観点で言ったら、いつものようなセットリストの工夫が乏しく見え、どうしても厳しい見方になってしまうのは仕方なかったかなぁ……とは思います。
元祖「お客様出身」出演者として、もう一花咲くところは見たいので、来年以降も頑張ってほしいとは願います。
 
今年だけで4回出場、ダイエット・デス・スパイラル。
だいぶスタイルは確立されてきたし、方向性が定まってきたので安心してステージを楽しめるようになったのは進歩かと思います。
しかしライブへの出演本数が少なすぎる故、このイベント以外で経験が積めていないのは、正直、この先を考えると不安。
メンバーが揃わない故の弊害かもしれませんが、もっとライブの本数は増やして経験を積んだ方が、今後、このユニット……特に経験の浅い、めあのためになると思います。
待つ姿勢は今年いっぱいにして、来年からはもっと攻めの姿勢を貫く覚悟をもって邁進して欲しいと思います。
 
ゲストの三木悠莉。
久々に歌だけで構成したと思います。そして歌が上手い事を再認識した30分でした。
「詩人」が本分の三木悠莉にこの言い方は失礼ですが、歌だけでも十分いけます。
オリジナルの数も豊富だし、カヴァーの使いどころも非常にうまい印象がありました。
……とは言え、ポエトリーが無かったので、それは夜のお楽しみ……って事を考えると、意外と計算されたステージだったのかもしれません。
 
 
 
こうして……何度も言いますが、2015年、そして四谷mono最後の「イカすアキバ天国」はりゅうきいずむの優勝で終わりました。
神楽坂の最後で「ぢゃ☆ベストテン」を(ユニットとしてですが)脱落した彼女が、四谷monoの最後で(ソロとしてですが)「ぢゃ☆ベストテン」の復帰を決める……。
なんだか節目、節目に縁があるんでしょうか……不思議なものを感じた「第47回イカすアキバ天国」でした。
 
……一方、夜の部。四谷monoでの戦いも今回で最終戦。
四谷mono最後の勝ち名乗りを受けるのは一体誰か……!?
 
三連覇と下半期完全制覇を狙う、大和撫子。
上半期完全制覇を達成した、まかべまお。
それとも……!?
 
四谷mono、最終決戦!
夜の部「ぢゃ☆ベストテン vol.47」の様子は……。
 
後日!(笑)
 
※今回の優勝者!
 
 

ソロで栄冠に輝いた、りゅうきいずむ。おめでとう!